えつ銀色まつりの主催である「佐賀市もろどみin食の会」の“会長”吉田さまにインタビューを行いました。
【お名前】 【お仕事】 【お店】 営業時間:9時~18時 |
インタビュアー:今のお仕事を始められたきっかけは何ですか。
吉田さん:もともと、就活で悩んでいる時期があり、家が魚屋であったことがきっかけで始めました。有明海に生息する珍しい魚にも興味がありました。
インタビュアー:えつはお好きですか。
吉田さん:好きですね!もともとは、特別な魚であるという認識はなかったのですが、『えつ銀色まつり』が始まってからは、市内外にえつを広げていけば地域が盛り上がるのではないかと、考えるようになりました。
インタビュアー:「えつ」とはどういった魚なのでしょうか。
吉田さん:薄っぺらく、ナイフみたいなみ見た目からは想像できないかもしれないですが、カタクチイワシ科に分類される魚です。小骨が多いという特徴がありながら、諸富周辺地域では長年親しまれている魚ですよ!
インタビュアー:えつの人気や認知度は昔と比べて、どう変化していますか。
吉田さん:最近では「この時期は“えつの時期”だね!」という声も聴くようになり、徐々に「えつ」が広まっているという実感はあります。
インタビュアー:今後、「えつ」をどのように盛り上げていきたいですか。
吉田さん:イベントなどを通じて、地域の方と一緒に盛り上げたいです。
インタビュアー:「えつ」のおすすめの食べ方を教えてください。
吉田さん:やはり、諸富に来ていただき、刺身で召し上がっていただきたいです!南蛮漬けや、から揚げにしても美味しいのでおススメですよ!実は、えつの卵も煮つけにするとおいしいです!骨せんべいとしても楽しめます!
インタビュアー:この時期に、えつの他にも獲れる魚はありますか。
吉田さん:雨が多く降ったあとに、鮎が獲れることがあります。
インタビュアー:吉田鮮魚店で扱われている「えつ」はどのように流通しているのですか。
吉田さん:市場で仕入れたものを、捌き、橋の駅ドロンパや「もろどみスーパー」、個人のお客様などに販売しています。
インタビュアー:6月4日、6日で3回目の「えつ料理教室」を諸富中学校で開催されていましたが、反応はいかがでしたか。
吉田さん:まずは、中学生の明るさに驚きました。初めて魚を捌く経験をされた方もいらっしゃるかと思いましたが、このような経験がきっかけで、えつが広がっていければと思います。
インタビュアー:最後に、一番伝えたいメッセージがあればお願いします。
吉田さん:限られた地域で、限られた期間でしか味わえない「えつ」に興味を持っていただき、ぜひ、多くの方に「えつ」を食べに、諸富まで来ていただきたいです!
代々受け継がれてきたお店で、現在もお仕事をされていました。 |
1箱に約30匹入っており、多い日には、1回の漁で300匹獲れることもあるとのこと。 |
たわしで、「えつ」のうろこをとっていきます。 |
捌いた後の変色を防ぐために、下処理を行います。 |
えつを捌く上で欠かせない「骨切り」 小骨が多い魚なので、食べやすいように、骨に細かく刀を入れていきます。 |
理想の骨切りは、1太刀の幅を1mm未満で行い、片面に150太刀入れるとのこと |
骨切りの際には、静かな作業場で“ザクザク”と一定のリズムが耳心地よく響きわたっていました。 |
刺身としても人気があり、薄く捌いていきます。 |