市長者会見における発表内容(要旨)などを取りまとめの上、掲載しています。
・日時 令和5年12月21日(木) 10時30分~11時30分
・場所 佐賀市役所2階 庁議室
記者発表資料
会見内容
【市長】
皆さんおはようございます。お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
早いもので年末に差しかかってきたということで、今年最後の市長定例記者会見を始めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
まず、本日の発表項目でございます。
経済関係が2点と、DX関係で3点、そしてトピックス2点と、最後に、年末のメッセージをお送りいたします。
<バルーンのブランド強化>
まず、経済のバルーンのブランド強化についてでございます。
佐賀市の魅力を全国に伝えるということで、メディアの皆さんにも、本当に様々な形でご協力をいただきながら、ブランド強化に取り組んできたところでございます。
「バルーンといえば佐賀市」という認知とイメージを全国に広げたいということで、様々なメディアミックスプロモーションやインフルエンサーとのコラボ、SNS発信や県外にも出向いていって様々なPRをしてきたところでございます。
そして4年ぶりのフル開催ということもあり、相乗効果ということで、ここに記載をさせていただいております。来場者の方に、会場内でアンケートをとっており2,600件のアンケートから推計しております。
「どこから来られましたか」や消費額など、様々お聞きをしておりますが、例年アンケートをとっているものでございます。今年は、県外からの来場者が20%増になったということと、関東・関西からは倍増したということでございます。
そして、経済波及効果が91億1,800万円と試算しておりまして、前年比で約11億増となっております。
この来場者アンケートで、県外から来られた方、関東圏・関西圏から来られた方が何%かというのがアンケートから分かりますが、県外からの来場者が、令和4年度は全体の中で54.6%でした。今年度はこれが60.9%となっておりまして、構成比で申し上げますと、6.3%増となっております。全体で90万7,000人こられたということでございますので、こういったアンケートから推計をしたところ、令和4年度は約46万、それが今年は約55万人の方が来られたという推計になっております。
関東圏・関西圏について申し上げますと、構成比でいうと、関東圏が令和5年度は5.1%、令和4年度は2.4%となっておりました。関西圏につきましては、構成比でいうと今年度は4.5%、令和4年度は1.9%となっております。
このように周辺から、また県外からなど、様々お越しをいただいたかなと思っているところでございます。
ということで、取り組んできたこと、もうご承知の部分があるかと思いますけども、東京FMやエフエム佐賀さんとコラボをして、また、東京MXテレビなど、首都圏でもこういった放送、現地からもバルーンの魅力を本当に臨場感のある形で伝えていただきまして、このラジオ番組も63万人が聴取をされ、テレビも102万人視聴されたということでございます。それで、公式Xの閲覧数が約5万インプレッションあったということでございます。
コメントも様々寄せられておりまして「こんな感動鳥肌物のイベントが佐賀であるのを知らなかった」など、様々なうれしいコメントが寄せられたところでございます。
それから、江頭2:50さんも現地へお越しいただいて、本当にバルーン会場でも盛り上げてくださいましたし、ファンもたくさん来られていたというのも感じたところでございます。
それから佐賀の魅力を発信するということで、佐賀ラーメンを一緒に食べましょうということになり、この放送がこんなに見られるとは夢にも思っていなかったんですけれども、400万人を超えるフォロワーがおられるという、インフルエンサーの大きさというのを改めて感じたところでございます。161万の再生、コメントも2,200件を超え、コメントに「佐賀に行きたくなった」や「佐賀ラーメン食べたい」など様々あったところでございます。
バルーン会場からも競技の魅力を臨場感ある形で発信していただいて、同様にたくさんの方に見てもらえたのかなというふうに思っております。
引き続き様々な形で、佐賀市の魅力を発信していきたいと思っております。
<マッチング商談会>
次は、地域経済の活性化に関する取り組みということで、マッチング商談会を開催いたします。
農業者、漁業者、地場企業の食品加工関連の企業さんと、飲食店をつなぐマッチング商談会を2月21日に開催いたします。この取り組みは、佐賀市内そして、周辺の市町含めて、地産地消と流通を推進しまして、地域内の経済の活性化を目指すものです。
記載の約25社が出展をされる予定となっておりまして、1月19日まで募集をしております。バイヤーは、飲食店からホテルなど、約30社にお越しいただく予定となっています。
これまでこの商談会をきっかけに、出店者とバイヤーで、毎回10件ほどの新たなつながりが生まれているところでございます。
こうした、連携しやすい交流の場を提供することで、新たなビジネスを可能性が広がることを期待しています。ぜひ、農水産物、それから加工食品を持ちの生産者の方、出展をご検討いただければと思っております。
<Digi田甲子園2023本選出場決定>
それから、スーパーアプリの関係でございます。
デジ田甲子園2023というものがございまして、本戦の出場が決定いたしました。
応募総数240件の中から、地方公共団体は25団体選出されております。
評価のポイントが、住民企業参加型のデジタル社会形成と地域活性化ということで、本戦が来年の1月中旬から2月中旬となっており、インターネット投票と審査会の2つで評価されるということでございます。ぜひ、たくさんの市民の皆さんにも知っていただき、そして投票していただければなというふうに思っておりますので、メディアの皆さんにもデジ田甲子園があるということを、ぜひ発信をお願いできればと思っております。
2007年の佐賀北以来の甲子園優勝を目指して取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
<佐賀市公式スーパーアプリ、37,000ダウンロード突破>
現在の状況ですが、ダウンロード数3万7,000人を12月時点で突破いたしました。
デジタルのアプリなので、つながって価値が高まっていくということがございますので、本当に様々にご紹介していただいたりと、ありがたいことだなと思っております。
そして市民証の作成も1万6,000人を超えたということで、ありがたいなと思っております。後ほどご説明しますが1月4日にウェブ口座振替受付サービスとも連携を予定しております。
今後も、様々便利にする、バージョンアップを予定しておりまして、市民の皆さんの暮らしに役立つアプリを目指していきたいと思っております。
<ウェブで、税や使用料の口座振替の手続きが可能に>
口座振替に関してですが、1月4日木曜日からスタートいたします。
市・県民税や固定資産税など8つの税金や使用料で手続きが簡単になるということで、これまでは口座振替の手続きは、金融機関や市役所に来て、書類を書いて、印鑑を押してということで行っておりましたが、これがパソコンやスマホから手続きがいつでもできるということでございます。
ぜひ手続きをされてない方、お申込みをいただければと思っております。
この取組も国のデジタル田園都市の国家構想交付金の交付を受けて、実施をしているものでございます。
<富士学校給食センター、全国学校給食甲子園3位入賞>
続きまして、トピックスとして学校給食についてです。
12月10日に第18回全国学校給食甲子園の決勝大会が開催され、富士学校給食センターがつくった献立が3位に選ばれました。
献立が、記載の富士町産のひのひかりの麦入りご飯や、佐賀の恵み和風ミートローフなど、富士町産の食材をふんだんに使用したということ、また生徒が栽培したシイタケを活用した、パセリは茎まで使うなどSDGsにも貢献をしたということが評価をされたというものです。
生産者の方、そして古湯温泉の女将会、自治会長の皆さん、祖父母の会など多くの地域の方が支えられて、地域全体でとれた受賞だと思っています。
そしてこれを食べた子どもたちが、地場産物への興味、理解を深めて、郷土愛を育んで成長していただけるということを期待しています。
<マンホールのお守りで受験生を応援>
そして「マンホールのお守りで受験生を応援します」という取組です。
県内で初めての取り組みとなります。このマンホールの蓋は、形が丸くて、傾けても落ちない、また滑りづらい加工をしており、滑らないということで、受験生にとっても、とても縁起の良い言葉にあふれているということで、佐賀市のマンホールカードをオリジナルのお守り袋に入れて、市の職員が心を込めて、手織りで作成をしまして、受験生にお渡しをしたいと思っています。
配布枚数が、1000袋を準備しておりまして、来年1月4日木曜日から31日水曜日まで、ご覧の受験生もたくさん訪れる青少年センターなど、5か所でお渡しをする予定です。これは受験生だけでなく、保護者の皆様にもお渡しをすることができる物になっています。
ぜひこのお守り袋を持って、受験を乗り越えて、喜びの春を迎えてほしいと思っています。
<年末年始のメッセージ>
最後に、年末年始を迎えるに当たってのメッセージです。本当に早いもので、もう今年も終わりに差しかかっていますが、振り返るとアリーナもオープンし、昨日も佐賀バルーナーズがすごい勝ち方をしていましたが、本当に連日、活躍をして、平日の夜にもかかわらず、3,500人を超える、皆さんにご覧いただきました。
また、冒頭申し上げたバルーンフェスタも90万人を超えるような来場で、多くの方にお越しいただいて盛況だったということで明るいニュースもあったと思っております。
私も佐賀に久しぶりに帰ってきた者の1人ですが。佐賀に数年ぶりに帰って来られると、こんなに変わったのかということを感じられる方もおられるのかなと思います。駅周辺の街並み等から佐賀の盛り上がりをぜひ感じていただければと思っています。変わらない佐賀の優しさ、温かさというのも楽しんで過ごしてもらえたらと思っています。最後になりますが、市民の皆様、そしてこちらにお越しいただいてる記者の皆様も穏やかに年末を過ごしいただいて、新しい年の始まりを迎えられることをお祈りしまして、会見を閉めせていただきます。
私からは以上です。
【司会】
説明が終わりましたのでこれよりご質問をお受けいたします。まず本日の会計の内容についてのご質問をお受けいたしまして、そのあと、市政一般に関する質問に移りたいと思います。この後の進行は幹事社さんにお願いします。
【記者】
まず発表項目について幹事社の方からいくつか質問させてください。まずバルーンのブランド強化の件なんですけども、関東・関西から倍増と言うことで、これかなり大きい伸びていると思うんですけども、いろいろ取組を紹介していただんですが、今回大きく伸びた要因はどのようにみられているかと言うと、特に関東関西でどういう取組に力を入れたかというところを教えていただければと思います。
【市長】
今年のバルーンフェスタは4年ぶりのフル開催ということもあって、昨年もたくさんの方にお越しいただきましたけれども、海外からの選手も多数参加する大会になったということが一つ大きいのかなというふうに思っています。
それに加えまして、このインフルエンサーとのコラボや、メディアミックスプロモーションとか、SNSを活用したというのが一つ相乗効果として大きかったと思っています。先ほど申し上げたようなメディアミックスは、今回大きく取り組んだのは首都圏におけるメディアミックスのプロモーションでしたが、そのほかにもたくさんのフォロアーを持たれてるインフルエンサーの方々にも、ご協力をいただいたと思っていますので、そうしたものが効果につながったのかなと思っています。
【記者】
ありがとうございます。それから、もう一つ、あのスーパーアプリの件なんですけれども、これ12月でも何か予測よりも倍ぐらいダウンロード数が増えているんですが、この増えてる理由ですね、これどのように分析されているのかとその評価ですね、それから、もしあればなんですが、いつぐらいまでにどのくらい目指しているダウンロード数の目標があったら教えてください。
【市長】
当初、始めるときに、どのくらいインストールしていただけるのかの予測が結構難しかったところです。同様のアプリを出している他の自治体とかを見たところ、約1年間で1万ダウンロードという例が多かったです。1年で1万ダウンロードだったり、1年2か月で1万ダウンロードというところや、1年3か月で7,000ダウンロードといったところとかいくつかそういった事例は想定していたので、その倍ぐらいを目指したいというのを目標としていました。
そうした中ですが、たくさんのメディアでも取上げていただいたというのが非常に大きかったのかなと思っております。特に、出だしの反響が非常にあったので、これも大きかったと思います。あと、バージョンアップをしたり地域振興券などの連携や、地域デジタル地域振興券の申込みもこのスーパーアプリからできるようにしたりなど、最近は市民証の作成のキャンペーンもやっていましたので、そういったのが、この数字につながったのだと思います。
今後、この市民証も実際に活用できるような、例えば本人確認において市民証で避難所の受付に活用したり、イベントで活用をしたりとか、そういった今後の活用のためのバージョンアップにも取り組んでいきたいと思っています。これは多くの皆さんに使っていただけることで、より効果を発揮すると思っています。デジタルということで、ハードルに感じられる方もおられると思いますので、わかりやすくお伝えをしていきたいなと思っています。
【記者】
特に目標とかは、今のところ設定はされていないと言うことでよいですか。
【市長】
4万という数字も見えてきたので、一定の大きなボリュームになっていると思っています。
今後、子育て世代など、最近もインフルエンザが流行っています。突然発熱をしたりして、学校に欠席をするとかっていうことで学校現場も、かなり電話対応に追われているというのをお聞きしておりますし、保護者さんもそうだと思いますので、このアプリで出欠連絡とかも学校とかにできるようにするというようなことで、そういうことをきっかけに、新たに使ってみようという方も増えたりすると思います。このように、このアプリによっていろんな課題解決につながり、ダウンロードの数も増えてくると思っています。現時点で目標値っていうのは定めてはないですが、これからも継続して増やしていきたいというふうに思っています。
【記者】
どうもありがとうございました。幹事社からの質問は以上です。他社さんからのほうで発表項目について質問があればお願いします。
【記者】
冒頭のバルーンのブランド強化の件でお尋ねがあります。1点目がですね今回のアンケートの結果で、もろもろ増えたり割合が大きくなったりということが幾つかあるんですけども、この中でその過去とってきた大会の中でもその1番だったものとか、過去最多だった項目があれば、それを教えてもらえますか、というのが1点目です。もう1点目がですね、改めてこの4年ぶりのフル開催ということでの大会の総括と来年以降のですね、こういう取組でもっとその来場者を増やしたいというような目標があればそれもあわせてお願いいたします。
【市長】
アンケートの結果、増えたところが非常に多かったところってところでしょうか。経済部長、よろしいでしょうか。
【経済部長】
過去、40数回の大会をやっておりますので、すぐに最大が、その率がどうかっていうところまではちょっとわかりませんけれども、1番人数とかが多かったのは、2016年の世界選手権のときです。ここと比較しますと、2016年は、観客動員数が131万人となっています。ここが、これまでの最大の人数ということで、それに比べると、今年、90万7,000人ですが、ここ近年でいうと、非常に多かったといいますか、2020年からはコロナの影響で、しておりませんでしたので、昨年が84万9,000人、今年が90万7,000人ということで、かなり増えてきたと。その前の段階が大体天候にもよりますけれども、80万人台を中心に推移していますので、90万人を超えるというのは、非常に今年は多かったということです。それと、さっき市長のほうからも説明がありましたように、県外の率がやはり近年なく高かったというのがあります。
【市長】
体感ですが、3連休初日ですね、過去にあんまり見たことがないぐらい、お越しをいただいていたのかなあと思ったところでございます。2点目の、これからのっていう話でございますが、やはり、バルーンといえば佐賀市というところについては、まだまだご存じない方も多いのかなということもあります。
特に県外、首都圏とかですね。そういったところではまだまだ、認知度っていうのは、もっと知ってほしいっていう部分もありますので、引き続き取り組んでいきたいなと思っております。
そして、またこのお越しになった方がこうした経済波及効果も出てきておりますけれども、県外から来られた方のほうが、お金を落とす方が一般論としては多いのかなあと思いますので、そういう意味で、地域の経済にこれが結びついていく、また、佐賀市にこの機会に訪れたいっていう思う方が増えることで、また、バルーンフェスタ以外の期間にもリピーターとなっていただくというのが佐賀市の経済にとっても非常に望ましいのかなあと思っておりまして、先ほど次のスライドのコメントでもありましたように、「知らなかった」っていう方とか、「行ってみたい」という方が増えていくことで、これがひいては佐賀の地域活性化につながっていくのかなと思っておりますので、そうしたことを目指していきたいと思います。
【記者】
関連ですけれども、91億1,800万円の数字は、過去何番目の数字というふうに捉えたらよろしいでしょうか。
【経済部長】
すいません。ちょっと今手持ちで過去何番目かはわからないんですけれども、90億を超えるというのは非常に大きいです。1番大きかったのは、先ほど言いました世界選手権のときは、やはりちょっと、期間も長いですし、多かったんですが、通常大会でいえば、かなり、最高に近いぐらいの金額が出ていると思います。詳しくは、観光振興課のほうにお問い合わせいただければと思います。 ※最後に補足説明あり
【記者】
ほか、発表項目について質問ありませんか。ないようなので、それでは市政一般について幹事社のほうからいくつか質問させていただきます。
まず、オスプレイ関係なんですけれども、屋久島沖での墜落事故から3週間経つわけなんですけれども、市として、6日の日に防衛局の方に安全性確保を求める要請書というのを提出されていると思うんですよね。その中で、事故の経緯とか原因再発防止など速やかに情報提供するようにと求めていると思うんですけど、現在までに、防衛局のほうから何か報告なり、そういう情報提供などがあるのかないのか、あるとしたらどういう情報提供があるのかというのを教えていただけますか。
【市長】
今、ご紹介ありました、屋久島沖の事故を受けて、佐賀市の方からは、直ちに九州防衛局長に対し、速やかな情報提供と安全対策の徹底を求めたところでございます。防衛省からは、飛行の安全を確保することが最優先であるということ、それから、陸自オスプレイについては、飛行に係る安全が確認されるまでは飛行を見合わせるといった報告を受けております。また、事故原因の詳細については、確認中であるとの報告を受けております。
防衛省から受けた報告については、佐賀市のホームページにおいて、逐次、この事故に関する情報提供として挙げているところでございます。事故原因等はまだ確認中であるということですので、引き続き事故防止に万全の措置を講じるとともに、事故に関する情報についても、速やかに提供するように伝えているところです。
【記者】
ありがとうございます。あと、今回の事故は国内に配備されていたオスプレイが国内で落ちるということで結構安全性に関して市民からも懸念の声が出ていると思うんですね。それで事故原因も機体の不具合の可能性があるというような話もあったりしたので、そういう面で市民の不安の声とかも高まっていると思うんですけど、市長として、安全性が確認されるまでとか事故原因が分かるまでは例えば駐屯地の工事を中断するとか、そういうことを求める考えは、今のところあるのかないのか、そこをお聞かせ願えますか。
【市長】
今回の事故については、現在、事故原因の詳細を確認中であるとの報告を受けておりますので、現時点で駐屯地の工事の中止を求めるといったことについては考えておりませんが、先ほど申し上げましたように、安全対策を徹底するとともに、事故防止に万全の措置を講ずることについては、要請書も出しておりますし、また、市議会でも、昨日、意見書という形で、決議もされておりますので、そういったところを防衛省に求めていく考えでございます。
【記者】
ありがとうございます。現時点では中断とか中止を求める考えはないということなんですけど、事故原因がはっきりした段階で、例えば明らかな欠陥とか、そういうのがわかった段階では、改めて、考えられるということでよろしいですか。
【市長】
防衛省からは、オスプレイに関しては飛行の安全を確保することが最優先であるということで、陸自オススプレイについては、安全が確認されるまでは飛行を見合わせる、飛ばないという報告を受けておりますので、そうした点を引き続き、我々としても、しっかりと見ていきたいと思っております。また、事故原因が、どのようなものだったのか、そして、安全確保のための対策が徹底されているのかというところは、しっかりと見ていきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございます。幹事社から市政一般についての質問は以上ですので、ほかに他社さんから、市政一般についての質問があったらよろしくお願いします。
【記者】
今、県議会で県立大学の問題でかなりもめておられて、そういう状況を、最初に手を挙げた自治体としてどういう思いでごらんになってるのか、ちょっと一言お聞かせいただければと思います。
【市長】
県議会で様々議論があるということを私も承知しております。昨日まで、佐賀市議会11月定例会が開催をされておりましたので、やりとりの詳細とかですね、そういったところの細部について詳しく存じ上げているわけではないんですけども、議論とかを見ておりますと、いろんな意見が出ているということでございますが、県立大学の設置そのものを否定する、反対するものではないのかなというふうには見ております。
そして、今後、どうなるかというのは、そこはしっかり議論の状況を見ていきたいと思っておりますが、構想案を具体化して、その中でしっかり議論をしていくのか、あるいは判断材料を求めるのかということで、今、議論がなされているのかなと思いますので、この県立大学に関する議論についてそれだけ関心が高いということなのかなと見ております。
佐賀市としましては、県立大学は若者の県外流出抑制、県内産業の人手不足の解消にも寄与するものととらえております。県立大学に関する議論の状況について、しっかり見ていきたいと思っているところです。
【記者】
今月ですね、佐賀玉屋さんが、来春をめどに経営権ですね、事業の継承という表現をするそうですが、事業継承をすると発表されました。
そのときも取材をさせていただきましたが、くしくも佐賀市さんは、コンパクトシティの計画も進めていらっしゃって、恐らく佐賀玉屋さんを想定したものではないとは当然、私も承知しているんですが、何かそういうプラスの方向にも行くのかなというところもありまして、改めてですね、市長にはその佐賀玉屋さんの事業継承と、そのコンパクトシティに対する期待、思いというのをちょっと、まず別々の問題かもしれないんですが、質問させてください。
【市長】
佐賀玉屋さん、ちょうど90年を迎えられる、県内唯一の百貨店ということであります。そうした中で、全国的にもこの百貨店というビジネスについて厳しいような状況もあるとは思いますが、そうした中で、新たなスポンサーがあらわれて、そして事業を継続して、またチャレンジをされるということなので、今後の計画については、期待を込めて見ているところでございます。
先ほどご紹介いただいたようなですね、今後人口減少が進む中でのコンパクトシティについても、われわれとしても立地適正化計画の策定に向けて作業をしているところでございます。
それから、この建て替えに関しては、まだこれから詳細について情報をお聞きしていきたいと思っておりますが、一つは耐震の関係も課題としてありますので、そうしたものへの補助制度とか、また中心市街地の活性化に資するような支援制度もございますので、具体的な計画をお聞きしながら、対応について検討していきたいと思っております。そうしたところで、中心市街地における重要な玉屋さん、という認識を持っております。
【記者】
改めてなんですけども、コンパクトシティというのは、市民もわれわれメディアの人間もなかなかまだ理解できていない部分があるんですけども、どういったことが期待できるのかと。コンパクトシティについて、質問を追加でお願いします。
【市長】
人口減少等が進む中で、例えばコンビニが成り立つような商圏が「どのぐらい人口規模がいたら成り立つ」ですとか様々ございますが、計画的にまちづくりを進めていくということがコンパクトシティについての考えでございます。そうした中で、コンパクトシティっていうことで計画をつくっていって、そこで、都市機能とか居住とかを誘導するような、そこを後押しするような国の補助制度とかもございますので、そういったものもうまく活用しながら持続性のあるまちづくりというのを、このコンパクトシティによって目指していきたいと思っております。
【記者】
佐賀玉屋に関して、引き続き質問させていただきたいと思うんですが、同じような事例で百貨店が例えば経営が厳しくなったりとか、撤退を検討したりとかいうような自治体で、市とか自治体の方がワンフロア借りて行政機能を一部移転したりとか、そういう支援策があったりとか、もろもろ、積極的にこの中心市街地の中で百貨店の機能を維持する取組は、ほかの自治体でもあってると思うんですけれども、まだ京都の不動産会社の方からの再生計画は今後ということですけれども、今後そういうふうな話があったらですね、検討する余地というのはあるのでしょうか。
また、今後継続するという京都の不動産会社の方と再生計画について、市としても積極的に関与したり話合いをしたりするお考えがあるのかということを伺わせていただければと思います。
【市長】
今回ですね、百貨店事業を継続されるということでございますので、そうした事業継続、そして新しいチャレンジをされるということについては、われわれは前向きにとらえているところでございます。
京都の企業さんがスポンサーになられたということで、また経営権も今後変わるということでございます。また、まだ現時点ではですね、そういった計画であるということで、具体のところはお聞きをしておりませんが、佐賀玉屋さんとして百貨店事業を継続されるということなので、しっかりとまちづくり、商業振興の観点から連携をしていきたいなと思っております。計画の詳細については、まだお聞きしておりませんので、そうしたところもよくお聞きしていきたいと思っております。
【記者】
12月の最後の定例会見なので、この1年、市長ご自身振り返って、どんな1年だったのかということを、できれば漢字一文字で何か象徴するものがあればっていうところと、それと来年に向けて、どんな年にしというふうに思われているのかということをお尋ねできればと思います。
【市長】
準備が悪くて、考えていなかったんですけれども、いろいろこう「動」いた1年だったかなあと思います。
SAGAアリーナもできましたし、駅前交流広場は(昨年)11月でしたけれども、本格稼働したのは今年度からということでありますし、今、ライトファンタジーでイルミネーションもされていますが、本当に人通りと、そして、駅前のにぎわいというのが、これまでと違った人の動きというのも出てきているのかなと思います。
また、プロスポーツ、平日の夜に数千人の方が当たり前に集まるということもです。B1に上がったら、平日の夜に試合があるということで、われわれもどんどんPRしないと、来てもらえるのかなっていうところを思っていましたが、本当にメディアさんもたくさん放映していただいて、人の動き、流れっていうのが変わってきている1年かなと思っております。
コロナも、5月以降、またフェーズが変わったということで、バルーンフェスタも多くの感動があったなと思います。
そしてまた来年は、いよいよ国スポ・全障スポが開催されますので、これが48年ぶりということで、全国の方が佐賀に来られる、そのメイン会場が、佐賀市は多くの競技が開催をされるということでありますので、一生の思い出を持ち帰っていただけるように、訪れる方、そして迎える佐賀市民一丸となって、笑顔があふれるそういう年にできたらなと思っております。
【記者】
一通り終わったと思うので、ちょっと個人的にも伺いたいところではあるんですが、今日配布資料を見てると、「甲子園」という言葉が2回も出てきまして、年末は都大路があったり、国立があったりするわけなんですけども、花園が大変メディアの中では盛り上がっておりまして、佐賀工業さんが、何と何と全国優勝が狙える位置にあると、創部初のですね、市長はどうでしょうか、もし決勝とか準決勝とかなったら、視察のご予定とかも、何かうわさでは、ほかの首長さんとかもみたいなお話も聞いたりするんですが、いかがでしょうか。
【市長】
佐賀工業最強の布陣で、そしてシードもAシードということで、本当に勝負の花園と大変期待を持っております。多分、スケジュール担当の職員が、一生懸命何とかしようとしていると思いますので、その辺はしっかりやりたいと思います。
【記者】
もし行けなくても、応援はされているということですね。
【市長】
もちろんです。この間、佐賀市にも佐賀工業の皆さんが多数来てくださって、本当にいいチームで、結束もあって、みんなが優勝を目指している。また、1年生からずっと花園の経験を積んできたメンバーは「雪辱を果たしたい」という強い思いを持って臨むということですので、県全体で盛り上がるように、私も応援していきたいと思います。
【記者】
生徒の皆さんも大変励みになったと思います。ありがとうございました。
【司会】
それでは、先ほどお問合せのあったバルーンのことでちょっと回答いたします。
【経済部長】
先ほどの経済波及効果のことなんですが、今の形での経済効果として比較できる数字、記録が残っている2007年以降で言いますと、先ほど申し上げました2016年の世界選手権以外では、今回、最大ということです。ですから、2007年以降で2番目ってことですね。世界選手権の次ということです。5日間開催では最高の数字が出ているということです。
【司会】
では、これをもちまして本日の会見終了いたします。
本日はありがとうございました。