多くの市民に親しまれ、佐賀市のシンボル的な空間となっている「城内」は、佐賀城址のなごりであるお堀とその堀端の楠に囲まれた水とみどりからなる都心のオアシスと言える場所です。今回の景観ウォッチングでは、建築士さんのガイドをききながら、鍋島直正公像や鯱の門、市村記念体育館、中之小路賓館など18カ所の城内周辺の景観スポットを歩いて巡り、その魅力を再発見しました。

 参加者からは、「いつも何気なく通っているところの説明を聞いて良かった」「自然を取り入れた景観が良かった」「それぞれの建物に歴史的な意味があり興味深く傾聴した」などの感想がありました。

日時

令和5年11月19日(日曜日) 9時30分から12時頃まで

講師

一般社団法人佐賀県建築士会 川崎 康広 氏

コース

  1. 鍋島直正公銅像
  2. 鯱の門
  3. 天守台
  4. 佐賀城南濠
  5. 古賀忠雄 彫刻の森
  6. 清恵庵
  7. 岡田三郎助アトリエ
  8. 佐賀県立博物館・佐賀県立美術館
  9. JONAI SQUARE
  10. 佐賀城下ほたるの里
  11. 市村記念体育館
  12. 佐賀県立図書館
  13. くすの栄橋
  14. 佐賀県庁舎
  15. ARKS(アルクス)
  16. 松原川
  17. ポンポン井樋
  18. 中之小路賓館

コースについてはこちらの資料もあわせてご覧ください。

(補足)今回はおすすめルートAを歩きました。

青空を背に高い石垣の上に立つ鍋島直正公銅像を見上げながら、ガイドによる解説を熱心に聞き入る観光客たちの様子と、その奥に歴史を感じさせる白壁の日本建築が佇む佐賀城本丸歴史館周辺の風景写真

佐賀城本丸歴史館の北側にある鍋島直正公銅像前に集合し、スタート。
青空が広がっており、比較的気温も温かく、絶好のまち歩き日和でした。

立派な石垣の上に建つ白い漆喰壁と重厚な瓦屋根が特徴的な歴史ある大きな門を背に、厚着をした大勢の観光客たちがガイドの解説を聞きながら熱心に鯱の門を見学している、佐賀城本丸歴史館の勇壮な外観を捉えた写真

鯱の門や天守台を見学。鯱の門では佐賀城の歴史や屋根についた「鯱」に込められた意味合いなどを聞きました。また、門の石垣には「隠れハート」があるという説明では場が盛り上がりました。普段なら門の周辺を何気なく通ってしまいますが、説明を聞くことで新たな発見がありました。今後は装飾や隠れハート探しなども佐賀城本丸歴史観を見学する楽しみの一つになりそうです!!

青空の下、大きな松の木がそびえ立つ広場に集まった帽子や防寒着姿の男女グループが、石碑のような構造物を囲みながらガイドの説明を熱心に聞いている、冬の穏やかな日の屋外イベントの様子を捉えた写真

天守台からは、普段とは違う角度から佐賀城本丸歴史館を見て楽しむことができます。
さらに、広い空が特徴的な佐賀市の景色も眺めることができます。おすすめ景観スポットの1つです。

明るい日差しが注ぐ秋の公園で、台座に立つ男性の裸体彫像を左手に見ながら、厚手のコートや帽子を身にまとった大勢の参加者たちが、木々に囲まれた散策路でガイドの説明に耳を傾けている写真

南濠周辺を散策。南濠の見学の後は、美しい自然の中を歩いて古賀忠雄 彫刻の森と清恵庵を見学しました。たくさんの自然の中には彫刻家・古賀忠雄氏の作品も多数展示されており、素晴らしい作品を無料で鑑賞することができます。自然も芸術も楽しむことができる特別な空間です!

晴れ渡る空の下、モダンな平屋建てのアトリエの前に集まった防寒着姿の参加者たちが、建物の入り口付近に立つガイドの方を向きながら、熱心に説明に聞き入っている写真

岡田三郎助アトリエや博物館の外観を見学。岡田三郎助アトリエは、佐賀県出身の洋画家・岡田三郎助が明治40年頃に東京都恵比寿に建築したものを、生誕地の佐賀県に移設・復元された木造の洋風建築です。その東側に建つ佐賀の文化活動の拠点である博物館は、昭和45年に明治百年記念事業として開館した、印象的な形状が特徴の建物です。

青空の下、コンクリート造りの重厚な佐賀県立図書館を見上げる位置に集まった防寒着姿の参加者たちが、建物の構造や歴史について解説するガイドの話を熱心に聞き入っている、ウォーキングイベントの様子を捉えた写真

市村記念体育館、県立図書館、くすの栄橋へ。
市村記念体育館は正面からは王冠を思わせ、さらに側面は馬の鞍型をした独創的なデザインが特徴的です。
県立図書館は昭和38年に開館し、モダニズム建築として高い評価を受けています。外観に関する話はもちろんですが、内部の設計に関する話も大変印象的でした。一般的に図書館を建築する際は書物を守るために風と光が当たらないように設計されるそうですが、佐賀県立図書館は利用者のため、風と光が当たるように設計されているそうです。利用者目線に立って設計されたという話は設計者の思いやりを感じることができました。
どちらの建物も隣接する北濠を正面ととらえ、玄関を北面にかまえています。佐賀らしい景観を楽しみながら建物の中に入ることができるよう工夫されているそうです。

青空を背景に広がる立派な枝ぶりの巨木を見上げながら、ニット帽やダウンジャケットを着用した多くの参加者たちが、樹木の特徴や歴史について語るガイドの話を熱心に聞き入っている写真

県立図書館の北側入口付近に植えられている楠の話も面白く、説明を聞くことで普段何気なく通る道のりも特別な空間に感じるようになりました。

青空が広がる芝生広場で、手前に「ARKS」のロゴ看板が立つ中、特徴的なギザギザ屋根の大きな東屋の下に集まった防寒着姿の参加者たちが、周囲の建物や景観についてガイドから説明を受けている写真

県庁とARKS(アルクス)へ。
県庁舎は佐賀を象徴する建物のひとつといっても過言ではありません。そんな佐賀県庁舎の歴史の話は大変印象的でした。
かつては佐賀県内で最も高い建物であった県庁舎。そんな県庁舎の最上階には県民ホールが設けられており、佐賀の素晴らしい景色を一望できます。

その後ARKS(アルクス)で休憩しました。ARKS(アルクス)は、「歩く」と県木である「楠の木」を組み合わせて名付けられ、より多くの人が訪れ、歩いて過ごすことの楽しさを感じてもらいたいという想いが込められています。景観ウォッチング当日はレジャーシートを敷いて過ごす人や子どもが遊ぶ姿もありました。その様子を見ていると心がホッと温かい気持ちになるスポットのように感じました。

紅葉が始まった木々に囲まれた静かな水辺で、石造りの護岸や歴史を感じさせる構造物を眺めながら、オレンジ色のジャンパーを着たスタッフと共に歩道に並んで地域の歴史を学ぶ、ウォーキングイベントの一場面を捉えた写真

松原川沿いを散策。松原川は市民が水に親しむ親水公園として平成3年に美しく生まれ変わりました。石畳の遊歩道は通りの雰囲気をより美しくし感じさせ、水辺や木など自然がうまく調和した落ち着いた雰囲気が魅力の景観スポットです。

最後に中之小路賓館へ。中之小路賓館は、明治から平成まで佐賀県知事の住まいとして利用された和と洋が調和した建物であり、昭和36年には昭和天皇もご宿泊されています。県の賓客のおもてなしの場所として長い歴史がある特別な場所です。敷地内庭園の赤く色づき始めた木々たちが空間をより美しく感じさせ、ついつい見とれてしまうような空間が印象的でした。(注意:中之小路賓館の見学については佐賀県にお問い合わせください。

景観ウォッチングは普段の何気なく通る場所も説明聞いたら見方や感じ方が変化する・魅力を再発見できる、そんなイベントでした!!

この記事に関するお問い合わせ先

都市戦略部 建築指導課 景観係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁6階
電話:0952-40-7172
ファックス:0952-40-7392
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