禁煙を考えている方へ

 たばこに含まれる「ニコチン」には依存性があり、禁煙したいと思ってもなかなか成功しない原因の一つとなっています。

 ニコチンガム、ニコチンパッチ、飲み薬等の禁煙補助薬を使うと、ニコチン切れの症状(離脱症状)をおさえることができるので、自力で禁煙するより3~4倍禁煙に成功しやすくなるといわれています。また、禁煙相談・支援を行っている薬局(禁煙サポート薬剤師)もあります。

 ニコチン依存症であることなどの条件(下記「健康保険による禁煙治療の4つの条件」)を満たす方は、一定の基準を満たした医療機関での治療には保険が適用されます。医師や専門家に相談しながら、禁煙にチャレンジしてみませんか。

禁煙治療を利用することのメリット

比較的楽にやめられる

 禁煙補助薬で禁断症状が抑えられるから比較的楽にやめられる

より確実にやめられる

 禁煙補助薬やカウンセリングで自力に比べて成功率が3~4倍アップ

あまりお金をかけずにやめられる

 健康保険が使える場合は1日1箱のたばこ代よりも治療費のほうが安い

健康保険による禁煙治療とたばこ代の比較(いずれも12週分の目安)
ニコチンパッチ(貼り薬) 13,090円(3割負担の場合)
バレニクリン(飲み薬) 19,960円(3割負担の場合)
たばこ代(1箱560円、1日1箱) 47,040円

禁煙補助剤について知っておこう

禁煙補助剤の種類と特徴
名称 入手場所 特徴 ニコチン依存症
ニコチンガム
  • 薬局
  • 薬店
短時間で禁断症状が抑えられる。間違ったかみ方をすると胃の不快感が出やすい。 低~中等度の人向き
市販のニコチンパッチ
  • 薬局
  • 薬店
パッチを貼るだけで簡単。突然の欲求に対処できない。皮膚がかぶれることもある。 低~中等度の人向き
医療用ニコチンパッチ 医療機関 高容量のものが使え、24時間貼るので、起床時も含めて禁断症状をより抑える。 中等度~高い人向き
内服薬 医療機関 ニコチンを含まない。服薬中に喫煙しても満足感が少なく、再喫煙しにくい。 中等度~高い人向き

ニコチン依存度をチェックしてみましょう

ニコチン依存度チェック

 質問を読んで、あてはまる項目の合計点を出してみましょう。

ニコチン依存度チェック表
  質問 0点 1点 2点 3点
問1 朝目覚めてから何分後くらいでたばこを吸いますか? 61分後以降 31~60分 6~30分 5分以内
問2 喫煙できない場所(たとえば図書館、映画館など)で喫煙を我慢するのが難しいと感じていますか? いいえ はい    
問3 1日のうち、どの時間帯のたばこをやめるのにいちばん未練を感じますか? 目覚めの1本以外 目覚めの1本    
問4 1日、何本のたばこを吸いますか? 10本以下 11~20本 21~30本 31本以上
問5 目覚めてから2~3時間以内に吸う本数のほうが、それ以降に吸う本数よりも多いですか? いいえ はい    
問6 病気で1日寝ているようなときでもたばこを吸いますか? いいえ はい    

(The Fagerstrome Test Cigarette Dependence:Fagerstrom,2012)

ニコチン依存度の判定

 上記ニコチン依存度チェックの問1~問6の回答の合計点数を下記の表に当てはめてニコチン依存度を判定しましょう。

ニコチン依存度の判定表
点数 0~3点 4~6点 7~10点
ニコチン依存度

低い

(ライトスモーカーレベル)

中等度

(ミドルスモーカーレベル)

高い

(ヘビースモーカーレベル)

ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)

 質問を読んで、あてはまる項目の合計点数を出してみましょう。

ニコチン依存症のスクリーニングテスト表
  質問 はい
1点
いいえ
0点
問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 はい いいえ
問2  禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 はい いいえ
問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 はい いいえ
問4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
はい いいえ
問5 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 はい いいえ
問6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 はい いいえ
問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 はい いいえ
問8 タバコのために自分に精神的問題(注釈)が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。 はい いいえ
問9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 はい いいえ
問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 はい いいえ

(注釈)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

ニコチン依存症の判定

 上記ニコチン依存症のスクリーニングテストの問1~問10の合計点数を出して、ニコチン依存症の判定をしましょう。

  • 合計点数が5点~10点:ニコチン依存症
  • 合計点数が0点~4点:ニコチン依存症ではない

自分にあった禁煙方法を選択しよう

 ご自分のニコチン依存度の結果を参考にして、自分に合った禁煙方法を選びましょう。

禁煙方法一覧表
禁煙方法 おすすめのタイプ
薬局等でニコチンパッチや
ニコチンガムを使用する
  • ニコチン依存度が低い~中等度の人
  • 禁煙する自信が比較的ある人
  • 忙しくて医療機関を受診できない人
  • 健康保険適用の条件を満たさない人
医療機関で禁煙治療を受ける
  • ニコチン依存度が中等度~高い人
  • 禁煙する自信がない人
  • 過去に禁煙して離脱症状(禁断症状)が強かった人
  • 精神疾患等、禁煙が難しい特性がある人
  • 薬剤の選択など、禁煙にあたって医師の判断が必要な人

健康保険で禁煙治療が受けられます

 健康保険で禁煙治療を受けるためには下記の4つの条件を満たしている必要があります。自己チェックしてみましょう。

健康保険よる禁煙治療の4つの条件

  • 条件1 現在たばこを吸っていて、ただちに禁煙しようと考えている
  • 条件2 ニコチン依存症と診断される(ニコチン依存症のスクリーニングテストの結果が5点以上である)
  • 条件3 医療機関での禁煙治療の同意書に署名を求められることに同意する
  • 条件4 35歳以上の人については、1日平均の喫煙本数×喫煙年数が200以上である
     (35歳未満の人は、喫煙本数や喫煙年数に関わらず治療を受けることができます。)

禁煙をうまく進めるコツ

禁煙する気持ちが高まったら、禁煙を始める「禁煙開始日」を決め、禁煙宣言をしましょう。

1.禁煙開始日を決める

 禁煙開始日は、仕事が忙しい時期や宴会の多い時期は避けたほうがいいでしょう。

禁煙宣言書

わたしは、 年 月 日より、禁煙することを誓います。
氏名:

2.禁煙理由を確認する

 あなたが禁煙したい理由のうち、特に重要だと思うものを2つ選んで書き出しましょう。禁煙する理由を改めて確認することで、あなたの禁煙に対する意欲が高まります。

  • 禁煙する理由1.:
  • 禁煙する理由2.:

禁煙を始めましょう

 禁煙を始めるとニコチン切れによる離脱症状(禁断症状)が出現します。禁煙失敗の多くは、この離脱症状をコントロールできずに喫煙を再開してしまうことにあります。
 ニコチンが体内から抜ける72時間以内がこの離脱症状がピークになることを、あらかじめ認識しておくことが大切です。

1.主なニコチンの離脱症状

  1. とてもタバコが吸いたい
  2. 気分が落ち込む
  3. イライラ・欲求不満・怒りのいずれかを感じる
  4. 不安を感じる
  5. 集中できない
  6. 落ち着かない
  7. 食欲が増す
  8. 寝つきが悪い
  9. 眠っても途中で目が覚める

2.禁断症状を乗り切る

 禁煙補助剤を使えば離脱症状を和らげることができます。しかし、薬だけに頼るのではなく、下記のような工夫をして吸いたい気持ちをコントロールしましょう。

1.行動パターンを変える
  • 朝の一服をしていた人は、洗顔、歯磨き、朝食などの行動の順序を変える
  • 外食は、禁煙席のあるお店を選んで、食事は早めに席を立つ
  • コーヒーやお酒を控える
  • たばこを吸わない人と一緒に行動する 等
2.環境を変える
  • たばこ、灰皿、ライターなどの喫煙具を置かない
  • 喫茶店、居酒屋、パチンコ店などたばこを吸いたくなる場所に行かない
  • 自販機などたばこを手軽に購入できる場所をできるだけ避ける
  • 周囲に禁煙していることを伝え、喫煙者にたばこをすすめないように頼む 等
3.他の行動に置き換える(喫煙の代わりに別の行動をする)
  • 深呼吸をする
  • 水やお茶を飲む
  • 氷のかけらを口に含む、飴をなめたりガムをかむ
  • 歯を磨く 等

禁煙の効果

 長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。

禁煙による健康改善

禁煙が時間経過とともに身体にどのような健康上の利益をもたらすかを示した図

出典

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉部 健康づくり課 健康推進係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号
電話:0952-40-7283
ファックス:0952-40-7380
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