件名:市営バス運転手の態度について (不明)
-
運転免許センター方面行きのバスでの出来事ですが、運転手の方が執拗に乗客に着席を指示しておりました。停留所で別の客が降車するたびに、「空いた席があるので座ってください」、「相席してください」と執拗にマイクで指示をしておりました。
その乗客が何を意図して立ち乗りをしているのかということについて、当事者ではない限り正確には把握できません。ただ一般論から推測し得る可能性としては、感染症対策を意図して、着席を拒んでいる可能性も否めません。ここ数年のコロナ禍の下で国民の感染症に対する自己防衛意識が急速に高まり、不特定多数の人が利用する公共交通の旅客車内においても、感染リスクを懸念して着席を拒む乗客がいることは十分想定しうるものと考えます。そういった不安を抱く相手方の意に反してでも着席を指示するのであれば、一定程度の拘束力を伴う相当な根拠が必要であると考えます。
さて、運転手が着席を指示した理由としては、掲示物等でも案内があるとおり「走行中の車内での転倒等による事故防止」に他ならないものと考えます。
高速道路等を走行する路線の場合は、当該区間では全乗客が着席してシートベルトを着用することが法令等で義務付けられてはいます。しかし、それ以外の場合に関しては法令上の着席義務は無く、乗客の意に反して着席を強要するまでの拘束力はあるとは言えないものと考えます。
また、これとは別の事柄にはなりますが、この運転手の運転そのものにも問題点は多々あります。まず、赤信号で半ば急停車に近いブレーキをかけて停車していました。
さらに、○○停留所発車直後の交差点に関しては、信号機が完全に赤に変わった後に右折しておりました。
加えて日頃から乗客への接客態度にも問題があります。車内から降車客に対する接し方を見ておりましたが、人を選んでいるように見受けられました。
大抵の運転手の方々は、日頃から大層熱心に職務を全うされていることと存じます。一方で、安全管理も含め、就業意識がどの程度おありなのか疑問を抱かざるを得ない方も一部いらっしゃいます。
他の乗客に着席を複数回に渡って強く指示した件については、乗客が感染リスクへの不安を抱いている可能性、吊り革や手すりを強く掴むといった代替措置も取り得る点等を考慮したうえで、それでも着席を強く指示することについて、ご説明をお願いします。
回答:令和4年9月26日回答
-
ご提言にありました、繰り返しお客様に着席を求めたことにつきましては、運行時に転倒事故などが発生した場合、重症や重大事故となる場合があるため、それを防ぐために空席がある場合には着席をお願いするよう指導をしております。
しかしながら、ご指摘のように強制できるものではありませんし、コロナ感染リスクを懸念して着席されない方もいらっしゃいますので、今回いただきました内容につきましては、全ての運転士にも周知して、今後の車内アナウンスも含めた運行の参考にさせていただきます。
次に、赤信号でのブレーキ操作につきまして、ご指摘の日時の映像をドライブレコーダーで確認しましたが、赤信号での急ブレーキは確認できませんでした。また、信号機が赤に変わった後の右折につきましては、信号が赤になる前に交差点に進入していることから、道路交通法施行令第2条に基づき、通行の妨げにならないよう、交差点から離脱するために右折しております。
お客様への接客・接遇につきましては、運転士には日頃より丁寧な対応と適宜事故防止のため、適切な要請を行うことを徹底して指導しております。しかしながら、今回、お客様によって対応が違っているといった印象を与えたとの事ですので、当該運転士に対して接遇の指導を行っております。
担当部署
電 話 0952-23-3155
FAX 0952-23-7309
E-mail kotsu@city.saga.lg.jp