市長記者会見における発表内容(要旨)などを取りまとめの上、掲載しています。
・日時 令和5年3月28(火) 10時30分~11時40分
・場所 佐賀市役所2階 庁議室
記者発表資料
会見内容
【司会】
それでは、時間になりましたので、市長定例記者会見を行います。
最初に資料の確認をお願いします。お手元に本日の次第とパワーポイント資料をお配りしております。よろしいでしょうか。
本日は、市長から説明を行い、そのあとに質問をお受けいたします。
本日の記者会見は、佐賀市のホームページでライブ配信を行っております。マイクを使ってご発言をお願いいたします。
それでは市長、お願いいたします。
【市長】
おはようございます。お集まりいただきありがとうございます。
今年度最後となります、3月の定例記者会見を始めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
最初に、本日の発表項目でございます。
1点目が、DX推進について、そして、子育て関連、防災対策、環境対策について2点、そして最後にトピックスとなっております。
最初はDX関係でございます。
「みんなで創る佐賀市公式スーパーアプリ、まもなく爆誕!!」ということで、市民の皆さんの暮らしに役立つ、便利で快適なサービスをお届けしていきたいと思っております。
資料に、「全国初」ということで書かせていただいておりますが、市民の皆さん、企業、それから地域とともにつくっていく、こういったミニアプリ機能搭載しているスーパーアプリというのは、全国で初めてのものということであります。
リリース日が、4月15日土曜日にベータ版ということで、一般公開をさせていただきます。市民の皆さんの御意見を伺いながら、一緒につくり上げていきたいというふうに思っております。
このベータ版は、iOS版は1万人までとなっておりますけれども、6月中旬ごろのバージョンアップ版では、全ての方が利用できるようにする予定であります。
いくつか例を挙げておりますが、ごみカレンダーのミニアプリでは、収集日に合わせて、設定した時間に事前に通知が来るような機能だったり、また市立図書館ではスマホ一つで本を借りることができたり、また貸出し状況の確認とか予約ができたりする機能があります。
そして、子育てだったり、介護だったりの手続きではスーパーアプリからもオンライン申請ができ、市役所にお越しにならなくても手続きができるというものであります。
今日、これから私が操作をしていきたいと思っております。
(操作画面をモニターに表示しながら説明)
こういった画面になっておりまして、上の方に佐賀市立図書館のカードがあって、天気や今日が燃えるごみの日ですよ、といったお知らせなどがあります。
下の方を見ていくと、図書館カード登録というものがありまして、最初にバーコードを読み取ると登録ができるというものです。
こちらは、ごみカレンダーのアプリですね。
お住まいの地区を選んでくださいということで、大和にお住まいの方だったら、大和のお住いの地区に登録をすると、そこに住んでおられる方のごみ収集カレンダーとなっております。
特にペットボトルとかですね、燃えないごみとか、2週間に1回だったりしますよね。私も忘れがちですが、「プッシュ通知設定」をプッシュすると、例えば、収集日の朝8時に通知が欲しい人は、当日の通知に設定したり、前日の夜に通知してほしいという方は、そういった設定をしたりできます。また、「燃えるごみの日はわかっているよ」という方はチェックを入れないで、ペットボトルとか、ビンとか、紙とかそういったものだけ欲しいという方は、こうして設定をしておくと、もう忘れることがなくなるということで、私も大変楽しいなと思っています。
それから電子申請ですね。妊娠届だとか、給食費の関係とか、いろんな手続があります。
物価高騰対策給付金とか、住所変更とか、いろいろな手続がアプリで行うことが可能になっております。
それから、図書館のアプリや「さがんメール」の設定も、同じように校区を選んでいただいて、どういった情報が欲しいのかという設定が可能になっています。
そして、施設の予約とかですね。「公民館使いたいよ」っていう方は、空き状況がわかったり、予約ができたりということになっております。
いろんな通知が来たり、市役所の窓口の持ち人数がわかったり、一つのアプリでいろんな機能を、今後は交通関係とかも実装できればなあと思っているところで、今後、順次機能を拡大していきたいと思っております。
このスーパーアプリですけども、先日3月10日にデジタル田園都市国家構想交付金のタイプⅡということで、複数のデジタルサービスを実装するなど、全国のモデルケースとなる取組ということで、ご覧の箇所が採択されましたが、九州で唯一、佐賀市の「スマート・ローカルSAGACITY」の事業が採択されたところであります。
このスーパーアプリですが、便利なミニアプリを作成し、また拡張していけますので、市民の皆さん、企業の皆さんとか、地域の皆さんとか、一緒につくり上げていきたいと思っております。
実際のリリース日が、4月15日ということですが、記者の皆さんにも、それより少し早く4月10日ごろにアプリをダウンロードして、実際使っていただけるようにしたいなと思っておりますので、ぜひ体験していただければと思っております。
後日、担当課から詳細をお知らせいたします。
次は、DX関連でICTを活用した見守りサービスについてであります。
5月に、見守りスポットの設置などの環境整備が行いやすい、街なかの勧興小学校、神野小学校の2校の小学校から見守りサービスを開始したいと思っております。
この見守り端末ですが、新1年生の全員に、そして在校生は希望者に無償配布したいと思っております。
今後、対象校を順次拡大していきたいと思っております。
見守られる小学生は端末を携帯するだけで、子どもたちを地域全体で見守る仕組みとして、保護者の皆さんに安心感をお届けしていきたいと思っております。
このサービスをスタートするに当たって、市民の皆様と事業者の皆様にお願いでございます。
市民の皆様、事業者の皆様には、1人でも多くこの「見守り人アプリ」の登録をぜひ、お願いしたいと思っております。このQRコードからダウンロードできますし、「見守り人」で検索していただいてもアプリがインストールできますので、よろしくお願いいたします。
そして、サービスの開始に向けた準備として、見守りスポットの設置が必要になりますが、現在、子どもたちの通学路沿いにあるお店だったり、事業者さんだったりに、見守りスポットの設置のご協力について、お声掛けをさせていただいております。
この見守りサービスのポイントは、「みんなで見守る」ということでありますので、多くの方に参加してもらうと、より精度の高い、よいものとなりますので、ぜひ皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
次に、放課後児童クラブについてであります。
佐賀市では、4月から4年生以上の受け入れをする放課後児童クラブを8か所から19か所に大幅に拡大して、実施していきたいと思っております。
これによりまして、市内の半数以上の校区で受け入れを行うことになります。
そして左下の棒グラフにありますが、この登録児童者数が、年々増えておりまして、令和2年から比べると500人以上増えているところでございます。
この3年間で500人以上増えてきたというところですが、令和5年度は、この受け入れを希望する保護者のニーズに待機児童が増えるおそれがあったわけでありますが、場所と人員を確保し、受け入れ枠を増やしていきまして、何とか14人というところまで持ってくることができたところでございます。
今後また、受入れ枠を増やし、引き続き、実施場所などの確保に努めて、受皿の拡大を図っていきたいと思っております。
次は、お濠の事前排水についてであります。
これまで、令和4年に試験排水等をやってきたところでありますけれども、今年の出水期からこのお濠の水位を、これまでより21センチ下げた状態で管理をして、さらなる周辺地域の浸水被害の軽減につなげていきたいと思っております。
昨年度までは、この左上のここの部分、お濠内の高さ40センチの水量調整、ここに通常水位よりも溜めて浸水対策を行ってきたというところで、令和4年は、1月から計4回にわたって試験排水を行って、さらに下げるという試験を行ってきたところであります。
そこで、これまでの課題ということで、農業用水の利用者等との調整、そして水位がなかなかすぐには落ちないということで、この水位を落とすために、出水期に常時事前排水を行い、低水位管理する形で、21センチ下げておくということを常時行いたい、ということに至りました。
そして、低い水位で管理することで、水が入れ替わらなかったりする、水質の維持といった課題等も細やかな開度の調整をすることで、大丈夫だろうということで課題への対応が見えてきました。
このように、解決策をこれまで繰り返し試行してきて、最大21センチ、容量でいうと約1万9,000トンの容量を確保できるということがわかったところでございます。
今年の出水期から本格運用を行って、トータルで5万6,000トン、25メートルプールで180杯分以上の容量となるということで、これを周辺地域の浸水対策として生かしていきたいと思っております。
次に、高品質のバイオディーゼル燃料、いわゆるHiBDについての共同研究結果についてです。
佐賀市では、この使用済み天ぷら油からつくるカーボンニュートラルな燃料、高品質バイオディーゼル燃料を、市民の皆様とか、スーパー、コンビニなどの事業者の皆様の協力により製造をしているところですが、これを建設機械の燃料として使用できないかということと、そして使用した場合の排ガス性状がどうなのかといった課題について、令和2年の10月から西松建設株式会社と共同で研究をしてまいりました。
その結果として、この燃料として軽油使用時と同等の性質であること、そして、この排ガス性状が、約10%減となる環境性能であるということが確認できました。
この結果は、脱炭素社会の実現に向けたバイオディーゼル燃料の利用を考えている民間の事業者にとっても大きな前進だととらえておりまして、今後のリサイクルの推進と再生エネルギーの普及に期待をしているところでございます。
次にエコプラザの体験学習コーナーのリニューアルについてであります。
3月の20日、月曜日に佐賀市エコプラザを、環境についてより楽しみながら学べる施設としてリニューアルいたしました。
2階の体験学習コーナーでは、体を動かし、楽しく発電の成果を体験できるコーナーを設置しておりまして、制限時間内にエネルギーをためると、バルーンが浮かぶといった、楽しみながら発電について学ぶことができるといったものになっております。
そして2階の中央ホールでは、中央部分を開放的な空間としまして、新たに大型のモニターを設置して、佐賀市の環境の取組を紹介する動画を鑑賞できるようにしております。
このリニューアルを機にぜひ足を運んでいただければと思っております。
最後に、パートナーデーに関する話題であります。
本市では、男女ともに参画する社会を目指して、平成10年に4月14日をパートナーデーとして定めて、今年で26回目を迎えるところであります。年齢、性別にかかわらず家庭とか、職場、学校地域などでお世話になっている方に感謝の気持ちを伝える日としております。毎年、オリジナルのメッセージカードを作成しておりまして、今年はご覧の4種類の新しいカードができたところです。
このパートナーデーの当日には、玉屋前と駅前交流広場で、メッセージカードの配布を行う予定でありまして、私も駅前交流広場で配布したいと思っております。
4月14日パートナーデーに、ぜひ日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを伝えていただきたいと思っております。
私からは以上です。
【司会】
はい、説明が終わりましたので、これより質問をお受けいたします。
まず、本日の会見内容についての質問、そのあとに、市政一般についての質問をお受けいたします。
それでは、この後の進行は幹事社さんにお願いいたします。
【記者】
発表についてまず3点の質問があるんですけれども、まず1点目の1番最初のスーパーアプリの件なんですけれど、この市民・企業・地域とともに創るスーパーアプリは全国初ということで、この市民・企業・地域とともに創るっていうところの意味が分かりづらかったんですけれども、説明お願いしてよろしいですか。
【市長】
このミニアプリっていう、広がるミニアプリということで、ここにいろんな機能を追加できるわけですけれども、例えば市内の民間企業の方がアプリを自分で自力で開発してそれを普及させようとすると、かなりハードルが高いと思うんですけれども、こういったミニアプリを簡単にノーコードでっていうんですかね、そんなに専門知識がなくても、こういった機能を実装したいということで、つくっていける、そういうアプリを一定の手続を経て、ミニアプリとして実装していくということが可能になっております。
そして民間の団体さんとかは、例えばいろんな、こんな機能があったらいいねということで、それを実装していったりとか、例えば、子ども会とかサークルなど、デジタル回覧版みたいなのが欲しいということであれば、そういった機能を入れていったりとか、いろんなことが今後考えうると思うんですけども、そういった広がりを持っているスーパーアプリというのは、全国初ということで、ミニアプリ機能を実装しているようなスーパーアプリが全国初ということでございます。
【記者】
それは例えば、自分の団体の何かしたいみたいな場合は、問合せとかをしていくような形になるんですか。
【DX推進室長】
DX推進室のほうからお答えいたします。
今後、私どものほうで、例えば民間の方、企業の方、こういった方々と一緒に協議会というものを立ち上げてまいりまして、その中でこういったアプリに載せる際のいろいろ御相談を受けたり、その内容を審査する、そういった形で市の公式アプリとして載せることも含めて、協議の上で一緒にこういうアプリのほうどんどんレベルアップさせていきたいと考えております。
【記者】
2点目は放課後の児童クラブの件なんですけれども、この8か所から19か所に拡大するということで、人材の確保っていうのはどういうふうにされているのかお聞きしたいです。
【市長】
この実施校区が倍増した要因というのが、学校からの実施場所提供の協力が得られたことと、そして指導員の増員を図ったということによるものであります。
指導員につきましては、例えば、兵庫の児童クラブでは10人配置するとしていたのを、12人配置に2名増員をして、支援単位を増やすことができたといったものがあります。それから、実施場所については、例えば、赤松小では活動室を使えるようになったと。川上小では体育館のミーティング室、富士小ではパソコン室を提供いただいたということで、場所と指導員の増員によって、受入れが拡大したということでございます。
【記者】
これに関連して、待機児童数、登録児童数が令和3年から増えている、この背景っていうのはどのようなものがあるというふうにお考えですか。
【市長】
令和3年から4年が増えた理由ですかね。
【記者】
受入児童数っていうことは、そうですね、質問の意図を間違えました。大丈夫です。
あと最後に高品質バイオディーゼル燃料の件についてなんですけども、そもそもすいません疑問なんですけども、この人口当たりの使用済み天ぷら油の回収量が全国有数となっている、この背景といったものがあるんでしょうか。
【市長】
背景としては、市民の皆様のリサイクル意識の高さということかなと思っております。この廃食用油の回収が年間約12万リッターございまして、これは人口規模から考えると、全国でも有数の回収量となるというふうに思っております。
今後も、この協力が欠かせないと思っておりますので、PR強化を図っていきたいと思っております。
【記者】
ちょっとスーパーアプリのところで幾つか教えてください。4月の15日にベータ版ということで、iOS 1万人までって書いてあるんですけども、android版は、ベータ版っていうのはない。
【市長】
android版については、このベータ版も人数制限はございません。
【記者】
Android版は人数制限がなくて、iOS版だけ1万人の制限があるっていうことですね。
【市長】
おっしゃる通りです。
【記者】
6月の中旬に正式版がリリースされるんですけども、ベータ版をお使いの方が正式版に変わったときに、再度ダウンロードして、登録し直さなきゃいけないのか、そのままベータ版がそのままの正式版になるのかっていうところはいかがでしょうか。
【市長】
これはそのままですよね。はい、そのままアップデートという形でできるように考えております。
【DX推進室長】
ベータ版の分が正式版に変わるときには、もう自動的にアップデートで、正式版の方に置き換わりますので、また改めてのダウンロードの作業は必要ございません。
【記者】
以前質問あったのかもしれないんですけど、今回あえてアプリをつくったっていうところで、よくあるのがウェブアプリだったり、ウェブ版ですね、とかLINEを使ったこういうアプリがあると思うんですけど、今回アプリにこだわった理由って何かあったりするんですか。
【市長】
スマホ一つで、暮らしに役立つ情報だったり、またオンラインで手続ができたりという、手のひらサイズの市役所を目指すというものでございます。これまで、ホームページにいろんな情報載せたりということは鋭意やってきたところなんですけども、ホームページの場合は自分から見に行かなければいけないと、検索をしなければいけないといったところですが、先ほどご紹介したように、持っている方に合わせた情報をプッシュ型で届けるということがアプリだと可能になる。
それから、例えば子育て世帯とか、窓口に並んだりっていうのがご負担の方もおられるかと思いますが、簡単に手続が出来たりとか、あるいはいろんな民間とかの組合せで、例えば学校との出欠の連絡とか、そういったのも便利にスマホでできるようなものがあるかと思いますので、そういうのも加えていけたら、より便利になっていくだろうなあということで、このアプリというのを目玉としたところでございます。
【記者】
せっかくいいものがつくられるんですけども、多分、こういう発表だったりとか、あとあまり皆さん、そんなのあったのっていう話になると思うんですけど、何かこう、大々的に告知する方法とかですね、何か今考えられてたら教えてください。
【市長】
4月15日にデータ版が一般公開されるということで、iOS版も1万人までということで、かなりの方に使用できる状態になるということで、いろんなCMを打ったりとか広告を打ったり、私自身も動画の中で実際に言葉で先ほどのようなもの説明したり、いろんな形で発信をしていって、そしてこれが難しいものではなくて、簡単にできるんだということを、わかりやすくお伝えをしていきたいなと思っております。
メディアの皆さんにも、ぜひ取上げていただければなと思っておりますし、積極的に広報していきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございました。
【記者】
アプリの関係で、いろんな機能を今後順次追加されていくということで、機能によってはもう多分、普及させるっていうのが結構前提になるものも多分多いと思うんですけど、何かこう、目標値とかありますか。何かこう、いついつまでに何万ダウンロードとかそういったものってありますか。
【市長】
多くの方に利用していただくっていうことが大事だと思っておりまして、これが行政とそして市民の皆さん、企業、地域の皆さんが、みんながつながるようなタッチポイントになればいいなと思っております。そうすることで、例えばコミュニティ活動なんかにも、いろんなこうやりやすくなったりとか、あるいはいろんなポイントが付与できたりとか、いろんなこう活用の可能性が広がっていくなと思っておりまして、まずは4月15日のベータ版を広報していって、そしていろんなご意見も出てくるかと思うので、それをバージョンアップ版で、さらに便利にしていきたいと思っております。
数値目標というのは現時点で予測は難しい部分あるんですけども、広く普及させたいなと思っておりますので、積極的に広報していって、そして、難しい、使いにくいものだったら意味がないと思うので、できるだけタッチの回数とかも減らしたりとか、そしてその人によっての利用しやすいアプリっていうのがいろいろ違うと思うので、ここの画面もその人に応じて使うものをここに置けるっていうような仕組みになっているので、そういった形で便利にしていって、広げていきたいなと思っております。
【記者】
関連なんですけど、現時点では、例えばこのスーパーアプリがないとできないとか、そういう機能っていうのは、基本ないっていうか、想定ではしてないっていうことで大丈夫ですか。
【DX推進室副室長】
この機能がないとできないような手続ということは考えておりません。ただ、スーパーアプリだからできるプッシュ配信であったりとか、プラスアルファの機能で便利になる機能っていうような位置づけでリリースをするというふうに思っております。
【記者】
ちょっとその関連で、いわゆる佐賀市だけで運営するんじゃなくて、その企業さんだったり、地域、学校、そういったところと連携しながらっていうところで、先ほど学校の出欠連絡もとかいうお話もありましたけど、いわゆるそういう民間の方が入ってくる中で、その特定なコミュニティによっては、例えば学校の出欠連絡打合せアプリだけでやりますとか、何かちょっとそういう懸念もあったりするのかなって、何かついていけない人が出てきたりとか、そういう何かそういったところの対策というか、その辺りどのようにお考えですか。
【市長】
今DX推進室からも申し上げたように、これじゃないとできないという形に移行するということではなくて、これだとより便利にストレスなくできるよと、そして情報もストレスなくスムーズに取得できるよというものを目指しております。
いろんな民間企業さんのサービスとか、地域の団体さんのサービスとかっていうのも入ってくればいいなと思っているんですけれども、より便利になるというもので、これに全て置き換えるということではないというところでございます。
アプリが、一般的にスマホのアプリって、一つのスマホに100個ぐらい入っているらしくて、それで数十個のアプリを、皆さん数か月単位で見ると使っておられるっていうことなんですけども、それがやっぱり煩雑だったり、何かあったときにスムーズにそこにたどりつけないっていうことであるので、デジタル庁としても、これは非常にモデルとなるような取組だということでの評価もいただいてるということで、より便利にしていきたいなというふうに思っております。
【記者】
もう1点だけいいですか。見守りサービスの件なんですけど、このお守りみたいな端末、これはGPSっていうわけじゃないってことですよね。これ自体がGPS機能がついてるわけじゃないっていうことですかね。
【市長】
これ自体にBluetoothの機能が入っていまして、Bluetoothってよくイヤホンとか、無線で携帯とイヤホンが無線でつながるとか、そういったのでよく使われると思うんですけども、GPSとの違いは、GPSは単独でその場所が分かるんですけども、その分コストがかかったり、あと電池の持ちも寿命も短くて、6年間のうち、交換を何回もしなければいけないということで、コストの負担も出てくるということなんですが、Bluetoothの端末となっておりますので、コストが安く、そして寿命も長いということでございます。
そこに見守りアプリを私が例えば入れていると、子どものランドセルと30メートルぐらい離れた状態ですれ違うと、私の位置情報はわからないんですけども、この子どもの位置情報が何時何分にそこにいたということが記録されると。履歴が親御さんたちにたどれるような状態になるということでございます。
そして、この見守りスポットというのが、これは動かないスポットになっていますので、例えばここから50メートルぐらい離れたところに見守りスポットがあれば、必ずそこから50メートルの範囲は、子どもがそこを通ったら、位置情報がそこで分かるということになりまして、親御さんが「子どもが帰ってこない」と言ったときは、いつ、どこどこにいたっていうことが分かるようになりますし、またリアルタイムでその履歴が追えるようなサービスもあるそうなので、そういったので、「今ここにいるんだな」っていうのがスマホで分かるとか、そういったサービスでございます。
【記者】
位置情報をたどる人っていうのは、一義的には親御さんなんでしょうけど、ほかにも想定はしてるんですか。
【市長】
親御さんだったり警察だったりですかね。基本的には、親御さんということで、この見守り端末を持っている、子どもの履歴が分かると。そして万が一のときに、例えば保護者の方が警察に、「子どもが行方不明だ」ということで、届け出たら、そういった行動履歴も分かるといった形で、このあたりは、警察等も、詳細を調整中ですが、そういったイメージでございます。
【記者】
わかりました。すいません、最後に、市長も街なかの小学校が導入しやすいところからっていうふうにお話いただきましたけど、いわゆるそうじゃないところというか、対象校を拡大していく中で、そういったいわゆる街なかではないところというあたりについては、少し課題もあるのかなと思いますけど、その辺りはどのようにお考えですか。
【市長】
導入校ということで、最初、このスポットとかですね、あと、見守り人アプリっていうのもこれから呼びかけなければいけないなということで、環境整備が行いやすい場所から始めるということで、こういったところからサービスを開始するということですが、導入校、また、学期ごとに、順次拡大をしていけたらなと思っておりまして、将来的には、市全域での取組にしていけたらなと思っているところです。
【記者】
いわゆる、多分、割と、通る人もそんなに少なくて、そういうスポットになるような場所もあんまりなさそうな地域については、どのように環境整備をしていくかというのをお聞きしたいです。
【市長】
この見守りアプリのサービスももちろんですけれども、これまで、まなざし運動ということで、取り組んできた取り組みというのも、大変重要だと思っておりまして、こういった見守り、まなざし登録というのも、順次、拡大をしているところですので、そういった取り組み等も引き続き、そちらも生かしていきながら、そして、これも、順次拡大していけたらと思っておりますし、また高齢者の方の徘回とか、そちらのほうにも活用できる仕組みだなと思っておりますので、将来的にはそういった取り組みもやっていきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございました。
【記者】
お濠の事前排水の件なんですけれども、これは出水期の前にはもう、常時あらかじめ下げておくというふうに理解しましたが、今期についてはいつぐらいからこの排水をされる予定でしょうか。
【市長】
常時、ここで言うと、南濠の樋門の部分をずっと開けておいて、それで低水位で管理する、ということで予定をしております。
いつからというのはよろしいですか。
【建設部長】
6月の出水期前に行いたいと、今のところ考えているところでございます。
【記者】
雨は何回か、恐らく、6・7・8を中心に、何回かあると思うんですけれども、例えばそのたびに溜めてですね、またそれを排水する、というのを繰り返すということになるのでしょうか。
【建設部長】
大雨に備えて下げておいて、大雨で超えた場合にそこに入ってくるというのが調整池的な役割になると思います。ですから、雨がやんで下流域が落ちついた時点で、排水をまた開始すると、多布施川を使って、基本的には排水を開始するというようなことになろうかと思っております。
【記者】
あと、ちょっともう1点なんですけれども、水位を下げることによるデメリットがあると思うんですけれども、例えば具体的にどういうことが考えられますでしょうか。
【建設部長】
この水が、基本的に農業用水も兼ねている、というようなところでございます。
下流域の農業者の方の御理解を得ながら、下げるということになる、ということで、実際今年度、試験排水をして、影響がなかったというようなことで、意見をいただいておりますので、可能であると思っております。
もう一つが、水質の悪化。水が少なくなると、夏場でございますので、水質が悪化する可能性があるということで、今回の試験排水の中で、水質の確認をさせていただいております。環境基準はクリアをしておりますけど、水を巡回しないと、なかなか水が悪化する可能性がありますので、そこは微妙な開閉をしながら、水を巡回させていって、この20センチ下げた状態をキープする、というようなことをやっていきたいと思っているところです。
【記者】
ありがとうございました。
【記者】
スーパーアプリのことで確認ですけども、4月のリリース時には機能としては、ごみ、図書館、手続き、この3つっていうことになるんでしょうか。
【市長】
はい。この3つは少なくとも実装されて、それ以外はどういう感じですかね。
【DX推進室副室長】
それ以外に、図書館のデジタルカード化を行うということと、図書館のミニアプリという機能がありますので、こちらで書いているように、図書館の貸し出しができるというような形になっています。
それ以外にも、さがんメールであったり、防災・防犯情報が届くというプッシュ配信ですね。そして、それ以外に、子育て、交通関係、こういった、下のちょうど3段目にあるようなものは、今のところホームページとの連携ということになっておりますけど、ここも新たにミニアプリというような形で、今後検討していきたいと考えております。
【記者】
4月時点で、そのリリース時点で、何機能とか、何手続できるとか、そういう数字的なことってありますか。
【DX推進室副室長】
手続きのほうにつきましては、34手続きになっております。子育て、介護関係を中心に、34手続になります。
それ以外については、機能としては、今、12ほどそちらに並んでいるんですが、それ以外にも、ミニアプリという、1番下にミニアプリのボタンがありますので、こちらにまた、全体的に20ほどの機能ですね、ホームページのリンクも含めて、用意をしているところです。
【記者】
4月時点で34で、プラス20になるということですかね。
【DX推進室副室長】
電子申請の手続きが34手続きです。申請の中の手続きが34手続。そして、手続き以外にも、ごみアプリ、電子申請、あなたの図書館であったり、図書館カード登録、こういったミニアプリが今12並んでいるんですが、それ以外にも、ミニアプリというボタンの下にあるんですが、そちらを押してもらうと、合計20ほどミニアプリが並んでいるということになります。
【記者】
ありがとうございます。今後、機能拡充していくっていうことなんですけども、機能がふえればふえるほど容量が重くなっていったりとかデメリットもあるのか、あと、ごちゃごちゃしてしまったりとかあるかと思うんですけど、将来的にはどれぐらいの規模感というか、を想定していらっしゃるんでしょうか。
【DX推進室長】
おっしゃるとおり、いっぱい出てくると、結局使っていた機能が下のほうに埋もれてしまったりがあるんですが、令和5年度の改修の中で、このミニアプリを、カテゴリー化して、分類化して、自分が好きなものだけを選んで表示できる、そういった機能も実装する予定としております。そういった中で、例えば子育て中のお母さんであれば、学校の欠席アプリだとか、あと家庭のほうでごみカレンダーを出すとか、そういった自分のライフスタイルにあった、出し方・見せ方をできるものと考えております。
【記者】
ありがとうございました。もう1点、見守りサービスのことなんですけども、見守り人とか見守りスポットがないと機能しない仕組みだと思うんですが、これはどれぐらいの、今回の募集でいうとどれぐらいの数であったり、人を募っているんでしょうか。
【市長】
どのぐらいというのは、教育部、よろしいですか。
【教育部長】
各校区にできれば20カ所程度は、固定のスポットを置きたいと思っておりまして、あとは見守り人は多ければ多いほど良いと思っておりますけれども、まなざし運動に登録されてる企業さんですとか、それから、普段から子どもたちを見守ってくださっている、交通安全の方々とか、地域の方々に呼びかけて、なるべく見守り人は増やしていきたいと考えております。以上でございます。
【記者】
ありがとうございます。もし、市全体に広まったとしても、市外にはこの仕組みがないっていうことだと、もし子どもが誘拐されたり、迷子になったりした場合に、ちょっとこう、その先がわからなくなると思うんですけど、その辺りって、何かどういうふうに補完していこうとか、お考えってございますか。
【市長】
市内で、こういったサービスをまず見守りができる仕組みにしていって、その上で、他市の関係はですね、今後またほかに広がっていけばいいなとは思っているんですけども、まずは市内で、どこにいるかっていうことが確実に分かるということをまず目指し、その上で今後というのを考えていきたいと思っております。
【記者】
見守りサービスのことで、勧興小と神野小で、新1年生でそれぞれ何人ずつとか、在校生の希望者の人数が今の段階でわかっていれば教えてください。
【教育部長】
勧興小学校では、今のところの数字ですけれども、大体全校で約290名程度、それから神野小学校で764名程度の子どもたちが通うことになるかと思っておりますけれど、そのうち勧興小学校で新1年生が33名、神野小学校で新1年生が135名というふうに今のところ、なっております。
新1年生に対しては端末を全員に配布したいと思っておりますが、その他の在校生については希望者のみ配布をするということを考えております。以上でございます。
【記者】
あとは放課後児童クラブの受け皿のところで、市内の放課後児童クラブの現在の総数と、4年生以上の受け入れが8カ所の現在で、何人で、それが19カ所になったら何人ぐらい受け入れになりそうかっていうのを教えてください。
【市長】
わかりますかね。お願います。
【子育て支援部長】
現在のところ、4年生以上の受け入れの人数といたしましては162名の予定です。それから、19カ所の校区の校名でよろしいでしょうか。各校区の人数?
【記者】
今8カ所で、162人ということですか。
【子育て支援部長】
19カ所で、162名になる予定です。
【記者】
4年生以上が?
【子育て支援部長】
はい。
【記者】
今の8カ所では4年生以上は何人いらっしゃいますか。
【子育て支援部長】
令和4年度の児童数で申しますと、4年生以上の受け入れは8校で45名でした。
【記者】
クラブの総数を教えてもらえたらと思います。
【子育て支援部長】
直営でやっておりますのが33、それから、委託でやっておりますのが7、合計で40というところです。
【記者】
ありがとうございます。
【司会】
はい、よろしいでしょうか。それでは市政一般についての質問のほう、お願いいたします。
【記者】
先ほどの見守りのことに戻ってしまうんですけれども、県のあんあんメールですとかを見ていると、高齢者の方の、今行方不明になってる方がいらっしゃいますよ、という案内の方が圧倒的に多くて、お子さんの行方不明の届けがありますみたいなことってほとんどあんあんメールでは見られないんですけれど、今回そもそも、こういう子ども向けの、小学生向けのサービスをつくったのには、何かこう、要望が強く親御さんからあったのか、ということと、あとは逆に、高齢者の方の行方不明だったり、そういう事に対して今何か佐賀市でやろうとしていることとかあればお願いしたいです。
【市長】
子どもに関する安全安心なまちづくりということで、まなざし運動というのも長年取り組んでいただいておりまして、登下校時の声掛けとか交通安全とか、そういったところに、市民の皆さんに御協力をいただいて取り組んでいただいているところでございます。
今回その安全安心なまちづくりということと、DX、デジタルサービスの実装ということで、DXのワーキンググループ等でも、こういったデジタル技術を使った見守りというので、安全安心につなげていくということの、登下校時とか、子どもに関する「子どもが今どこにいるのか」とか、「今日遅いけど大丈夫なのか」とか、いろんな子育て世代の御不安っていうのもあるのかなということで、これは今回無償で端末も提供いただいて、そして安全安心につなげていけるサービスだということで、御負担もあまりかけずにできるということですので、こうしたサービスを実装したいと思ったところです。
そして高齢者の方も、これが広がっていけば、見守り人とか、そういった仕組みがあれば、このプラットフォームを高齢者の方の、かばんとかにこれをつけていけば、徘徊等にも活用はできるんじゃないかと思っているところで、そうした今後拡大というのも期待をしたいと思うところです。
まずはデジタルということで、子育て世代とかは、スマホとかで扱い慣れておられるということもあるかと思っておりますので、これを実装したいと思っているところです。
【記者】
幹事社からは以上です。他にある方いらっしゃますか。
【記者】
23日に閉会をしました、2月議会では、学童保育に関する質問が3件でていました。その中で、待機児童の件は数字が随分減っているということを、今日、お示しをいただいたんですが、議員さんからの御指摘の中で、窓口での対応について、厳しい指摘が相次いでいたなと思って見ていました。市長は常々、市民に寄り添うということをおっしゃっている中で、困り感のある市民の方への対応として、なかなかこう、寄り添う対応になってなかったんじゃないのかということを感じながら聞いていましたが、今回の議員さんからの指摘を市長ご自身聞かれて、反省点でありましたり、新年度に向けて、こういった改善策をするというようなことを考えていらっしゃる点があれば教えてください。
【市長】
窓口対応、子育て支援部に関する窓口の対応の件ですね。対応の改善が必要だということで、改めて、職員に対して、相談者の立場に立った対応を行うようにということで、周知徹底を行ったところであります。
去る3月17日には接遇研修ということで、部内の職員を対象とした、研修を実施したところでございます。保護者の立場に立った対応を徹底していく必要があると思っておりまして、不安感の払拭というのにつなげていきたいと思っております。
また、そうしたやりとりの中で、待機の可能性があるということの説明等もしていたということですが、やはり先ほどありましたように、登録児童数が年々増えているといった背景はあるんですけれども、児童クラブ、この実施場所の確保、そして、指導員の確保、これを進めていく、様々な手段を講じて、子育て世代の皆様が安心して預けられる、安心して就労できる環境を整えていきたいと思っております。
【記者】
ちょっとオスプレイの関係で伺いたいんですけれども、24日にですね、地元の自治会長さんたちがいらっしゃって、説明会をやっぱり開催してほしいっていう要望が、市のほうにあってるかと思うんですけれども、市長としては、地権者との交渉というか、始まりつつある中で、市長としては防衛省に対して、今後説明会を要望していく、あるいはもうされているっていうような状況をお考えあるかをお聞かせいただきたいと思います。
【市長】
説明会につきましては、これまで5回の説明会が開催をされまして、佐賀市も参画をしてきたところであります。
3月17日には、有明海漁協の南川副支所の組合員を対象とした協定見直しの経緯等の説明などが行われたと承知をしております。
また、今後、漁業者の方が懸念をされている排水対策等についての説明会、それから、工事に関する地元説明など、防衛省に丁寧な対応を求めていきたいと思っているところです。
【記者】
排水対策の説明会は求めていくということでよかったですか。
【市長】
これまで5回行ってきた説明会といった形での説明ではありませんけれども、様々な懸念があるかと思いますし、また、我々としても、合意事項の確実な履行というのは、しっかり求めていきたいと思っております。漁業、農業等への万全の措置も合意事項に入っておりますので、そうした漁業者の方が懸念されている排水対策等についての説明もしっかり求めたいと思っております。
【記者】
ありがとうございます。
あと、もうすぐ新年度が始まるんですけれども、今回の来年度からの人事異動では、都市戦略部ですとか、将来に向けた、異動もあったかなと思うんですけれども、そのあたり、市長の狙いと、来年度への意気込みを教えてください。
【市長】
佐賀市の抱える課題、それから、様々な社会情勢の変化、そうしたことに対応できる組織にしたいということで、安全・安心な暮らしの実現ということで、また、水害対策等もしっかり力を入れていきたいと思っておりますし、また、まちづくりに関する部門を強化すると、佐賀市の未来に向けた街づくりということで、都市戦略部の新設だったりということで、組織の改編を行っているところです。
リッチローカルということで申し上げておりますが、そうしたリッチローカル佐賀市の実現を図っていきたいと思っております。
【司会】
それでは、以上をもちまして、市長定例記者会見を終わります。
本日はありがとうございました。