木になる紙 第7回 エコプロアワード 奨励賞 を受賞!
- 佐賀市は、これまで「木になる紙」を15年間継続して購入利用してきましたが、この度、環境に配慮した商品やサービスの普及によって持続可能な社会の実現を目指す表彰制度「第7回 エコプロアワード」において「奨励賞」を受賞することになりました。
- 受賞企業/団体(全20者)のうち、公的機関の受賞者は唯一「佐賀市」のみです。
- 平成23年の「グリーン購入大賞・環境大臣賞」と令和4年の「グリーン購入大賞・農林水産大臣賞」の受賞に続き、3回目の受賞です。
- 今回の受賞では、①製品を購入し、売上の一部を森林所有者に還元している点、②類似の取組が他の自治体にも広がっている点、③自治体が一消費者として地元産材の利用を広めることで、森林保全と地域経済循環を仕組み化している点などが評価されています。
- 実際、森林所有者への還元金(平成21年度~)は累計で2千万円を超えており、木になる紙の取組も全国の50%を超える都府県にまで拡大しています。
- 表彰式は、令和6年12月6日(金)に東京ビッグサイトで開催中の「エコプロ2024」のイベント会場内で実施されます。
- これからも未来あるこどもたちが、暮らしやすい環境を守る取組を進めていきます。
- 【参考】佐賀市の「木になる紙」の取組は、NPO法人環境自治体会議環境政策研究所発行の『SDGs 自治体白書 2023-2024』に掲載されています。
- 『SDGs 自治体白書 2023-2024』(外部リンク)
木になる紙とは
「木になる紙」とは、九州森林管理局、九州・沖縄8県の県庁、製紙会社、紙の流通会社などから構成される
「国民が支える森林づくり運動」推進協議会(事務局=九州森林管理局)が命名した間伐紙の商品シリーズです。
佐賀市は、九州間伐紙の「木になる紙」と佐賀県の間伐材を使用した「佐賀の森の木になる紙」の利用を推進します。
特長(1) 間伐材を原料の一部に利用 ⇒ 間伐材を資源として利用促進
- 間伐とは、豊かな森を育てることを目的に、成長に合わせて木を間引きして、太陽光が差し込む量を調整することです。
間伐することで、樹木の成長が促進されるとともに、木の根元まで太陽光が届くことにより、森林の土壌が豊かになります。
- 間伐の促進は、森林の公益的機能の維持発揮に貢献します。
【生物多様性保全機能】森林には多種多様な動植物が生息し、つくられた生態系を保全する機能があります。
【土砂災害防止機能】 森林のしっかりとした根で、土砂崩れの天災等を防ぎます。
【水源涵養機能】 雨水をゆっくりと川へ流すことにより洪水を防ぎ、水を浄化します。
【地球環境保全機能】 成長した森林が、光合成を盛んに行うことで二酸化炭素を吸収します。
特長(2) 売上げの一部を森林所有者などに還元 ⇒ 森林づくりを支援、林業の活性化
- 木になる紙の売り上げの一部(A4コピー用紙1箱2,500枚ごとに約50円)を間伐材を供給した森林所有者に還元する仕組みです。
森林を手入れする人の支援につながり、間伐促進の後押しになります。
特長(3) カーボン・オフセットの付加価値の利用 ⇒ 市のCO2排出量削減に貢献
- カーボン・オフセットに使用できるCO2クレジットが付与されています。
市が削減努力をしても、どうしても排出されてしまう二酸化炭素(CO2)を、購入により得たクレジットで相殺(オフセット)できます。
2011年度(平成23年度)
グリーン購入大賞の「大賞」と「環境大臣賞(最高賞)」のW受賞
- 2011年(平成23年)に、木になる紙を全庁的(小中学校を含む)に導入した佐賀市の取組みが、
「グリーン購入大賞」の大賞と環境大臣賞(最高賞)を受賞しました。
環境大臣賞(最高賞)の受賞は、全国の市町村自治体では初の快挙となりました。
- 佐賀市の導入経過
【2009年(平成21年)】同年4月に販売開始したコピー用紙を導入(単価契約6月~)
これ以降、封筒(角2)の購入、フラットファイルや名刺台紙を単価契約物品として拡大導入
【2013年(平成25年)】広報誌「市報さが」「議会だより」、公用封筒(長3・角2)の印刷用紙を「木になる紙」へ切替
- 佐賀の森の木になる紙
2014年(平成26年)に、コピー用紙と広報誌等の印刷用紙を地域ブランド商品「佐賀の森の木になる紙」へ切替
⇒地産地消の推進を図るとともに、地元の森林所有者に還元金支援を強化
カーボン・オフセットの取組み
~第23回グリーン購入大賞の「大賞」と「農林水産大臣賞」をW受賞~
グリーン購入大賞の「大賞」と「農林水産大臣賞」をW受賞
2022年度(令和4年度)第23回 グリーン購入大賞の「大賞・農林水産大臣賞」
『「木になる紙」の公共調達によるCO2排出量削減の取り組み~新たな環境価値の共創~』
2011年(平成23年)以来、2回目の受賞となり、過去に2回大臣賞を受賞したのは、地方公共団体では初めてとなりました。
グリーン購入大賞とは
グリーン購入ネットワーク(GPN)が主催となり、持続可能な調達(消費と生産)を通じて、脱炭素・SDGs・サーキュラーエコノミーの実現に寄与する取り組み事例を表彰し、グリーン市場の拡大やSDGsの目標達成に貢献した活動が優れた団体に授与されます。
- 第23回グリーン購入大賞結果(外部リンク)
- (一社)木になる紙ネットワーク(外部リンク)
- 九州地方環境パートナーシップオフィスEPO九州(外部リンク)
評価ポイント
「木になる紙」は、公共調達を通じた間伐材活用、カーボン・オフセットの推進事例であり、県内各自治体にも調達の取り組みが広がり、着実に成果が出ている。グリーン購入を地域温暖化対策や森林保全等の社会課題の解決施策として位置づけ、CO2削減だけでなく、雇用創出や環境教育などの地域活性化につなげられている。地域の素材・人材を活かす地域循環共生のモデルとも言え、2009年度からの継続性・発展性の観点からも高く評価できる。
受賞した取組内容「カーボン・オフセットの取組み」
- 2021年(令和3年)、木になる紙の使用実績に応じて、カーボン・オフセット(CO2排出量を相殺)の取組みを開始
佐賀市は木になる紙を長年にわたり使用していた実績を評価され、「国民が支える森林づくり運動」推進協議会から
木になる紙の使用実績に応じて、CO2クレジットを無償で取得し、市のCO2排出量を削減する取組みを始めました。
2021年度(令和3年度)分のオフセット量・・・25トン(2020年度(令和2年度)購入実績相当分)
〈参考〉「25トン」分の環境価値とは?
(例)佐賀市の「ガソリン使用料」に換算してみると「10,767リットル」の削減に相当
⇒読売新聞〔2022年(令和4年)年5月3日〕に佐賀市の取組みが掲載されました。【記事使用許諾承認済】
- 「木になる紙」のさらなる普及啓発へ
木になる紙の購入が、CO2排出量の削減につながるという「木になる紙」の付加価値を示すことで、
自治体や企業における「木になる紙」の利用拡大を図ります。
「木になる紙」は、持続可能な調達(消費と生産)の推進を通じて脱炭素、SDGs、サーキュラーエコノミーの実現に貢献する地域振興策の一つ
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