【字幕について】
あらかじめYouTubeの設定を「字幕オン」にしています。(自動字幕のため正確に変換されないことがあります。)字幕を表示しない場合は、YouTubeの設定(歯車マーク)から「字幕オフ」にしてください。
- 日時 令和6年4月26日(金) 10時30分~11時35分
- 場所 佐賀市役所2階 庁議室
記者発表資料
会見内容
- R6.4定例記者会見会見録【 PDFファイル:529.9 KB B 】
【司会者】
それでは定刻になりましたので、ただいまから市長定例者会見を行います。
それでは市長お願いいたします。
【市長】
みなさん、おはようございます。
今日はゴールデンウィーク連休前の何かとお忙しい中、こうしてお集まりいただきましてありがとうございます。
4月の市長定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
最初に本日の発表項目でございます。
交通関係で、チャリチャリ佐賀がいよいよスタートします。
経済関係でがばいサカえーるPayの販売、そして街なかデジタルスタンプラリー、それからDX関連で特別賞も受賞しました、といったことをいくつか紹介させていただきます。
それから「市長、出動!まちトーク」ということで、私が地域に出向いてみなさんと意見交換をするということ、それから環境関係と、最後にSAGA2024関係でございます。
それぞれご説明いたします。
<「チャリチャリ佐賀」スタート>
まず交通関係でございます。
5月6日からチャリチャリ佐賀がスタートいたします。
チャリチャリが利用できるエリアは約13平方キロメートルで、3キロメートルから4キロメートル四方の佐賀駅を中心としたエリアで、ポート数の密度を高めていき、利便性を高めていくということで、サービス開始時点でのポートの数が民間施設も含め、17箇所になっております。
4月4日に連携協定を結ばせていただき、その際は9箇所ということで申し上げていましたが、その後協力できる企業も増えてまいりましたので、17か所50台でスタートします。
これからどんどん増やしていければと思っており、5年で400台82ポート以上を目指していきます。高密度でポートを設置していくことで、公共交通との乗り換えの利便性も高まっていくということ、それから大きなイベントの際などには、柔軟に臨時ポートを設置したいと思っています。
SAGA2024やバルーンフェスタなどのイベントが開催される際には、臨時ポートの設置でチャリチャリとのコラボもできればと考えております。
今回のサービス開始の出発式を、5月6日の11時10分から佐賀バルーナーズにご協力をいただきまして、SAGAアリーナで開催します。
この日が佐賀バルーナーズの最終戦になっておりますので、名古屋ダイヤモンズドルフィンズとの試合開始前に出発式を行います。
チャリチャリさんですが、名古屋でも展開をされており、すでに900台が走っていると聞いております。アウェー戦として佐賀に来られる方などにとっても是非使っていただければと思っております。
多くのみなさんに利用をしていただいて街なかを巡っていただきたいと思っております。
<がばいサカえーるPay販売開始>
次に、がばいサカえーるPayについてです。
総額で6億円分を発行いたしまして、5月の1日から申し込みが受付開始となります。
利用期間は6月から9月30日までの4か月間で、販売価格4000円で5000円分の利用ができ、プレミアム率が25%となっております。
今回の地域振興券は県内初となりますが、オール電子券で、利用者のみなさんは電子券ということで、便利で使いやすい電子券を、スマホのスーパーアプリなどから申し込みをしていただきます。
協力店舗も過去最多の約1200店舗で利用できる見込みとなっております。
スマホに苦手意識や不安がある方も、市内3箇所、佐賀役所本庁や支所に設ける相談窓口、それから公民館・携帯ショップでスマホ教室も開催します。コールセンターでの相談も受け付けます。
そして新たな取り組みとして、初めてのスマホを応援ということで、スマホを購入された65歳以上の方先着500名を対象としまして、電子地域振興券5000円分をプレゼントするという取り組みも合わせて行います。
地域振興券をご利用いただいて、経済の活性化につなげたいと思っております。
<街なかデジタルスタンプラリー>
次に、街なかデジタルスタンプラリーについてです。
この取り組みは、デジタル技術を活用して街なかのにぎわいづくりにつなげていくということで、佐賀大学発のベンチャー企業とのコラボ企画になっております。
SAGAスマート街なかプロジェクトの一環として、これまでも街なかのにぎわいづくりについて議論をしてきましたが、そうした中でのコラボ企画です。
4月25日から5月31日まで街なかのお店14店舗などを含めた22か所に設置したスポットで、QRコードを読み込んでいただいて、ポイントを貯めたら商品と引き換えることができます。ポイントを貯めて専用ホームから応募をいただくと協力店からお菓子やコーヒーの詰め合わせギフトなどが抽選で当たります。
そしてこのスタンプラリーと連携企画として、親子で楽しめる街歩きイベントを5月18日に開催します。
スタンプラリーに参加しながら、当日例えば「えびすの写真を5枚撮ろう」などのテーマで街をめぐっていただき、協力店舗で利用できるクーポンをプレゼントします。
是非興味のある方にはご参加いただき、佐賀の街なかを楽しんでいただきたいと思っております。
<全国シェアリングシティ大賞 特別賞>
それからDX関係でございます。
第1回全国シェアリングシティ大賞で、佐賀市公式スーパーアプリが特別賞を受賞しました。
この賞はシェアリングシティ推進協議会が主催をしている賞で、持続可能な地域課題解決や自治体経営の実現のため、公民連携や自治体で実施している優れた取り組みを表彰するものであります。
2月にはデジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤーのリージョナル賞を受賞し、それに続く受賞になります。
評価ポイントは、マイナンバーカードの活用など他にない先進的な考えや工夫が見られること、産学公民など多様な視点を取り入れて共助・共有・共創を意識した取り組みであるということで評価をいただきました。
受賞式は5月15日の夕方に東京都内で行われる予定となっております。
この受賞をきっかけに地域社会を豊かにできるよう進化を続けていきたいと考えております。私も調整中ですが、受賞式に出たいと思っております。
<デジ田交付金に採択>
次に、デジ田交付金に2年連続で採択されました。
今回は、「TYPE3」という、デジタル社会変革につながり、総合評価が優れているものという全国で14の取り組みが採択をされております。このTYPE3のAI高度利用型に佐賀市が九州で唯一採択をされました。
この佐賀市公式スーパーアプリのバージョンアップですが、今年はSAGA2024が開催されますが、例えば、国スポミニアプリで当日何の競技が開催されるかが簡単に分かったり、会場へのアクセスや駐車場・シャトルバスの情報も便利に手元で分かるような形で、情報をスムーズにお伝えしたいと考えております。
それからアンケート機能なども実装をしていきたいと思っております。そしてAIを活用したサービスということで観光情報や、健康の支援などをスーパーアプリで行い、暮らしを一層豊かにするサービスも検討を進めていき実装していきたいと思っております。
合わせて「TYPE1」も採択されており、市役所の窓口の改革で、市役所に来なくて済む、来ても順番を待たなくて済むなど、そうした今までの当たり前を変えていくことにチャレンジしていきます。
そしてスマート農業の推進や特別支援学級などの包括支援プログラム、児童のアンケートシステムの導入などの学校・教育のDXも進めていき、令和6年度もスマートシティの実現に向けて取り組みを進化させていきたいと思います。
<学校出欠連絡アプリ「れんらくん」運用開始>
そして、学校出欠連絡アプリ「れんらくん」の運用を開始します。
5月に7校で先行実施を行い、6月から本格運用を開始します。
この「れんらくん」では、学校へ欠席や遅刻などの連絡がスーパーアプリで簡単にできます。私も子どもを育てていますが、よく風邪を引いたり、今朝もバタバタしていましたが、そういった時に、学校の開庁時間を待たずに連絡でき、朝の混み合う時間帯に電話がつながらなかったりなど、お互いに負担がかかるのが、このアプリでスムーズにやり取りができます。
また、学校側からのお知らせの機能で、緊急連絡や掲示板の機能で行事や献立も確認ができるなど、便利な取り組みを実装していきます。
自治体アプリでは全国で初の取り組みです。6月から本格的に運用し、希望する全校に利用を広げていき、学校・教育DXに取り組んでいきたいと思います。
<地域に出向き、みなさんと意見交換>
続いて、地域と一緒に佐賀市のことを考えますということで、「市長、出動!まちトーク」を始めます。6月から校区自治会ごとに始めます。
昨年度までは市長と円卓トークということでテーマを1つ決めて、そのテーマに深く関連する方にご参加いただいて意見交換をする取り組みを実施してまいりました。
今年度から私自身が地域にお伺いし、テーマを定めずより多くのみなさんに佐賀市の取り組みや考えをご説明するとともに、意見交換をしたいと思います。
1回目は勧興校区ということで、6月8日土曜日の10時から勧興公民館で開催いたします。開催する校区にお住まいの方にご参加いただくことを想定しておりまして、事前申込みは不要で、当日の受付の際にスーパーアプリなどで手続きをしていただければスムーズな受付ができます。
2回目以降の開催については調整中でありますので、決まり次第随時、市報やホームページでご案内をしたいと思っておりますので、是非お住まいの校区で開催する際には、多くのみなさんにご参加いただければと思っております。
<エコプラザに音声ガイド登場>
次に、環境関連で、エコプラザに音声ガイドが登場しましたという話題です。
このエコプラザ、清掃工場の見学でございますけども、ごみの処理方法など、生活に深く関わっていることについて、このガイドでご案内をしていくということで、現在、清掃工場の見学が年間約7000人見学いただいており、多くのみなさんが予約をしてグループで来られることが多いわけですけども、そういった方々に職員がアテンドをしてご案内をしております。このうち1000人ほどが親子連れだったり高齢者の方だったりと個人の見学者の方で、そうしたみなさんにもご案内がスムーズにできるように、こうした音声ガイドで施設のアテンドを行っていきたいということで、ここに記載のキャラクター「さがしろうさん」と「かわそえひなたさん」が案内をしてくれ、各ポイントで音声ガイドを再生すると、ゴミの処理方法やエネルギーの有効活用の説明を聞くことができます。
また、クイズも出題され、こうしたガイドを利用していただいて、ご友人やご家族と清掃工場を探検いただければと思っております。
<装飾で応援>
最後でございますが、SAGA2024関連ということで、開催まで、ちょうど200日となったのが3月19日で、バスセンターの南にこうした横断幕やのぼり旗を設置しまして、また4月に入ってからは、中央大通り、サンライズストリートに計133か所のバナーフラッグが掲げられたところです。
それから、5月から6月にかけて、約160の花づくりボランティア団体のみなさんにご協力いただきまして、市内の花壇などにガーデンピック720本を設置したいと思っております。
そして、開催まで100日前というのが6月27日で、日程は調整中でございますが、6月下旬に佐賀駅サンライズ口や佐賀大和インターチェンジの出口付近にもこうした装飾を設置していく予定としております。
選手のみなさんを温かく賑やかにお迎えをして、たくさんの応援をお届けできるように、引き続き準備を進めてまいりたいと思っております。
私からは以上です。
【記者】
今回の発表に関連いたしまして、特にDX、スーパーアプリについての質問になります。
これからアプリのバージョンアップを見込まれているということですが、国スポ関連のものはミニアプリですね、こちらの実装時期はいつ頃見込まれていますか。
【市長】
この国スポミニアプリでございますけども、日程、アクセス、駐車場、イベントなど、こうしたものが手軽に得られるツールとして制作をしたいということで、7月末に公開ができればと思っております。
先催地では、やはり今日開催されている競技が何なのかというのと、どこで見られるのかというのが、日々、競技が次々と開催されるので、そういったのが分かりにくいというお声も出ていたと聞いていますので、そうした情報、本日開催される競技というのがスムーズに分かればというのと、あとはシャトルバスの運行表とか駐車場の場所とか、そういったのも分かればということで、あとは大会の結果ですとか、ライブ配信をするということで、そうした配信ページへ誘導をするなど、イベント関係の情報などもまとめて表示をできればと思っておりまして、国スポに関心のある方ない方、それぞれ会場に行きたくなるような身近な情報発信をできたらと思っております。
【記者】
ありがとうございます。そのミニアプリの位置付けとしては、国スポが実際に始まってから役に立つようなアプリがメインになるっていうことでよろしいですかね。
【市長】
国スポが開催される前から実装をして、関連情報を出していければと思っております。
補足があればお願いします。
【国スポ・全障スポ推進部】
市長の方からもお話ありましたように、7月末の予定で、担当部署であるDX推進課と打ち合わせを行っております。今お話があったような内容、開催競技の情報、駐車場、それからシャトルバスの情報、大会の結果、ライブ配信、それから、加えてチケットの販売、観覧の事前申し込み、事前申し込み制にする予定にしているのが、競泳と飛び込み、それから高校野球の硬式、これは有料観戦を予定しておりますので、3種類の競技ですね、それについてはこのアプリの方から申し込めるような内容としたいと考えております。
【記者】
ありがとうございます。あと同じくスーパーアプリ関連の質問になりますけれども、その次の項目の「れんらくん」の運用に関しまして、こちらの運用としては、アプリに移行をするというような考え方なのか、併用して、そのアプリをサポートに役立てるというような考え方なのか、その辺りをお聞かせいただきたいです。
アプリを併用するのか、それとも、もう完全にアプリに移行してデジタルで一括に完了していくのか、という。
【市長】
その辺りは、今かなり電話が混み合ったりということでありますので、そういう負担が軽減をされると思っております。希望する小中学校に運用をしていくということでありますので、その辺りもちろん電話とも併用していくイメージなのかなと思っておりますが、そうした中でも、かなり負担が軽減をされるのかなということで、実際実験的に4月にも1校使っていただいたりして、概ね好評のご意見もいただいたと聞いております。
【教育部】
教育部です。この「れんらくん」ですけれども、今現在、学校の方への欠席などの連絡につきましては、お電話で、という形になっております。ただ、やはり先ほど市長の方からもご説明があったように、やっぱり先生方の負担も大きいこと、それから保護者のみなさんも、一斉に連絡が来てしまうとどうしても回線が詰まっているという状況で、非常に保護者の方々の負担が大きいところです。この「れんらくん」を使うことによりまして、より一層保護者の方の負担感がなくなること、それから学校側としてもその時間待つ必要がないということもございまして、非常に分かりやすくなっております。
それから、今回、スマホでの連絡ができることによって、学校からのお知らせといった部分も、緊急のこととかもございます。そういった時に、学校から即座に保護者の方々に連絡が行ける、そういったことが非常に効果的なところではないかと考えております。
先ほど、電話での問い合わせも、当然スマホを持たないような方もいらっしゃいますので、そういった方には引き続き電話での連絡ということで対応させていただきたいということで、両方やっていきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございます。それでは、幹事者の質問は以上になります。
発表項目について、他社さんから質問がありましたらお願いいたします。
【記者】
まず先ほどの質問の関連からお願いします。
国スポのアプリですけれども、これは対象となっているのは佐賀市内で開催される競技についてだけなんでしょうか、それとも全県対応されるんでしょうか。
あと、この「れんらくん」の方なんですけれども、電話での負担が大きいというのは理解できるんですけども、もうすでに電話以外のコミュニケーションツールがたくさんある中で、どうして学校現場では電話だけだったのか、分かる範囲で教えてください。
あと別件で、1番最初にあったチャリチャリ佐賀ですけれども、佐賀市内で以前にもシェアサイクルのサービスがあったと思うんですけれども、ホームページを見たらもう終わりましたとありました。こちらについては、なぜ終了したのか、ちょっと原因等についても教えてください。
【市長】
1点目のミニアプリ、国スポ・全障スポの関係でございますけれども、開催競技は佐賀市で開催する国スポ競技・全障スポ競技のいつやるかとか、会場のご案内というのをしていきたいなと思っております。
それから、関連するイベントの情報なども出していきたいということと、あとは佐賀県さんが出してまとめておられるような大会の結果とか、そういったところもスムーズにワンストップで誘導をしていければなということで、そうした大会結果ページなどにもつないでいけたらということで、ライブ配信などもそういったところに誘導していけたらということも考えておりまして、そういう意味では市外の競技結果とかにもアクセスをしやすいということも言えるかなと思っております。具体的なところは、また7月末までに精度を高めていきたいと思っております。
それから、「れんらくん」の関係ですけれども、先ほど課題を分かりやすくお伝えする時に電話っていうことで申し上げていたんですけども、各学校とかでPTAなどがそれぞれ色々考えた中で、もうすでに別のアプリを入れておられて、そうしたアプリでやり取りをしている学校とかもおられるということで、そうしたところも丁寧に調整をしていって、先行実施と、色々希望などをお聞きしながら、こちらにこの機会に乗り換えたいということであれば、ご負担もその分軽くなるという部分もございますけども、そうした中で今調整をしているということで、希望される小中学校と、運用を進めていきたいということでございます。
また、そういう意味では、デジタルツールも今までも一部は使われていたわけですけども、こうした形で1つのアプリに実装されるということは、新たな、全国的にも例がないような取り組みということで、今回はですね、そうした中でこの「れんらくん」のようにオプティムさんが開発をされた民間サービスを組み込んだ形でやっていくということを考えております。
それから、1つ目のシェアサイクルで以前にも同じサービスがあったということですが、あの詳細な分析ということではないですが、1つにはこうした高密度にポートをどんどんと置いていくっていうことが、今までと少し違ったところだと思います。広域にポートが点在しているような状態では、周遊するような使い方っていうのがなかなか生まれにくいので、こうしたところが周遊をしていけば、例えば飲食をするのであればこう近くにポートがあることによってそこで一旦返却します。分刻みでの料金設定なので、そういう意味では、バスで行きたい方、タクシーで行きたい方、自転車で行きたい方に選択肢が増えていくことで、自転車の方が便利でリーズナブルだと言うことで、利用が促されていくと思います。密度を高めていき5年後の絵姿もイメージをした上で400台ぐらい置いていきたいと言われています。私たちも公共施設でもどんどん使ってもらって、民間企業さんなどもこの取り組みにご賛同いただけてポートのご協力をしていただき、数を増やしていければと思っています。
バルーナーズさんも協力していただいており、広告効果もあって企業広告が掲載されたチャリチャリさんの赤い自転車に街なかを走らせることもできるので、そこに相場効果が生まれていけばいいなと思っています。
【記者】
2点質問をさせていただきます。まず1つ目ですが、佐賀鉄工所の移転のお話です。これにより佐賀市に考えられる影響であったり、市長としての受け止めについて、お聞かせいただきたいです。
そして2点目ですが現在玄海町でお話が進んでいます核のごみの受け入れ問題に文献調査に関しまして先ほど本会議で賛成多数で採択をされましたが、県庁所在地の市長としてこれについてどう考えられるか。この2点についてお聞かせいただきたい。
【市長】
佐賀鉄工所さんですが、昭和13年に創業されて以来86年間、生産活動行われてきたということで、今回の件はEV化の非常に大きな市場の環境の変化というのが背景にあって、その変化を踏まえた新たな挑戦としてのこう取り組みだとお聞きをしております。
そういう意味では佐賀市としても応援をしたいと思っています。佐賀市にお住いの従業員も多くおられて、引き続き佐賀市との関係を大切にしたいと聞いておりますので、佐賀鉄工所さんのさらなる発展に向けたまチャレンジにエールを送りたいと思っております。
市内企業さんの意行とか課題とかニーズなどは日頃から把握するように務めていますので、企業さんの支援策などを新たな産業用地の確保などにも今後、検討を進めていきたいと思っています。
2点目の最終処分場の選定については、制度上、地元の町長さん、それから知事の意見を聞いて、尊重をしながら慎重に進められる問題であると言う認識をしています。
調査も長い年月をかけて行われる制度になっていますので、その都度、地元町長さんや知事の意見を聞いて進めていくことになります。町長さんは今どうするとは決めていないと言われていると承知しておりますので、本市としてもこの動きは非常に関心を持っているところです。
こうした最終処分上については全国的な課題として考えられるものであるということ、安全性の確保を大前提に国が責任を持って進めていくべき問題であると思っております。本市として受け入れるという検討は行っていないという状況です。
【記者】
ありがとうございます。同じ県内でのお話でありますけれどもその玄海町の今の動向について、本会議での採択で賛成多数で採択されたという動きに関しては、例えばその賛否であったり、その辺りのお考えはいかがでしょうか。
【市長】
玄海町での議会で採決がなされたということで、町長さんについてもこれから検討されるということだと思っておりますので、非常に慎重に進めるべき問題だとは思っております。その動向を我々としても注視をしているところです。また全国的な課題としての国からの情報や状況の把握をしていますので、本市として何か受け入れの検討とか、そういうことを行っている状況にはないという状況です。
【記者】
国スポ全障スポについて1つ聞かしてください。いよいよ全障スポのリハーサル大会が明後日から始まります。国スポの方はもうリハーサル大会去年からずっとやっていて、もうほぼ7割ぐらい終わったような形ですけれども、これまで国スポのリハーサル大会をずっとやってきて、どういうことを受け止めているか、また課題があればどういうところが課題かというところを1点お知らせいただきたいのと、今週の週末から始まる全障スポのリハーサル大会、この辺の期待とまた課題の検証どのように行っていくか。このことをお聞かせください。
【市長】
リハーサル大会もあの昨年度から順次開催をして、その中で大きな問題はなく進められていると思っています。そうした中でも動線だったり、会場運営だったりということさまざまなノウハウの蓄積をしてきた部分がありますので、そうしたものを実行委員会、検討委員会の中や庁内で共有をして関係部署で連携をしながら国スポ大会のスムーズな運用につげていきたいと思います。
全障スポに関しては県の方で競技を実施されますので、そちらについても状況を把握しながら、先ほどのいろんな情報発信などと連携できる部分は多数あると思いますので、引き続き連携をしていきたいと思っています。
【記者】
追加で本大会に向けて今までも課題として伺ってきた部分はあるんですが、宿泊の問題とか輸送の問題、ここら辺の課題についてはどのように今、解決に向けて取り組んでらっしゃるか、ほぼ宿泊の方は以前にも一部まだ調整中だと伺っていましたが、そこら辺は解消したのかどうか伺わせてください。
【市長】
宿泊施設については順次当たって、できる限り確保できるようにと引き続き努めているところです。駐車場がサンライズパーク周辺に不足しているといったところもありますが、駐車場からシャトルバスでのアクセスなどスムーズに運営をしていきたい。こうした情報を市民のみなさんや来訪される方々にもスムーズにお伝えをしていくということをしっかり行っていきたいと思っています。
【国スポ・全障スポ推進部】
国スポ・全障スポ推進部から補足させていただきます。市内の宿泊施設の部屋数の確保については、大体目処が立っておりまして、ただ前回の記者会見等でもお答えさせていただいたと思いますが、より多くの方に市内の宿泊施設に宿泊していただけるように、セールスを我々としても宿泊施設の方にお願いしているところです。
駐車場関連の方、輸送関連ついては郊外に臨時駐車場を設けて、そこからのシャトルバスの輸送を考えておりますので、大体その郊外の駐車場の目途もようやく立ってきているような状況です。
【記者】
ちょっと細かい点ですけど例えばシャトルバスとかそこら辺の運行は、今運転手の方の確保、バス運送業界が難しいみたいですけれどもその辺り大丈夫ですか。
【国スポ・全障スポ推進部】
バスの確保につきましては県の実行委員会の方で、全県で市町も含めてですけれども必要な台数を県の方が窓口になって集中的に確保している状況です。そこについて今特段、問題が生じているということは県の実行委員会の方から連絡はあっておりませんので、確保はできるのではないかと思っています。全九州内から貸し切りバスを調達するという計画ですので、そういった形で動いてるということで認識いただければと思います。
【記者】
DXの関連ですけれども、これだけ色々推進されていることとか、意味とかは分かりますし、とても便利になるのはいいことだとは思うんです。それは基本にあるんですけども、例えばこの「れんらくん」の場合ですね、メリットっていうのは、こういうことであるっていうのは十分分かるんですけども、これによって、デメリットって言ったら大げさですけども、これまで肉声だとか面会をすることによって分かって、なんとなく把握できていた事態みたいなことが漏れていってしまう恐れに対して、DX全般に言えると思うんですけども、その市役所として推進する方向で進んでいらっしゃるのとちょっと対局の判断になるのかもしれないですけども、何かこう、DXによる便利さで覆われていってしまう不利益だとかデメリットだとか、そういうことに対して何か市としてここだけはちゃんと注意しているっていうような、方針のようなものがあれば、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
【市長】
まさに必要なことに注力していくということで、デジタルとアナログのベストミックスが大切と思っております。
そういう意味では、例えば「れんらくん」について、朝にみなさんが同じ時間に集中して電話をしてくることで、つながらなくてイライラして、また掛け直すとか、お互いにその時間に登校してくるのに、子どもに目が向けられないといったところは、まさにデジタルが課題解決に直結するようなソリューションになると思っておりますので、そうしたものはどんどん取り入れていって便利にしていって、そうすることでできたゆとりで、例えば子どもたちが安全に登校できているかとか、あるいは始業の直前の準備とか、そうしたところにしっかりと子どもに向き合う時間やゆとりが生まれていくということです。
今はもう学校現場ではかなり先生たちが多忙というのが問題になっている中で、子ども1人1人にしっかりと向き合う時間を確保するために、こうしたデジタルツールを活かしていきたいと思っております。
例えば特別支援学級で、認知能力とかが少し課題のお子さんたちへの包括支援プログラムを導入していくことで認知が進んでいく、そうした中で、できることが増えていくというところはうまく使っていって、そして、その子ども1人1人に向き合っていくということを、先生たちの本来やるべきことにしっかりとより充実をさせていくということにつながればと思っております。
こうした児童アンケートも紙で集約して、それを分析するのもままならないといったところや、それに時間がかかって集計するだけでも大変だといったところがデジタルだと瞬時にできて、そこを分析することでニーズや課題に気づくことがデジタルの良さと思っております。
そして便利な窓口というのも、全てオンラインで市役所サービスを対面でしないということではなく、いろんな選択肢でニーズに応じてできるようにするという考えです。
ですので、例えばコンビニで住民票が取れるとかが便利だなって思っておられる市民のみなさんも多いと思うんですけども、市役所窓口に行って並んだり、書いたりしないでいい部分はどんどんデジタルの力を使っていく、やっぱり相談をしっかり聞いて欲しいとか、いろんなことに寄り添って悩みを聞いて欲しいところは、しっかりと答えていくことが大事と思っております。
ですので、デジタルトランスフォーメーションは何が課題であるか、その課題というのが、今までは当たり前だった窓口に来てもらって並んでもらう、待たせる、いろんな窓口を次はこっちに行ってくださいっていうのが当たり前だったけど、そこの課題というのを再発見しようということを常々言っておりまして、例えば職員が「私は市民です」という役割になって、1つの手続きを自分でやってみて、その時に気づいた不満をずっと記録していって、それを庁内で共有して、その課題を今の時代だったらどうすれば解決できるか、よく議論をしておりまして、今年度まさに課題解決、実装していきたいと思っています。
そうした中でより必要なところにはより手厚くしていくということも合わせてやっていければと思っております。
【記者】
先ほど学校の先生たちの多忙化について触れられましたので、人材不足というのが教育現場では非常にずっと課題としてあると思うんですが、4月がスタートしました。小中学校の定数不足というのは今年度スタート時点でどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
【市長】
学校の先生の定数について、今手元に情報ありますか。
【教育部】
小学校が現在2人欠員、それから中学校が18人欠員という状況でございます。
【記者】
度々議会でもその解消策を尋ねる質問が出ているかと思うんですが、当初から20人の欠員が出てスタートをしているということなので、今後どのようにしてこの欠員の解消に向けて取り組まれるのか、人事的なことは県の分野でもあるんですけど、市長の考えとしては今どのように思われていますか。
【市長】
多忙化や、残業が常態化しているとか、あるいは部活動の負担がさらにそこに重なってくるとか、そういったさまざまな要因が複合的に影響していると思います。
こうした部活動の点は、何十年に1度の大きな転換点に来ているような気もします。そこは、しっかりと検討会議の中でも、いろんな有識者の方、実際に部活動に携わっている方、さまざまな学校関係者を含めて、庁内でも教育部に限らず、地域振興部とかの関係部署も含めて議論をしているところでございます。
それから、働き方改革の部分で言うと、1つの取り組みではありますが、デジタルツールを活用していくこともしっかりとやっていきたい。例えばプログラミング教育ですね、これは私が高校卒業する時は全くなかったわけですけど、今は大学の共通試験で必修科目となっているということで、高校で教えるだけでなく中学でも教えていくことになっていくと、専門ではない先生はいろんなことを勉強しながら子どもたちに教えていくということをやらなければいけないので、うまくプログラミングの学習ツールを活用していくということも大事だということで、いろんな導入できる部分は導入をしていって、先生たちの働き方を少しでも改善していくと、先ほどのアンケート機能もそうですし、校務支援システムもうまく負担軽減につなげていければということで、教育部としっかり今議論しながら進めていきたいと思っております。
【記者】
国スポに関する質問なんですけれども、今後国スポのあり方について、色々な県の知事から、いろんな意見が出されているかと思います。今まさに佐賀市では成功に向けて頑張っている最中にこういった議論が起きているということなんですけれども、市長としては今後の国スポのあり方についてはどのような観点で議論があるといいなと思っていらっしゃるかお尋ねします。
【市長】
紹介いただいたように、知事会の中でもさまざまな議論が、賛成・反対だったり見直しとか、今一本化されたわけではなくて、さまざまな考えがあると聞いているところです。
私は廃止・継続という二者択一ではなくて、時代に合わせていくという考えが大事ではないかと思っております。
そういう意味で、SAGA2024は、国体が78年で1つの区切りとなって、今年からリニューアルする大会になるという意味で、非常に大事な大会だと思っておりますし、体育がスポーツに変わるというのは単に名称の変更だけでなく、スポーツというのが生活の一部として身近にある、そうした街を目指していきたいというのが、このSAGA2024のコンセプトと思っております。市民のみなさん、県民のみなさんを巻き込みながら、スポーツが身近にある、世代を問わずそうしたきっかけにしていきたいと思っておりますので、そうしたスポーツの価値、そしてスポーツに触れ合うきっかけとなる大会に盛り上げていきたいということです。
今議論されているのは3巡目以降ということで、2035年以降になると思いますが、今我々がやっているような新しい大会の動きも踏まえながら、丁寧に議論をしていっていただきたいと思っております。
【記者】
間もなくSAGAアリーナが開業1年を迎えると思います。この間、駅の北側で人流が生まれたりだとか、県の方がいつかのイベントで経済波及効果を試算されたりしていて大きな効果があったと思いますけれども、一方で駅の南側、佐賀の中心市街地の方への人流の動きが限定的であったりだとか、宿泊客が県外、特に福岡都市圏の方に流出しているような指摘もあります。この間のこの機会損失が大きく生じている状況なども踏まえて、SAGAアリーナの開業1年を迎える中での経済波及効果等々をどのように評価されているのかというのと、今日の発表項目でもシェアサイクルの取り組みの紹介があったりだとか、あと今年度市の方で駐車場の無料デーとかを設けられていると思いますけれども、そういった市が今後その効果を高めていく上での、何かこう戦略とか施策みたいなもののお考えがあれば教えてください。
【市長】
今おっしゃったとおり、新たな人流が生まれているということで大きな変化だと思っております。こうした人の流れというのを消費につなげていく、経済効果につなげていく、そして街なかまで広げていくというのが大変重要だと思っておりますので、そうしたことを意識しながら全庁的に議論して、対応しているところでございます。
1つにはアリーナの開業で佐賀市営バスが約9か月で9倍に増えて、運転手のみなさんたちはドライバー不足という中で頑張ってくださったと思うんです。今まではどちらかというと平日の利用が中心で土日祝日っていうのはバスを減らしていたわけですけれども、アリーナが生まれたことによって特にイベント時にはバスを柔軟に増やしていくことで便利な移動につなげていっているということなので、こうしたところはしっかりとイベントの開催情報とかもしっかりと踏まえながら柔軟に対応していきたいと考えております。
そして先ほどのチャリチャリもまさにそうしたことで、例えば、街なか指定駐車場の無料デーというのも、先ほど申し上げたように全庁的にどうしていけば数を消費に変えられるかという中で、「街なかの駐車場を無料にしましょう」と若手職員、経済部の職員が言い出して、「どうやってそこを無料にして、インフラ的にはどうするの」と言ったら、「もう自分がずっとそこにいますから」ということで始めた取り組みであったんですが、6日間やって約1150人が利用してクーポンを8割の方が利用したというのもかなり大きな効果だったと思います。そうしたものを今年度も本格的に年間を通してやろうということで、そうした取り組みと、チャリチャリのような二次交通の利便性向上の政策も相性がいいと思っておりますので、連携を今後していけたらと思っておりまして、そこにクーポンのような少し背中を押すようなお得感のあるものとかを合わせていけたら、より良いなと思っております。SAGA2024もありますし、アリーナも引き続きバルーナーズに限らず久光スプリングスとか、さまざまなイベントも開催をされるということですので、佐賀に来られた方が佐賀の良いものに触れていくということに、スムーズな移動だったり、あるいは情報発信だったり、あるいはクーポンだったりというのをうまく組み合わせていって経済効果につなげたいと思っております。
【司会者】
以上を持ちまして市長定例者会見を終わります。本日はありがとうございました。