佐賀市重要文化財の紹介です。

不動明王立像

背後に激しく燃え上がる炎を象った迦楼羅炎の光背を背負い、右手に剣を持ち左手に羂索を握り締めて岩座の上に直立する不動明王立像を正面から捉えた写真

所在地/佐賀市大財2丁目(清心院)

指定年月日/昭和46年2月11日

古義真言宗清心院は、龍造寺氏ゆかりの寺院で、この寺の本尊が、大日如来が悪魔を降伏させるため忿怒身となったとされる不動明王です。この尊像は秘仏とされており、普段は拝観することはできません。製作年代は彫像様式からみると鎌倉時代末期ごろではないかと推定されています。

石造六地蔵

緑豊かな屋外の砂利敷きの地面に、丸みを帯びた笠を持つ古びた石灯籠を中心に据え、周囲には首元に白い布を巻いた石仏や小さな石碑が並び、手前には竹筒に活けられた色鮮やかな供花が添えられた写真

所在地/佐賀市嘉瀬町大字荻野

指定年月日/昭和49年2月11日

柱状の石の上に台をのせ、その上に6体の地蔵菩薩像を彫った石をのせ、さらに宝珠のついた笠石がのっています。このような形式の六地蔵が、県内には数多く分布しています。造立年代は室町時代後期を中心にしていて、中世末期に地蔵信仰がさかんだったことを伝えています。この六地蔵には文明16年(1484年)の造立銘があり、県内でも最古級の六地蔵です。

鬼丸聖堂の聖像三体と天縦殿の額

明るいグレーの背景に、鮮やかな色彩が残る三体の木造坐像が並び、中央には豪華な冠を被り緑や黄色の装束を纏った威厳ある人物が座り、その両脇には控えめな褐色の衣を着た二体の人物が直立する鬼丸聖堂の聖像三体の写真

所在地/佐賀市松原2丁目5番22号

指定年月日/昭和45年2月11日

佐賀藩2代藩主鍋島光茂は、元禄4年(1691年)に城内二の丸に孔子ほか4君子の像をまつった鬼丸聖堂を建てました。現在聖堂はありませんが、聖堂の額や孔子、顔子などの3体の像が残っています。銅造孔子座像は、鋳銅製の非常にきれいな彩りをほどこした像で、全高は62センチあります。顔子像は寄木造に色をほどこし、高さが60センチあります。これらは江戸時代の学問の精神を伝える貴重な遺産といえます。

石燈籠

歴史ある木造建築の拝殿を背景に、重厚な石造りの灯籠が中央に立ち、その左隣には阿形の狛犬が鎮座し、右手前には「工芸品指定一号」と刻まれた石柱が並ぶ、神社の境内の写真

所在地/佐賀市本庄町大字本庄(本庄神社)

指定年月日/昭和50年2月11日

本庄神社の拝殿前の左右に1対の石造燈籠が建っています。これらには元和4年(1618年)の銘があり、鹿島支藩の初代藩主、鍋島忠茂と佐賀藩祖、鍋島直茂との名が刻まれています。直茂や佐賀藩初代藩主勝茂が鳥居などを神社に寄進している例は他にも多く知られており、藩政初期の大名の、神社に対する政策や神信仰の深さをものがたっています。

石造六地蔵

墓地の一角で、火袋の部分に複数の小さな仏像が浮き彫りにされ、中台の下の竿部分にも仏坐像が彫り込まれた特徴的な石灯籠が、周囲の木々や墓石に囲まれいる写真

所在地/佐賀市鍋島町大字森田(東善寺)

指定年月日/昭和50年2月11日

東善寺の入口近くに参道をはさんで建てられている2基の石造六地蔵があります。宝珠、笠、仏体、中台、竿の5部分からなっています。この2基は天正8年(1580年)と天正16年(1588年)に造られました。いずれも六地蔵造立がさかんであった天正年間のもので、彫像もすぐれており、六地蔵の代表的遺産といえます。

石造六地蔵六観音像

民家の庭先のような場所に立つ石灯籠を中央に捉え、火袋部分には緻密な彫刻が施され、足元には鮮やかな花が供えられており、背景には「ピアノ教室」と書かれた看板のある建物が見える写真

所在地/佐賀市高木瀬町大字長瀬(坪の上天満宮)

指定年月日/昭和52年2月11日

坪の上天満宮にあるこの石像は、総高2メートル。特色は、下に6体の地蔵像、上に6体の観音像合計12体の彫像があるということです。全体的に均整がとれていて安定感があり、尊像は優美で工芸品としてもすぐれています。永正15年(1518年)という古い時期に造られ、地蔵信仰とともに観音信仰がさかんであったことを示しています。

多久安輝の墓誌

明るいベージュ色の長方形の石碑の表面に、縦書きで漢字が細かく整然と彫り込まれている多久安輝の墓誌の写真

所在地/佐賀市八戸1丁目(龍雲寺)

指定年月日/昭和62年3月25日

墓誌とは死者を哀悼追慕して、金属板や石などに、姓名、経歴、没年、法名などを記して、墓内に埋納する副葬品です。この多久安輝の墓誌は、県内では多久市の「川浪自安先生墓誌」に次ぐ2例目のもので、縦47センチ、横35センチ、高さ16センチの重箱のような形をしたものです。墓誌には、多久安輝の父は多久美作守の五男であり、母を本藩主勝茂の二女とし、城内水ヶ江で生まれ高木村で数え69歳で没したことなどが記されています。

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