令和5年12月27日
令和5年11月5日付けで佐賀市教育長に就任いたしました丹宗成一です。どうぞよろしくお願いいたします。私は高校理科の教員として県立高校などに勤務し、武雄青陵中学校長、佐賀県教育庁教育政策課長、学校教育課長、致遠館中学校・高等学校長などを務めて参りました。
今回、教育長のお話をいただいたとき、私は市や町の小中学校の勤務経験がなかったこともあり、少し戸惑いました。自分に何ができるだろうかと考え、自分の教育活動を振り返ったとき、そのベースとなるものは「子どもたちのために」という思いであったと感じました。そしてこの「子どもたちのために」という思いは高校・小中学校の校種に関係なく大変重要であり、佐賀市の教育においてもこの思いを貫けばよいのではないかと考えました。また、私の県立学校や県教育委員会での経験が、佐賀市の教育に何らかの形で生かせるのではないかとも考え、お引き受けした次第です。
私は教育長に就任するに当たり、佐賀市がめざす将来像「豊かな自然とこどもの笑顔が輝くまち さが」の実現に向け力を尽くしたいと考えています。子どもたちが佐賀市で生まれ育って良かった、保護者が佐賀市で子どもを育てて良かった、学校の先生方が佐賀市で教育に携わって良かったと言ってもらえる教育をめざし、市長部局とも連携をとりながら、本市の教育の更なる充実に向け取り組んで参りたいと考えています。
教育委員会が果たすべき役割は多岐にわたりますが、私は次の3点が特に重要だと考えています。
・1点目は、学校教育の進むべき方向を示すということです。
めまぐるしく社会が変化していく中で、学校が果たすべき役割や学習の指導方法も変化していきます。教育委員会は、教育における不易と流行を見定め、保護者や地域の期待に応える教育を実践できるよう学校に方針を提示し、学校の教育活動をサポートしていくことが重要であると考えます。
・2点目は、教育環境の充実を図るということです。
これは学校の施設や設備の充実だけでなく、教職員がそれぞれの能力を十分に発揮できるよう職場環境を整えることも含みます。教育現場の多忙化解消が叫ばれる中、教職員が児童・生徒と向き合う時間を確保したり、ワークライフバランスを保って生活を送ることはとても重要であると思っています。教職員が心にゆとりを持ち、笑顔で子どもたちと関わっていく中で、子どもたちの笑顔が輝きを増すものと考えます。
・3点目は、佐賀市が取り組んでいる「子どもへのまなざし運動」を更に進めていこうということです。
この運動は、学校・家庭・地域・企業等が社会全体で子どもの安心・安全を見守り、健全育成に取り組みましょうというものであり、平成20年度にスタートし、年々定着が図られているところです。子どもの教育を家庭や学校だけでなく、周りの大人全体で行うことにより、子どもの社会性が育まれ、郷土への理解と誇りを身につけた子どもの育成に繋がるものと考えます。この活動を広く市民の皆様にお知らせし、市民総参加の活動となるよう努めて参ります。
いずれに致しましても、教育委員会の最大の使命は将来を担う子どもたちの教育をしっかりとサポートすることだと考えます。「全ては子どもたちのために」を合い言葉に、外部からのアドバイスや現場の意見等も伺いながら、現状を検証し、改善すべき点は速やかに改善できるよう、取り組んで参る所存であります。どうぞよろしくお願いいたします。
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