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令和5年7月定例記者会見

更新:2023年07月31日

市長者会見における発表内容(要旨)などを取りまとめの上、掲載しています。

・日時 令和5年7月25日(火) 10時30分~11時37分

・場所 佐賀市役所2階 庁議室

記者発表資料

会見内容

 

【司会】

それでは定刻になりましたので、ただいまから市長定例記者会見を行います。最初に資料の確認をお願いします。お手元に、次第とパワーポイント資料の2点を置いております。

よろしいでしょうか。本日は、市長から説明を行いまして、そのあとに質問をお受けします。次に、お願いですが、本日の記者会見は、佐賀市のホームページでライブ配信を行っておりますので、マイクを使ってご発言ください。

それでは市長、お願いいたします。

 

【市長】

皆さんこんにちは。

本日は、お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。

それでは、7月の定例記者会見を始めさせていただきます。

まず、本日の発表項目は、ご覧のとおりです。

 

≪目次≫

公共交通関係が2点、子育て・DX関係が2点、公共施設では公民館のオープン、そして国スポ・全障スポ関係が2点と、最後にイベントが5点となっています。

それでは最初に公共交通関係で、デマンドタクシーの本格運行の話題から始めさせていただきます。

 

≪デマンドタクシー≫

春日北校区でデマンドタクシーの本格運行を開始します。この春日北校区ですが、校区の大部分が、いわゆる公共交通空白地域、最寄りのバス停から500メートル以上離れているという状況であり、移動手段の確保が急務となっていました。

この春日北校区に、地域が主体となった新たな公共交通が誕生するということで、自治会長会の皆さんが運営主体となったデマンドタクシーの運行が始まります。佐賀市のモデル事業に応募していただき、予約型の乗合タクシーの運行が決定しました。

毎週月曜・水曜・金曜の3回、7時半から最大13便運行を行い、1乗車が400円、そして1,000円の年間パス券を持っていれば、1乗車100円となります。小学生以下は半額、乳幼児は無料です。

利用方法は、指定の時間までに電話予約をするだけで、自宅などの玄関前までお迎えが来て、目的地の玄関前で降りるというドアツードアの運行になっています。

この運行の開始を記念し、8月2日、9時半から、春日北公民館でセレモニーが開催されることになっています。

 

≪市営バス≫

次に公共交通の市営バスについてです。

佐賀アリーナが5月にオープンをしまして、今までになかった人の動き・人の流れが生まれていて、市営バスもこれまでになかった対応を行っています。

通常便に加えて、土・日・祝日に1日48便を新たに運行し、累計で768便増やして約6,000人利用され、さらに、交通局舎がバスセンターから数分のところにありますので、イベント時にはバス待ちの方の待ち時間がなるべく短く、スムーズに乗れるように、臨時便を都度出し、累計で429便増やして、約1万3,000人が利用され、約2か月で1,200便程度増やし、通常便も含めると約3万人が利用されました。

前年度の同じ期間と比べると、利用者が約2万7,000人増え、確実に佐賀駅からアリーナへの移動手段として認知され、利用されてきています。

今後もイベント、佐賀バルーナーズのホームゲームもあり、国スポ・全障スポのリハーサル大会など、佐賀アリーナの盛り上がりが期待されますので、バスの運行も柔軟に対応していきたいと思っています。

 

≪電子図書館≫

次に、子育て関係です。

佐賀市の電子図書館がオープンし、子ども向けの本や郷土資料などをパソコンやスマホで読むことができるようになりました。

これは、図書館を訪れたり、紙の本を読んだりすることが難しい子どもたちでも、気軽に読書を楽しんでほしいという思いから導入したものです。郷土資料などの400点は誰でも利用でき、また子ども向けの本約450点は図書館の利用登録をしていただいた方と、佐賀市立の小中学生に対しては、専用アカウントを発行し、7月上旬から佐賀市立小中学生が使用している1人1台端末からも利用が可能となっています。

電子図書館は、図書館の開館時間に関わらずいつでも利用できるということと、文字の拡大や、音声の読み上げに対応したバリアフリーな電子書籍も利用できるようになっています。

これからの夏休みに、子どもたちにもぜひ利用してほしいと思います。

 

≪子ども見守りサービス≫

それから、子どもの見守りサービスのエリアの拡大についてです。

本年の5月から、勧興小・神野小と(スライドの)黄色のエリアでサービスを開始しています。

これまでの約2か月で、見守り数が約41万回ということで、固定の見守りのスポットと、そして、スマホ端末のアプリをダウンロードされた方の見守り数の内訳がそれぞれ記載のとおりとなっています。

子ども1人当たりで、1日に約26回見守られたということになります。

そして9月からは、髙木瀬小、若楠小の2校でもサービスを開始し、これまでと同様、1年生全員と2年生以上の希望者に無償で配布します。

利用された保護者の方から、「下校時に学校を出た時刻がわかって送迎がスムーズにできます」や、「登校・帰宅の無事がわかって、安心して仕事ができています」といった声を聞き、保護者の安心につながっていると思っています。

この対象校を今後も順次拡大していきますので、ぜひ、ここにQRコードも記載をしていますので、もし、ご覧の方でダウンロードされていない方は、個人情報などは何も取得されないアプリですので、ぜひインストールしていただいて、見守りの数ごとに見守りポイントというのが自分のアプリでもたまっていきますので、そういった形での地域貢献というのも、ぜひご協力をいただきたいと思っています。

 

≪川上公民館≫

次に公民館のリニューアルオープンついてです。

8月14日月曜に、川上公民館が大和中央公園内の花しょうぶ園北側にリニューアルオープンします。

この公民館は、新たな交流空間と防災機能を備えた地域の拠点に生まれ変わるということで、これまでになかった屋外テラスや地域活動室、フリースペースなどができることで、地域の新たな交流空間が生まれるということと、加えて、防災倉庫やマンホールトイレ、太陽光パネルなどの防災機能を備えています。これまで以上に地域の安心安全を守る、地域防災力の向上が期待できると思っています。

施設機能が向上した新しい公民館で、社会教育・自主防災活動などのコミュニティー活動がさらに活発になることを期待しています。

 

≪国スポ・全障スポ プロモーション動画≫

次に、国スポ・全障スポの話題です。

国スポ競技のプロモーション動画ができました。今年度、佐賀市が開催する15競技のプロモーション動画制作を進めていまして、テーマが「アスビート」という、「アスリート」の「ビート(胸の鼓動)」に着目をして「アスビート」とテーマを定めました。

一本目が、カヌー(スプリント)競技ということで、ぜひ、見ていただきたいと思っています。

 

 

≪プロモーション映像≫

 

これから競技ごとに、完成させたものから随時、佐賀市の公式ユーチューブでの配信、それから、実行委員会のホームページ、デジタルサイネージなどで活用をしていく予定です。選手たちの鼓動と共に、競技の魅力と迫力を伝えていきたい、それを感じていただいて、SAGA2024の盛り上がりにつなげていきたいと思っております。

 

≪国スポ・全障スポ 陸上リハ大会≫

次に8月の陸上のリハ大会についてです。8月18日から21日までSAGAスタジアムで陸上競技のリハーサル大会として、九州陸上競技選手権大会を開催します。全67種目に九州各県から集まった約2,000人の方が出場をするということで、速さや高さ、距離を競うものです。

注目選手は久保山晴菜(くぼやまはるな)選手です。佐賀北高校を卒業されておりまして、2023年の日本選手権の400メートルで優勝されているすごい方です。コンマ何秒を競う決定的瞬間をぜひご覧頂ければと思っております。

 

そしてサンライズストリートの街路樹に選手たちを歓迎する装飾を施したいということで、佐賀市産の木材を使用し、大会ロゴとかイメージソング「Batons(バトンズ)」の歌詞をデザインした装飾を予定しています。もう間もなく完成予定です。ぜひ、競技会場までの景色を楽しみながら歩いていただければと思います。

 

≪国スポ・全障スポ 佐賀・鹿児島エールプロジェクト≫

次に、佐賀・鹿児島エールプロジェクトということで、小学生の交流バレーボール大会を開催します。このプロジェクトは、今年の鹿児島特別国体と、来年のSAGA2024国スポと2年連続で九州開催となったことをきっかけに、様々な分野で交流をするという、両県のアスリートと県民の皆様の交流プログラムです。来月の8月12日に、鹿児島県の鹿屋市の小学生バレーボールチームを招待しまして、佐賀市の小学生バレーボールチームとの交流試合を行います。鹿屋市とは、昨年の9月から10月にかけて、小中学生による給食の交流も行っております。佐賀市のシシリアンライスを給食メニューとして食べていただきました。そういった感想なども聞けるのかなと思っています。スポーツで深まった絆を大切にしながら、交流が続いていくことを期待しています。

 

≪グレンズフォールズ市交流展示会≫

そして、グレンズフォールズ市と佐賀市の姉妹都市交流に関してです。これまで交流の歴史が35年ということで、展示会を開催したいと思っています。私自身も4月に、35周年記念ということで、訪問をいたしました。これまでグレンズフォールズ市とは、バルーンをきっかけとした交流の始まりで、バルーンチームの交流や小中高生の受入れですとか、派遣とか、そして5年ごとの記念事業など、様々交流を行ってまいりました。御覧の日程で、市役所の1階市民ホールそれから、栄の国まつりとバルーンフェスタの期間はバルーンミュージアムで展示をしたいと思っております。展示会では当時の写真とか、いただいた記念品、それから過去の交流も含め、団員として、現地に訪問された市民の皆様からのビデオメッセージなどを展示したいと思います。市民の皆様にも、これまでの交流を知ってもらって、佐賀市の国際交流の推進、多文化理解の促進につながればと思っております。

 

≪佐賀市平和展≫

それから、佐賀市の平和展についてです。佐賀市では、より多くの市民の皆様に、戦争の惨禍を伝え、改めて平和の尊さを考える機会としていただくために、毎年、平和展を開催しております。今年は8月の5日から9日まで市立図書館2階で開催いたします。2階の中央ギャラリーでは「歌でつづる戦中・戦後」ということで、今でもなじみのある歌の歌詞が、戦時中は今と全く異なっていたといった貴重な資料とともに、御紹介します。そして8月6日の11時からと14時からは昨年も、大変反響が大きくて好評だった、劇団SA-GAの皆様によります、特攻隊員たちの出撃までを描いた演劇、「神風の詩」の上演を予定しております。そのほかにも、平和へのメッセージを直接書き込むピースボードの設置など、様々な企画展示がありますので、ぜひ来場いただければと思います。

 

≪森保監督とトークイベント≫

そして森保監督とスポーツ振興を語ろうということで、スポーツの力で佐賀市を盛り上げるというトークイベントについてです。8月10日に佐賀市文化会館大ホールで開催をいたします。当初、市民の皆さんの定員を400人としていたのですが、既に650人の申込みがありましたので、この定員を拡大して、申込みをさらに受け付けたいと思っております。また市外の方には、クラウドファンディングの寄附メニューで、参加できるような形で準備をしております。こちらは現在、寄附件数が約60件で、約50万円の寄附をいただいております。こちらについては、まだ席に余裕がありますので、帰省の機会のある方など、ぜひ御検討いただければと思っております。スポーツがいろんな形で盛り上がっております佐賀市が、さらに盛り上がるようなスポーツの魅力、そして組織のトップが考えるリーダー論などの貴重なお話が聞ける機会だと思いますので、皆さんの御参加をお待ちしております。

 

≪エガちゃんねる≫

次にエガちゃんねるについてです。6月30日に、好きなユーチューバーランキング2年連続日本一の、江頭2:50さんのエガちゃんねると、佐賀市がコラボをしまして、佐賀市のふるさと納税の人気返礼品を紹介していただきました。ご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、この令和の大食い嬢王えびまよさんという方と、男性チーム江頭さんと同じ佐賀出身のオラキオさんの大食い対決という企画でありまして、6月30日配信で1週間約250万回、そして、昨日までに約307万回が再生をされております。

そして配信後には、大きく反響、問合せとかがありまして、配信で紹介された商品への寄附額が配信後の1週間で、昨年同じ期間の約5倍となっております。昨年は、約120万円だったのが、今年は約570万円と言うことになっております。そして、3週間で見ますと、約3倍で、昨年が約450万円だったのが、今年は約1,330万円となっておりまして、差引きで約870万円の増となっております。私も、これをSNSで発信したら、いろんな反響があったところです。全国の皆さんに、佐賀市の魅力を知っていただきたいなと思っておりまして、一定の効果があったのかなと考えているところです。

 

≪佐賀城下栄の国まつり≫

最後に、栄の国まつりについてであります。

今年は8月5日、6日の2日間、両日ともに15時から開催いたします。

会場は、佐賀市のシンボルロード、中央大通りを中心に開催を予定しております。

例年、盛り上がります「総踊り」、「みこしパレード」、「よさこい」また「佐賀城下花火大会」など、多彩な催しを予定しております。

そして今年は、Cygames(サイゲームス)さんが、初めてブースを設けられます。駅前交流広場でブースを出展され、巨大な鉄道おもちゃの展示ということで、長机20枚分ぐらいの巨大なジオラマを展示されると聞いております。それに、コンテンツキャラクターの等身大パネルやブラックモンブランキッチンカーとのコラボなど、たくさんの催しが予定されております。そして、B1に昇格した佐賀バルーナーズの選手のトークショー、「バルたん」や「バルビーナス」のダンス、そしてフリースロー大会などの開催を予定しておりまして、祭りを大いに盛り上げてくれるかなと思っております。

市民の皆様が一堂に会して、人と地域を結ぶ大事な役割を果たしておりますので、ぜひ、存分に楽しんでいただければと思っております。

私からは以上です。

 

【司会】

それでは、これより質問をお受けいたします。

まず、本日の会見内容についての質問、そのあとに、市政一般についての質問を順にお受けしたいと思います。

では、この後の進行は、幹事社さんにお願いいたします。

 

【記者】

まず、発表事項について、デマンドタクシーの件ですけれども、主体は自治会長会ということでございますけども、佐賀市としてですね、何らかの補助はどんなふうにされているんでしょうか。

 

【市長】

運営主体が春日北校区自治会長会となっておりまして、運行事業者がロイヤル観光株式会社ということになっております。市のモデル事業として地域が運営主体となって、地域内交通を導入する取組は本市内では初めてということになっています。

このデマンドタクシーの運行に当たる費用負担については、市から運行経費の半額の支援を予定しているところでございます。

 

【記者】

経費の半額というのは、だいたいどのぐらいをみてらっしゃいますか。

 

【都市戦略部長】

経費が、だいたい年間で300万円くらいかかることになっています。その半額を市から補助するということでございます。

 

【記者】

このタクシー自体、この車体っていうのは、これは、例えば何か、市がプレゼントといいますか、されたんでしょうか。

 

【市長】

使用する車両は、ジャンボタクシー定員9名の1台となっておりまして、車両は、市の備品ということで、運行事業者に無償貸与するという方法をとっております。

 

【記者】

見守りサービスの件ですが、今後、順次拡大していくということですが、その前提として、非常にどうなんでしょう、こちら利用者の声が書いてありますが、好評という感じがいたしますが、やっぱりこのおおむね好評ということで、市も受け止めてらっしゃるということでよろしいでしょうか。

 

【市長】

佐賀市は、まなざし運動ということで、安全安心なまちづくりのために、市民活動として長年取り組んでいるところでございます。そこに、デジタル技術を加え、活用したまちづくりの一つと思っております。使用する端末は、連携協定を締結した企業さんから無償で提供していただくということで、財政負担もないということも理由として挙げられるところですけれども、徐々にこういう形で見守りの実績とか、使っていただいて安心、安全につながっているというお声もいただいているところでございます。今後、サービスエリアの拡大につなげていきたいなと思っております。引き続き、皆さんへの御協力を呼びかけていきたいなと思っております。

 

【記者】

利用者の反応は、おおむね好評と受け止めていらっしゃるということでよろしかったでしょうか。

 

【市長】

勧興小・神野小で1年生全員と、2年生以上の希望者に配布をしておりまして、2年生以上も含めて約40%の方が使っていただいているということであります。利用者の方からは、安全安心につながっているというお声をいただいているので、好評なのかなと思っているところでございます。

 

【記者】

今後、順次拡大ということですけれども、大まかな目途、例えば10年以内に佐賀市の中心部とか、何かそういう大まかなとこで結構なんですけれども、何らかの目標というのはいかがでしょうか。

 

【政策推進部長】

今2校区で、今度9月から2校区を増やしますけれども、大まか3年以内には全校区に広げられたらなということで考えているところです。

 

【記者】

アリーナの関連で、市営バスの利用者が非常に多かったということなんでけれども、バスに関しては利用者の1人として、非常に丁寧にケアしていただける運転手さんと、なかなか扉も開けてくださらない方といらっしゃって、非常に困っている部分もあるんですが、運転士さんの確保の課題もあるかと思いますが、市としては今後どのように取り組んでいかれるのかということを教えてください。

 

【市長】

運転手の確保っていうのは非常に課題だと思っておりまして、いろんな説明会などにも参加したり、また、皆さんも見られたかと思うんですけれども、回送中のバスに「運転手募集」という表示をしたりとか、いろんな取組で、運転手不足といった課題にも、対応していきたいと思っております。

 

【交通局長】

運転手不足というのが全国的な課題であって、民間バスに関しては、路線を縮小とか廃止とかの動きが、もうどんどん進んでいる状況です。

また、2024年問題もありまして、非常に苦慮しているところですので、何とか運転手を確保しようと、いろんな取組をやっております。市長が今申しましたとおり、バスの行き先表示のところに、回送バスについては運転手募集の表示とか、局舎にもそういう掲示をしておりますし、この間、自衛隊の退職者の就職説明会にも出向いて、自衛隊員の退官される方に募集をかけているとか、あの手この手で今取組をしているところです。また、全国的な人材募集の会社にも頼んで、運転手の募集をかけているところですので、何とか運転手の確保を今後も続けていきたいと考えています。

 

【記者】

電子図書館についてお伺いしたいと思います。

これ7月上旬から、既に使用できるということなんですけれども、そもそもなんですが、この電子図書館ということで、実際の図書館とは違って例えばもう貸出し中だとも読めなかったりとかするんですけれども、これが、数人が同時に閲覧というか、読むことができるのか、また市内に数か所ありますその図書館で、それぞれが持ってるところっていうのとは違ってやっぱりここにある、エントリーされているその子ども向けの書籍だったり、行政資料っていうのは、どこからもアクセスできるというか、何人もでも見ることができるのか、というのが質問です。

それとあと、今後その順次どれぐらい増やしていかれるのかというのを教えてください。

 

【市長】

2点目の、どこからでも利用できるのかという点に関しましては、この電子図書館は、インターネット環境があればいつでもどこでも利用できるというものになっております。紙の本が、小さい字が見えにくいとか、あるいは来館が困難とか、そういった方の読書推進にもつながるのかなと思っております。紙の本と電子書籍、それぞれ特性があるので、それぞれのよいところを生かすことが大切かなと思っております。この電子図書館は記載の400点、450点ということで、まずは電子図書館を運用していきたいということと、これを、令和7年5月末まで運用していって、その後の運用については令和6年の夏ごろまでに、方針を決めていきたいと思っているところです。

 

【教育部長】

教育部からですけれども、電子図書館でお申し込みされた方が複数人同時にアクセスできるかどうかということでございますけれども、基本の使い方としては、当然のことながら図書館ですので、通常と同様、借りていただいて、借りた人が読めるという状況です。ちなみにこれが電子図書館の画面なんですけれども、電子図書館の画面を見ていただきますと、こういうふうに借りるという項目があって、これを押していただくようなかたちになっております。借りた人が読める、という状況でございます。

 

【記者】

同時には複数の人が借りられないということですよね。

 

【教育部長】

そうでございます。

 

【記者】

それともう1点なんですけど、私も先ほどこのアプリ、ダウンロードして開けてみたんですけれども、これは、既に佐賀市が使っているスーパーアプリの中の図書館機能とは連動していないんですか。

 

【市長】

このスーパーアプリの中で、ミニアプリ「あなたの図書館」というものを設けておりますので、これを今年度末に、もっと便利にしていきたいということで、例えば、このスーパーアプリにログインしていれば、ミニアプリ「あなたの図書館」内でのIDとかパスワードの入力が不要になるシングルサインオンということで、便利にしていきたいと思っているところです。そこからさらに、この電子図書館そのものをスーパーアプリ内で見るというところまでは、ちょっと今、まだ行けてないんですけども、そういった形で、ログインをスムーズにできるような形にしていきたいと思っております。

 

【教育部長】

この電子図書館っていうシステムが非常に新しいシステムでして、今まさしく開発している業者さんとかもいろんな業者さんがいらっしゃいます。そういったところでまだまだシステム的に、開発のところが多いものですから、今後、そういった開発の状況を見ながら、スーパーアプリとの連動も検討していきたいと考えているところです。

 

【記者】

今の件で関連なんですけれども、この電子図書館自体は、新しいということなんですが、どれぐらい珍しいのかっていうことで、もし、どこどこで初めてとかあればお願いします。

 

【市長】

例えば、東京都立川市とかですね、電子書籍の利用が多いと聞いておりますが、県内ではどうですかね。

 

【教育部長】

県内の状況ですけれども、今現在導入しているのは、佐賀県立図書館だけです。全国の状況、今年の1月1日現在での全国の状況ですけれども、全国で導入している自治体は25.8%ということです。同じく、今年1月1日現在の九州の状況でございますけれども、全体の22.7%で導入をされているというところです。

 

【記者】

ありがとうございます。もう1点ですが、子ども向けの本を読めるのは、利用登録者って書いてあるんですけど、これは、お住まいの地域にかかわらず登録ができるという理解でよいでしょうか。

 

【教育部長】

教育部のほうからでございます。図書カードを登録した方が利用できるというふうな環境です。以上でございます。

 

【記者】

図書カードは実際に図書館に行って、手続きをすればできるものということでしょうか。

 

【教育部長】

はい、図書館のほうに申請に来ていただくというところでございます。

 

【記者】

ありがとうございます。

 

【司会】

それでは、テーマに関する御質問のほうはよろしいでしょうか。

続いて市政一般に関する御質問のほうで再び幹事社さんお願いします。

 

【記者】

はい、幹事社です。大雨の復旧・復興対策についてお伺いいたします。先日の大雨では、富士町を中心に佐賀市内でも被害が出ていますが、これに対する復旧対策として、市はどういうふうに今お考えでしょうか。

 

【市長】

今、御質問ありましたとおり、線状降水帯の発生で、特に富士町などの山間部を中心に甚大な被害に見舞われたところです。富士町では、家屋が土砂で押し流されて、一時倒壊した家屋に1人閉じ込められたということもございましたし、幸い、消防隊等の迅速な救助活動により、人命に別条なく救出出来たということがありましたが、海岸部等でも漂着ごみとか、また、現時点で、判明している限りでも、住宅、道路、河川、林道等の土木施設、農業用施設等に甚大な被害が発生している。住民生活、農業、林業等、深刻な打撃を受けられていると認識しております。

対応についてですが、特に甚大な被害を受けた富士支所に、被災者の支援窓口を設置いたしまして、罹災証明43件、災害ごみ36件、土砂補助金31件など110件の御相談を受け付けたところです。それから、社会福祉協議会と協力しまして、12日から災害ボランティアセンターを立ち上げて、14日から災害ボランティアの派遣を開始したところです。そして、富士町の農業災害のボランティア募集も行ったところでありまして、そのボランティアの実績ですが、災害ボランティアについては延べ人数229人、農業ボランティアについては50人のボランティアを派遣しているところです。それから、被災者支援と迅速な復旧に向けて、庁内に、12日に災害復旧・復興推進チームを設置しまして、全庁で取り組んでいるところです。あと、国のほうにも、この深刻な事態への対応ということで、緊急かつ重点的な支援が不可欠だということで要望をしているところです。防災担当大臣の谷大臣や古川国交省政務官の現地視察などの際にも、激甚災害の早急な指定などを求めたところでありますし、私も先週、国交省や財務省等に行って参りまして要望等をしているところです。今後も、佐賀県などとも連携をしながら、対応していきたいと思っております。

 

【記者】

今後、補正予算を組んで対応とか、そういうようなお考えはいかがでしょうか。

 

【総務部長】

はい、総務部長でございます。災害につきましては今後、経費の積算をやっておりますから、必要であれば補正予算も含めて今後、対応してまいりたいと考えております。

 

【記者】

わかりました。あともう1点ですけれども、オスプレイの夜間運搬の関係です。佐賀市は夜間運搬に反対というふうに承知しております。しかしこれに対して防衛省は予定どおり8月14日から段階的に進めていくという立場であります。見方によれば佐賀市の要望、要請が、無視されたと言ったらいいんでしょうか。形になっているわけですけれども、こういった防衛局の姿勢について、佐賀市は、市長はどういうふうにお考えでしょうか。

 

【市長】

佐賀市におきましては、6月6日に、防衛省に対して要請書を提出しております。その中で、防衛省に対して、夜間の工事や土砂の運搬を行わないなど、周辺の生活環境に十分な配慮を行うようにということを伝えているところです。関係機関による意見交換の場なども設けられておりますので、今後も引き続き、市民の良好な生活環境の維持、そして、安心・安全な生活の確保を求めていきたいと思っております。7月12日に開催された、関係機関による意見交換の場におきましては、空港の運用上、夜間工事で対応せざるを得ない工事があるということの説明がありましたけれども、これについては、振動及び騒音のモニタリング調査を実施して、周辺の生活環境への影響を可能な限り少なくするよう、必要な対策と配慮を求めたところです。今後も引き続き、必要な対応を求めていきたいと思っております。

 

【記者】

夜間の運搬についてですけれども、今後も引き続き佐賀市としてですね、認められないと、反対するということでよろしいでしょうか。

 

【市長】

先ほど申し上げましたように要請書を出しておりまして、周辺の生活環境に十分な配慮を行うよう伝えておりまして、土砂の運搬もその一つとして挙げております。今後もそういった市民の良好な生活環境、安全・安心な生活の確保を求めていきたいと思っております。意見交換の場、あるいは佐賀市に対しても、余裕を持って情報を提供していただいて、意見交換をしていきたいと思っております。

 

【記者】

防衛局の姿勢に対して、改めて、佐賀市とあと何か市議会の要請をですね、それに答えていない状態でありますけども、こういう防衛局の姿勢について市長はどうお考えでしょうか。

 

【市長】

工事につきましては、佐賀市からは、事前に情報をいただきたいということと、そして、地元の様々な影響、生活環境や事業活動への影響をしっかり考慮していただいて、必要な対応をしてほしいということを申し上げております。文書でも要請をしておりまして、市議会からも意見が出ているところであります。それを踏まえて、意見交換の場なども設けられておりますので、そういった中でもしっかりと議論をしていきたいと思っております。

 

 

【記者】

幹事社から以上です。各社さんお願いします。

 

【記者】

関連で、オスプレイに関して2点質問があります。今日時点で、市民からの土砂の運搬であるとか、工事に関しての意見であるとか相談件数というのは何件で、どういった内容があるのかというのを教えてください。

それと、市議会が、要請書を何度か出して、それに対して、防衛省から回答があるというようなことがありますけれども、市の執行部として、さらなる要請をする考えがあるのかどうかということをお聞かせください。

 

【市長】

2点目の御質問についてでありますけれども、佐賀市として6月6日に要請書を提出しておりまして、その後も、様々意見を伝えているところでございます。そうした中で、懸念などを踏まえて、例えば運行ルートについて、住民に配慮した形で検討をするなど、一定の対応がなされている部分がございますけども、引き続き、佐賀市としては、必要な情報をしっかり出していただいて、その上で、それを踏まえた関係者を含めた意見交換をしっかりしていきたいと思っております。それから、1点目の件数についてはありますか。

 

【政策推進部長】

政策推進部です。1点目の件数は今調べております。防衛省が7月中旬からホームページで、工事に関する意見を受け付けられておりますけれども、その分についてはまだ報告が来ておりませんので、内容等については、わかり次第ということになるかと思います。佐賀市に寄せられた問い合わせとしては、最初は説明会の開催、それから県道313号線沿いの方からの不安の声というのが多く寄せられておりました。件数については、確認次第報告したいと思います。

 

【記者】

大雨の関係で伺いたいんですけれども、今回も市内でも被害が出たところも結構あるということで、今回の大雨を踏まえて、何か浮かび上がってきた課題みたいな部分と、どのような対策に今後つなげていけるかという市長の受け止めの部分をお願いします。

 

【市長】

雨の降り方が変わってきているということで、7月7日金曜日の降り始めから11日月曜日までの5日間で、423ミリで、1時間最大雨量が10日日曜日深夜1時から2時の間の1時間で70ミリといった雨が降っております。局所的な集中豪雨ということで、佐賀市としましては、避難所を、期間中に2回開設しております。7月8日土曜日から9日日曜日までの間とそして10日の早朝6時から7月11日、翌日の10時45分までの間ということで、78名の方が避難をされております。こういった、命に関わるような危険な大雨ということで、改めて防災意識というのを高めていくことが大事だと思っているところです。

また、今回は、佐賀市の中心部の街なかの浸水というのも一部見られたところでありますけれども、上流中流、下流それぞれの浸水対策というのも、改めて大事だと思っているところです。ハードとソフトそれぞれ必要な対応をしっかりと行っていきたいと思いますし、また、必要な避難というのをしていただくための防災意識の向上、出前講座とか、そういった取り組みなども今後も必要だと改めて思ったところです。

 

【記者】

ありがとうございます。もう1点質問ですが、今年、事前排水を早い段階からされていたと思います。お濠とか川とかですね。その辺りの効果といいますか、実際やってみてどれぐらいこう、抑えられたのかとか、どういうふうに見ているかお願いします。

 

【市長】

事前排水については、クリークとか、様々、事前排水を行っているところでございます。お濠に関しても、5月25日から通常水位より最大で21センチ下げるということを行っております。6月18日の時点で21センチ、最大限下がった状態でありまして、その後も、降雨などがありまして、事前排水を継続しております。7月6日の午前11時12分の府県気象情報発表の時点での水位が通常水位より7センチ下がった状態でありまして、以前と比べると、降った分の雨をためることができる状態となっておりまして、調整池としての機能を一定程度果たしたかなと思っているところです。佐賀江川関連の操作で、国県市の連携操作で、下流からの流入を防いだり、ということ、あるいは県の施設は枝吉水門や尾の島水門を開門操作して排水を行ったということで、浸水被害の軽減対策を行ったところです。

 

【記者】

ありがとうございます。上流中流、下流のそれぞれの対策が必要とおっしゃっていたのは、佐賀市中心だけじゃなくて山間部とか、そういった対策も今後やっていくっていう、そういう趣旨でしょうか。

 

【市長】

山間部については、土砂災害の対応ということが改めて必要だと思ったところです。今、いろんな被害状況等の確認を行っているところですので、それも踏まえて対応していきたいと思っております。それから、田んぼダムの取り組みとか、溜める取り組みなどを、引き続き行っていきたいと思っております。

 

【政策推進部長】

先ほどの、佐賀駐屯地に関する問い合わせですけれども、6月12日から7月14日までで19件。7月14日以降はございません。これは防衛省が専用サイトを開設した後です。この19件の内訳としては、1番多いものが運搬経路や頻度などに関することで半数以上。それと、まだ問い合わせ先がありませんでしたので、どこに問い合わせればいいかというお尋ねなどが残りとなっております。

 

【記者】

別件でお尋ねをします。学童保育の昼食問題をお尋ねします。6月下旬に、子ども家庭庁は、夏休み期間中の学童保育で昼食提供の検討を自治体に促しました。2点お尋ねをします。佐賀市で昼食を提供している箇所数を教えてください。2点目です。子ども家庭庁の通知を受けて子育て支援に力を入れている市長として、どのような指示を具体的に出したのか教えてください。

 

【子育て支援部長】

佐賀市内で、児童クラブで長期休み中に昼食を出しているところは2ヶ所ございました。いずれも、保育園、認定こども園ということで、通常の給食をつくられる過程で、預かっている子どもたちの分を、希望者には作っているというような状況でして、それ以外では、昼食は御自宅から持ってきていただくというふうにしております。

 

【市長】

先ほどの昼食保育の点ですね、国等からも通知が出ていると思いますので、それも踏まえて、必要な対応を検討していきたいと思っております。

 

【記者】

現状は何らか指示を出している状態なのかどうかを確認させてください。

 

【市長】

まず、佐賀市における実態と、それを踏まえた必要な対応というのを、担当部署ともしっかり話して必要な対応を検討していきたいと思っております。

 

【司会】

このほか、市政一般に関する御質問等はよろしかったでしょうか。では、以上をもちまして、本日の市長定例記者会見を終わります。本日はありがとうございました。

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