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特定外来生物「アライグマ」について

更新:2023年04月12日

特定外来生物「アライグマ」

図3

関連ファイル

佐賀市アライグマ防除実施計画書 【 PDFファイル:328 KB 】

 

どんな生き物?

アライグマは北アメリカ原産の外来生物です。

外来生物とは人間の活動によってほかの国から入ってきた生物です。ペットとして持ち込まれたものが捨てられたり、逃げ出したりして野生化し、各地で繁殖しています。

外来生物であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、または及ぼす恐れのあるものを特定外来生物として環境省が指定しており、アライグマもそのひとつです。飼育、保管、運搬、販売、輸入が原則禁止されています。

頭から尻まで60センチメートルほど。

尾はふさふさで、黒いリング状のしま模様が特徴。

図4

図1

図2

 

 

どんな被害がある?

健康への被害

アライグマは民家の屋根裏に入り込むなど、私たちのすぐ近くに住みついていることがあります。天井一枚、壁一枚隔てた裏側に入り込み、その際に問題になるのが私たち人間の健康被害。アライグマは餌を取りに出る際には、人目につかない側溝の中を歩いたり、森や林の中を通ったりしており、生ゴミを漁ることもあります。そのときにダニや寄生虫、食中毒菌などを体につけ、そのまま屋根裏などに入ってきてしまいます。原産地の北米では「アライグマ回虫」や「狂犬病」の主要媒介動物ともなっています。

住環境への被害

アライグマは小さな隙間から民家や倉庫・神社等に侵入して、屋根裏などに住み着くことがあります。出入りの際、壁や柱を傷つけたり、糞尿等で汚したり、屋根裏などを歩く物音が聞こえることも。また、ペットフードや家畜の餌が食べられたり、ペットや家畜が傷つけられる危険もあります。

農業への被害

アライグマは畑に侵入して農作物を荒らすことがあります。特に甘い果物などが好物で、各地で被害が報告され、農林水産省によると被害額は3億3千万円(平成28年度)に達しているとのこと。果物以外にもトウモロコシやジャガイモ、トマトなどの野菜もよく被害にあい、家庭菜園の被害も多いです。

生態系への被害

アライグマの食性は雑食性であり、さまざまなものを食べます。希少なサンショウウオやカエルなども捕食し、フクロウやムササビなどの巣を寝床として奪ったり、サギなどの鳥の営巣地を襲うなど、生態系に大きな影響を及ぼします。ほかにもアライグマの餌となるものは、それまで在来の動物も餌にしていたものが多く、在来の動物とアライグマとの間で餌の取り合いが生じ、在来種が負けることもあります。さらに、在来動物へダニや寄生虫などを媒介し感染症などを生態系に拡大させる危険もあるなど、アライグマはさまざまな野生動物に多くの影響を及ぼします。

対策

アライグマを含む野生の鳥類や哺乳類は鳥獣保護法で保護されていて、原則捕獲することができません。そこで、佐賀市では「佐賀市アライグマ防除実施計画」を策定しました。これに基づいて市が実施する講習と従事者証の発行を受けることで市民のみなさんが捕獲従事者となり、アライグマを捕獲・駆除することができます。

捕獲従事者証

  表面                              裏面

従事者証

 

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このページに関するお問い合わせ

環境部 環境政策課 生活環境係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁1階
電話:0952-40-7200 ファックス:0952-26-5901
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