佐賀市重要文化財の紹介です

与止日女神社三ノ鳥居

重厚な石造りの鳥居が神社の入り口に堂々と立ち、しめ縄と紙垂が飾られ、奥へと続く石畳の参道の先には木々に囲まれた社殿が静かに佇んでいる与止日女神社三ノ鳥居の写真

所在地 大和町川上1番地1 与止日女神社

指定年月日 昭和58年10月17日

柱に刻まれた銘文により、鍋島初代藩主鍋島勝茂が慶長13(1608)年に寄進したことがわかる石造の肥前鳥居です。肥前鳥居の特徴は木鼻が流線的に伸びていること笠置と鳥木が一体化し、笠木・貫・柱が三本継ぎになっていることなどが特徴です。周辺ではこのほか駄市川原の北村天満宮の肥前鳥居(慶長12年)が知られています。

石造宝篋印塔

田園風景を背景に、注連縄が巻かれた古びた石造りの供養塔が静かに佇んでおり、頂部には宝珠が載り、台座の前には竹筒の献花台が置かれた石造宝篋印塔の写真

所在地 大和町池上1501-1(四天社)池上自治区

指定年月日 平成9年5月23日

この塔の本来の目的は宝篋印陀羅尼経を納める目的で建立される塔です。

この宝篋印塔は総高(地上高)約90センチメートルを測ります。屋根部分は垂木等が刻まれ、笠は雲母文状の隅飾り、軸部は線刻、基礎部は格狭間が見られます。現状では相輪を失い、別石の石塔残欠(笠)が載せられています。形状から見て室町時代前半の製作と考えられますが、笠の形状等は南九州に分布する宝篋印塔とよく似ています。この塔は市重文の石造四天王の中心に安置され「大日如来」として信仰されています。

久留間六地蔵

白壁の建物と青々とした樹木を背景に、火袋の部分に複数の仏像が浮き彫りにされた古びた石灯籠が立ち、その足元には黄色や赤色の鮮やかな供花が供えられた久留間六地蔵の写真

所在地 大和町久留間1224 蔵福寺

指定年月日 昭和62年7月25日

県内の多くの石造六地蔵の大半は、柱状の台の上に連弁を刻んだ台座をのせ、その上に六地蔵菩薩像を彫った石、さらに宝珠を刻んだ笠をのせています。中には六観音も刻んだものもみられます。現在、大和町内では残存状況に差はありますが40基の石造六地蔵が確認されています。このうち7基に16世紀の年号が刻まれています。久留間の蔵福寺境内に祀られる六地蔵は永禄4(1561)に建立されたもので保存状態も良好です。

絹本着色両頭愛染明王像

燃え盛る炎のような光背を背負い、愛染明王に不動明王を合体させたものが蓮華座の上に結跏趺坐で座る図像写真

所在地 大和町大字川上947 実相院(建造物の項参照)

指定年月日 平成9年5月23日

愛染明王像は中世にはいくつかの異形像も制作されますが本像もその一例で愛染明王に不動明王を合体させたもので、珍しい図像です。1つの身体に愛染と不動の2つの頭をもち、下方に不動明王に従う矜迦羅童子、制叱迦童子が描かれています。縦99.8センチメートル、横36.8センチメートルの絹に描かれ、製作は室町時代と考えられます。

絹本着色愛染明王像

円形の光背を背景に、蓮華座の上に座る真っ赤な体躯の愛染明王が、複数の腕に弓矢や五鈷鈴などの法具を持っている図像写真

絹本着色愛染明王像

所在地 大和町大字川上947 実相院(建造物の項参照)

指定年月日 平成9年5月23日

愛染明王は人の欲を菩提の心に変える力をもつ仏として平安時代から盛んに信仰されました。身体は朱色で3つの眼と6本の腕をもつ通形の図像で室町時代に制作されたと考えられます。縦92.5センチメートル、横40.5センチメートルの絹本着色の仏画で繊細な線と美しい彩色とで丁寧に描かれた佳作であり、本格的な絵仏師の手になるものと考えられます。

木造仁王像

薄暗い御堂の中に安置された、筋骨隆々とした体躯に鮮やかな青色の腰布を纏い、一方は口を開けた阿形、もう一方は口を閉じた吽形の表情で、天衣をなびかせながら立ち並ぶ木造の仁王像を左右に分けた資料写真

所在地 大和町大字川上947 実相院

指定年月日 平成6年6月27日指定

阿形、吽形とも像高260センチメートルを測り、 ヒノキ材の寄木造で玉眼、彩色が施されています。古記録から、京仏師により製作され、元和年間(1615年~1623年)に安置されたと考えられます。「実相院の仁王さん」と親しまれていましたが、腕などが脱落するなど痛みが激しくなり、民間の浄財寄附により平成6~8年にかけて修復されました。江戸時代の仁王像としては佳作のものとして評価されます。

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