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「アクセシビリティという考え方」
数か月ぶりに映画館に行くと、目の不自由な人がタブレットを利用しながら、同じ空間で映画を楽しんでいました。またテレビの番組で、目の不自由な人とそうでない人が格闘技のテレビゲームで対戦している様子が紹介され、さらに身体が不自由な人には、その障がいに対応したコントローラが用意されていました。
「障がいの有無にかかわらず、互いに人格と個性を尊重し合い、理解し合いながら共に生きていく」というのが「共生社会の実現」の理念です。
最近は、共生社会の実現に向けた取り組みがさまざまな分野で急速に進んでいるように思います。特に、障がいのある人も、ない人も同じ空間で、同じものを体験して楽しむことのできるコンテンツやツールが、数多く開発されています。
アクセシビリティとは、だれでも必要とする情報に簡単にたどりつけ、提供されている情報や機能を利用できることを意味します。令和4年5月には「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が施行されました。
今、映画館では一部の上映作品については、視覚障がい者には音声ガイド、聴覚障がい者には日本語字幕、というように、必要な人に必要な鑑賞ツールが用意され、だれもが安心して映画を楽しむことができます。
共生社会の実現に向けて、さまざまな立場にある人がバリアフリー(BF)とユニバーサルデザイン(UD)に加えて、アクセシビリティという考え方も理解していくことで、障がいのある人とない人が具体的に接し関わり合う機会がさらに増していくのではないでしょうか。
毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
毎月11日は「人権を考える日」です。
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