日時 令和5年2月27日(月)11時00分~11時20分
場所 佐賀市役所2階 庁議室
面談要旨
坂井市長
・佐賀空港の自衛隊の使用要請に関しては、昨年11月の佐賀県と有明海漁協の公害防止協定覚書付属資料の見直しを受けて、佐賀県、また井野防衛副大臣から説明等を受けた。
・佐賀市からは、防衛省に対し、市民の皆様に寄り添った対応をお願いしてきた。
・これまで県民等を対象にした説明会及び校区説明会が計5回開催され、佐賀市から防衛省に対し、説明会や市議会等で出た意見も踏まえ、様々な懸念、疑問点について、3回、計121点の質問を行い、回答を得た。
・市議会の特別委員会も、これまで5回開催された。
・佐賀市として、2月20日に論点について一定の整理を行い、市民生活への影響等について、なお、防衛省に確認をし、対応を求める必要があると思っている。
井野防衛副大臣
・昨年12月25日から本年2月5日にかけて、5回にわたり開催させていただいた住民説明会にあたっては、坂井市長はじめ、市の皆様から御協力をいただいたことに感謝申し上げる。
・住民説明会においては、市民の皆様から駐屯地開設に伴う様々な御不安、御懸念の声を頂戴し、それらを踏まえ、これまで佐賀市から3度にわたり、文書での照会をいただいていた。
・我々、防衛省としても、それらの御不安や御懸念を払拭すべく、丁寧に回答を申し上げてきた。
・駐屯地の開設等が市民生活に与える影響などに係る御不安や御懸念を解消し、地域の発展につながっていくため、どのような対応が必要かということを率直に意見交換をしたい。
(※「市民生活への影響等について防衛省に確認する8項目」及び「合意事項(案)」の資料を配布)
坂井市長
・2月20日に作成した論点整理骨子案を踏まえ、佐賀空港の自衛隊使用要請に対する立地自治体として、8項目について、防衛省に確認し、対応を求める必要があると考えている。
・1点目は、「米軍の佐賀空港利用に係る懸念への真摯な対応」。米軍の常駐計画がないこと、佐賀市の理解を得ることや、地元の懸念を受け止めた真摯な対応が必要
・2点目は、「オスプレイの安全性に関する情報提供及び連絡体制の構築」。安全性に関する情報等の速やかな提供と連絡体制の構築。事故等発生時の迅速な情報提供、安全対策の徹底と報告
・3点目は、「駐屯地の設置」に関して、地権者の意向を踏まえずに、一方的に土地を収用しないこと。部隊運用に必要な施設を33ヘクタールの範囲内に設置すること
・4点目は、「周辺環境への影響に配慮した環境対策」で、防衛省が実施した環境調査を踏まえた周辺環境への十分な配慮。周辺環境に変化が確認された場合の原因究明と対策
・5点目は、「漁業、農業等へ配慮した万全の措置」。漁業、農業等へ配慮した排水処理等に関する万全の措置。損失、損害に対する補償措置、運用改善等の適切な対応
・6点目は、「駐屯地の設置又は運用に伴う生活環境等の整備等」。駐屯地の設置又は運用が、生活環境、周辺地域の開発に及ぼす影響等を考慮し、地域の発展について、特に配慮した生活環境等の整備等に係る必要な措置
・7点目は、「地域社会との調和」。バルーン大会等、地域のイベント等の尊重、地域社会との調和等
・8点目は、「相談体制・協議体制の構築」。苦情・相談窓口の設置と対応結果の報告。施設配置計画と工事の進捗状況の報告。夜間飛行の訓練情報等の事前提供。周辺地域の生活環境の保全等に関する協議、報告等を行う協議会の設置
・以上の8項目について、良好な生活環境の保全のため、非常に重要な項目であり、防衛省の回答をお願いする。
井野防衛副大臣
・今般、佐賀市と協議を重ね、佐賀市民の皆様の良好な生活環境の保全のために、必要な事項について、その対応を検討させていただいた。
・今後、防衛省として、責任を持って、これらの措置をしっかりと実行してまいりたい。
坂井市長
・項目6、「駐屯地の設置又は運用に伴う生活環境等の整備等」に関して確認をしたい。
・市民の生活環境や周辺地域の開発に及ぼす影響等を考慮し、生活環境の改善や開発等について、佐賀市を特定防衛施設関連市町村として指定することを前向きに検討していただきたい。
井野防衛副大臣
・防衛省としては、今いただいた佐賀市の要請をしっかり踏まえ、他の特定防衛施設における取り扱いも踏まえつつ、佐賀駐屯地を特定防衛施設として指定することを含め、どのような対応が可能か検討したい。
・他方で、佐賀駐屯地が開設されて、はじめて周辺対策事業として、佐賀市に防衛省としての支援、補助することができる。佐賀駐屯地の設置等に是非とも佐賀市の御支援をお願いしたい。
・防衛省としては、駐屯地の設置や運用が周辺地域へ及ぼす影響に特に配慮しつつ、市民の不安や懸念を解消し、駐屯地の開設が地域の発展につながっていくよう、佐賀市と協力して対応していきたい。
坂井市長
・佐賀市としては、生活環境や周辺地域等の不安や懸念の解消につながることについては、大切だと認識しており、国、県、市がそれぞれ果たすべき役割を踏まえたうえで、必要な対応について考えていきたい。
・先ほど、井野防衛副大臣から、8項目について、責任を持って、しっかり対応する旨の回答をいただき、その回答を受け、市民生活への影響等について確実に対応をされるものと受け止めた。
・後ほど、佐賀市としての判断を記者会見で述べたい。
・引き続き、防衛省においては、市民に寄り添った対応をお願いしたい。
井野防衛副大臣
・防衛省としても、引き続き、佐賀市民の皆様に寄り添った対応に努めてまいりたい。
・今後も緊密に連携を取りながら、前に進めていきたい。
・市長のリーダーシップの下、御協力をお願いしたい。
坂井市長
・井野副大臣より、8項目について、責任を持ってしっかり対応する旨の回答をいただいたが、市民の良好な生活環境の保全のため、今後、市民生活への影響等について、確実に対応されることが必要となる。
・引き続き、防衛省においては、市民に寄り添った対応をお願いする。
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