佐賀市内には3種類のカラスが生息しています。

年間を通して生息しているハシブトガラス、ハシボソガラスという2種類に加え、10月上旬からは、ミヤマガラスが越冬のために大陸から飛来します。

佐賀県内において、県庁周辺が最大の " ねぐら " になっており、佐賀市全域からカラスが集まります。特に渡り鳥であるミヤマガラスが飛来する時期は、カラスの数が年間で最も多くなり、フンによる被害も大きくなります。

カラスについて

ハシブトガラス(全長56センチメートル程度)

青空の下で電柱の金属製の腕金に止まり、嘴を大きく開けて鳴いているような仕草を見せる、黒く艶のある羽毛に覆われた一羽のハシブトガラスを捉えた写真
草が生い茂る屋外を背景にして、鋭く黒い嘴や丸い瞳、頭部の細かな羽毛の質感がはっきりと確認できるほど間近で一羽のハシブトガラスの横顔を捉えた接写写真

カァカァと澄んだ声で鳴き、両足でジャンプするように歩きます。上くちばしが太く、湾曲している。雑食性で、肉類や樹木の種子を好みます。

ハシボソガラス(全長50センチメートル程度)

明るい屋外で金属製のフェンスに止まり、黒く艶やかな羽毛をまとった一羽のハシボソガラスが、何かを咥えたような表情で右方向をじっと見つめている様子を捉えた写真
草が生い茂る屋外を背景にして、鋭く長い嘴や丸い瞳、頭部の細かな羽毛の質感がはっきりと確認できるほど間近で一羽のハシボソガラスの横顔を捉えた接写写真

ガァガァとしわがれた声で鳴き、左右の足を交互に動かし歩きます。ハシブトガラスに比べ、くちばしは細く、直線的になっています。雑食性で、農作物や昆虫を好みます。

ミヤマガラス(全長47センチメートル程度) (補足)10月上旬から3月下旬まで越冬のために飛来する渡り鳥

曇り空を背景にして、金属製の構造物の上に止まり、首を少し傾けながら左方向を鋭い眼差しで見つめている、全身を黒く艶のある羽毛で包まれた一羽のミヤマガラスの姿を捉えた写真

ハシボソガラスに似ていますが、さらに小柄です。くちばしの根元が露出していて白く見えます。雑食だが、特に昆虫や種子を好む。数十羽から数百羽単位の群れで行動します。

カラスの巣について

カラスの巣は、卵を産み、ヒナを育てるための場所です。カラスの家(帰る場所)ではありません。ヒナが巣立った夏以後は使われません。 カラスが集団で寝るための場所は、” ねぐら ” と呼んでいます。

高く伸びた木々の枝の間に、小枝や針金のような素材を複雑に組み合わせて作られたカラスの巣が設置されており、その箇所が強調のために黄色の円で囲まれている写真

カラスの巣

冬の訪れを感じさせる曇り空の下で、葉をすっかり落とした複数の高い木の枝々に、数え切れないほど多くの黒いカラスが群れをなして止まっている光景を捉えた写真

ねぐら

被害が増えています。

ごみステーションを荒らす

カラスは、空からエサを探していて、毎日ごみステーションも確認しています。エサとなりそうなごみ袋があれば、鳴き声でほかのカラスを呼んで、袋の中身を取り出そうとします。

カラスが増えると、路上にフンが大量に落とされたり、威嚇や攻撃の被害も増えます。カラスを減らしていくためには、エサとなる生ごみを減らし、ごみステーションを適正に管理していくことが大切です。また、収穫されない果実や、出荷されず廃棄となり放置された農作物もエサとなってしまいます。

ごみステーションの対策

人への威嚇・攻撃( 3月~7月 )

カラスが子育てをする時期に、卵やヒナを守るため、巣の近くを通る人に対して威嚇行動に出る場合があります。下の図のように巣を作っている木の高さが低く、巣と人の距離が近い場合など、威嚇行動に出る傾向が強くなります。

カラスの攻撃が起こりやすい巣と人の位置関係として、マンションの樹木やベランダ付近、街路樹と歩道橋など、人の頭に近い高さに巣がある3つの具体的な事例を解説したイラスト
ハシブトガラスが威嚇から攻撃に至るまでのプロセスとして、注意して見ている、大きな声での鳴き声、旋回、嘴のこすりつけ、小枝折り、濁った声、そして背後からの蹴りという7つの段階的な行動を解説したイラスト

出典:自治体担当者のためのカラス対策マニュアル/環境省自然環境局

威嚇・攻撃への対策

  • 巣に近づかない。 道を変えるなど、なるべく離れて歩きましょう。
  • 帽子や傘を使う。 背後から後頭部をねらってきます。
  • 目を離さない。 見られていると飛んできません。 (注意)転倒、衝突に注意。
  • (注意)万が一襲われても、カラスは足で蹴る以外の攻撃はできません。あわてず、速やかにその場を離れましょう。
  • (注意)ヒナが巣立てば、威嚇もおさまります。

佐賀市では巣・卵・ヒナの撤去・駆除をしております。カラスの巣が近くにあり、襲われたなどのご相談は佐賀市環境政策課にご連絡ください。

  • (注意)巣の場所や時期によっては撤去が出来ない場合もあります。
  • (注意)また、電柱などに巣を作っている場合は九州電力やNTTなど、電柱の管理者にご相談ください。

市街地でのフン害

10月上旬から、ハシブトガラス、ハシボソガラスに加え、ミヤマガラスが大陸から飛来し、ねぐらとなっている大きな樹木や電線上に集まります。これらのカラスの集団がフン害などの被害をもたらしています。

数が多い鳥類への対策は、「寄せ付けない対策」が中心になります。

寄せ付けない対策(1) テグスを設置する。

カラスは羽に何かが触れたり、傷ついたりするようなことを非常に嫌がります。カラスが近づいたときに羽に触れそうな場所・間隔でテグスを設置すればカラスガ嫌がり寄り付かなくなります。

(補足)テグスはつり糸のようなもので、鳥類対策のものがホームセンターなどで購入できます。

樹木での設置例

テグスを結び付けたボールを、樹木を超えるように反対側に投げ、そのテグスの両端をピンと張り地上付近の木の幹で結ぶことで設置することができます。これを1~2メートル間隔で数回繰り返し、全体的にテグスを張る事により、樹木に止まろうとしたカラスが嫌がり、寄り付かなくなります。

青い空と白い外壁の建物を背景にして、太い幹から枝分かれした大きな樹木が立っており、その枝に白いテグスが張られている写真

 設置場所:佐賀バルーンミュージアム

フェンス等での設置例

屋上のフェンス等に長さ30センチメートル程度の棒(園芸用ポール等)を設置します。カラスが止まる部分(フェンス上部)から10センチメートル ~ 15センチメートル程度の高さにテグス( 10号 ~ 14号 程度)を張ります。これによりカラスがフェンス等に止まろうとする際に羽がテグスに触れるため、寄せ付けない効果があります。マンションのベランダに設置し、カラスが来なくなったという例もあります。

空には薄い雲が浮かんでいる、街路樹の緑や大きなビルが立ち並ぶ都市部の景観が広がる手前の建物の屋上に設置された白い手すりの周囲にテグスが設置されている写真

 設置場所:佐賀中央郵便局

寄せ付けない対策(2) LED懐中電灯をカラスに照射する。

強い光を出せるLED懐中電灯を電線や建物上のカラスに照射し、その場所を居心地悪い場所と覚えさせ、寄り付かないようにします。電線上などのカラスの集団がフン害を発生させる状況に対し効果的です。時間が経つと戻って来るケースもあるので、様子を見ながら繰り返し行います。カラスによっては効果が薄い個体もいます。

  • (注意)照射を行う際は、周囲の安全確認をした上で、周辺の歩行者や自動車等に光を向けないように十分注意し、カラスに対してのみ照射するようにしましょう。
  • (注意)大量のカラスがいる大規模なねぐらでは、周辺への影響が大きすぎるため、自宅の前の電線上など身近な場所での対策として推奨しております。

佐賀市ではこのLED懐中電灯(明るさ4000ルーメン程度)の貸し出しを行っております。

個体数調整(箱わなでの捕獲)

佐賀市では平成26年度から大型箱わなを用いたカラスの捕獲・駆除を行なっております。現在 9基の箱わなを佐賀市内に設置、うち3基はカラスがねぐらとする佐賀城公園周辺、6基はえさ場である郊外に設置しています。

茶色のレンガ壁の建物の裏手に、緑色のネットで囲われた頑丈な金属フレーム製の大型のカラス捕獲用ケージが設置されており、内部に数羽のカラスが閉じ込められている様子を捉えた写真

参考

この記事に関するお問い合わせ先

環境部 環境政策課 生活環境係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁1階
電話:0952-40-7200
ファックス:0952-26-5901
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