市長者会見における発表内容(要旨)などを取りまとめの上、掲載しています。
・日時 令和5年8月25日(金) 10時30分~11時20分
・場所 佐賀市役所2階 庁議室
記者発表資料
会見内容
【司会】
それでは定刻になりましたので、ただいまから市長定例記者会見を行います。最初に、資料の確認をお願いいたします。お手元に本日の次第とパワーポイント資料、令和5年9月定例会案件一覧の3点を置いております。お手元にございますでしょうか。
本日は、市長から説明を行い、そのあとに質問をお受けいたします。
次に、お願いでございます。この会見がライブ配信を行っていること、また手話通訳を円滑に進めるためにも、必ずマイクを使って御発言をいただきますよう、御協力をお願いいたします。それでは、市長、よろしくお願いします。
【市長】
皆さんこんにちは。それでは8月の定例記者会見を始めさせていただきます。まず(モニターを見ながら)本日の発表項目をご覧下さい。最初に、9月定例会の送付議案について御説明をいたします。そして補正予算に関する事業などを中心に御説明をいたします。補正予算に関しましては、9月補正で7つの点について予算の概要に引き続き、それぞれの事業を御説明いたします。そして、スポーツ関連について4つ。最後に、イベントについて御紹介いたします
≪9月定例会送付案件≫
まず、送付案件についてです。令和5年9月定例会に、当初送付する案件は全部で34件です。内訳は、議案が32件、報告が2件となります。議案の概要についてですが、57号から65号議案までの9議案は、令和4年度の決算となります。
次に、66号から72号、この7議案が令和5年度の補正予算についてです。この後、別途御説明をいたします。続いて73号から75号議案が、条例議案。76号議案以降の13議案が、その他の議案となります。
このうち、73号議案、佐賀市立認定こども園条例ですが、成章保育所と本庄幼稚園のそれぞれの機能を統合いたしまして、認定こども園として新たに、令和6年4月に、佐賀市立本庄こども園を開園いたします。このこども園の名称や位置等について定めるものです。
≪補正予算案≫
それでは、補正予算案の概要について御説明をいたします。
9月補正の予算額は約29.7億円です。補正予算の内訳は7月豪雨災害からの復旧のための予算措置として、災害対応分が約9億3,000万、そして電力ガス食品等物価高騰対策分が約4億6,000万円、そして通常分が約15億8,000万円です。補正後の予算総額は約1,104億9,300万円となります。
主な内容について御説明をいたします。
≪7月豪雨災害からの復旧≫
まず、7月豪雨から1日も早い復旧への取り組みです。7月7日から10日にかけての豪雨では佐賀市の北部を中心に大きな被害があったところです。既に豪雨被害からの復旧のため7月から予備費、そして8月からは専決処分によって、それぞれ記載のとおり対応をしているところです。
7月の被災後からは、農地や道路へ流入した土砂、それから漁港への漂着ごみを除去しているところです。そして専決処分として、農地、道路、河川の復旧のための測量設計などの実施をしております。
9月補正予算では、9億3,114万円を計上して、本格的な復旧工事費に着手をいたします。そして12月補正予算でも、必要な対応を行うことにしております。
現時点での予算対応が必要となる見込みについてです。先日の市議会の全員協議会でも説明をいたしましたけれども、総額約39億5,000万円なっております。主な内訳について申し上げます。農地農業用施設が1,284箇所で約22億3,000万円、林道が98か所で約4億1,000万円、漁港への漂着ごみや堆積土砂の撤去の7か所で約4,000万円、そして道路や河川などの公共土木施設で、88か所で約9億6,000万円などです。総額39億5,000万円ほどとなっております。
被災された方の日常を1日も早く取り戻すよう、全力で取組を進めてまいりたいと思っております。
≪キャッシュレス決済でポイント還元≫
次に、キャッシュレス決済でポイントを還元する事業についてです。1億8,000万円を計上しまして、市内外からの消費を喚起することにより、市内経済を活性化してまいりたいと思っております。市内の対象店舗で、スマホでキャッシュレス決済をすると、最大20%のポイントがもらえるというものです。
期間は来年の2月10日土曜日から3月20日水曜日祝日の期間中に、ご覧の4つの決済事業者のサービスを使って買物をしたときにポイントを還元するというものです。1回のポイント付与の上限額は1,000円分でございまして、1決済事業者につき、期間中最大3,000円分のポイントがもらえます。4つの事業者を利用されたら、最大1万2,000円分となります。
このポイント還元は、市内にお住まいの方だけでなく、市外からお越しの方も対象となります。期間中には、佐賀城下ひなまつりが、開催されているということで、市内のお店がにぎわうきっかけとなるということを期待しています。
≪物価高騰などに対する事業者支援≫
次に物価高騰に対して、事業者を引き続き支援するものです。農林水産業者に対して、5,893万円。医療・福祉・保健施設に対して2億148万円を計上しています。
農林水産業については、令和4年度にも支援を行いましたが、燃油価格の高止まりが続いておりまして、経営が圧迫されているということで、農林水産業者に対し経営の継続や安定を図ることを目的に、燃油の購入量などに応じて引き続き支援金を交付いたします。
また、医療・福祉・保育施設などにつきましても、記載のとおりです。医療施設、保険薬局、施術所、福祉施設、保育所などへも高騰する高熱水費が負担となっているということで、引き続きの支援を行います。これらは病院・診療所・入所施設などに5万円、それ以外の施設に2万5,000円を基本とした応援金で支援をしてまいります。
≪路線バスやタクシー事業者の取り組み支援≫
次に、路線バスやタクシー事業者の取組に対する支援です。1,240万円を計上しまして、2つの支援策で公共交通の充実を進めてまいります。
まず1点目が、ドライバー確保の問題でありまして、事業者がドライバーを確保するために、第二種運転免許の取得費用を負担する場合に、その一部を補助するということで、現在路線バス、それからタクシードライバーの高齢化や人手不足が深刻な問題となっておりまして、加えて、燃料費の高騰などで厳しい経営環境にあります。
そして、DX推進の支援ということで、タクシー事業者が、配車アプリを導入する費用の一部を補助いたします。この配車アプリですが、スマホを使った配車依頼や決済などが出来ますけれども、グラフにありますように、導入率が全国で60.7%。九州で43.4%ということですが、佐賀市は31.9%ということで、導入にまだ課題があるといった状況です。この支援によって、まずは、九州の導入率に近づけたいと考えています。
そして配車アプリは、タクシー事業者、利用者ともにメリットのある仕組みでありまして、導入が進むことで、市民の皆様はもとより、市外から来訪される方々にも、なお一層便利になった交通を利用いただきたいと思っています。
≪工業用水道取水施設の整備≫
次に、半導体関連企業のための工業用水と取水施設の整備についてです。継続費で6,000万円、そのうち今年度分の3,900万円を9月補正で計上しています。
これは富士町にある富士南部工業団地へ供給している工業用水の水量をふやすために、新たに取水施設を整備するものです。工業団地に入居している三菱ガス化学株式会社佐賀製造所は半導体の製造に欠かせない「超純過酸化水素」を製造しておりまして、需要の増加に合わせて、新たな設備投資をされ、来年から使用水量が増加する見込みとなっており、また、半導体関連製品を製造する他の企業についても、今後使用水量が増加する方向と聞いています。
高い成長が期待できる半導体産業を支えることで、地域経済の活性化と、それに伴う新たな雇用の創出が生まれることを期待しています。
≪諸富町公民館建て替え≫
次に、諸富町公民館の建て替えについてであります。
こちらは令和5年度から7年度までの継続費として、約10億2,000万円を設定しております。令和5年度中に、建設業者を選定しまして、令和6年度から本格的に工事を行い、7年度の夏ごろに完成予定であります。諸富町公民館は、旧諸富交番があった場所に建設いたします。新しく建設する公民館はハートフル、諸富支所や商工会などが入居する産業振興会館の近くに立地をしておりまして、利便性が向上いたします。
また、図書館分館や新設される地域活動室や工芸室などを整備して、生涯学習や地域コミュニティー活動がさらに活性化することを期待しております。地域住民の方々、非常に待ち望んでいる施設でありますのでできるだけ早いオープンに向けて取り組んでいきたいと思っております。
補正予算関連は以上となりまして、次に、スポーツ関連であります。
≪サガン鳥栖「佐賀市民応援マッチ」≫
サガン鳥栖の、佐賀市民応援マッチを今年も開催いたします。
日時は9月2日土曜日に19時キックオフということで、駅前不動産スタジアムでサンフレッチェ広島との一戦であります。御来場の皆様が一つになって応援できるように、こういった国スポ仕様の「SAGA2024国スポ全障スポPRフラップバナー」をプレゼントいたします。
試合前のセレモニーでは、公募で選ばれた市内の小中学生に、フェアプレーを誓った旗を持ち、入場するフェアプレーフラッグベアラーなど、4つのセレモニーに参加していただきます。
また、会場での佐賀市PRブースのほか、ハーフタイムでは佐賀バルーナーズとコラボして、バルたん、それからバルビーナスと一緒に佐賀市をPRいたします。
当日はぜひ佐賀市民の皆様に、スタジアムに足を運んでいただき、声出しと、そしてこのクラップバナーの応援で勝ち点3を掴み取れればと思っております。
≪佐賀バルーナーズ・佐賀市コラボチケット「さがシート」販売≫
次は、B1、佐賀バルーナーズの新シーズンの応援ということで、佐賀シートを販売いたします。数量限定の3種類のチケット販売で、バルーナーズを応援していきます。アリーナの見学ツアーがついたシートですとか、グッズつきのシート、それから1,000円引きのお得なチケットが購入できるよかBuy!アリーナシートの3種類があります。
それぞれ、対象試合、それから座席が異なりますので、詳しくは佐賀バルーナーズのホームページ、それからBリーグのチケット販売ページをご覧いただければと思います。
10月と11月分は、9月2日土曜日12時から一般販売を開始します。
それに先駆けて、8月30日19時から3日間、佐賀市民の方が優先して購入できるよう先行販売を実施いたします。
既に御家庭に配布しております、市報さが8月15日号に先行販売ページに入るためのパスワードを掲載しておりますので、そちらをご覧いただければと思っております。
≪SAGA2024 ライフル射撃・バレーボールリハ大会≫
次はSAGA2024に関して、9月に実施するリハ大会の話題であります。
9月9日土曜日と10日日曜日、佐賀県警察学校射撃場でライフル射撃25メートル競技のリハ大会を開催いたします。注目は佐賀県警察の三宮規史(さんのみや のりひと)選手です。昨年開催された栃木国体の、こちらに記載の競技で3位に入賞されております。国スポでも期待される選手です。
そして9月24日にはSAGAアリーナで、バレーボール競技の成年女子のリハ大会を開催いたします。九州各県の予選を勝ち上がった強豪17チームが3つのグループ分かれて、戦うということで、各優勝チームは頂点を決める「天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド」に進出いたします。佐賀県からは、SEIWA Golden Blacks(セイワ ゴールデン ブラックス)と、佐賀清和高校バレーボール部が出場いたしますので、皆さんの応援をぜひお願いできればと思っております。
≪SAGA2024 装飾で応援≫
次に装飾で応援ということで、SAGA 2024の機運を盛り上げるために、本庁舎の玄関に装飾を施します。西玄関東玄関の階段には大会ロゴで使用される白と黒で、こういった形でスッキリとしたデザイン。それから、南玄関の方は、階段・柱に、ピクトグラムに使用されている色を使ったカラフルなデザインとなっております。27日の日曜からご覧いただくことができることになっております。
そして、富士大和森林組合さんからの企業協賛ということで、サンライズストリートとおそろいの装飾ということで、植木鉢の木枠3基をこういった形で設置していただくことになっております。こちらは8月29日火曜日に設置します。
本庁舎の玄関がSAGA2024一色に染まることになりますので、佐賀市全体で大会を盛り上げて、選手、それから観客の皆さんをお迎えできればと思っております。
≪女性のための交流会≫
そして最後でございますが、働き方や生き方のロールモデルを見つけるための「女性のための交流会」を開催いたします。女性のキャリア形成のための3回の交流会ということで、9月1日9時から募集を開始いたします。各回100人ほどの参加者を募集しますので、Googleフォームでご応募いただければと思っております。
交流会では、ゲストのトークセッションや対話、それから参加者同士の交流を計画しております。1回目は9月28日木曜日、2回目は11月22日、それぞれホテルニューオータニ佐賀で行いまして、3回目は2月3日に、SAGAアリーナのスイートラウンジで行う予定となっております。毎回、テーマと対象者を変えて、佐賀にゆかりのあるロールモデルに登壇をしていただきます。そして3回目の佐賀アリーナでの交流会は、私も参加をして、皆さんの活発な意見をお聞きしながら交流をしたいと思っております。
交流会を通しまして、いろんな考え方に触れていただき、自分らしく働く、暮らすためのヒントを持ち帰っていただければと思っております。
私からは以上です。
【司会】
説明が終わりましたので、これより、質問をお受けいたします。
まず、本日の会見内容についての質問、その後に、市政一般についての質問を順にお受けしたいと思います。
それでは、この後の進行は幹事社さんにお願いいたします。
【記者】
発表項目関連なんですが、補正予算案なんですけれど、こちらの編成の意図だったり、重点となるポイントだったりがあれば、教えてください。改めてになりますが、お願いします。
【市長】
まず、補正予算の編成の意図ということで、エネルギー価格等の物価高騰が続く中、影響を受けている市内経済、それから市民を含む消費喚起、事業者の皆さんへの必要な手だてを講じることが目的であります。あわせて、7月豪雨被害に対して、必要な対策を迅速に行うことを、意図したものであります。
市内経済の活性化等、物価高騰の支援が引き続き必要と判断したのと、そして、早期復旧ということでスピード感を持った対応というのを意識したところです。
【記者】
ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社さんお願いします。
【記者】
半導体関連の工業用水道取水施設の整備ということですけど、これは嘉瀬川とかから引き込む予定なんですかね。水源と、あと、有明海に流れていくであろう水が減ってしまうことによってノリなんかとの整合性といいますか、そこら辺の話合いといいますか、調整はどのようになっているんでしょうか。
【市長】
整備の背景でございますけども、三菱ガス化学株式会社さんの佐賀製造所が富士町にございますけれども、供給水量の増加の要望があったということで、水源は補足を。
【上下水道局長】
水源は、今現在も地下水でございまして、今回、新たな地下水ということで、近くに既存の井戸がありますので、そこから取水するような形になっております。ですから嘉瀬川の水を取るというような話ではございません。
【市長】
補足ありがとうございます。既存の井戸が2カ所あるということで、現在使用している井戸だけでは水量が不足するということで、この既存井戸の揚水試験と水質調査を実施して、供給先と水質や水量の協議を行って整備する井戸を決定したという事が経緯です。
【記者】
災害関連で2問、キャッシュレス決済ポイント還元事業で1問質問させてもらいたいと思います。災害関連なんですけど、この後12月の補正まで見据えると、40億円規模の予算が必要だということになるということですけれども、今回の災害について、改めてどのように振り返るのかということと、この復旧についてどういうふうに進めていきたいのか。この点をお聞かせいただければと思います。
【市長】
今回の豪雨で、山間部を中心に多数の被害が生じたところです。人的被害も、1名、軽傷ではありましたけれども生じております。また、家屋が倒壊をしたりとか、物的には床上浸水・床下浸水、それぞれ数はそれほど多くないんですけども生じた、また農林水産関係で、多数の被害が、先ほど申し上げたように農地農業用施設で1,284カ所、現時点で見込んでいるということで、多くの被害が生じたと認識しております。
1日も早い復旧ということで、こういった予算的な対応を行っているところです。山間部で特に被害が生じたということで、改めて、まずは避難をしていただくということが必要ということを強く認識したところです。そうした中で、情報発信を多様な手段で、情報発信力の強化を引き続き図っていく、そのことによって、知ってもらって、避難行動につなげていくということが1点ございます。
そして、防災意識の醸成が大事だということで、土砂災害の恐れがある地区を落とし込んだ土砂災害のハザードマップ、これを各世帯に配布しておりますけども、改めて確認していただくように働きかけていきたいと思っております。そして、対策工事の制度ですね。急傾斜地の崩壊防止事業とか設けておりますが、今後、事業の進捗を図っていかなければならないと感じているところです。
【記者】
ありがとうございました。2問目は、今、市長からも先にお話しいただいた富士・大和の山間部の防災対策について伺いたかったんですけど、お答えいただいたんで割愛させていただきたいと思います。
1点だけちょっと数字の確認なんですけど、この40億円ぐらいになったら、これ、直近の被害というか、災害対策の予算としては、最大規模になるんですかね。ここ5年ぐらい振り返ると。
【市長】
最大規模ということになります。
【記者】
わかりました。ありがとうございました。キャッシュレス決済について質問を伺いたいと思いますが、この携帯電話のキャリア決済でポイント還元するということですけど、対象の事業者を絞るのかどうかということを伺えればと思うんですが、その上で、今回キャリア決済やポイント還元ということで、プレミアム商品券などではなく、経済対策を行うと、商品の需要喚起を行うということに、この方法を選択した理由などをお聞かせいただければと思います。
【市長】
対象の決済事業者については、記載の4事業者ということになります。それから対象店舗でございますが、例えばPayPay(ペイペイ)ですと、市内に対象店舗数が約3,800店ございます。楽天ペイで約1,300店、d払い(ディー払い)で約2,600店、auPay(エーユーペイ)で約2,900店といったところで、市内でたくさんの店舗で利用が可能ということになっております。この効果でございますけども、市内外からの消費を喚起できるということで期待をしているところです。
例えば、福岡県のある都市では、期間中に、こういった事業によりまして、市民の利用者数が165%、市民以外の利用者数が126%になったと聞いております。また、別の都市では、市民の利用者数が144%、市民以外の利用者数が148%に伸びたというデータもあるとお聞きしておりまして、自治体の規模とか事業期間などによって、効果に一定の差はありますけれども、市域内の経済効果に加えて、域外からの消費を喚起する、そういった効果も見込めると思っております。
先ほど申し上げた、佐賀城下ひなまつりも開催をされる期間に重なっているということでございますので、市内のお店がにぎわう、消費が喚起されるということを期待しております。
【記者】
ちょっと追加で、対象店舗のほうなんですが、この同じような事業をやっているほかの自治体なんかは、対象店舗を中小の事業者に絞ったりとか、そういうふうなところでやっているところもあるみたいですが、佐賀市の場合は、例えば「ゆめタウン」とか「イオン」とかでも使えるようになるのか。そうすると、そういう大規模なところに利用が集中するのではないかという懸念もあるんですけどもその辺りはどうですか。
【経済部長】
対象店舗につきましては、以前行いましたプレミアム付地域商品券、これらと同じように、いわゆる中小企業信用保険法に規定する中小企業者に限定します。
ですので、今おっしゃったような大企業というのは対象外となります。
【記者】
その中小企業の枠に入って、かつ、この決済手段を利用できるのが、先ほど市長がおっしゃられた店舗数になる、そういうことですかね。
【経済部長】
そのとおりです。
【記者】
市政一般についてお伺いいたします。
佐賀空港へのオスプレイ配備なんですけれど、市民団体から環境アセスの実施の要望があったり、週明けには工事差止めの仮処分申請が予定されていたりすると思います。
これについての市長のお考えをお聞かせください。
【市長】
工事の差し止めを求める仮処分申請を行うような動きにつきましては、私も報道等で承知をしているところでございます。
駐屯地の開設のための土地取得につきましては、事業主体である防衛省が責任を持つものと認識をしておりまして、防衛省からは、土地の売却に関し、佐賀県有明海漁協内部で必要な手順を踏んで決定されており、「問題ない」と説明を受けているところでございます。佐賀市としましては、今後の推移を注視していきたいと考えております。
【記者】
先ほどの質問に関連してのものなんですけれども、8月の中旬から土砂などの夜間運搬が本格的に始まっているかと思います。佐賀市は関係自治体などが集まる会議で、夜間運搬はやめてほしい、というふうに意見を出していると聞いております。
夜間運搬に対する現状の課題というのをどのように考えていらっしゃるか、ということをお尋ねいたします。
【市長】
佐賀市では防衛省に対して、夜間の工事や土砂の運搬を行わないなど、周辺の生活環境に十分な配慮を行うよう要請をしているところでございます。
8月7日に開催された関係機関による意見交換の場において、防衛省に対して、振動、騒音、交通渋滞等のモニタリング調査を実施して、周辺の生活環境への影響を及ぼすことが判明した場合には、直ちに夜間運搬を中止するよう求めたところであります。
今後も引き続き、市民の良好な生活環境を維持し、安心・安全な生活が確保できるように、そのような求めをしていきたいと思っております。
【記者】
先日も、本庄袋の交差点で停車していましたら、2方向から計8台のトラックがそこで待っているというような状況に出くわしました。
今、いろんなモニタリングの結果などがですね、どのように入ってきていて、今時点で市民の生活への影響が出ているというような状況が把握されているのかどうか、という点に関して質問させてください。
【市長】
8月14日からの日中の運行台数の増加に関しまして、防衛省からは夜間の運搬を減らす方策の一つとして、8月14日から試行的に日中の工事車両の運行台数を増加させるという説明を受けているところです。
佐賀市としては、8月7日に開催された関係機関による意見交換の場において、先ほども申し上げましたように、防衛省に対して、振動、騒音、それから交通渋滞等のモニタリング調査を実施して、周辺の生活環境へ影響を及ぼすことが判明した場合には、直ちに8月13日以前の運行台数に戻すことを求めたところでございます。
今後も引き続き、市民の生活環境や事業活動に影響が及ばない運搬の実施を求めていきたいと思っております。
【記者】
今の質問についてですが、ということは、今のところまだ市民生活への影響が及ぼすほどではないというふうに市では認識されているのでしょうか。
確認をさせていただきたいんですけれども。
【市長】
8月14日からこのような試行をしているということなので、そのような振動、騒音、交通渋滞等に関する具体的な情報、影響について、現時点ではございませんが、先ほど申し上げたように、モニタリング調査を実施して、その影響を及ぼすことが判明した場合には、直ちに8月13日以前の運行台数に戻してほしい、ということを伝えている状況でございます。
【政策推進部長】
先ほど市長も申しましたように、8月7日に申入れを行い、14日からの運行になっております。
今モニタリング調査が行われており、次回の会議の折にその結果を報告してもらうことになっております。また、もしそのような影響があれば、早々に報告をするようにお願いしておりますが、まだ現状のモニタリング調査の結果等について、騒音、振動で環境基準を超えたという報告はあっておりません。
【記者】
オスプレイの運行についてなんですけれども、一時期アメリカで去年の事故に関する報告書が出て、それを受けて日本の自衛隊でも飛行を中断したという経緯があったと思うんですけれども、それからまた再開したこの間にですね、防衛省から佐賀市のほうにどのような情報提供があったのか、それに対して佐賀市から防衛省側への質問ですとか、そういうやりとりがあったのかどうか、そこら辺ちょっと確認させていただけないでしょうか。
【市長】
米海兵隊MV-22オスプレイの事故調査報告に関しまして、8月10日木曜日の夕方に防衛省から情報提供があったところでございます。
佐賀市も、同日、ホームページに防衛省から提供があった情報を掲載したところでございます。
防衛省からは、今回の事故調査報告書の内容を精査し、陸上自衛隊V-22オスプレイについては、米側が報告書で示した再発防止策が全て適用されており、安全に飛行できることが確認できたので、飛行を再開するとの説明を受けたところでございます。
佐賀市としては、防衛省に対して、引き続き、速やかな情報提供と安全対策の徹底を求めていきたいと思っております。