食中毒とは
食中毒とは、食中毒の原因となる細菌・ウイルスが付着した食品や、有毒・有害な物質が含まれた食品を食べることで起こる、健康障害のことをいいます。
食中毒は、微生物(細菌、ウイルス等)によるもの、化学物質によるもの、自然毒によるものがあります。
食中毒の分類
微生物性食中毒 | 細菌(カンピロバクター、サルモネラ属菌など)、ウイルス、原虫 |
自然毒食中毒 | 動物性(フグ毒、貝毒など)、植物性(毒キノコ、アルカロイド含有植物など) |
化学物質食中毒 | 農薬、有害金属など |
その他の食中毒 | 寄生虫(アニサキス) |
主な食中毒原因菌とそのその特徴
カンピロバクター
主な感染源:食肉(特に鶏肉)
特徴:鶏、豚、牛の腸内にいる菌で、解体時に食肉に付着し、それが過熱不十分などによって体内に入ることで起こる。肉を調理した調理器具を介しても感染する。
潜伏期間:2~3日
サルモネラ属菌
主な感染源:鶏卵、鶏肉など
特徴:ほとんどの動物が保有している菌だが、近年は鶏が保有する種類の菌による食中毒が増加している。卵の殻に付着していることも多いため注意が必要。
潜伏期間:8~72時間
腸炎ビブリオ
主な感染源:海産魚介類
特徴:海中にすむ菌で、水温が上がる夏に大量に増え、魚介類を汚染する。短時間で菌が増殖するため、夏場の刺身など魚介類の生食に注意。
潜伏期間:平均12時間
黄色ブドウ球菌
主な感染源:調理者の手
特徴:人の鼻、のど、皮膚にいる菌で、特に傷やおでき、にきびなど化膿した部分に多い。それらに触れた手を介して食品が汚染され、加熱しても毒性は壊れない。
潜伏期間:30分~6時間
ウエルシュ菌
主な感染源:大量に加熱調理され、保存された食品
特徴:食品を大量に加熱調理したあと、温度が下がる間に胞子が発芽して食中毒を起こすため、給食での集団発生が多い。
潜伏期間:6~18時間
腸管出血性大腸菌(O157)
主な感染源:牛肉、水、食品、手を介して
特徴:病原性大腸菌の一種で、赤痢菌なみの強い感染力と毒性を持ち、少量の菌でも食中毒を発症する。潜伏期間が長いため原因の特定が難しい。
潜伏期間:12時間~14日
病原性大腸菌
主な感染源:水、食品
特徴:人や動物の腸内に住む大腸菌のうち病原性を持つ菌のこと。糞便で汚染された食品が原因となる。飲料水などが汚染されると大規模な食中毒につながる。
潜伏期間:1~2日
セレウス菌
主な感染源:(嘔吐型)ごはん、麺類などのでんぷん質の食品 (下痢型)肉類のスープ
特徴:日本では嘔吐型の発生例が多く、でんぷん質の食品を加熱調理したあと、温度が下がる過程で増殖する。常温放置や保温された食品などでも注意が必要。
潜伏期間:(嘔吐型)30分~5時間 (下痢型)6~15時間
ノロウイルス
主な感染源:カキなどの二枚貝、手や調理器具を介して
特徴:カキなどの二枚貝に蓄積されたウイルスが、生食や人の手を介して体内に入り、腸内で増殖して起こる。感染者の糞便や吐物などからの二次感染にも注意。
潜伏期間:1~2日
アニサキス
主な感染源:海産魚介類
特徴:海産魚介類に規制する体長2~3㎝寄生虫で、人が海産魚介類を生食することにより、アニサキスの幼虫が胃腸壁に侵入し、腹痛等の症状が起こる
潜伏期間:(胃アニサキス症)1~8時間 (腸アニサキス症)数時間~数日
参考:
このページに関するお問い合わせ
保健福祉部 健康づくり課 健康推進係〒840-8501 佐賀市栄町1番1号
電話:0952-40-7283 ファックス:0952-40-7380
