市長記者会見における発表内容(要旨)などを取りまとめの上、掲載しています。
・日時 令和6年1月5日(金) 10時30分~11時50分
・場所 佐賀市役所2階 庁議室
記者発表資料
会見内容
【市長】
みなさん改めまして明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
冒頭に、このたびの能登半島地震におきまして、犠牲となられたみなさんに心からお悔やみを申し上げ、また、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
現在も大変不安な日々、厳しい生活を強いられている方が多くおられる状況でございます。
被災地のみなさんの安全確保、そして1日も早い復旧復興を心からお祈り申し上げます。
【令和5年の振り返り】
それでは記者会見の内容に進ませていただきます。
まず、令和5年の振り返りということで、昨年は、佐賀バルーナーズがB1に昇格しました。B1でどこまでやれるのか、最初は勝率3割よくて4割ではないかと専門誌等に書かれていましたが、佐賀バルーナーズが今、勢いがあるぞと注目を受けている状況で、勝率が5割です。
そして1月4日現在、ホームゲームの平均入場者数が全24チーム中4位でした。特に昨年のクリスマスイブに佐賀アリーナで行われた横浜ビー・コルセアーズ戦では、昨年のレギュラーシーズンMVPの河村勇輝選手も来られたということで、来場者数が8,591人でした。横浜の平均来場者数は6位で、そこを上回るような状況です。
ちなみに、1位は琉球で7,784人と突出していて、2位のアルバルク東京が5,419人、3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが5,323人、佐賀バルーナーズが5,096人、5位が群馬クレインサンダーズで5,038人、6位が横浜で5,020人となっています。
本当にBリーグも今、全体的に勢いがありますが、その中でも、佐賀というのは旋風を巻き起こしてるのかなと思います。
そして、佐賀のみなさんがこの熱気を生んでいるのかなと感じています。
それから昨年のバルーンフェスタも、メディアのみなさんにも、いろんな角度から佐賀バルーンフェスタも競技の魅力や、また4年ぶりに来られた海外の選手との再会や交流、また高校生同士の交流など、いろんな多元的な魅力を発信していただきましたし、県外からの来場者も前年比で20%増えました。
こういった大変いい効果も出て、改めて佐賀のよさを感じた1年でありました。
【ビジョン】
さて、これまでもさまざまな場でお伝えしてきましたが、今ある佐賀の魅力を大切にしながら新しい技術や発想を次々と取り入れる、「リッチ・ローカル佐賀市」を引き続き目指していきたいと考えております。これに令和6年は「佐賀らしさ」をテーマに設定したいと考えております。
佐賀市には、暮らしやすさ、温かい人、そして都市と自然が調和したまちなど、暮らしの中に当たり前に感じている佐賀らしいよさがあると思います。このよさを大切にしながらさらに磨き上げていくことで、このまちに暮らすみなさんの幸せにつながる取組を進めていきます。
【令和6年の目標】
令和6年の目標でありますが、そのリッチ・ローカル佐賀市の実現に向けて、3点の目標を掲げます。
まず、変化と向き合い“常に挑戦”を!いろんな変化がここ数十年で起きていますが、そうした変化にしっかりとまず向き合っていきます。そして、既存の考え方に縛られずに新しいことや新しい考え方にも挑戦していくということを、意識していきたいと考えております。
次に、どんなひとも“自分らしい暮らし”ができるまち、そして仕事でも、“新たな価値”を生むのを応援していきます。
そして、今年は何といってもSAGA2024が開催されますので、最高のおもてなしで、全国からのみなさんを、迎え入れたいと考えております。
【1.変化と向き合い“常に挑戦”を!】
まず一つ目の「変化と向き合い、常に挑戦を!」について。
人口減少などいろんな時代の変化というのがございます。そうした中でまちも変わり続けなければいけない、そしてまた新たな技術などを積極的に活用していく。挑み続けることで、進化し続けるまちにしていきたいと考えております。
【災害に強いまちづくりを目指します!】
具体的な取組として、まずは、災害に強いまちづくりを目指します。
近年の気候変動に伴い、災害は年々激しさを増しています。佐賀では浸水の被害がありますが、この浸水被害を減らすためには、水を溜める取組をさらに強化をしていきたいと思っております。
昨年は、お濠で5.6万トンの調整容量を確保しました。東・西・南側のお濠で実施しておりましたが、今年は北側のお濠にも取組を広げ、更なる容量確保を目指します。
そして田んぼダムはこれまでの271ヘクタールに加え、更に100ヘクタールの取組拡大を進めてまいります。
これらの二つの取組により、25メートルプールで計1,400杯以上の貯水容量を確保します。
また、これらの取組に加え、市内の施設を活用して、市全体で雨水流出の抑制に取り組んでまいります。
例えば、公共施設の新設や再整備に合わせて、雨水貯留タンクなど一時的にためる設備を導入したり、浸透しやすい舗装を活用したりして、雨水の排出を緩やかにしてまいります。
既存のものを活用して、これだけの水害対策ができるという、佐賀らしい取組や新たな対策についても検討していきます。
【空き家を利活用するまちづくりを目指します!】
次に、「空き家を利活用するまちづくり」を目指します。
佐賀市ではこれまで、危険な空き家の除却を支援する対策を行ってまいりましたが、どちらかというと受動的対策になっていたと思います。
これを一歩進め、空き家の利活用について考えていきます。
例えば、空き家をお持ちの方が相談しやすい体制をつくっていく。それから、住宅の購入を考えている方の空き家のリフォーム、土地の利活用などに対して支援を行うという内容です。
居住するエリアを誘導するなどのコンパクトシティを進めていく中で、空き家の利活用を促進して、新しい価値を生み出すまちづくりを目指していきたいと思っております。
【日本一便利な街を目指いします!(スーパーアプリ】
次に、「日本一便利なまち」を目指します。
公式スーパーアプリの取組の関係ですが、現在3万7,000人を超えるみなさんにダウンロードしていただいております。
これから、ますます便利な機能を充実させていく予定です。現在、リリースを予定してるのは、学校の出欠を電話ではなくアプリで行うもので、朝の忙しい時間に学校とスムーズに連絡がとり合えるということ。今は学校ごとにそれぞれ、保護者さんが負担するような形で導入しいてるところもあったり、また導入してなくて電話でやりとりをしていたり、学校によってさまざまな状況になっておりますが、こうしたデジタルツールを活用することで、子育て世代や学校側も、いろんな時間の付加価値が生まれていきます。
それからこういったデジタルの端末が苦手な方への、スマホ・アプリの操作のデジタルデバイド対策についても取組を強化していきます。公民館などでのスマホ教室の開催や携帯キャリア会社との連携などで、苦手の方も暮らしに便利な機能を使えるように操作支援などを行ってまいります。
【日本一便利なまちを目指します!(Digi田甲子園2023)】
そして、前回の会見でも申し上げましたが、いよいよデジ田甲子園の本選、インターネット投票期間が1月17日から始まるということで、240件の応募の中で予選を突破した本選に出場する、地方公共団体が25団体となっております。予選を突破するときの評価されたポイントが示されておりまして、このスーパーアプリの取組については、住民企業参加型のデジタル社会形成つながっているとか、地域の活性化につながるといったところを評価いただいたところでございます。スポーツも、今佐賀工業のラグビーとか、佐賀東とか、さまざま活躍しておりますが、ちょっと懐かしい2007年のがばい旋風を、ぜひデジ田甲子園で、優勝を目指していきたいと思っております。ただ、なかなか、こういうのが開催されているということを知らない方も多いと思いますので、ぜひ、メディアのみなさんも、情報発信していただければと思っております。そしてこの本選出場に向けて、動画を作成しましたので、ご覧いただければと思います。
<動画再生>
この動画は、予選の書類審査のとき、10月の下旬ごろに提出した動画ですけれども、本当にもう何回も、作り変えたり、私からもいろんな指摘をして、頑張って職員が作ってくれました。その時点では、3万7,000ダウンロードというのは、ちょっと予測が立てづらかったんですけども、おかげさまで、市民証もたくさんの方に登録していただいております。これからさらに今年は、避難所のチェックイン機能とかを実装していったり、また、地域振興券も発行していったりということで、いろんな形で便利さにつなげていきたいと思っております。
【次世代市役所の窓口を目指します!】
次に、「次世代市役所の窓口を目指します」というところです。
市役所の窓口というと、どうしても、忙しい時に行くと混んでいたりとか、窓口で順番を待ったり、いろんな書類に書かなければいけないとか、そういった経験をお持ちの方も多いのかなと思いますが、そうした当たり前を変えていくことに挑戦したいと思っております。
オンラインでできることはオンラインで申請をしたり、手続きをしたりということが可能になるように取組を進めていくということ。こういった、窓口に行かなくていい、それから、窓口に行ったとしても、書かなくてよかったり、待たなくてよかったりする、そして逆に、じっくり相談したいという方に対して、しっかり一人一人に寄り添った相談ができる、そういった窓口を目指していきたいと思っております。このお客様の情報などを事前に読み取って、申請書の記載箇所を、極力減らしたり、部署間でデータ連携をすることで、お客様が窓口を回ることなく、一つの窓口で申請や相談を完結させたりということを検討していきたいと思っております。
窓口の時間短縮、それから、相談が必要な方がじっくりと相談をできる、そうした窓口を目指していきたいと思っております。
【2.どんなひとも”自分らしい暮らし”を!】
次に、どんな人も自分らしい暮らしをということで、ライフスタイル、考え方が多様化していく中で、自分らしく暮らせる、満足度や幸福度が高いそうしたまちを目指していきたいと思っています。
【子育て・教育にやさしいまちへ!】
一つ目に、子育て、教育関係です。こどもまんなか社会の実現に向けて、佐賀市においても、さまざまな角度から子ども子育て支援の施策を講じていきたいと思っています。まずは、新たに制度化される予定の「こども誰でも通園制度(仮称)」です。親の就労要件を問わず、教育保育施設を利用できる制度ということで、国の公募によりまして、全国に先駆けて、全国で約150自治体を選定する予定ということです。そのうちの一つとして、佐賀市でも、令和6年度に試験的に実施をしていきます。12月28日にこども家庭庁から採択の内示をいただいたところです。
また保護者の就労を支えるための放課後児童クラブの拡充を着実に進めていきたいと思います。6年生までの受入れ実現に向けて、順次環境を整えていきたい。そして、家事や育児に不安、それから負担を抱えている子育て家庭のみなさん。妊産婦、ヤングケアーのいる家庭を支援員の方が、訪問して、家事、育児のサポート、それから子育てに関する不安や悩みの相談に寄り添うという取組を、充実させていきたいというふうに思っています。そして子育てDXということで、子育て世帯に関連した手続きについて、オンライン申請などのデジタル化で、労力、時間を減らすことで、親子の触れ合いの時間をつくっていきたいと思います。
【子育て・教育にやさしいまちへ!】
次に、教育分野についてであります。教育DXやAIなど、教育現場を取り巻く環境も大きく変化をしています。未来を担う子どもたちがこの変化の時代を生き抜くことのできる市民として育っていく。そのためにも、教育現場にも変化が求められると思います。Society5.0時代に対応する教育の確立に向けて、教育委員会が主体となり、教育の将来像を描き出す教育ビジョンの検討を進めたいと思っています。
目指す教育の姿としては子ども一人一人に適した教育を充実させること。子どもの成長を第1に考えるこどもまんなか教育であり、新しい技術を用いることで、一人一人に個別最適化された教育を行って、誰一人取り残すことなく、しっかりと子どもと先生が向き合える教育を目指していきたいと思います。そのために、佐賀市がどのような教育を行うのか、ビジョンを描くことができればと思っています。
【誰もが元気に住み続けられるまちへ!】
次に、誰もが元気に住み続けられるまちということで、介護予防DXの取組を、さらに発展させて、健康寿命を延ばすということで、生き生きとした生活をサポートしていきたいと思っております。これまで、検診、医療、介護の受診データを利用しています。県内の市町及び他の九州県都でも、佐賀市だけの取組ですが、高齢者の実態調査を民生委員のみなさんたちが、6万人以上のデータを収集してくださっています。こうしたデータをクロス分析して健診の未受診者について、プッシュ型でアプローチをしていくという取組です。リスクのある方を抽出して、検診とか受診の勧奨を行うということです。今年は、歯の歯周病やお口の機能の低下っていうのが、全身の健康状態の低下につながるということで、今年の1月から歯やお口の機能に関する勧奨も新たに実施をしたいというふうに思っております。
そして2点目の介護予防教室等の参加案内ということで、必要な方に個別にプッシュ型で御案内をしたいと思っています。3つ目は、令和6年度の新たな取組として、どのようなことをすれば、健康状態が改善するかといった改善策の提案を行っていきます。リスクが高いと思われる方の運動とか、食生活の改善とか、外出交流の行動の変容につなげていきたいと思っています。
【3.自分らしいしごとで”新たな価値”を!】
3点目の、自分らしい仕事で新たな価値ということで、人の流れの変化とか、技術の進歩などの環境の変化をとらえて、仕事の在り方も変化をしていく、新たな価値を生み出していく、そういった仕事の後押しをしていきたいと思っています。
【アリーナを活用したまちづくりを進めます!】
1点目が、アリーナを活用したまちづくりということです。アリーナが出来たことで、新たな人の流れが生まれているといます。左側の地図が、開業前です。これは、スマートフォンの位置情報をもとに、休日の滞在者数をマッピングしたものです。開業前は、佐賀駅の周辺とかに滞在者数が集中をしており、滞在者が点在しているような状況でしたが、開業後には、アリーナが新たに人の滞在する地点となっているということと、そのアリーナから佐賀駅を結ぶ、サンライズストリート。そして佐賀駅南の中央大通りまで、人の流れが出来つつある状況です。
この南北軸の人の流れがアリーナでイベントが開催されるときに、どう変化しているのかというのが、右側の人流の変化というところです。土曜日の各地点で大きな変化が増加しているということが見てとれるかと思います。こういった人の流れが生まれているという効果を、アリーナという点からまちなかまでの面に広げていくということ。そして人の流れを消費という経済効果に転換していきたいと考えています。行政、そして事業者の方々と連携しながら、アリーナ効果を佐賀のまち全体で受け止めて、市民のみなさんの豊かさにつなげていきたいと思っております。
【新しい農業のかたちに挑戦します!】
次に、新しい農業の形に挑戦しますということで、ロボット技術やICTを活用したスマート農業の後押しを行ってまいります。例えばドローンを使って農薬散布や、人が乗ることなく、トラクターが自動で走行することで、作業時間が大幅に削減されます。またコスト削減や農作業の負担軽減につながることが期待されます。佐賀市としては、今年、スマート農業の効果を実感していただくため、現地での研修会の開催やモデル事例に対する支援を行っていきたいと思っております。持続可能な農業としていくために超省力化する。アプローチが重要だと思っています。こうしたモデル事例を全市に横展開して、佐賀の新しい農業を創出したいと考えています。
【+あなたらしさで最高の”おもてなし”を!】
最後に、SAGA2024関連で、あなたらしさで最高のおもてなしをということで、戦後間もない昭和21年に生まれた国体が78年の時を経て国スポへこの佐賀から生まれ変わるということで、競技をする人が中心だった大会から見る人も、支える人も、全ての人が楽しめる大会に変わることです。新しい大会として、これまでになかった取組も予定をしています。まずは、全競技・全試合での動画配信を行います。そして一部の競技では、さらに実況やルール解説なども予定しています。
次に、多くの人が観覧しやすいような夜間開催を予定しています。競技種目については、現在、関係団体と調整しているところです。そして個人の活躍に注目した個人表彰ということで、リハ大会から実施をしておりますが、選手にも大変好評ですので、モチベーションアップにつながっているなというふうに感じています。
最後に、ジャパン・ゲームス・パークということで、文化会館を特設会場として、開催競技やeスポーツなどの体験ブースを設置しまして、来場者に楽しんでいただきたいと思っています。佐賀市では、国スポでは全38競技中15競技20種目、全障スポでは、全14競技中4競技が開催されるということで、来場者数は全員、会期の来場者数が延べ約33万人を想定しています。何より力になるのがみなさんからの応援であるというふうに思っています。頑張ってねという、温かい一言が、新しい記録を生むかもしれないということで、ぜひ会場前にして、全員を送っていただきたいと思っています。
佐賀市では、昨年6月から始まったリハ大会からおもてなしのコンセプトを応援としまして、さまざまな形で、選手たちに応援を届けてきたところです。そして今年、全国から多くの方が集います。一生に1度の大舞台ということで、それを全力で応援してくれたそういうまちのことを、きっと一生忘れないというふうに思います。そのため、まち全体に応援の気持ちを溢れさせて、訪れる方の心にずっと残るように、本番に向けて準備をしていきたいと思います。佐賀の人の温かさで全国からお見えになる選手に応援を届けたいということで、私も市民のみなさんと一緒に、最高の応援をしたいと思います。
【動きます、佐賀市。】
最後に、2024年も動きます佐賀市のスローガンのもと、常に挑み続ける姿勢で市政を前に進めていきたいと思っていますので、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。私からは以上です。
【司会】
それではこれより質問をお受けいたします。まず、本日の会見内容についての質問、そのあとに、市政一般に関する質問を順にお受けしたいと思います。なお、会見内容についての御質問につきましては、質問の前に、資料右下にありますページ番号を言っていただいてから質問をしていただくようにお願いをいたします。本日資料のページ数が多くなっておりますので、御協力をお願いいたします。この後の進行は幹事社さんにお願いいたします。
【記者】
本年もどうぞよろしくお願いいたします。会見内容についての質問になるんですけれども、21ページのほうで、今年1番大きなイベントとして国スポを控えているかと思うんですけれどもこれを機に全国から多くの方が佐賀市を訪れるかと思います。これが佐賀を全国に対してPRしてブランド力を向上させていく大きなチャンスだと思うんですけれども、これをこの機会をどうとらえてい、アピールしていくのかちょっと考えをお聞かせください。
【市長】
国スポ全障スポ。国体が新しく生まれ変わる、初めての大会が、この佐賀の大会ということになります。新たな取組もさまざま予定をされておりますし、選手のみなさんは人生で一生残るような大舞台ということで、関係者のみなさんもたくさんお越しになるということで、そういうみなさんに佐賀らしいおもてなしをすることによって、佐賀を知ってもらう、そしてまたファンになってもらう関係人口につなげていきたいと思っております。そして佐賀のみなさんにとっても、若楠国体以来48年ぶりの大きな大会でありますし、また、国スポ全障スポというのは、新しい時代の始まりでもあると思っております。みなさんと一緒に盛り上げていきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございます。今、市長も佐賀らしいおもてなしでお迎えしたいとおっしゃっていたんですけれども、この佐賀らしいおもてなしをもう少し具体的に教えてください。
【市長】
例えば、佐賀らしさっていうことでいうと、メッセージバルーンの係留とか、リハ大会でも行っておりましたけれども、本大会でもこうした、みなさんに、佐賀らしく応援をしていくということをやっていきたいと思います。それから子どもたちも一緒に、小中学生などによる競技の応援ですとか、市民のみなさんによる応援メッセージ動画をつくって、応援をしていったり、また、フォトスポットを設けて、そこで記念の1枚を撮っていただいたり、また農産物フェア等で佐賀のおいしい食も感じていただくとか、さまざまな取組によって、佐賀らしさでおもてなしをしていきたいと思います。
【記者】
ありがとうございます。
【記者】
1点、「アリーナを生かしたまちづくり」なんですけれども、人流が周辺で増えているというところで、こうした人流が増えたことを踏まえて、何かこう、例えば出店の支援ですとか、そこら辺の、さらに効果を増大させるような取組みたいなものが具体的にあったら教えてください。
【市長】
人流がいろいろ出てきているということで、佐賀市の取組としましては、街なかのお店で利用できるようなクーポンをアリーナでお客様に配布したり、デジタルスタンプラリーを実施したり、また、昨年の12月には、街なかの指定駐車場無料デーの取組を実証事業として行って、約800人の方に御利用いただいて、街なかを起点としたアリーナまでの移動パターンとかをつくっていったりということで、そうした取組を進めていったところであります。これらの経験もしっかり生かしながら、取組を展開していきたいと思っておりまして、今までやってきたノウハウも生かしながら、ターゲットに応じた取組を展開していきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございます。
【記者】
幹事者社からは以上になります。その他、各社さんお願いいたします。
【記者】
最後にありました20ページあたりからの国スポのことなんですけれども、市長の冒頭でもバルーンフェスタのことを振り返りでもおっしゃられていましたが、今年は、時期的にも国スポの終了後にバルーンフェスタが開催という、かなりタイミング的にも良い時期かと思います。若楠国体のときもまだバルーンフェスタが開催前の時期だったと思うんですけれども、国スポで全国から多くの方がいらっしゃるというところで、バルーンフェスタへのPR活動とか、情報発信というところで、現時点で具体的にこういう取組をしたい、というお考えがあればお聞かせ願いますでしょうか。
【市長】
バルーンフェスタも、佐賀らしさを感じていただくということで、訪れた方にさまざまな情報をお届けしていきたいと思っております。リハ大会でも、バルーンをモチーフとしたような形での応援メッセージをみんなで書いたりとか、実際にバルーンを係留させたりということで、身近に感じていただけるような工夫っていうのをやってきたところですので、バルーンフェスタのPRもしっかり行っていきたいなと思います。補足あれば。
【国スポ・全障スポ推進部長】
国スポ・全障スポ推進部です。今、市長の方からもお話ありましたように、リハーサル大会のときにも、画面に出てるように、メッセージバルーンっていうことで、「頑張れ」っていうことで、バルーンに応援のキーワードを託して、リハーサル大会でも、バルーンの町であるということを、発信してきたところであります。本大会のときの会場の都合等により、どこで係留するかというのもまだ検討中ではございますけれども、同じように本大会でも、バルーンの町であるということと、このバルーンの大会のPRも兼ねて行っていきたいと考えております。以上です。
【市長】
バルーンフェスタ後に行われたチャレンジシリーズも9,000人ですかね。過去最多の方にお越しいただいたということで、いろんな波及効果があらわれているのかなと思っております。国スポ全障スポも、今後にいろんな形でつながっていく、そういった波及効果が期待できるのかなと思っておりますので、しっかりと佐賀を知ってもらう取組を進めていきたいと思います。
【国スポ・全障スポ推進部長】
すいません。もう1点追加がございましたので説明させていただきます。先日の定例記者会見の際にも触れたと思いますけれども、バルーン大会のPRとしましては、国スポで、関係者の方にお弁当を配ることとなっておりまして、4万5,000食ぐらいのお弁当を市のほうで作成することとなっております。今回のバルーン大会のフォトコンテストの中で特別に、国スポ賞というのを設けまして、バルーン大会の写真をお弁当のパッケージに載せるということで、写真を選定しておりますので、このお弁当のパッケージでも、バルーン大会のPRを行っていくということで、取組を準備しております。以上です。
【記者】
国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会に関連してなんですが、パワーポイント資料の20ページ目の一番下のところに、全会期の来場者数は延べ33万人想定されていると市長からも説明がございましたが、この33万人の方の輸送とか宿泊について、いろいろ課題が指摘されていると思うんですけれども、このあたりというのはもうほぼ解決されたというふうにお考えでしょうか。また、課題が残っているならば、どういった点が課題であり、またどういうふうにその課題の解消に取り組むか、そういったところを教えていただければと思います。
【市長】
33万人ということで、国スポで開閉会式を含めて27万人、全障スポで6万人ということで、選手、監督、大会関係者、一般観覧者、たくさんの方が来られるということで、輸送や宿泊に関しても、委員会とか、ワーキンググループといったところで、いろんな形で議論をして、対策していくということで関係団体とも協議してきたところでございます。なかなか、宿泊のパイ自体の課題とかがあったりするので、いろんな工夫をしながら、また輸送に関しても、バスを活用したりとか、さまざまな取組で対応していくということで、進めているところです。補足があれば。
【国スポ・全障スポ推進部長】
補足をさせていただきます。まず来場者の輸送方法になりますけれども、どうしてももう、みなさん御存じのとおり、このサンライズパークの駐車場につきましては限りがありますので、来場される方がここに駐車していただくということは現実不可能だと考えております。そのために、車で来られる方につきましては郊外の駐車場にとめていただいて、そこからシャトルバスでの輸送を行うと。シャトルバスで会場まで来ていただいて、そこで開場入りしてもらうと。また、JRでお越しになる方につきましては、歩いて来ていただくという方法もございますし、既存の路線バスもございますので、その辺りの活用もしていただいて、無理なく、負担なく、来ていただくような工夫を考えているところでございます。まだ、今回の駐車場を、どういったところ、どこを選定するかっていうのはまだ検討中でございますので、まだ場所について確定しているものはございません。
あと、宿泊につきましても御存じのとおり、宿泊数が全国で一番下のほうという形になっておりますので、市長の話もありましたように、絶対数が足りないという状況はあります。これにつきましても、例えば、1回戦の組合せで当たるチームが同じ宿に泊まっていただくとすると、片方はどうしても、翌日の次の試合まで必ず進めますので、通常、宿の予約をされるときに、大会期間中、全部押さえてしまわれますので、そこで負け帰り対策として、対戦相手は同じ宿に泊まっていくような工夫を、競技団体のほうとも今話し合っておりまして、そういった対策をすることで、確保する部屋の数を、極力調整できればというように考えております。今どうしても足らない部屋数につきましても、極力市内の宿泊施設のほうに宿を出していただけるようなお願いを県のほうとも協力して行っているところでございます。以上です。
【記者】
ありがとうございました。
あともう1点質問させていただきたいんですけど、資料の17ページ、サンライズストリートに関してなんですが、この通り、大変きれいになって整備も進んでらっしゃって、電線の地下化も進んでいるような状況で、歩いて非常に気持ちのよい通りとなっていると思うんですけれども、ただやっぱり実際に、このサンライズパークに、駅から向かう人の声などを聞くと、やっぱりちょっと距離が長いという声もあったりとか、あとこの通り、10月に毎年イベントなどを開催されて、そういうときは人が集まって非常に距離を感じさせないような取組もされていると思うんですけれども、その取組、何ていうか、歩くのを退屈にさせないような取組も必要だと思うんですけれども、その辺り、この通り、サンライズストリートをにぎやかにする取組、活性化させる取組、その辺りはどのような考えがございますでしょうか。
【市長】
サンライズストリートですね、冒頭に御紹介いただいたように、電線の地下化とか、サンライズストリート自体の歩道がきれいに整備されて、広く、歩きやすくなったりということで、順次、進めているところでございます。今、佐賀駅北口からアパホテルぐらいまでは、地下化が進んできていて、お店が出てきたりとか、歩きやすい、距離を感じさせないような、そうした環境になってきていると思っております。さらに、地下化を北側に向けて進めていくとともに、ポケットパークを整備していって、今、少し距離を感じるといったところを、感じさせない工夫を進めていきたいと思っております。それから、国の制度で、道路の空間を活用したほこみちという制度がございますけども、このほこみちの活用によって、店が出たりとか、そうしたことでの、楽しく歩けるような取組を進めていきたいということで、今全庁的に、建設部に限らず、都市戦略部に限らず、全庁的に、定期的にこのアリーナ利活用、そして、移動の問題とか、さまざまな課題について、庁内でも議論をして対応しているところです。
【記者】
ほか、各社さんいかがでしょうか。
【記者】
今出していただいてる資料で、人流が増えています、ということなんですが、昨年の12月の9、10日と23日と24日、この4日間の無料駐車場について、もう少し詳しく伺いたいと思います。800人が利用されたという表現だったかと思うんですが、これは駐車場が800台というふうに読み替えていい数字なんでしょうか。
【市長】
800人ということで、台にすると、少し減るんですかね。
【経済部長】
駐車台数は、4日間で346台の利用があっております。その利用者数が767人、約800人だったということです。
【記者】
そうしますと、1日当たりはマックス300台で計算をされていたので、1,200台のキャパに対して346台ということになると思うんですが、この人流を生かす取組のところで、今回、無料駐車場の取組をして、今のところ12月だけというふうに伺っていたんですが、これからも同様の取組をされていくのか、また別の取組と組み合せて考えていらっしゃるのか、今の検討状況を伺えますか。
【市長】
今おっしゃった無料駐車場とか、クーポンの配布とかの取組、こうした取組をして、そのデータも今収集をしたりということをやっているところでございます。
この2023年に行ってきた取組のノウハウとかをしっかり分析をしながら、どういったものが効果的なのかというのを、来年度当初予算に向けても、今、内部で議論しているところでございます。ターゲットに応じた取組を展開をしていきたいということで、現時点で具体的なところというのは、これから積み上げていくところでありますけども、しっかりとノウハウを生かして、南北軸の展開を効果的にできるような取組を検討していきたいと思っております。
【記者】
資料の番号13ページに飛びますけれども、親の就労を支える放課後児童クラブ4年生以上の受け入れ拡充に関しては、坂井市長の前の秀島市長が言及をされてもう10年以上たっているのに、まだ6年生までが完了していないという時期で、この1月2月からも親の間では、「今度の学童は入れるんだろうか」「仕事は続けられるんだろうか」、もう本当に明るい春を迎えられるかどうか、という会話ばっかり聞こえてくるような形になっているんですけれども、新年度に向けては、今、6年生までは市内8校だと思います、どのぐらいの数を目標に今動いていらっしゃるのかを教えてください。
【市長】
4年生以上の受入れということで、昨年度8校区だったものを、今年度19校区まで拡大していきたいということで、6年生までの受け入れの実現のために実施場所の確保と指導員の確保が必要であるということで、学校施設の活用などについても市の教育委員会や学校と調整を進めて、実施場所の確保が出来た校区から施設、そして指導員の確保を進めて、順次、6年生までの受入れを行っていきたいと思っております。
放課後児童クラブのニーズが年々高まっているという状況でありますので、引き続き取り組んでいきたいと思っております。
【記者】
新年度の当初の目標数というのは、現時点でどういうふうに定めていらっしゃいますか。
【子育て支援部長】
今年度、4年生以上19校区まで広げたんですが、6年生までというのはですね、まだ全て19校区ではないんですが、今現時点では、6年度9校区は、確保していきたいなということでしておりまして、まだこれから、応募の状況次第で、もし空きがあれば、さらに増やしていきたいと思っておりますが、現時点では9校区となっております。
【記者】
場所の確保であったり、学校との調整だったり、支援員さんの募集だったりとか、そこはここ10年ずっとおっしゃって、市の担当課も苦労されてきていることだと思うんですね。
ただ、やっぱり現場を見ると、「あの先生もまたやめるってよ」みたいな感じの話が出てくるくらい本当に人手不足は加速していて、学校との調整もなかなかうまくいっていないところもあるので、何らかこう新しいこと、今までやっていないことに取り組む方向があればなというふうに思うんですが、今お考えになっていることがあれば教えてください。
【市長】
登録児童数が、令和3年で2,549人、令和4年で2,629人、令和5年で2,871人と、年々、増加をしております。児童数自体はですね、絶対数は減少傾向でありますが、児童クラブのニーズは、年々高まっているというのが、ここのところの状況かと思っております。
3年生までの児童についても、待機児童が令和4年で37人、令和5年も4月1日時点ですが14人ということで、待機の解消というのも最優先に取り組んでいきたいということと、また、4年生以上も年々学年が上がっていくので、アンケート調査とかもして、ニーズがあるということでありますので、そうしたところというのは課題意識を持っております。
場所の確保、人の確保ということについて、力を入れていきたいということで、今いろんな調整をしているところでございます。課題はあるわけですけども、そうしたニーズにしっかり応えていけるように、知恵を絞っていきたいと思っております。
【司会】
ほか質問はいかがでしょうか。
では続いて市政一般に関する御質問をお受けいたします。
【記者】
1点伺います。冒頭の方で、市長も能登半島沖地震に関しておっしゃっていたと思うんですけれども、その現地では今でも余震が続く中で、支援もたくさん必要とされております。
熊本市ですとか、福岡県の自治体とかでは職員の派遣ですとか、物資の支援だったりをされているかなと思うんですけれども、佐賀市としても備蓄物資の提供ですとか、職員の派遣ですとか、あとは避難者の受け入れなど何か対応を考えていらっしゃることはあるのか教えてください。
【市長】
各種市長会などを通じまして、連絡を取り合っている状況でございます。
給水車とか、物資支援など要請があれば、すぐに対応できるよう準備を整えているところであります。
また、職員の派遣についても準備要請ということでありますので、人選を完了しているところであります。
まだ要請自体は来ていないということで、現在の状況を聞いたところ、道路とか港湾とかのインフラが破壊されているため、支給物資自体というよりも、届けるすべが限定的な状況ということで、この被災地への支援の取組について、全国市長会とか日本水道協会、国や県などを通じて、要請が行われる仕組みということで、準備を整えた上で、要請があればすぐに対応できるように備えをしているところでございます。
また、物資と人をではありませんけれども、昨日、佐賀市役所の本庁の1階に募金箱を設置しております。職員にも、災害義援金の協力を依頼したところでございます。
ぜひ市民のみなさんにも、何かしたいという方もいらっしゃると思いますので、ぜひ御協力いただければありがたいなと思っているところでございます。
【記者】
関連してなんですけれども、要請があれば対応する準備をしているということで、大体職員の派遣が何人くらいとか、あとは物資が、例えば備蓄の水が何本とかそういった具体的な数字あれば教えてください。
【市長】
給水車とか物資とかは、日本水道協会九州支部とか全国市長会とかが取りまとめるということになっておりますので、具体的な量というのは、現時点では確定したものはございませんが、備えをしているというところであります。
また、災害の対応、それから復旧復興ということで、一定の短期・中期・長期とあるかと思いますので、そういった状況を踏まえながら支援をしていき、御協力できるようにしていきたいなと思っているところでございます。
【記者】
オスプレイの関係で、年末に佐賀市からも、どういう原因になっているのかとか、その後の様子をきちんと報告してくださいというような要請文を渡されたかと思うんですが、その後、防衛省からどのようなお返事が来ているのか状況を伺えればと思います。
【市長】
事故の原因究明とか、再発防止ということで、要請をしたというところでございまして、現時点では事故の原因等の詳細はまだ確認中ということでの報告、その状況が変わっていないような状況でございます。
引き続き、安全対策の徹底と事故防止に万全の措置を講じるということを求めていきたいと思っております。
また情報が来ましたら、みなさんにお知らせ・公表していきたいと思っております。
【記者】
ノリのことなんですけど、ノリの冷凍網の張り込み作業は、今日が解禁だということだったんですけど、かなり海況悪い状況で、赤潮とかも出てるしという、非常にかなり厳しい状況が続いてると思うんですけど、これ毎年、去年もひどかったし、また今年もかっていうことなると、結構これは大きな問題ではないかと思うんですが、県だとか国だとかの制度とかいろいろあると思うんですけども、当面佐賀市として、ノリ業者、ノリ漁業を支える、何か手だてだとか、それに毎年毎年っていうことになると、本当何かもうちょっと根本的に有明海の状況を考えていくことが必要になってくるんじゃないかと思うんですがそこら辺どういうふうに、今とらえていらっしゃるか教えていただけないでしょうか。
【市長】
今御紹介ありましたように、最近の少雨傾向で栄養塩が不足する状況が続いているということで、この冷凍網の張り込みに昨晩の時点で、網の6割以内での張り込みということを漁協で決定をされたとお聞きしておりますし、またそういう状況ですので、解禁日の張り込み自体を見送っているような支所も多いとも聞いているところでございます。
ノリの種付後の状況は、比較的、栄養塩が昨年に比べてよかったということで、2回の入札の状況は、昨年度比で金額にして、佐賀市では158.2%と、枚数で110.5%ということで、枚数金額とも、昨年比では回復していたということであります。しかし、最近、栄養塩が不足している状況ということでありますので、また雨の状況等にも左右されるので、海況の改善に期待をしているところでございます。まだノリ漁は続くので、状況を見ながら対応、検討していきたいなと思っております。
【司会】
それでは、以上をもちまして、新春春記者会見を終わります。
本日はありがとうございました。