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令和6年2月定例記者会見

更新:2024年02月28日

市長記者会見における発表内容(要旨)などを取りまとめの上、掲載しています。

・日時 令和6年2月19日(月) 10時30分~12時10分

・場所 佐賀市役所2階 庁議室

記者発表資料

会見内容

【市長】

皆さんおはようございます。

お忙しい中お集まりをいただきましてありがとうございます。

今日の会見は2月の議案や、当初予算そして補正予算の関係で、盛りだくさんの内容となっております。

 

<デジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤー リージョナル賞受賞>

最初に、お手元にお配りしましたけれども、嬉しいニュースということで、デジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤーで、佐賀市公式スーパーアプリがリージョナル賞を受賞しました。この賞は、デジタルメディア協会が、過去1年に販売・発表されたデジタルコンテンツの中から優れた作品を選定して、功績を称えるというものであります。

今回受賞しましたリージョナル賞というのは、地域に根差したデジタルコンテンツやサービス部門で最も優れた功績が評価されるもので、自治体アプリでの受賞というのは、全国でも初めてということであります。

受賞の理由は、市民の皆様の声を機能として追加していること、そして定期的に柔軟なバージョンアップをしていること、またマイナンバーカードを活用したデジタル市民証を実装したことなどを挙げられております。受賞式が3月5日に総務大臣出席のもと、東京の帝国ホテルで行われる予定となっております。

2ページ目に詳しく記載しておりますが、日本一便利な町ということで、行政情報、それから市民・企業・地域をつなぐデジタルタッチポイントになっているということ、ごみの日の通知や図書館カード、電子申請や防災情報提供から本人確認ができるデジタル市民証を実装しているというところや、掲示板、地域情報の共有など双方向のコミュニケーションが行われているということ、柔軟なバージョンアップというところも評価をいただきました。

その他の受賞作品の優秀賞が、「新しい学校のリーダーズ」やアニメ「推しの子」、また、アニメ映画で世界歴代2位の興行収入となった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」や、日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」など、そうそうたる作品が並んでおります。

昨年は、AmebaTVのサッカーワールドカップ・カタール大会や北海道日本ハムファイターズのきつねダンスなどの作品が並んでおります。

今回、大変名誉な賞をいただきました。今後もこのアプリを育てて、便利で快適に、そして、地域社会豊かにできるように努力をしていきたいと思っております。

お手元に、主催者・デジタルメディア協会からの、マスコミの皆様用の取材申込書もお配りをしておりますので、ぜひ取材に対応いただければ大変ありがたく思っております。

 

<発表項目>

それでは本日、定例記者会見の内容に移らせていただきます。

まず本日の発表項目でございます。

2月定例会の議案の送付案件、そして令和6年度の当初予算、令和5年度2月補正予算、最後にトピックスとなっております。

まず定例会の送付案件についてでございます。

定例会に当初送付する案件は43件。内訳は、議案が41件、報告が2件となっております。

当初予算関係が9議案、令和5年度補正予算が8議案、そして条例が17議案、その他が7議案となります。このうち25号議案「佐賀市空家空地等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例」は、昨年法律が改正され、これまで危険な状態の空き家だけが対象とされていましたが、今後は危険な状態の空き家の一歩手前の適切な管理が行われていない空き家等であっても指導・勧告ができるようになりました。この改正趣旨に沿って、条例が対象とする長屋や空き地なども同様な対応ができるようにするため、改正するものです。

 

<令和6年度当初予算(案)>

それでは、令和6年度当初予算についてご説明します。

私が目指すビジョンとして「リッチ・ローカル佐賀市」の実現を掲げております。今ある佐賀市の魅力を大切にしながら、新しい技術や発想を取り入れることで、引き続き「佐賀らしさ」をテーマに、さらに磨き上げていきたいと考えております。

この「リッチ・ローカル佐賀市」の実現に向けて、

1.変化と向き合い“常に挑戦”を!

2.どんなひとも“自分らしい暮らし”を!

3.自分らしいしごとで“新たな価値”を!

そしてこの3つの目標に加えて、今年はさらにSAGA2024の成功に向けたあなたらしさで最高の“おもてなし”を!

という目標を掲げて全力で取り組んでいきます。

これらのビジョンと目標を実現するため、令和6年度の当初予算案を一言で表現しますと、「佐賀市まるごと“全力応援”予算」であると考えます。

一般会計当初予算案の金額は、1,121億円で、過去最大の予算規模となります。

当初予算の推移としては、令和5年度に比べて、約75億円、7.2%の増となります。

増の要因でございますが、吹き出しに記載のとおり、SAGA2024国スポ・全障スポの開催経費、それから昨年7月豪雨災害からの復旧経費、そして子育て支援や障がい者・高齢者福祉に関する経費などでありまして、これらにはしっかりと取り組んでまいります。

具体的事業について、順次ご説明いたします。

 

<1.変化と向き合い“常に挑戦”を!>

まず一つ目の「変化と向き合い“常に挑戦”を!」についてです。

世の中が急速に変わりつつある中で、変化を恐れずに、新たな発想・技術などを積極的に活用して、挑み続けることで、進化し続けるまちにしていきたいと考えています。

まずは、就任以来力を入れております「災害に強いまちづくり」を目指します。

対策のポイントは、水を流すこと、そしてうまく溜めることです。お濠を活用した、事前排水では、これまでで南・西・東濠で約5.6万トンの貯水容量を確保しておりますが、今年は、北側のお濠を活用し、さらなる容量の確保を目指します。そして田んぼダムでは、久保泉地区と兵庫地区の一部に取り組みを広げ、これらの271ヘクタールに加えて100ヘクタールの取り組みを拡大します。これらの2つの取り組みを進めて、25mプールで合計1,400杯以上の貯水容量を確保するために、佐賀の地形を生かした対策をさらに進めていきます。

 

次に、「空き家を利活用するまちづくりを目指します!」です。

全国的に空き家の問題が拡大しています。佐賀市では、これまで危険な空き家の除却の支援などの対策を行ってまいりました。今後はこれを一歩進めて、空き家を利活用し、プラスの価値に転換するような支援に取り組みます。

具体的には、空き家をお持ちの方が気軽に相談しやすい体制を作ることで、適切な対応がとれるように支援していきます。

その上で、空き家の利活用を進めるために、空き家のリフォームや土地の利活用、そして危険な空き家の解体などに対して支援を行ってまいります。

居住するエリアを誘導するなど、コンパクトシティを進めていく中で、空き家の利活用を促進して、新たな価値を生み出すまちづくりを目指します。

 

次に、「日本一便利なまちを目指します!」です。

佐賀市公式スーパーアプリは38,000ダウンロードを突破しました。これからも便利で快適な暮らしをお届けするため、さらに機能を充実していきます。

1つ目は、「知りたい!できたらいいな!」を実装します。今年いよいよ開催されるSAGA2024国スポ・全障スポ大会の情報や民間の交通系・健康系アプリと連携し、皆さんが知りたい情報をいち早くお届けします。

そのほか、市内のイベントを一括で見ることができるイベントカレンダーや、皆様のご意見を広く聞くためのアンケート機能を新たに実装していきます。

また、スマホやアプリの操作が苦手な方へのデジタルデバイド対策についても、取り組みを強化していきます。スマホ教室や、携帯キャリアとの連携などにより、操作が苦手な方も暮らしに便利な機能を使えるように、操作支援を行っていきます。

 

続いて、「市役所の窓口を改革します!」です。

市役所の窓口というと、市役所に来庁して、順番を待って申請書を書くというイメージを持たれている方は少なくないと思います。これまで本市ではさまざまな窓口改革を行ってきましたが、窓口での行政手続きにはどうしても時間がかかっていました。

これからは、こうした当たり前を変えることに挑戦していきます。市民の皆様に対し、市役所に「行かなくて済む」、行っても「待たせなくて済む」、そして「書かない・回らない」という環境を提供し、ライフスタイルやニーズに対応した窓口変革をしていきます。

また、人口構造が大きく変化する2040年に備えて、“暮らしやすさ”や“過ごしやすさ”を実感できる佐賀市を目指します。

こうしたオンライン申請の拡充や、リモート窓口について支所や外部拠点を活用したり、そして書かなくてもいいワンストップ窓口の申請システムも備えていくなど、窓口改革を進めていきます。あわせて、データを活用して業務の効率化できるようバックヤードの改善も行っていきます。

 

そして、「7つの体験を基にした新しい神野公園へ!」です。

「神野公園7つの体験プロジェクト」をコンセプトに、これまで5回の検討委員会で、新たな神野公園の姿について議論を重ねてきました。

水との触れ合いやとんぼ池を望む景色を意識したい、朝採りマルシェや市場を交流や健康の場所にしたいなどのご意見を積極的にいただきました。

また、鍋島直正公が公務の疲れを癒すために訪れていた「神野の茶屋」は神野公園のルーツだというご意見もいただきました。佐賀の象徴ともいえる水路を引き込んだ日本庭園ならではの美しい風景にあふれ、そして直正公が領民たちにも庭園を開放する日を設けて、自然を愛でたり水遊びしたりする楽しみを共有したという記録も残されております。こうした歴史も踏まえて、新しい神野公園は、意見が多かった「お殿様」と「水」というテーマを中心に、ここを訪れる誰もがいつ来ても楽しめる「7つの体験」にあふれた公園を目指します。来年度は、検討委員会の取りまとめ、民間事業者の意見や新たな提案など、サウンディング調査を行って、リニューアルに向けた実施設計に取り掛かります。

 

次に、「脱炭素で豊かで快適なくらしを実現します!」です。

佐賀市は、「ゼロカーボンシティさがし」を表明し、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにするという目標を掲げています。

左の円グラフ、2020年の佐賀市の温室効果ガス排出量を見ると、自動車が約3割を占めて最も多く、次に、家庭、オフィス・店舗と続きます。

クリーンな移動手段を推進していくため、EVなどの環境に優しい自動車の購入補助に加え、電動アシスト自転車の購入補助を新設します。

また、引き続き住宅や事業所への支援も行って、脱炭素、社会の実現に向けて一体となって取り組んでまいります。

 

次に、「日本文化の原点「縄文のくらし」を体感できます!」です。

東名遺跡は、東アジア最古で最大級の湿地性貝塚であり、国内の他の縄文時代の遺跡と比べて、当時の暮らしの様子をより色濃く残す遺跡です。こうした東名遺跡を市民の宝として守り、訪れた人に快適で豊かな時間を過ごしてもらえるように整備を進め、豊かな縄文時代のくらしを紹介していきたいと思います。

また、ラウンジやカフェがあるような居心地のいい空間をつくって、気軽に歴史に触れられる場所を提供していきます。さらに本物の貝殻や木の繊維などの素材を使った、ここでしかできない体験メニューを提供し、訪れたいと思われる施設を目指します。

令和6年度は実施設計と計画地の造成工事を予定しており、令和10年度のオープンを目指して進めていきます。

次に、「さらに便利な佐賀市営バスを目指します!」です。

まず、交通局舎が再整備によって生まれ変わります。具体的な検討はこれから進めてまいりますが、交通局局舎が市の中心部に立地していることを活かして、市中心部の交通結節点として、バスに乗り降りできる機能「バス停や待合場の設置」や、交通関連の新たな拠点としての機能「シェアリング型のサービス」を民間事業者と展開したり、市民に開かれた施設としての機能「災害時の避難所等」などの整備を進めていきます。

そして局舎の整備と並行して、バス利用者の利便性を向上させるため、例えば、諸富地区の公共交通機関が通っていなかった空白地域の解消に取り組んでいくとともに、市営バスで行っている乗り継ぎの割引を引き続き実施します。

そして、インバウンド対応として、クレジットカードによるタッチ決済の導入(5台)や新たなデジタルチケットの販売を佐賀空港線で進めていきます。

 

<2.どんなひとも“自分らしい暮らし”を!>

次に、「どんなひとも“自分らしい暮らしを”!」です。

「子育て・教育関係」では、こどもまんなか社会の実現に向けて、子育て支援の施策を講じていきます。

まずはこども誰でも通園制度を全国に先駆けて実施します。これは保護者の方が働いていなくても、生後6か月から満3歳未満の未就園児であれば誰でも利用できるというものです。

来年度は試行的な取り組みとして、市内5施設程度で、定員20名程度での実施を予定しています。

次に、放課後児童クラブです。学校施設の有効活用に加えて、年々増加する利用ニーズに対応するため、リース方式の専用館を設置します。

令和6年度は、北川副小学校の敷地内に専用館を設置し、80人以上の受け皿を確保します。次年度以降もこうした取り組みを進めつつ、6年生までの完全受入れに向けて、順次拡大を図っていきます。

 

次に、親子のひとときを支えるために、放課後児童クラブの手続きを便利にします。

利用料の支払いについてのキャッシュレス決済を導入し、入会申請等の手続きをオンラインで手軽にできるようにします。

平日の昼間に金融機関や市の窓口にお越しいただいている現状を改善して、いつでもどこでも、簡単に子育ての手続きを済ませられる環境を整えます。

次に、生活にゆとりをつくるために、児童手当が拡充されます。12月に支給される10月分の手当から実施される予定で、子育ての家計にゆとりを創出し、子どもの健やかな育ちを支えていきます。

そして、出産後の支援として、産後2週間健診を公費負担としていましたが、これを1か月健診まで拡充します。

経済的負担にゆとりを与え、産科医療機関との連携も強化することで、出産後の母親の心と体の健康を守り、子どもの健やかな成長を支えていきます。

 

次に「教育分野」であります。教育ビジョンをSociety(ソサエティ) 5.0に対応した新たなビジョンということで、こどもまんなか教育、一人一人に最適化した教育の充実ということで、策定をして、教育の目指す姿として取り組んでいきたいと思っております。この個別最適化された教育ということで、グローバルな人材育成のためのオンライン英会話の導入の拡充、現在2校で実施して、5校に拡充をしたいと思います。また、実践的な知識スキルを学んでもらうということで、プログラミングソフトを、全市立中学校に導入したいと思っております。

そして、1人も取り残さない教育ということで、特別支援学級や通級指導教室を利用されている子どもたちの学習を支援する包括支援プログラムを導入いたします。子どもの認知機能を強化しまして、学習面とか生活全般の困り事を軽減していく。そうすることで、授業の理解だったり、また自分の自己肯定感の高まりといったものにつなげていきたいと思っております。

そして学校の生活満足度調査をデジタル形式で実施していきまして、デジタルでやることによる分析データを可視化して共有します。教職員さんたちもチームで対応するということで、よりよい対応ができるというものであります。そして、こうした取り組みを検証して、横展開をしていくことで、こどものまんなか教育のビジョンの実現を目指してまいりたいと思っております。

 

次に、「部活動の地域展開」についてであります。子どもたちが自分で選んで決めるという活動を伝える最適化、そして持続可能な形をつくり出すというものであります。令和6年度は、実際に活動を地域指導者に委ねるモデル事業の拡充を行います。また、部活動の指導員の配置も拡充して、子どもたちの活動機会を保障していきたいと思っております。

昨年から、この地域展開会議行っておりますが、アンケートで、子どもたちの生の声を聞いて、そうしたデータも生かしながら、多面的な議論を行っております。学校部活動の改革、そして地域の受け皿づくりを並行して進めていきたいということで、子どもたちの志向は、競技力向上だったり、楽しく活動したりとか様々あり、一人一人がその志向に応じて活動できるそのような活動の場づくりを進めて、生涯スポーツ、生涯学習につながる改革を進めていきたいと思っております。具体的な改革の方向性を令和6年度に示すことができればと考えております。

 

次に、「誰もが元気に住み続けられるまちへ!」ということで、介護予防DXの取り組みを一歩、発展させて高齢者の皆さんの生き生きとした生活をサポートしていきたいと思っております。検診、医療、介護、それから高齢者の実態調査のデータを使っているのは佐賀市独自でありますが、高齢者の家庭を全戸訪問していただいて、こうしたデータも分析して、そして抽出した、ハイリスクな方に必要な支援をプッシュ型でアプローチする取り組みであります。ここに3つ書いておりますが、検診受診の勧奨ということで、今年の1月から新たに歯や口の機能に関する勧奨も実施しております。そして、介護予防教室等の参加案内だったり、また改善策の提案が令和6年度の新たな取り組みでありまして、リスクが高いと思われる方の運動、食生活の改善、外出交流の行動変容につなげていきたいと思っております。早期の介護予防によりまして重症化を抑えたり、また、医療費、介護費の負担も抑えられる効果も期待できますので、こうした介護予防の取り組みを積極的にわかりやすくお伝えしていきたいと思っております。

 

次に、「スポーツ」の関係で、佐賀バルーナーズは、現在、強豪チームと試合を重ねておりまして、B1リーグ、24チーム中14位ということで、史上初となる、B1初参戦での勝率5割以上を狙える状況にあると思いますし、また2026年のシーズンから始まるBプレミアリーグへの参入に向けて、活躍を続けている状況であります。2月19日時点で、来場者数が5,000人を超えており、Bプレミアの基準の4,000人以上を上回っているという状況でございます。そこで、皆さんと一緒に応援していくということで、イベントやスポーツ教室等で、選手やバスケットボールに触れ合う機会を増やして、より身近に感じていただきたいと思います。また、みんなで応援できるように、ホームゲームで、市民の皆さんを招待したり、ラッピングバスやデジタルサイネージ等でのPRと、街なかにチームを溶け込ませて応援の雰囲気を一層高めていきたいと思っております。保育施設に、バルーナーズの皆さんとコラボをして、ゴールを寄贈したりとか、こうしたことも新たにしていきたいと思っております。市民一体となって、スポーツの力でまちを盛り上げていきたいと思っております。

 

<3.自分らしいしごとで“新たな価値”を!>

3点目の「自分らしいしごとで新たな価値を!」ということで、仕事の在り方も、人の流れの変化や技術の進歩で変わってきている。こうした中で新たな価値を生み出していくことの後押しをしていきたいと思っております。

最初に、アリーナの関係でありますが、ご承知のとおり、新しい人の流れが生まれております。ちょっとデータを分析してみました。街なか駐車場のフリーデーを12月と1月に、計6日間行いましたけれども、1,147人が街なか駐車場を利用いただいたということで、県内外からたくさんの方に使っていただいたなと思います。

そのうち82%が街なかクーポン利用されたということで、かなりの方に利用していただいてるなという印象であります。この約半数が、歩いて、移動されています。また、公共交通機関、バスを活用された方も多くおられると。また、佐賀駅まで歩いてそこからバスとかですね、いろんなパターンがあったかと思います。そしてこのクーポンについても、イベント後に飲みに行ったりという方を、想定してたんですけれども、イベントより早い段階から来られていて、開始前に利用されたり散策をされたりというような行動も見てとれるということで、街なか回遊もですね、バスケの試合だったりアイスショーだったりということで、非常に多くの回遊の効果が表れているなと思います。あと、お店や利用者の方からも、こうした「街歩きのきっかけになった」とか「来店者、売上が増えた」とか、そうした前向きな評価もいただいておりますので、こうしたアリーナ効果が、街全体に波及できるように、来年度への取り組みにつなげていきたいと思っております。

アイスショーのときは、市営バスも過去最多となったということでありますので、しっかり連携して盛り上げていきたいと思います。

そうした中で、アリーナ効果を点から面へ広げていくこの新しい人の流れを、消費行動につなげていくということで、街なかの店舗やイベントの魅力発信、情報発信、デジタルサイネージと多機能型情報メディアも北側に置けないかとかですね。そして、デジタルスタンプラリーとか街なかエリアでの滞在時間を長くすることで買いたい、食べたい、楽しみたいという消費行動につなげていきたいなと思っております。

 

そして、「アリーナ来訪者にもっと佐賀市を楽しんでもらう!」ということで、プロスポーツの観戦プランの造成やアリーナでのホームゲームの観戦者を対象に、宿泊費を助成して、市内で使えるクーポンをプレゼントしたりする事業であります。それから観光周遊タクシーの割引制度は貸切りタクシー料金の約半額を助成し、2時間で完結する便利なコースなどをご用意いたします。

特別クーポンの配布は、アリーナ来訪者に市内での食事や買い物で使ってもらえるデジタルクーポンの配布といったものでございます。こうした取り組みによって、地域経済のさらなる活性化、回遊消費行動の促進につなげて行きたいと思っております。

 

次に、「モビリティ」の関係であります。多様な移動手段ですね、楽しく自由に街なか移動ということで、佐賀のまちを周遊したり、楽しんでもらいたいと考えております。まず、電動キックボードのシェアリングサービスであります。秋ごろに、実施を想定しておりまして、佐賀駅を起点として、街なかの複数か所に貸出用ポートを設置して、今後の導入調査を行ってまいります。

次に、自動運転バスについてであります。昨年は、佐賀駅からサンライズパークの間で、プレ実証ということで1週間行いましたが、延べ1,400人を超える方が乗車されて、アンケート結果でも、今後の本格運用に向けた期待値が93%と大変高い関心があったところであります。今年は、SAGA2024に合わせた実証を実施する予定であり、昨年の実証を踏まえてさらに技術レベルを上げて、より実装に近い環境での実証を予定しております。

 

次に、「観光DXで佐賀市のブランド力を高める!」ということで、ブランド力を強化するために、3つの事業に取り組みます。

1つ目は佐賀市のブランド調査でありまして、首都圏や近県を中心とした幅広い地域を対象に佐賀市のイメージ等も調査して、観光地としての強みなどを明らかにしていきたいと思っています。また属性ごとに強いコンテンツを明らかにしまして、SNS等でピンポイントに広告を配信したり、効果的なプロモーションに活かしていきます。

2つ目に、佐賀市の観光アンバサダーという新しい制度をつくりたいと思っています。佐賀市のファン300人を募集しまして、公認のアンバサダーとして、SNS等で情報発信していただき、投稿数に応じて特典を設けて、情報発信力を強化したいと思います。新しい魅力の発見にもつながるのではないかと思っております。

最後に、観光関連データの収集ということで、近年、旅行者の宿泊や消費、移動に関するデータを提供する企業が増えておりますので、これらのデータを収集しまして、今後の観光戦略に活かしていきたいと思っております。

 

次に、「佐賀市の魅力を、映画で全国に届ける」です。「ラ・カンパネラ」ですが、リストの超難曲ということで、徳永さんがピアノ演奏を成し遂げた実話に基づく物語が製作されることになりました。市としても様々な波及効果が生まれますので、支援をしていきたいと思っています。佐賀ノリ、有明海、そして佐賀市南部の美しい景色をはじめとして、市の魅力を多くの人に知ってもらえるきっかけにつなげていきたいと思っております。

 

次に、「農業関係」です。スマート農業の後押しを行いたいと思っております。現地での研修会や講演会を開催して、まず見て、触れて、使ってみて、そしてスマート農業への関心を高めて、導入意欲につなげていきたいと思っています。また、令和6年度からは導入コストや技術レベルの高い機器についても支援を行って、モデル事例の育成につなげていきたいということで、新規事業でございます。持続可能な農業としていくための超省力化するアプローチが重要だと思っており、こうしたモデル事例を全市に横展開して、新しい農業創出をしたいと考えております。

 

<+ あなたらしさで最高の“おもてなし”を!>

最後に、「あなたらしさで最高のおもてなしを!」ということで、SAGA2024国スポ・全障スポの関係であります。

戦後間もなく始まった国体が78年の時を経て、国スポに、佐賀の地から生まれ変わるということで、競技をする人、観る人、支える人、全ての人が楽しめる新しい大会になるようにしっかりと準備を進めていきたいと思います。

佐賀市では、特に競技も多く開催されて、9月から10月にかけて国スポ15競技、全障スポ4競技が開催され、全会期の来場者は延べ約33万人を見込んでおります。ぜひ競技会場に、市民の皆様に足を運んでもらい、そして選手たちに、応援の声を届けていきたいと思っております。

「おもてなし」ということで、会場での様々な形での応援を届けていきたいと思います。街全体に応援の気持ちをあふれさせて、そして訪れる多くの方々の心にずっと「佐賀」が残るように、様々なおもてなしを計画しております。

まず、文化会館をまるごとおもてなし会場にするという取り組みであります。おもてなし広場ということで、選手やスタッフはもちろん、市民の皆さんも楽しめるような体験ができる空間をつくりたいと思っています。

次に、魅力ある佐賀の食、農産物、特産物を販売・提供して、佐賀のおいしいものを、楽しんでもらいたいと思います。そして、まち全体で、にぎわいでおもてなしということで、街なかでも楽しんでいただける取り組み、ランチブックの取り組みなど様々なことを考えております。佐賀市を訪れる方に笑顔になってもらえる全力応援のおもてなしを行ってまいりたいと思います。

以上が、令和6年度当初予算の説明でした。

 

<令和5年度2月補正予算案>

続いて、補正予算です。2月補正予算案は、総額で約34.3億円の減額となっております。

内訳は、国の予算措置に伴う補正措置が約9.4億円の増額でありまして、国の補正予算などに呼応して農業基盤、道路整備事業などに取り組むものです。そして、災害復旧事業の33.5億円の減額は、事業の進捗に合わせて今年度予算を一部減額して、令和6年度予算に改めて計上するというものであります。そのほかの通常分が約10.2億円の減額ということで、補正後の予算総額が約1,160億6,900万円となっております。

 

<さらなる企業立地を促進>

事業の紹介ですが、本市の企業立地に対する支援についてということで、1,797万円を2月補正で計上して、企業立地を促進したいと思っております。

佐賀市へ進出する誘致企業へ、オフィスの賃借料や機器の取得、雇用など、企業の初期投資の軽減を支援することで、スムーズな操業開始と地元雇用の増につなげたいと思っております。

次に、2点目が、企業の市内への移転や拡張に際して、土地の購入や造成にかかる経費を支援するということで、転出抑制とともに、業務拡大を後押ししたいというものであります。きめ細かなサポート体制で進出企業の増加に努めていきたいと思っております。

 

<グレンズフォールズ市に中高生が訪問>

最後にトピックスであります。姉妹都市でありますグレンズフォールズ市への中高生の教育交流訪問を、コロナ禍の影響で5年ぶりに再開するというものであります。これまで、1年置きに派遣と受け入れを行って交流を深めてきたというところで、これが5年ぶりに再開するということであります。

日程は記載のとおりで、22名を派遣予定です。訪問後は、現地の授業や同じ世代同士の交流、ホームステイなど、海外の教育や文化に触れる機会があるということで、今生徒たちは、式典でのスピーチとか日常会話などを英語で話せるように奮闘しているというところです。レセプションで披露するアトラクションの練習も頑張っているところです。

これまでの交流で、卒業、経験された方が、海外の事業所とか国際NGO機関で活躍したりとか、また英語教師になられたりとか、多方面で活躍をされているというところであります。ぜひこの機会に、子どもたちが異文化を理解することで多様性を育んで、世界で活躍する人材が育ってくれることを期待しております。

 

<さが桜マラソン2024>

最後に、さが桜マラソンです。大分、最近は暖かくなってまいりましたけれども、3月24日午前9時にスタートするということで、全国各地から1万人を超えるランナーをお迎えして、マラソンと10キロのファンランを実施します。今年は、コーチやタレントとマルチに活躍されている三津家貴也さん、そして桜マラソン1回目から毎回出場していただいておりますレジェンド君原健二さんら4人のアンバサダーをお迎えします。今年は、5年ぶりに「おもてなしブース」が復活するということで、SAGAアリーナ内、これは初めてになりますが、SAGAプラザ西側駐車場にブースを設置して、ランナーだけでなく、観客の皆様も特産品やご当地グルメを堪能できるようになっております。

多くのボランティアの皆様が、今年も約2,300人参加していただいております。こうした皆様のご協力で開催することができていることに感謝をして、また、私自身も、最近ちょっと大分、新年会続きで運動不足なんですけれども、沿道の応援の暖かさを感じながら、リタイアをしないように完走を目指して頑張りたいなと思っております。

大変長くなりましたが、私からは以上であります。

 

【司会】

それでは、これより質問をお受けいたします。まず、本日の会見内容についてのご質問、その後に、市政一般に関する質問を順にお受けしたいと思います。なお、本日、資料が多くなっておりますので、会見内容についてのご質問の際には、ページ番号を言っていただいてからご質問をしていただきますようによろしくお願いいたします。それではこの後の進行は幹事社さんにお願いいたします。

 

【記者】

先ほど発表された予算の中で、災害に強いまちづくり、ページ数が11のところですね。これは次の年度でどれくらい増えるんでしょうか。またその下にあります、空き家の利活用なんですけれども、ちょっと今までとの違いが、相談支援ということですけれども、これ、ほとんどほったらかしているとか、相談すらする気がない人も結構いるんじゃないかと思うんですが、そういう、もうちょっと能動的な働きかけみたいなのは考えてらっしゃるんでしょうか。

 

【市長】

まず1点目でありますけども、この事前排水の北濠のところでありますが、北濠の面積が23,700平方メートルでありまして、事前排水で水位を下げた場合に、これから実証試験を行っていきたいと思っています。水位を10cm下げた場合は、容量が約2,300トン、水位を20センチ下げた場合は、容量が約4,700トンということになっております。

構造として、この多布施川が流れておりまして、北濠の西側が多布施川と接続しています。事前排水の際はこの接続箇所から水が入ってくる、流入するのを止めて、そして東側、こちらから松原川のほうに流していく、松原川下流の水路に排水していくということであります。具体的に何センチ下げられるかとか、そういったところも含めて、排水の実証試験を令和6年度にやっていきたいと思っております。

田んぼダムのほうは、プラス100ヘクタールということで考えております。

それから空き家のところでございますが、新規事業の内容として、先ほど申し上げた、相談支援事業とリフォームに係る土地利用などの補助、それから拡充として危険空き家の解体費の補助等がございます。空き家の特措法が改正されまして、空き家の利活用を得意とする民間の団体がおられますが、そうした民間の団体を空き家等管理活用支援法人として指定できるようになったということで、こうした法制度的な枠組みが直近で変わりました。これを活用して様々なノウハウを持っておられますので、この支援法人さんを指定して、これらの団体と協力して、空き家を利活用したい所有者の方を支援していきたいと思います。なかなか相談するにも、そういう相談体制がなかったりとか、あるいは相談しやすい体制、それからそうした体制がなかったというのが、今まで空き家がどんどん増えていく一つの要因になっていましたので、相談支援事業を新たに行うということです。

その中で、例えばリフォームに関しては、専門家の診断を受けて、そして空き家の状態の診断を受けたりされて、リフォームが必要ということになると、リフォーム費の一部を助成したり、そうすることによって安心して住んでもらえるようなサポートにつなげていきたいなと思っております。

最後に申し上げた、居住するエリアを誘導するなどコンパクトシティを進めていくということでいうと、この居住誘導区域内に空き家がありますけれども、郊外に比べて、購入に費用が必要だったり、ハードルが高かったりするのかなと思います。そこのハードルを下げ下げるためのリフォーム費の助成だったり、それから古い町並みのところは利活用が一つ一つの物件では困難でも、複数の物件をあわせて開発することで、利活用可能な状態になったりするところがあります。そういった面的な対策も、あわせて進めていきたいと思っております。複数の物件をあわせて開発することで、利活用可能な状態にする、そうした仕組みもこの相談支援体制とリフォームの補助等の中でやっていきたいと思っております。

 

【記者】

当初予算ですから、すごい盛りだくさんで、まずどれを取り上げるべきか非常に悩ましいなとは思うんですけども、市長ご自身の、今年はこれでいくんだみたいな、何か、ここに注目してよっていう、お気持ちをお聞かせいただきたいっていうのと、全体的に通して、今年の当初予算で、最初にリッチ・ローカル佐賀市とかいろいろおっしゃってましたけども、ご自身のお言葉として、今年はここにこういうことを全体としてやっていきたい、というようなお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 

【市長】

全力応援予算ということで、申し上げましたけれども、今年は何といってもSAGA2024国スポ・全障スポが開催をされるということもありますので、まち全体で応援をしていくおもてなしをしていって、訪れる方がずっと心に残るような、様々なおもてなしを進めていきたいと思っております。

そして、リッチ・ローカル佐賀市の実現のために、3つの柱とプラスおもてなしということで、これ全体で全力応援予算ということで、やはり2024ももちろんですけども、変化に向きあった、まちづくりも様々な挑戦を応援していきたいと思っておりますし、また、人、仕事、といったところもそれぞれ応援していきたいということで、変化のところでいうと、先ほど申し上げた水害対策ですとか、また空き家の問題も何もしないと悪化していく中で、先手を打って、コンパクトなまちづくり、空き家の利活用ということにも新たに取り組んでいくということであります。

それから、冒頭にご紹介しました「デジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤー」の受賞をおかげさまでできましたが、そうしたDXの取り組みも、これも変化に向き合うという意味で、大変重要だと思っておりまして、スーパーアプリも含めて、取り組んでいきたいと思います。また、窓口改革も多くの市民の方々に影響する極めて大切な取り組みであると思っております。どうしたところが課題なのかっていうところを、このバックヤードの部分も徹底して、一市民の目で、最近も市役所でたまに職員が、「私は市民です」っていう形で、それぞれの窓口に行って、どこが不満点で、どこが改善点かっていうようなものの確認を今やっております。それを令和6年度、またさらにやっていって、並行して窓口を市民の皆さんを待たせないとか行かなくてもいいとか、そういった改革を進めていきたいなと思っております。

交通局も生まれ変わるということでありますし、また、やっぱり子育てと教育もこれも非常に力を入れたところであります。子どもへの投資ということでの教育に、教育委員会といろんな形で連携しながら、これからの時代に必要な教育に力を入れていくということと、最後にアリーナの開業によって出てきた変化をうまく経済、消費につなげていくと、そうしたアプローチを全庁的によく議論しながらやっていくということが力を入れたところです。

 

【記者】

事前レクもあって、資料を読み込めていない部分があったらちょっと申し訳ないんですが、確認です。9ページの資料が中心になろうかと思うんですが、今回カテゴリー別で考えた場合、今市長がおっしゃられたように、やはり国スポ・全障スポ関連の予算がメインどころというふうに捉えてもよろしいですかね。額としては。

 

【市長】

おっしゃるとおりで、国スポ・全障スポ関連が金額的には大きくて、また災害復旧もかなりの箇所数に及んでいるということで、令和6年度は国スポ、それから災害復旧関係で増加要因があって予算規模はこのように過去最大になっているところでございます。あわせて、子育てとか、様々力を入れているという事で、こうした予算規模になっております。

 

【記者】

ありがとうございます。国スポ・全障スポ関連の予算でいうと、34ページの34億3,700万円という理解で良かったですか。今、モニターに出ているこの額で大丈夫ですか。

 

【市長】

はい。

 

【記者】

ありがとうございます。すいません、また9ページに戻るんですが、プラスおよそ28億円は、今年度からプラスして、今年度プラスおよそ28億円で34億3,700万円という理解で大丈夫ですか。

 

【総務部長】

昨年度と比べて28億円増えまして、34億3,700万ということでございます。

 

【記者】

ありがとうございます。最後にこの関連の質問で、何かこう具体的に伺えるとありがたいです。その34億3,700万円というのを具体的に、例えば人件費であるとか、何か最終的にこういうものに充てられるんだよっていうのをちょっと二つ三つぐらい伺えたらありがたいです。

 

【国スポ・全障スポ推進部長】

先ほどおっしゃいました人件費はこの分に入っておりません。

純粋に事業費ということで、大会の開催経費のうち、まだ来年度4月と6月にリハーサル大会を行いますので、リハーサル大会の開催にかかる経費が約2億ございます。あと本大会の開催経費として30億ぐらい、このうちの、競技会の運営経費のうち、輸送費等がほぼ10億ぐらい。あと、競技の開催経費として、会場の仮設物等の設置等、それから競技の運営にかかる経費として、15億程度というのが主なものになるかと思っております。

 

【記者】

ありがとうございますイメージができてきました。輸送費とか設置費用とかそういったですね。輸送費っていうのは、要は物のお話ですよね。機材とか資材とかの輸送費ってことですか。

 

【国スポ・全障スポ推進部長】

輸送費というのは、選手監督等を宿泊先から会場まで輸送することになっておりまして、そういったものになります。

 

【記者】

はい、ありがとうございます。あともう1点、災害復旧費に関してなんですけども、市長がご説明いただいたように、今年度の分が、その表現として正しいかわからないんですけど、繰り越すというか、減額分が来年度に足されるということなんですけども、結局表現としてどういう表現がよろしいですかね。その付け替えというか、どういう表現を皆さんされるんでしょうか。

 

【市長】

予算の付け替えということでございます。

 

【記者】

わかりました。質問は以上です。ありがとうございました。

 

【記者】

スーパーアプリの関連と、窓口業務のデジタル化、あと佐賀の観光DXを推薦するという項目がそれぞれございます。全部足し上げると大体1億9,200万、300万ぐらいになるんですけれども、これが要するに市として、推進するデジタル化への予算というくくりをしてもよろしいのでしょうか。それが1つ目です。

2つ目、冒頭にご紹介いただきました「デジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤー」、これもDXに関連するものですが、この賞というのは、20何回っていう歴史のある、回数あるようなのですが、これは例えば自薦というか、応募する中で選ばれるものなのか、先方からそういうお声がけというか、候補としてノミネートされて、受賞されたということなのでしょうか。またリージョナル賞というのは前からあるようなんですが、自治体として、地方自治体としての受賞が初めてという理解でよろしいでしょうか。お願いします。

 

【市長】

DXというくくりでですね、金額については、先ほどおっしゃったスーパーアプリだったり、また、窓口改革だったりそして、観光のDXとかございますが、ほかにもDXというくくりで言うと、様々、介護予防DXとか、出てくるかなと思います。児童クラブもDX関係で手続きを児童クラブの利用申し込みとか、使用料とか、キャッシュレスであったりというようなところがありますので、ちょっとその辺、もし具体的な数字が必要であれば調整してもらっても良いですかね。

 

【政策推進部長】

先ほど市長が言いましたように、これ以外にも生成AIの活用であったり、項目がかなりございますので、ちょっとまた別途積み上げ、要はDXっていうくくりでちょっと積み上げは別途ご報告させていただければと思います。

 

【市長】

それと、デジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤーは、自薦他薦問わないということで、今回は他薦ですね。佐賀市から応募したということではないんですけども、こういう嬉しいお知らせをいただいて、とても驚いているというか、ありがたいなと感じているところでございます。

そして、リージョナル賞というのは、地域に根差したデジタルコンテンツやサービスの中で最もすぐれた、個人、団体に与えられる賞ということで、民間団体だったり自治体さんだったりというのが、過去に受賞したことがあると聞いておりますけども、県内での自治体では初めてということと、こういった自治体アプリというものに関しては全国でも初めてのものと承知をしております。

 

【記者】

佐賀県内の自治体としてはもちろん受賞は初であるけれども、ほかの県の自治体が受賞したかもしれないということですか。

 

【市長】

ほかの自治体や市町村の受賞は例があるということであります。

 

【記者】

今日はわかりやすいご説明と、わかりやすいレジュメをありがとうございます。リージョナル賞について、もうほとんど質問されたんですが、私もその部分でして、他薦ということでしたが、いつ、どのような形で伝わってきたんでしょうか。また授賞式にはどなたが出席されるんでしょうか。

 

【市長】

授賞式はちょうど議会と重なっているということで、3月5日の16時半ということですので、今ちょっと調整をしておりますが、DX推進課で対応予定と今のところ考えております。DX推進課とは日々、私自身もいろんな形で意識合わせをしておりますので、しっかりとPRしてくれるものと思っております。そして、いつというところは、1月の下旬に連絡が、そういったお知らせがありましたけれども、我々のほうでは、応募とかしてなかったので、大変嬉しく思っていたところであります。

そして、先週の木曜日にこうした発表がなされたといったところでありまして、正式には授賞式で、そして総務大臣も出席して、またいろんな関係の方々も出席のもとで開催されると聞いております。

 

【記者】

ありがとうございます。おめでとうございます。

 

【記者】

歳入の部分、ちょっと今日説明なかった部分なんですが、歳入の分についてお聞かせください。今回は定額減税があったりする関係で、市民税が減収になることもあって、収入は微増ということですけれども、今回、市の市債ですね、債券。これの残高が800億円台に大分相当減らしているわけですけれども、この全体の予算を通して、財政の健全化や、今後の財政運営そこら辺についてどのような考え方で運営していきたいか、そういうことをお聞かせいただければと思います。

 

【市長】

令和6年度が過去最大規模となっておりますが、国スポ関連と、そして災害復旧予算という増加要因があったため、予算規模が大きくなったということで、これは必要な予算かなと思っているところでございます。

財政状況については、各種の財政指標等を見て、健全な状況だと認識をしておりますが、今後、社会保障、それから施設の改修とか、大きな財政需要が見込まれるので、選択と集中を意識して、財政運営をしていく必要があると受け止めております。歳入関係で、補足あったらいいですかね。

 

【総務部長】

先ほど定額減税の関係ですけれども、それについては全額、国費で補填をされるということになっております。市税は若干伸びているという状況でございます。それと、一時的な経費として、国スポと災害が今年度ございますので、それにつきましては、先ほど市長申し上げましたように、基金等で手当てをしたという状況でございます。

 

【記者】

わかりました。あともう1点、今回の予算は、坂井市長が就任して後半になっての、予算という位置づけになると思うんですけれども、この後半になって、今後、重点的にこの市政を運営していく上で今回の予算にどういった思いを込めたか、また、これまで市政運営をされてどういったことが課題で、今回の予算でその解決に向けてどういったことに重点的に置いたのか、その点お聞かせください。

 

【市長】

令和6年度予算については、予算の査定とか、予算編成の前段階から、各部局の抱える課題とか、そして今後どのような対策を講じるべきかということを、早い段階から重点課題の協議を重ねて参りました。

私が掲げている、リッチ・ローカル佐賀市ということで、特に今年は、佐賀らしさっていうのをテーマにしながら、そしてまた、3つの柱とプラスおもてなしということを早い段階で各部局にも示しながら、そして、その実現に向けて、重点施策を選別しながら組み立てを行ってきたというところです。

そのときに、サービス提供者としての市役所主体の考え方にならないようにということで、市民の皆さんの視点を大切にすると言ったところを意識してきたところです。今後も、こうした佐賀らしさとそしてリッチ・ローカル佐賀市の実現に向けて、変化にも恐れずに、新たな事業とか、考え方とか、そしてまた、必要なところには必要な予算を、メリハリを付けていくということは大事だと思いますので、引き続き全庁的に意識を共有して取り組んでいきたいと思っております。

 

【記者】

分かりました。然は然りながらなんですけど、今回投資的経費というところで17%ぐらい増えてるんですけど、これもうほとんど災害で増えているような形で、市長のこの思いを持って通して、新たに投資したという部分について余りこの余裕がなかったんじゃないかと見受けられるんですけれども、その点について、予算的にあまり自由な裁量の余地がない中で、ここは重点的にあったと、そういう思いを持った事業があれば、お聞かせいただければと思います。

 

【市長】

全国的に、財政状況というのは、社会保障費が伸びていったりとか、いろんな障害関係とかも、高齢者支援とか様々増えていく、また災害も九州は特に頻発しているという中での災害復旧、災害対応も、これも必要不可欠な予算であるということで、厳しい財政状況の中で、知恵を絞っていくというのは、重要だと思っておりまして、私もそこを意識して取り組んできたところでございます。

そうした中で変化を恐れずに、挑戦するまちということで、様々な新しいことにも取り組んできたところです。やはり、目の前の課題というのも大事なんですけども、中長期のどういったまちを目指すかとか2040年の姿というのをバックキャスティングして、今は、何をやるべきかということを全庁的に議論しながら、事業にもそれを込めてきたということでございます。

先ほどご紹介をした水害対策とか、空き家対策とかも、どんどん手を入れなければいけないものは、前倒しで対応していく。市役所の窓口改革も、これも全国的にも、もう佐賀市がモデルだと思っていただけるような市役所改革を進めていきたいなと思っています。市営バスに関してもそうですし、神野公園についてもそうですけれども、様々DXも力を入れておりますが、そうした財政のメリハリの中で、しっかりと必要なことは取り組んでいくということで、今後もその姿勢でしっかりと財政にメリハリを持って対応していきたいと思っております。

 

【記者】

最後に、そういう意味で坂井市長、デジタルとか、子育てとかこの2年間重点的にされてて、実際にこのデジタルのほうでは、今回賞を受賞されて成果が出ているわけですけど、こういう実際にこれまでやってきたことの成果を今後どう生かしていくかその部分はどういうふうにやっていきたいとお考えですか。

 

【市長】

子育てとか教育とかですね。そうしたところに重点的に力を入れていくということは、これは、これからもぜひ意識していきたいなと思っております。DXもデジタルの力を使うことで、これまで解決できなかった課題が解決できるということと、そして、いろんな形で例えば、モビリティとの連携とか、様々こうまたデータを利活用していって施策に反映していくとか、先ほどのアリーナの利活用もそうですけども、観光面でもそうしたデータを集めるだけではなくて、これを活用していくということ、介護予防DXについてもそうです。様々なデータを、これまではデータを持つところで終わっていたところを、それを効果的な施策に生かしていって、そして効果を検証して、さらに肉づけをしていくということ、そうしたことに力を入れていきたいなと思っております。

 

【記者】

今の質問に補足する形でお尋ねなんですけれども、市長は先ほど市役所主体の考え方にならないように意識をしてこられたというふうにおっしゃっていました。どうしても業務が非常にこう重なってくると自分たちの都合みたいなものを優先させて考えてしまうというのは恐らくどこの組織でもそうかと思うんですが、そうした中で、市長はその市役所の職員にこうしたアプローチをということで、求められた視点があれば教えていただきたいんですが。

 

【市長】

「それって、市民目線?」っていうのを、節目節目で意識をしようということを、庁内での会議でも共有したり、またここにいる部局長たちとも共有しています。市役所の業務もどんどんどんどん増えておりますし、複雑化しているので、そういう意識というのは都度振り返らないと、なかなかこう市民一人一人の目線っていうのを、少し距離が出てきてしまうので、それって市民目線かなっていうところを節目節目で意識をしようということで取り組んでまいりました。

行政がつくる文書っていうのは、正確で間違ってはいけないとか、様々、条例とかもそうですし、いろいろありますけども、一方で、市民の皆様には、わかりにくいとか複雑だということがあります。市民の目線で考えて、どういう課題にお困りであるかっていうところを考えていくと、縦割りっていうのをなくしていかなければいけないとか、連携していかなければいけないとか、伝わる言葉で発信をしなければいけないとか、手間を減らしていくとか、あるいはその人のライフスタイルがそれぞれ違う中で、多様な選択肢で、市役所に行かなくてもできることはオンラインでできるようにできないかとか、そういうのもDX推進課の仕事だということではなくて、全ての部署の仕事だという意識で取り組んでくれということを、日頃からもう耳にたこができるぐらい言っているところです。まだまだ課題はあると思いますので、そこはしっかりとこれからも意識していきたいと思っております。

 

【司会】

では続いて市政一般に関するご質問をお願いいたします。

 

【記者】

お隣の自治体ですけれども、ふるさと納税の在り方をめぐる議論がいろいろ出ておりますが、市長のふるさと納税に対する考え方、またこれからの取り組みに対する考え方、また来年度の予算にも、ふるさと納税の推進事業として約9億円計上されてますけれども、内訳も教えてください。

 

【市長】

今回の、神埼市長さんの逮捕っていうのは、私も大変な衝撃を持って受け止めているところです。今、捜査されていると思いますので、そうした中での実態が明らかになってくると思いますが、捜査の状況というのを、しっかりと見ていきたいと思っております。

ふるさと納税に関しましては、様々な報道もなされていたりということで、産地の問題だったり、返戻品の割合の問題だったり、指摘や議論がなされていると承知しております。佐賀市は、これまでも、ふるさと納税の制度趣旨といったところ、ふるさとや縁のある自治体を応援するといった制度趣旨を大切にしながら、このふるさと納税制度を活用していくという姿勢でありまして、そうした姿勢についてはこれまでも、またこれからも大切にしていきたいと思っているところです。金額の内訳等はわかりますかね。

 

【政策推進部長】

先ほどの内訳ですけれども、全体で約8億8千万、9億円ぐらいのうちに返礼品の調達に約4億円、それから、その送料に1億3,000万円。また、業務の委託料として、同じく1億3,000万円ぐらいというのが主な内訳となっています。

 

【記者】

先週、佐賀玉屋の新体制の記者会見が発表されまして、今、本館の建て替え工事の事業計画等が発表されたんですけれども、佐賀市においてはコンパクトシティの構想の中で、この市中心部の百貨店というのはかなり重要な役割を果たすかと思うんですけれども、先週発表されました新たな複合ビルの計画について、今の市長の考え、かかる期待等を教えてもらえればと思います。

 

【市長】

佐賀玉屋さんですね。新しい計画が発表されたということで、さくらさん、私も会長さん、それから新玉屋の社長に就任される社長さんもお会いをしたり、お話や考えもお聞きをいたしました。

この佐賀玉屋を事業継承いただいたということはありがたいことだと思っております。さくらさんは、不動産事業、また飲食事業、ホテル事業とか様々な取り組みを行われておりまして、その経験やノウハウを今後に生かしていかれるということで、大変期待を持っているところでございます。

そしてまた、社長さんは佐賀大学に通われたということで、お話を伺っていると大変佐賀愛が強く伝わってきたというところも、とても嬉しく思ったところであります。佐賀玉屋という90周年を迎えた、県内唯一の百貨店、この歴史とか時間の大切さというのもわかっておられて、それを生かしていかれるという姿勢が感じられましたので、心強く感じたところでございます。

今後、具体的な内容をお聞きしながら、支援制度なども情報提供して、また必要な支援について検討をして、佐賀市としてできる支援をしていきたいなと思っているところでございます。

 

【記者】

佐賀玉屋の関連なんですが、他県を見ていると、公共施設を百貨店さんの中に入れるというような形で自治体がある種サポートをしているというような事例もあるんですが、やはり具体的なお話というのは、佐賀市としてこれからという感じですかね。

 

【市長】

記者会見で発表された計画というのは、我々も概要をお聞きをしておりまして、詳細をこれから詰めていかれると思いますので、具体的な内容を聞きながら、先ほど申し上げたような佐賀市としてできる支援というのを、考えていきたいなと思っております。

 

【記者】

あともう1点ですね。私12月にも同じ質問をさせていただいたんですが、坂井市長の佐賀玉屋の思い出をひとつ教えてください。

 

【市長】

いろいろありまして、皆さんもそうだと思いますけども、佐賀玉屋というと、街の中心にあって、私も中高生のときは寮生活をしていたんですけど、大体土日は街なかでそこで待ち合わせしようとかですね。子どものときは、小学校のランドセルとか、そうしたものを見に行ったりとか、いろんな思い出が佐賀玉屋にあります。そうした佐賀玉屋さんの意義っていうのは、やはり20年以上前に佐賀大学の学生として、感じておられたという方が、その思いというのを、さらに、そうした歴史の意義とプラス、今の時代に必要な役割というのをミックスして、新しく生まれ変わらせたいということかと思いますので、それは大変ありがたいことで心強く感じたところです。

 

【記者】

最後申し訳ないですが1点。明日ノリの冷凍網の2回目の入札会があると思うんですけど、もうずっと巷で言われてますように栄養塩が非常に少なくて厳しい状況なんですが、価格だけはとても値上がりして、漁業者の方たちにはよろしいんでしょうけど、今の状況を取りあえず良いノリが取れたという声はよく聞くんだけど、全体がそうかというとそうでもないところもありまして、今のノリの状況をどういうふうにお考えになってらっしゃいますか、ちょっと一言聞かせてください。

 

【市長】

冷凍網のノリの入札会は、取材等もしていただいたところですが、私も視察をさせていただいて、色も場所によって色落ちが見受けられる時もあったり、逆に色艶があって大変良い、味もおいしくてとても評価の高いノリがとれていたりしています。大変、雨等による影響も受けやすいということで、皆さん海況の改善を非常に気にされているという状況も感じたところです。栄養塩が不足するところも出ているということで、こうした状況は、私も日々農林水産部から報告を受けながら、状況を見ながら、また今後佐賀のノリのすばらしさというところも、やはり大切にしていく必要があると思いますので、そうしたところも、私も非常に関心を持って見ているところでございます。

 

【記者】

ありがとうございました。

では、以上で終わらせていただきます。

 

【司会】

ありがとうございました。以上をもちまして、市長定例記者会見を終わります。

本日はありがとうございました。

 

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