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助け合う関係とは
みなさんは、大きな困難や生きづらさを抱えたとき、周りの人に「助けて」と言えますか。
私たちは小さなころから「人に迷惑をかけない」よう教えられ、ともすると人に頼ることは、自分が弱いからではないか、自己責任ではないのか、と考えがちです。
先日、ある小説家の「がん闘病記」を読みました。がんを告知された当初は、怖さ、悲しみに沈み、周りに心配かけまいと必死に平静を装ったけれど、治療を終えた今、「みっともなくていい」「『助けて』と言っていいんだ」「もっと自分をいとおしんで、大切な人と『助け合う関係』を大切にしたい」と感じているそうです。
悩んでいる人に、私たちはどう寄り添うことができるでしょうか。かける言葉が見つからないこともあります。力になりたいという気持ちが空回りすることもあるでしょう。
ある精神科医は、自身が進行した肺がんになった際、こう感じたそうです。「周囲が、いわば空車のタクシーの心構えで接してくれると、困ったときに頼れてとても助かる」「私はあなたのことを大切に思っているし、手を挙げてくれれば、私ができることを手伝うよ」ぐらいがちょうどよいと。
そこに「助け合う関係」のヒントがあるのかもしれません。
毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
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