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人権コラム(令和6年3月15日号)

更新:2024年03月15日

 あなたの人権 わたしの人権

「避難所と人権」

近年、大きな自然災害が相次いで発生しており、1月に発生した能登半島地震では避難の長期化も予想されています。突然日常を奪われた方々の心労はいかばかりかと心が痛みます。

内閣府が取りまとめた「避難所運営ガイドライン」では、正しい支援のあり方は「スフィア基準」を参考にするよう明記されています。それは、被災者の権利と支援活動の最低基準を定めた国際基準です。そこでは、2つの基本理念が示されています。

まず第一に、被災者は、尊厳ある生活を営む権利があり、支援を受ける権利がある、ということ。「かわいそうだから助けてあげる」のではなく、被災した人たちこそ権利の主体なのです。

第二に、災害による苦痛を減らすために、実行可能なあらゆる手段をとらなければならないということです。

避難所には、さまざまな属性の人や配慮が必要な人が大勢集まります。そしてその一人一人に個別のニーズがあり、それらは時とともに変化します。

誰もが安心できる避難所にするためには、運営面でも多様な視点が必要です。特に声を上げにくい人たちの困りごとにどう気づき、対応するか。そのためには、若い人も含め男女が共に運営に参加することが望まれます。

「人権」とは、「人間が人間らしく生きる権利」です。今こそ、その意味を考えたいものです。

 

毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
毎月11日は「人権を考える日」です。

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このページに関するお問い合わせ

市民生活部 人権・同和政策課 人権啓発係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁1階
電話:0952-40-7367 ファックス:0952-40-7327
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