件名:インフラ整備等の発注方式について (60歳代)
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令和4年12月7日のNHK「おはよう日本」では、老朽インフラ点検で早急な補修が必要と判断された後、自治体の財政難や人材不足により、5年を超えても未補修のままの橋やトンネルが全国に7千箇所余りあると報道されました。
老朽インフラ対策で喫緊の課題は、補修工事発注業務の効率化です。
自治体の老朽インフラ補修工事は、道路補修工事や水道管更新工事と同じ仕様発注方式で実施されています。仕様発注方式とは、詳細仕様を確定させた工事仕様書を準備して積算で予定価格を策定した上で施工を発注する方式であり、自治体には多大な発注業務負担がかかっています。
そこで、性能発注方式に切替えれば、自治体の発注業務負担を数分の1にできます。性能発注方式は、要求要件を示す要求水準書を準備して見積書の徴収査定で予定価格を策定した上で設計と施工を一括発注するからです。
佐賀市への提言として具申します。
回答:令和5年2月10日回答
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佐賀市においても、老朽化によるインフラストックの増大と更新、それに伴う財政への圧迫、多様化する市民ニーズや頻発する災害への対応、また、建設業界の技術者不足による工事入札不調など様々な課題が顕在化してきております。
このような課題に対応するためには、工事について、発注段階、工事施工、完成及び完了後の各段階でそれに応じた取り組みを推進していく必要があります。
とりわけ、工事発注の準備段階においては、その後の工事施工に与える影響が大きいことを踏まえ、工事の計画的な発注や施工時期の平準化、適切な工期設定、予定価格の適正な設定、適切な入札方式の選択などの対応が求められております。
中でも、入札方式については、公共工事の品質確保を図るため、事業の目的や地域の実情等に応じ、発注内容の透明性や適正価格による地域内業者への公正性かつ競争性を確保しながら、受発注者の技術力や体制を含め、検討を行う必要があります。
工事の発注にあたっては、ご提案いただいた内容を含め、工事の性格や本市の実情等に応じて多様な入札契約方式の特徴を考慮し、適切な方式を選択し対応していきたいと考えております。
担当部署
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