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更新:2022年12月12日

件名:小学校で使用する算数セット等の購入について (30歳代)

佐賀市では入学時に購入するものの中に算数セットがあると聞きました。
この算数セットは2、3年生までしか使わず、全く使用しないものもあること、使用頻度も高くないことから、一人一人の購入は無駄ではないでしょうか。
別の自治体で数年、学校勤務をしていましたが、その自治体は学校の備品として授業時に貸出を行っていました。他にも貸出制の自治体は少なくないはずです。
また、数年使って処分になるものを無駄に買わせず、学校側で繰り返し使っていくことは、近年のSDGsの取り組みとしても、理に叶うものだと考えます。
同じ理由で彫刻刀も検討いただきたいです。刃物ですし子どもが管理するのは不安もあります。その他、一度教材の購入品についてご検討(本当に各自に買わせる必要があるのか)いただきたいです。

回答:令和4年11月15日回答

「算数セット」につきましては、具体物を操作することで、数量や形を見いだしたり、算数の問題についての解決や結果の確認、友達と考えを伝え合ったりすることができるほか、持ち帰って家庭学習に生かすこともでき、特に入学当初の算数科の学習において多く用いております。
SDGsの観点から、よりよい自然環境へと改善していく取組を取り入れた教育を進めていくことは、持続可能な社会の実現に向けて世界が取り組んでいこうとする中で、大変重要なものと考えております。
佐賀市の小中学校におきましては、佐賀市学校版環境ISO活動に長く取り組んでまいりました。現在、SDGsの視点を取り入れ、より充実してきているところです。
学習に使う教材につきましては、SDGsの観点から、学校の実態に応じて見直しをするよう、校長会等を通して指示をしております。
市内の小学校では、一律に新しい算数セットを購入するのではなく、実際に見直しを行ったり、検討したりしております。

例えば、
・兄姉等の「おさがり」の利用を推奨する。
・小学校を卒業する際に学校に寄付をしてもらい、算数教材として活用する。
・従来の算数セットではなく、ブロックや計算カード、時計等、必要なものが入ったコンパクトなタイプに変更する。
・セット購入ではなく、単品で購入する。単品は、ブロックや計算カード等を個人持ちにし、学校や家庭での学習で使用する。
といった内容です。

なお、彫刻刀については、小学校上学年の図画工作、中学校での美術において使用しておりますが、何回も使っていると刃先が摩耗して削りにくくなる道具であり、長期間の継続した利用が難しいため、個人で購入している実態があると考えています。ただ、算数セット同様、一律にセットで購入するのではなく学校の実情に応じて、購入や貸し出し等を検討し、適切な管理をすることについて、周知してまいります。
この度ご提言いただいたことにつきましては、SDGsや保護者の負担軽減が社会問題として取り上げられている現在の状況から、貴重なご意見と受け止めております。今後も校長会において、検討を促してまいります。

担当部署

佐賀市教育委員会 学校教育課 義務教育指導係 
電 話 0952-40-7356
FAX 0952-40-7394
E-mail gakko@city.saga.lg.jp
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