清掃工場での取組
佐賀市は、平成17年と19年の市町村合併により、1市6町1村が一つとなり、現在の市域となりました。合併後、市内には4か所のごみ焼却施設がありましたが、二酸化炭素(CO₂)の削減や運営経費の見直し、効率化を進めるため、焼却施設の統合を行い、7年をかけて平成26年に佐賀市清掃工場へのごみ処理の統合を完了しました。
一方で、ごみ焼却施設を統合したことで、佐賀市清掃工場で処理するごみの量が増えることとなり、地域の皆さまからは不安の声もありました。そうした中、「清掃工場を単なる迷惑施設ではなく、地域に歓迎される施設にしたい」という考えのもと、これまで進めてきた焼却熱の活用に加え、さらに新たな価値を生み出す取組の検討を始めました。
その中で着目したのが、ごみ焼却時に発生するCO₂です。本市では、このCO₂を資源として活用し、施設園芸、藻類培養などへの利用を進めることで、清掃工場周辺に新たな産業や雇用を生み出すまちづくりに取り組んでいます。
二酸化炭素分離回収実証実験
清掃工場の排ガスからCO₂を回収し、産業利用する取組は、当時、全国でも例のない挑戦でした。そこで本市では、小型の試験機を設置し、回収したCO₂の安全性や回収の効率について検証を実施しました。
また、回収したCO₂の有効性を確認するため、実際に野菜を育てる栽培実験も行いました。その結果、15日間の栽培で、通常環境で育てた場合と比べて、野菜の重量が約1.5倍に成長することを確認しました。
さらに、収穫した野菜については成分分析も実施し、食品として利用するうえでの安全性についても確認しました。
実証実験期間:平成25年度、平成26年度
実証実験プラントと野菜栽培施設
野菜の栽培状況
日本初!二酸化炭素分離回収設備が完成
2年間の実証実験を経て、平成28年8月、日本で初めてとなる「清掃工場の排ガスから二酸化炭素(CO₂)を回収する設備」が完成しました。
- 二酸化炭素生産量 … 1日最大10トン
- 二酸化炭素濃度 … 99.5%以上
回収された二酸化炭素は食品添加物の基準に適合したものであり、安全に利用することができます。
現在は清掃工場西側で操業を開始された株式会社アルビータの藻類培養施設へ供給しています。
二酸化炭素分離回収設備
株式会社アルビータ藻類培養施設
二酸化炭素を活用した企業誘致
こうした日本初の取組は、国内外から大きな注目を集め、多くの企業がCO₂の活用を目的に清掃工場周辺へ進出しています。
佐賀市清掃工場は、単にごみを処理する施設ではなく、新たな産業や雇用を生み出す「エネルギーセンター」へと進化を続けています。

この記事に関するお問い合わせ先
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〒849-0917 佐賀市高木瀬町大字長瀬2369番地 佐賀市清掃工場
電話:0952-30-1004
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