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令和5年2月定例記者会見

更新:2023年02月28日

市長記者会見における発表内容(要旨)などを取りまとめの上、掲載しています。

・日時 令和5年2月20(月) 14時00分~15時55分

・場所 佐賀市役所2階 庁議室

記者発表資料

会見内容

 

【司会】

皆様こんにちは。

ただいまから、市長定例記者会見を行います。

最初に資料の確認をお願いします。

お手元に本日の次第と、令和5年2月定例会案件一覧、事業対照表、パワーポイント資料、以上4点を置いております。

よろしいでしょうか。

本日は、市長から説明を行いまして、そのあとに質問をお受けいたします。次に、お願いですが、本日の記者会見は、佐賀市のホームページでライブ配信を行っておりますので、マイクを使ってご発言ください。

それでは市長、お願いいたします。

 

【市長】

皆さんこんにちは。

本日はお集まりいただきましてありがとうございます。2月の佐賀市の定例記者会見を始めさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

それでは本日の発表項目でございます。

本日の各発表する項目はご覧のとおりであります。

まず、2月定例会、議案の送付案件についてご説明いたします。次に、令和5年度の当初予算案について、そして、引き続き令和4年度2月補正予算案について、それぞれ予算案に対する考えや今後の進め方などを中心にご説明いたします。最後に、トピックスをご紹介いたします。

少しボリュームのある内容となっておりますが、よろしくお願いいたします。

 

まず、送付案件からご説明いたします。

令和5年2月定例会に、当初送付する案件は全部で40件あります。内訳は、議案が38件、報告が2件となります。

議案の概要については、まず、令和5年度の当初予算に関して9件、令和4年度の補正予算に関して8件の議案を提出いたします。こちらにつきましては、後ほど、詳細ご説明をいたします。

続いて条例に関して、17件、その他、4件の議案を提出いたします。

このうち、21号議案を記載しておりますが、この条例は、障がいの特性や特性に応じた多様なコミュニケーション手段について理解を深め、全ての市民の皆様が障がいの有無にかかわらず、互いに尊重し合い、いきいきと生活する地域社会の実現を目指し、新たに制定するものであります。

 

引き続き、令和5年度当初予算案についてご説明をいたします。

佐賀市のスローガンとして「動きます、佐賀市。」を掲げて、一丸となって、佐賀市の未来をつくるためにも困難な課題にも積極的に知恵を出す、そのことを意識してまいりました。

このスローガンのもと、これからも積極的な取組を進めて、佐賀市政は常に挑戦をし続けて、常に価値を生み出す市政。これを目指していきたいと思っております。

この佐賀市政によるビジョンの達成ということでありますが、今ある佐賀市の魅力、これを大切にしながら、そこに新しい技術や発想を次々と取り入れる、そのことによって「リッチ・ローカル佐賀市」を実現するということで、ここで言う「リッチ」というのが経済的な価値だけではなく、幸福度だったり、体験の豊かさ、こうした価値も含んでいるものでございます。

こうしたビジョンのもとに佐賀市の市政運営の指針として、これからの市政に挑んでまいりたいと思っております。

そして、令和5年のチャレンジということで、「3つの新しい」を実行する。

新しい暮らし、新しい人を巻き込む、そして、新しい体験をつくるということで、お話をしているところでございます。

この「3つの新しい」を実行するための、令和5年度当初予算案を編成しております。そしてポイントでありますが、限られた財源を有効に活用して、佐賀市の未来を市民の皆さんと共につくる、「共創」する、「未来共創予算」ということであります。

令和5年度は、「リッチ・ローカル佐賀市」の実現を目指し、「3つの新しい」を実行する、そして、常に挑戦し続けることで、常に価値を生み出す、そうした市政を目指してまいります。

一般会計当初予算案ですが、1,046億円となります。当初予算の推移にありますとおり、令和4年度に比べ約6億円、0.6%の増となっておりまして、過去最大の予算規模となっております。この増要因としては、コロナ関連のほか、子育て世帯・障がい者・高齢者への支援、DX推進、国スポ開催準備の経費などがあります。

 

それでは具体的な事業について、まず「3つの新しい」のうち、1つ目の「新しい暮らしを構想する」を説明いたします。

別途、お手元に事業対照表をお配りしているかと思いますので、そちらもあわせてご参照いただければと思います。

まず、新しい暮らしに関して、防災や福祉、地域の子育てなど、日々の暮らしにおける、様々な分野において、市民の皆さんの目線に立った発想で、デジタル技術の活用も行いながら、安全で安心、快適な新しい暮らしを実現できるよう目指してまいります。

 

まず、佐賀市公式スーパーアプリでございます。

市民の皆様、企業、地域の3者一緒になった、みんなでつくるスーパーアプリを目指してまいります。

このスーパーアプリは、今年の3月末に、まずプレリリースを行いまして、三つの方向性を目指してまいります。1つ目は、より便利に、簡単に、より早く、ということであります。機能の拡張をこれからどんどん行ってまいります。

令和5年度では公共施設等の紙券を忘れても大丈夫なようにデジタルカード化したり、それから市税等の口座振替の手続、学校への欠席連絡など、そうした機能を拡張していきます。

2つ目はみんなで創るということで、アプリ内にミニアプリ機能を搭載しまして、市民の皆さんがコミュニティ等で、自由に使えたり、企業の皆さんがこのサービス提供できる、そしてビジネスが生まれる、こうした仕組みをつくってまいります。

最後に3つ目は、いろんなアプリとつながるというもので、全国で使える民間アプリなどと連携をすることで、アプリの利便性を大きく高めてまいります。

 

次に、最新技術で暮らしの安全を高める、であります。災害発生前の備えとしまして、令和4年度から取り組んでいる田んぼダム、これをさらに進めてまいります。現状は、約176ヘクタールですけれども、これを約300ヘクタールでの実施を目指してまいる、ということで、サッカーコートで例えると420面分の広さになるということであります。

 

次に、新たな取組として、災害情報投稿プラットフォームの整備に着手をしてまいります。これは皆さんからスマートフォンで災害情報を投稿いただくもので、迅速な災害対応や、情報配信につなげることが可能となるものであります。これから構築を始めて、令和7年度での正式運用を目指してまいります。

災害復旧時には、これまで手作業で現場測量していたものを、スマホを使ってスキャンして、3次元測量できるシステムを導入します。このシステムを導入してその効果を見極めながら、今後の早急な災害復旧につなげてまいります。

 

次に、先進モビリティで近未来な都市へということで、行きたいときに行きたい場所へスムーズに移動できるまちを目指しまして、市民や観光客へ多様な移動手段を提供してまいります。まず、佐賀駅とSAGAアリーナ間で、自動運転バスについて、SAGA2024国スポに向けたプレ実証実験を行います。

これは、県との共同事業として取り組むもので、今年の秋ごろに、サンライズストリートでの実施を予定しております。

次にニューモビリティの調査・研究であります。電動キックボードや、グリーンスローモビリティなど、市民の皆さん、観光客の皆さんが手軽に、スムーズに移動できるように調査を行います。この調査では、効果や安全性、今後の導入可能性について、検討を行ってまいります。

 

次に、ICTを活用した見守りサービスであります。これは市の予算としてはゼロの事業で、民間のサービスを活用するものであります。子どもの見守りは、今、交通安全指導員や先生方、PTAの方など、多くの方に、ご尽力いただいております。これにデジタルの力を加えて強化してまいります。

先行導入する一部の小学校でスタートしまして、見守り端末を新入生の全員と、2年生以上の在校生には希望者に無償で配布します。対象となる小学校は、現在選定中で、5月からのサービス開始を予定しております。サービスの概要でありますが、見守られる小学生はこの端末を携帯する、見守る人は、スマホなどにアプリをダウンロードするということで、アプリを入れた見守り人とは約30メートルの距離まで、そして見守りスポットとは約300メートルの距離まで、すれ違うと子どもの位置情報が記録をされて、保護者の安心につながるという仕組みであります。

 

次に、子育てにゆとりのあるまちを目指すということで、日々の忙しい中にあっても、子どもと向き合う時間が大切であります。そこで、子育て世帯が3つのゆとりを生み出せるよう支援を行ってまいります。

まず、「家計にゆとり」ということで、妊娠届出を出された方に5万円、出産後に5万円、計10万円を支給します。また、住民税非課税世帯等の初回産科受診料の助成を新たに行います。

次に、「時間と気持ちにゆとり」ということで、親同士のつながりをつくる活動の「なかまほいく」、これを支援して、子育ての仲間づくりを後押しいたします。この「なかまほいく」の取組は、九州で初になると認識しております。

それから、一時保育とショートステイの受け入れについて、受け入れへの環境を拡充して、育児疲れのレスパイトケアにも対応してまいります。さらに、妊娠から子育てに至るまで寄り添う伴走型の相談支援の充実を図ってまいります。

最後に、「保育活動にゆとり」ということで、現在、4年生以上の受入れが可能な児童クラブが8校区ありますが、この受け入れ拡充を図ってまいります。加えて、保育士を確保するために実施している就職支援金と家賃補助を引き続き、これも力を入れてまいります。

 

次に、子どもたちが安心して学校に通う環境ということで、佐賀市では、多様な個性・特性を多様なまま受け入れる、誰一人取り残さない環境づくりに取り組んでおります。令和5年度は、その取組をさらに充実させていきます。

まず不登校傾向の子どもへの支援として、オンラインで、学校の活動に参加したり、学校の様子を視聴したりできるように、ポケットWi‐Fiの貸出しを新たに行います。また、特別支援学級や学校の通常の学級において、支援を要する子どもたちに対して、支援員を127名まで増員をして、子どもたちが安心して過ごし、楽しく学校生活を送ることができるようにしていきます。

 

次は、脱炭素のまちをつくるということで、本市は「ゼロカーボンシティーさがし」を表明して、2050年度までに、温室効果ガスを実質ゼロとするということを目指しております。市民の皆さん、事業者の皆さんにもできることから、行動を始めていただくということで、CO2の排出量削減につながる取組を後押しする補助制度を新たに設けます。

1つ目は、交通の面であります。電気自動車や水素自動車、電気自動車の充電設備の設置を進めます。

2つ目は、家庭、事業所の面であります。エネルギー消費の少ないZEB(ゼブ)やZEH(ゼッチ)など、そして太陽光発電設備、蓄電池の普及を図ります。また、災害時に停電した際の電源確保も可能となり、防災力が高まるということもポイントとなります。

脱炭素に向けた、皆さんの取組を広げ、持続可能な地域づくりに前進したいと思っております。

 

次に、スマート農業の推進ということで、先進技術を活用して、効率的な農作業を可能とするスマート農業で農業経営の安定強化を図ってまいります。農業従事者の減少・高齢化に対して、先進技術の活用を進めてまいります。

1つ目は、学びということで、スマート農業の導入事例や効果などを紹介する研修会を、企業と連携して開催いたします。

2つ目は、体験ということで、農業機器を貸し出して、効果や改善点などを上げてもらう実証実験を実施いたします。また、ニーズが高い機器の実演会も予定をしております。

3つ目は、実践ということで、機器の導入に補助を行いますとともに、中山間地域での環境整備については、持ち運びができる通信機器を設置してもらい、ドローンの自動飛行を可能とする、こうした、中山間地域での移動通信基地局の整備を支援いたします。

ほ場が狭い中山間地域での農作業の効率化につなげたいと思っております。

 

次に、施設の再編についてでありますが、久保田農村環境改善センターを複合施設として、リニューアルいたしまして、赤ちゃんから高齢者までみんなが集う、街がにぎわう施設を目指してまいります。

住民の皆さんが主催する、久保田将来計画検討会に市参加をしまして、一緒になって、久保田の将来像を描いたところです。まず、農村環境改善センターを改修して、隣接する農村高齢者交流施設と老人福祉センター、保健センターを含めた4施設を集約する複合化施設をつくります。そして、少し離れたところにある児童センターについて、保健センターを改修して、移転して、久保田支所の周辺に施設を集積させます。

これから幅広い世代の住民が交流しやすく、地域に愛される施設となることを期待しております。この久保田での取組は、今後の佐賀市の公共施設の在り方を考える上で、1つのモデルケースになると考えているところであります。

 

次に、新しい市の姿をまとめ始めるということで、市の目指す将来像を描き、今後のまちづくりの基本的な方向性を示す「佐賀市総合計画」、これは、現計画は10年間の計画でありますが、それと土地利用の基本方針や都市施設の整備方針などを定める「都市計画マスタープラン」、この市政の根幹となる、これらの計画の策定に、時を同じくして着手をしまして、市民の参加を図りながら、市の新たなビジョンを描きたいと考えております。

 

2つ目の「新しい“人”を巻き込む」についてであります。

これまで佐賀駅周辺整備などを進めて、市民の皆さんや来訪者が心地よく過ごせる空間づくりを目指してまいりました。今年は、SAGAアリーナが完成して、今後ますます交流人口の拡大が期待されるところです。

そこで、市の魅力やポテンシャルを高めて、新しい人を巻き込んでまいります。これには、民間としっかり連携をしていくことが重要と考えております。先日、若手経済人との意見交換を行いましたが、民間においても、これをビジネスチャンスととらえて、新たな経済をつくっていく姿勢が大事になってくると考えております。

 

まず、SAGAアリーナ来訪者に心地よい空間をということで、SAGAアリーナに訪れる多くの方が、アリーナまでの道中を便利で快適に過ごしていただくように整備を行ってまいります。

方策の一つとして、バスの利便性を向上させるということで、佐賀駅からアリーナへ向かう方に対しては、バスの運行内容を土日祝日にサンライズパークへの直行便を運行するなど、見直しを行いまして、佐賀駅バスセンターからアリーナへのアクセスを強化いたします。また、街なかから佐賀駅やアリーナへの、1日乗り放題のデジタル乗車券を発売しまして、街なかの駐車場等に停めて、アリーナへ向かう人の流れを生み出してまいります。また、nimocaを活用したバスセンターでのバス事業者間の乗り継ぎ割引も実施いたします。異なるバス会社間の乗り継ぎ割引は、県内で初めての試みであります。

もう一つは、サンライズストリートの整備ということで、沿線に3か所、ポケットパーク等を設けるとともに、歩きやすい空間をつくってまいります。

 

次に、SAGAアリーナ来訪者へ、市内の回遊を促すということで、このSAGAアリーナに多くの方が訪れるということで、このエネルギーを佐賀の街でしっかりと受け止める仕掛けづくりが大事と考えております。

まず、このアリーナ来訪者へ特別クーポンを発行いたしまして、現在、取り組んでおります「サガマチ・ランデブー」の仕組みを生かしまして、アリーナの来訪者を対象とした、専用のウェブサイトを新たにつくり、街なかのお店で利用できるクーポンを発行いたします。魅力的なスポットをめぐってもらって、「佐賀に来てよかった、また来たい」と思ってもらえるきっかけをつくってまいります。

また、街なか店舗との連携・協力体制をつくって、イベントとのタイアップや来訪者への独自サービスを促していきたいと考えております。このほかにも、周遊タクシーの運行や宿泊プランの造成の支援、また、アリーナや佐賀駅周辺で積極的に情報発信を行うなど、佐賀のまち全体で、受け入れ体制を整えていきたいと思っております。

 

次に、SAGA2024国スポのリハーサル大会の開催でありますが、令和5年度は11競技13種目のリハーサル大会が開催されます。リハーサル大会には、県外からも、選手や監督、それから大会関係者、観客の皆様など多数お見えになりますので、ノベルティの配布や観光スポットのPRなど、おもてなしを行って、佐賀市のファンづくりを進めていきたいと思っております。

 

次に、北部の中山間地域でありますが、人口減少が進む一方で、山ならではの豊かな暮らしに惹かれて、移住を考える方々がおられます。この移住に関して、空き家をうまく活用しながら移住を推進していくということで、この取組のサポート役であります集落支援員の方が地域での集落活動などを紹介したり、自治会とのつなぎ役を担っておられますが、移住希望者にきめ細かい支援を行っていくということと、そして、この令和5年度は補助件数を拡充しまして、この良い流れがさらに広がるように取り組んで、そして、中山間地域における定住促進に努めてまいります。

 

次に、バルーンフェスタでありますが、バルーンフェスタをまず全国区の佐賀市ブランドにするということで、ここにあります通り、バルーンフェスタの佐賀・福岡・長崎からの来訪者が83.5%、佐賀県の人口に近い数の方が北部九州からお越しいただいています。また、県外からのお客様が6割弱おられるということで、北部九州の皆さんには既に魅力が伝わっていると思っておりますが、今後はさらに全国にこの魅力を発信する必要があると考えております。

そこで、このバルーンフェスタを、主に首都圏に向けて、プロモーション動画やSNSを活用してPRを行ってまいります。そして「バルーンといえば佐賀市」と言うブランドを確立して、市のイメージアップを図るということで、観光客、移住者の増加などにつなげていきたいと思っております。

 

次に、物流拠点構想であります。

物流拠点の形成による経済の活性化、雇用創出の構想策定を目指してまいります。佐賀市の南部地域には、有明海沿岸道路や九州佐賀国際空港があり、交通インフラが整ってきております。この交通ネットワークを活用した物流拠点構想に向けて、具体的な可能性調査に入ってまいります。令和5年度は学識経験者、物流関係事業者で構成される外部委員会を設置しまして、幅広い意見等をいただきまして、令和6年度の構想策定を目指してまいります。

 

3つ目の「新しい“体験”をつくる」でありますが、これまで市にはたくさんの施設やイベントなどがあり、これまであったもの、それからこれからつくっていくものも、物や場をつくるという発想より先に、豊かな体験をつくっていくということで、今年は3つの施設の検討に入ってまいります。

大規模な改修を控えている佐賀市立図書館と、今年鍋島家から寄贈を受けて100周年を迎える神野公園、そして時代の変遷とともに求められる役割が変わってきている公民館、これらの施設が新しく生まれ変わるように検討を進めてまいります。

 

まず、市立図書館でありますが、年始の記者会見でも発表させていただきました。ライブラリーパークということで、このコンセプトをもとに、新しい図書館の構想をつくり上げてまいります。スケジュールとしては、令和5年度に基本構想・基本計画を策定して、この図書館が開館30周年を迎える令和8年度には、リニューアルオープンできるように目指してまいります。

 

次に、神野公園でありますが、神野公園は100周年を区切りとして、新しい時代を迎えるということで、7つの体験プロジェクトをコンセプトにして、新しい姿を考えていきます。2月8日に再整備検討委員会を立ち上げましたので、今後、再整備に向けた基本構想づくりを進めてまいります。

 

そして、公民館でありますが、誰もが暮らしやすい地域にしていくために、地域コミュニティ活動の拠点としての機能をさらに高めることが求められるということで、これまでの機能を大事にしながら様々な方から意見をお聞きして、今後の在り方を模索してまいります。今後、検討会を設置して、具体的な検討に入りたいと考えております。

 

次に、中学生に生きた英語に触れる機会をということで、今、英語の授業というのは、英語教師の方やALTの方による一対多数が中心となっておりますが、この一人ひとりが生きた英語に触れることができるように、中学1年生の英語学習に一人1台パソコンを活用しまして、海外の外国人講師とオンラインで学習する機会を設けたいと思っております。

まず、モデル校2校を選定いたしまして、こちらで先行して取り組み、そしてその効果を検証してまいります。これによって、生徒と講師が一対一でコミュニケーションするということで、生徒一人ひとりが自発的に英語を話す機会がふえ、また英語が伝わる経験を通じて、話すことの楽しさにつながると期待しております。

 

次に、学校と地域が連携した部活動について、生徒数が減少するに伴って、希望する部活動がないとか、廃部や休部の危機に直面している部活動が存在するなどの課題があります。

そこで、まずは、休日の部活動を地域に移行することで、子どもたちのニーズに応えた持続可能な活動になるようにしていきます。また、将来的には、多様なスポーツや文化活動に触れ合う機会の創出を目指してまいります。令和5年度の取組としては、まず、一部の部活動でモデル的な先行実施を行いまして、また地域連携コーディネーターを設置することで、円滑な移行促進を図りながら、休日部活動地域移行検討委員会による全市的な移行の協議を進めてまいります。佐賀市では、令和8年度までに、中学校における休日の部活動の地域移行を目指してまいります。

 

次に、佐賀バルーナーズと新しい非日常をつくるということで、現在、佐賀バルーナーズ、B2リーグ東地区・西地区、総合首位を維持しておりまして、B1昇格のまたとないチャンスとなっております。今後、アリーナにホームを移しますので、今まで以上に多くの方が観戦をして、非日常を楽しんでいただきたいと思っております。

そこで、バスケの体験イベントの開催や選手が中学校で夢の叶え方を教える、「夢」先生を実施いたします。また、みんなで応援いただけるように、ホームゲームに市民の皆さんを招待したり、また、アウェーゲームのパブリックビューイングを開催いたします。市民一体となって、スポーツをきっかけにまちを盛り上げたいと思っております。

 

最後に、その他の重点事項としまして、未来を担う子どもたちへ豊かな国際経験をということで、佐賀市の姉妹都市でありますグレンズフォールズ市、ウォーリン郡との中高生による姉妹都市交流を5年ぶりに再開いたします。今年、姉妹都市締結から35周年を迎え、新型コロナで、令和元年を最後に中止していた国際交流を再開するということで、中高生20人を含む教育訪問団を来年3月に派遣いたします。

過去、この訪問をきっかけに海外に興味を持って、NGOで働かれた方や海外でお仕事をされている方なども出ているというふうにお聞きしております。

両都市の関係がさらに深まることはもちろん、参加した中高生が異文化理解を深めて、国際的な視野を広め、世界を舞台に活躍する、国際交流の発展に貢献するということを期待しております。

 

次に、2月補正予算についてであります。

2月の一般会計補正予算の総額は約1.3億円の減額となっております。補正予算の内訳は、通常分が約14.3億円の減額、国の予算措置に伴う分は約13億円の増額となっております。補正後の予算総額は約1,120億7,100万円となっております。

 

補正予算の主な内容をご説明いたします。

まず、佐賀市プレミアム付地域振興券の発行予算であります。コロナ禍における物価高騰に直面している皆さんへの支援を行い、地域経済の回復、立て直しを図ってまいります。

プレミアム率は飲食券が30%、共通券は25%として、生活必需品の購入にも使える共通券はプレミアム率を前回よりも5%アップいたしました。物価高騰などへの支援を強化しております。

紙券と電子券の2種類を発行する計画でありますが、今回の電子券は現在構築中のスーパーアプリと連携できるようにして、より多くの方にスーパーアプリの利便性を実感していただきたいというふうにも考えております。販売は、令和5年8月ごろを計画しております。

 

次にノリの関係であります。

深刻な不作に対する支援ということで、昨年10月のノリの採苗後、雨の量が非常に少なくて、また、赤潮の発生によって、栄養塩が非常に少ない状況となり、有明海のノリが過去にない不作になっております。昨年度に比べて、ノリの生産枚数は半分以下で、販売額は7割程度となっております。このような厳しい状況のノリ養殖漁業者を支援するものであります。

まず補正予算では、漁場の栄養塩低下に対する対策として、ノリ養殖漁業者が実施をしております栄養塩の添加に必要な経費の2分の1を支援する予算を計上いたします。また、次の支援策として、当初予算では、今期の不振により事業継続が危惧されるノリ養殖漁業者に対して、信漁連が今回実施する特別資金貸付けに対して、市が利子補給を行う予算を計上しております。

 

最後にトピックスであります。

さが桜マラソン2023ということで、桜マラソンは4年ぶりの開催となりまして、3月19日の午前9時にSAGAサンライズパーク前をスタートして、新しくなったSAGAスタジアムをゴールとして実施をいたします。これまでコロナで中止が続いた大会でありましたが、今年は多くのボランティアの皆様のご協力で大会を開催することができるようになりました。

今回は「おかえり、約束の佐賀へ」というスローガンで、全国各地から9,000人を超えるランナーと、川内優輝さんや高橋義希さんら4人の大会アンバサダーの方をお迎えして開催を行います。

マラソンと、ファンラン約10キロがありまして、私も初めてランナーの皆さんと一緒にフルマラソンを一応挑戦したいというふうに思っております。走りやすいと言われる、佐賀のコースを楽しみ、完走を目指したいと思います。

ぜひ皆さん、コース沿道で応援等よろしくお願いいたします。

 

次に、SAGA2024国スポ・全障スポの話題もだんだんふえてきておりまして、大会が来年にいよいよ迫ってきたということで、佐賀市ではそれぞれの競技会で活動していただく運営ボランティアを募集いたします。ボランティアの受け付けは3月1日から開始をいたします。ボランティアの方の活動内容は、選手などへの弁当配布や来場者の誘導、休憩場でのおもてなしなどであります。応募対象者は、現在5年生以上となる平成24年4月1日以前に生まれた方で、佐賀市に在住または通勤・通学する人などであります。佐賀市実行委員会のホームページから簡単に応募出来ますので、国スポに生まれ変わる初めての大会をぜひ一緒に盛り上げていければと思っております。

 

それからウクライナ避難民への支援の延長についてであります。

昨年の3月、佐賀市はいち早く避難民の受入れの表明したところでございます。これまでに延べ15組、14世帯、33名を受け入れて、現在13組、12世帯、29名の方が佐賀市で生活をされております。皆さん、幼稚園だったり、保育所、市内の学校などに通われたり、市内の事業所で仕事に就かれたり、着実に佐賀デの生活になじんできておられます。

二十歳のつどいに参加をされたリ、またウクライナと日本のお互いの料理を紹介し合う料理の講座や琴・習字の稽古、佐賀錦織りなどに参加したりということで、日本の文化にも触れながら生活をしていただいております。

佐賀市では、これからも市営バス、市有施設、上下水道を無料で利用できるよう、支援をさらに1年延長し、今後もサポートしていきたいと思っております。

 

次に佐賀市史跡の新たな指定についてであります。

2月10日に佐賀市の文化財保護審議会から牛嶋口跡と思案橋荷揚げ場跡について、佐賀市の史跡として指定をするよう答申を受けたところであります。この牛嶋口は佐賀城下の東入口の跡でありまして、主に当時6か所の入り口があって、木戸や番所を設けて通行人を監視していたということで、その遺構が良好な状態で残っており、今では失われた橋と街道遺構の構造が一体的に分かる貴重な資料として、全国的に見ても数少ない例だということであります。

そして思案橋荷揚げ場跡でありますが、舟から物資を荷揚げした石段の跡であります。この江戸から明治期にかけての物資の運搬には舟が重要な役割を果たしていたということで、思案橋周辺がその取扱い場として、栄えていたことを裏づける貴重な資料となっております。

現地は公園や広場となっておりますので、市民の皆さんにもぜひ足を運んでいただき、佐賀の歴史を感じていただきたいと思っております。

 

そして最後でありますが、大隈重信記念館からのお知らせであります。

明日、2月21日から3月21日まで「大隈重信と津田梅子」と題して企画展を開催いたします。来年度、新紙幣の発行が予定されておりまして、5,000円札の肖像画に津田梅子が採用されております。この津田梅子と大隈重信は関係が非常に深いということで、女子教育において黎明期にあった明治時代初期に、2人が女子高等教育機関の創設に尽力をしておりました。この2人の関わりと功績について、大隈重信の女子教育への貢献を軸に紹介して参ります。

また、3月1日には展示だけではお伝えしきれないエピソードなどを、当時の資料の解説と共に楽しく紹介するギャラリートークも行います。ぜひこの機会にご来館いただければと思っております。

 

大変長くなりましたけれども、私からは以上です。

 

【司会】

はい、それでは説明が終わりましたので、これより質問をお受けいたします。まず、本日の会見内容についてのご質問、そのあとに、市政一般についてのご質問を順にお受けしたいと思います。

また、今回の会見、発表項目が多数ありましたので、質問の際には、ほかの皆様にも質問の箇所がわかりやすいように、質問の冒頭にページ番号をご発言いただきまして、ご質問をしていただきますようお願いをいたします。

それでは、この後の進行は幹事社さんにお願いをいたします。

 

【記者】

説明ありがとうございます。質問なんですけれども、今回坂井市長にとって2回目の当初予算を組んだことだと思うんですけども、この1年目の経験を踏まえて予算を組む上でこだわった点だったり、何かこう工夫した点などあれば教えていただきたいです。

 

【市長】

新春の会見等でも申し上げましたけども、市長に就任して1年以上が経過をしまして、市民の皆さんがどのような思いで生活をされているかとか、課題感を感じておられるかとか、これまで様々な方と意見交換をさせていただきました。そうした方々からいただいた意見を参考にしながら、また、市の職員とも密にディスカッションをしながら、常に市民の皆さんの目線に立って、予算編成を行うことを心がけてきたところであります。

それから、編成に当たっては、例えばDXの取り組みとかは、職員に公募して、若手の職員から提案があったりとか、そうしたものも活用しながら、そして私の思いを予算に反映したいということで、密に頻繁にコミュニケーションとりながら編成をしてきたと、そういうところが心がけてきたところであります。

 

【記者】

次にですね、今回一般会計の当初予算規模が1,046億円と過去最大ということなんですけれども、今のこの市の財政状況を坂井市長はどのように分析されてるでしょうか。

 

【市長】

先ほど申し上げたように、佐賀市の未来実現に向けて、3つの「新しい」を実行するということで、新しい分野へ積極的に取り組む必要がある、そうした認識を持っておりまして、そういう意味で少し、積極予算ということになっていると思います。

財政状況については、厳しい財政状況ではあるんですけれども、特に今問題があるというふうな認識はありません。

 

【記者】

個別の案件についてなんですけれども、スーパーアプリの、スライド13のところなんですけれども、今、DXに力を入れてるですとかそういったこともおっしゃったと思うんですけども、実際のところこのスーパーアプリを使ってくれる人がいないと、これはお金をかけて頑張って作っても意味がないと思うんですけども、実際ニーズっていうのはあるんでしょうか。どれぐらい、どのようなニーズがあるのかお聞きしたいです。

 

【市長】

先ほどご説明の中にもありましたが、例えば行政手続を簡単にできるとか、例えば子育て世帯とか子どもを連れて窓口に並んだりっていうのをかなりご負担に感じられる方もおられると思いますし、また公共施設のデジタルカード化とかも、この携帯、スマホ一つで予約が出来たりということで、たくさんの方が利用をされているそうした施設をより便利していきたいと思っております。

市県民税とか固定資産税とか軽自動車税とか国保税とか様々ありますが、そうした口座振替の手続きがスマホで出来たりとか、そういう意味で、また、図書館の本の予約、貸し出し状況の確認などが出来たりということで、様々、市民の皆さんを便利にする、そうした機能を実装していきたいと思っておりますので、そうした機能を充実させていく。そのことによって、利用されてる方々が便利快適になるということで、ニーズがあるというふうに思っております。

 

【記者】

26スライド目のSAGAアリーナの来訪者へ市内の回遊を促すというこの点なんですけども、これっていうのはSAGAアリーナの新たに5月から使えるようになって、その開業効果っていうものを、今年だけではなく来年以降も持続させていく必要があると思うんですけれども、今回の特別クーポンだったり、街なかの店舗とのタイアップ、この辺っていうのは、今年度だけなのか、それとも来年以降継続してやっていくのか、その辺をお伺いしたいです。

 

【市長】

SAGAアリーナ、B’zだったりユーミンだったりとかライブが開催されたりとか、様々なイベントが開催をされるということで、そうした方々のエネルギーをしっかりと受入れていく仕掛けというのが大事になってくるということで、こうしたクーポンなどで街なかの魅力的なお店等に巡ってもらうとか、そうしたことで考えているところでございます。

まずは、アリーナが開業する令和5年度にこうした事業を行って、そしてまた、今後についてはそうした効果等も見ながら考えていきたいと思っております。

 

【記者】

まず当初予算案全般に関しての質問になるんですけども、やはり昨年までですとやっぱり新型コロナ対策っていうのが予算の中心にあったかなと思うんですけれども、コロナがやっぱり5類に引き下げるっていうとこでフェーズが変わってくるかなと思います。今年ですとSAGAアリーナの開業もあって多くの方が集まるイベントも予定されていて、経済回復に期待するっていうところもあるかなと思うんですけれども、今後市民の方の命を守るためのコロナ対策と、あと、こうした経済対策との両立についてはどう考えていらっしゃいますでしょうか。

 

【市長】

コロナ対策も、5類に引き下げというのも予定をされておりますので、引き続き大事ではあると思いますが、経済活動との両立というのが本格化していく、withコロナが本格化する年だというふうに思っております。そういう意味で、新しい人を巻き込むということを、申し上げておりますけども、SAGAアリーナの完成などを一つ大きなきっかけとする新たな人流の創出だったりというのにも力を入れているところでございます。そうした、今後の地域経済の循環というのを生み出していく、そうした未来志向で取り組んでいるところでございます。

 

【記者】

もう1点お伺いさせていただきたいんですけれども、今回の政策の中でもやっぱり子育て世帯の支援ですとか少子化対策とかもあって、岸田総理も異次元の少子化対策っていうのを打ち出してるところで、佐賀市としても、今後子育て世帯への支援に特に力を入れていかれるところかなと思うんですが、市独自で何か新しい取組がございましたら教えていただきたいです。

 

【市長】

スライドでいうと17ページですかね。子育てに“ゆとり”のあるまちということで、昨年から就職支援金と家賃補助を行っておりまして、延べ79名の方に利用していただいたということがございます。そうしたものを引き続き継続をしていくということと、例えば、「なかまほいく」ですね、先ほど九州では初の取組ということで申し上げましたが、0~3歳児を対象とした親子の学びの場を提供するということで、12組の親子でメンバーを作って、家では出来ない楽しい遊びを通じて、メンバー親子と仲よくなるための親子一緒の時間とか、またもう一つは子どもの預け合いをして、そのメンバー全員が子どもたちを見守るといった、そうした「なかまほいく」という取組でありますが、こうした取組も進めていきたいと思っております。

それから、一時保育の充実ということで、まだまだ受入れを充実させていく必要があるというふうに思っておりまして、受入れ数の増加を目指して予算を拡充しているところであります。

それから、ショートステイなどのレスパイトケアの充実とか、そうした取組を佐賀市として、さらに進めていきたいと思っております。

それから、児童クラブについては4年生以上の受入れ、現在8校区ありますが、これを倍増を目指して、実施場所それから指導員の確保を進めているところでございまして、こうした放課後児童クラブの拡充にも取り組んでいきたいと思っております。

 

【記者】

まず39ページなんですけれども、バルーナーズの関連のものですね。予算額が5,308万円と、この01・02を読む限りは、なかなかこう5,000万円かかるなあっていうイメージがちょっとしづらいんですよね。なので、どういったところにお金がかかるのかなと、やっぱり市民の招待、パブリックビューイング、このあたりは費用もかかるのかなというのがあるので、市長もしくは担当部署の方にもう少し詳しく説明をしていただきたいと思います。

 

【市長】

そうですね、体験イベントをということで、フリースロー対決などでの選手とのふれあいの創出とか3×3大会などを想定しているのと、あと市民の招待で、5月にSAGAアリーナでのプレーオフの試合が、このまま順調にいけば、プレーオフの試合がホームで見れる可能性があるということで、そうしたB1昇格という歴史的な瞬間を、ぜひ市民の方に味わってほしいなということでの市民招待や、新シーズンもこれから始まると思いますので、佐賀市のゲームデーなどを想定しております。

それから、アウェー戦のパブリックビューイングということで、新シーズンに市内の施設で4回程度の開催を想定しております。

 

【記者】

これ、結局1番お金がかかるのは何ですかね、パブリックビューイングがやっぱりウン十万ウン百万かかるっていうことですか。ちょっと余りにも5,000万という数字が乖離してるという質問なんですけども。

 

【市長】

はい、じゃあ地域振興部長、ちょっと補足を。

 

【地域振興部長】

はい。1番大きいのは試合のチケット代の値引きといいますか、今年度も500円割引でやってるんですけども、アリーナに今度変わるということで、幾らになるかまだ決まってないんですけど、恐らく大分上がってくるかと思いますので、割引を今1,000円ぐらいかなと思ってるんですが、その分がやっぱり1番大きくて1,500万円ぐらいを見込んでおります。

それと協賛をする、佐賀市のゲームデーですね、その分が1,100万ほどっていう、その辺りが1番大きいところで、あとはプレーオフの招待ですとか、そういったところになってまいります。

 

【記者】

わかりました。ありがとうございます。

あとは全く別の事案なんですけれども、ノリ養殖漁業者の方の補助というのは、以前もこういうお話あったと思うんですけれども、もう少し詳しく伺いたくて、栄養塩添加に必要な経費の2分の1を補助しますと、これ全漁業者なのか、もしくはこういった漁業者、わからないですけど、被害額は幾らぐらい出てそうとか、要はその対象となる方の定義を教えていただきたいです。

 

【市長】

スライドで言うと、45ですね。はい。栄養塩の添加の経費に対する補助ということで、非常に深刻な不作ということもありまして、ノリ養殖漁業者への支援が必要だと思ってこうした予算案を計上しております。

令和4年度の漁期の栄養塩の添加に要した経費の補助率2分の1で考えております。令和4年度の漁期ということで、令和4年の10月から令和5年3月までを対象期間としまして、この栄養塩添加に要した経費を補助することを考えております。

 

【記者】

対象は全漁業者というか、「被害が出たな、うち」っていう方はどんどん対象になるということですかね。

 

【農林水産部長】

一応、今回の栄養塩添加の方、皆、全漁業者を対象としています。

今現在ですけども、10月から秋芽の養殖が始まって、11月にも栄養塩を一度添加されておりますし、今後今のところは有明海の環境状況も持ち直して、栄養塩の添加はされておりませんが、今後栄養塩の低下とともにまたそういった2月中、3月初めに、施肥っていうか、栄養塩の添加をされた場合には、そこも対象としたいというふうに考えてます。

 

【記者】

追加で、大体何軒ぐらい、全漁業者というのは何軒ぐらい想定、世帯か軒かわからないですけど。

 

【農林水産部長】

軒的には450軒余りになります。

 

【記者】

わかりました。ありがとうございます。

あとすいません、また最後にですね、別件ですいません。49ページのウクライナ避難民の支援の延長なんですけれども、これは我々も何度も取材をさせていただいてるんですが、支援をさらに1年延長ということで、基本的なイメージとしては継続ということになるかと思うんですが、現時点で新たにこういったこともやるというのは特にございませんかね。昨年度のものを、新年度も継続というイメージでよろしいんでしょうか。

 

【市長】

そうですね、昨年度から市営バスや市有施設、上下水道料金を無料にしたり、入学入園等の支援、それから各種手続の支援を国際課職員の通訳などで行っております。この避難民への支援証を令和6年3月31日までにするということであります。また、県やCSOとの連携、定期的な打合せの開催等も引き続き行ってまいります。

 

【記者】

バルーナーズの試合に呼んで、イベントに参加とかじゃないですけど、今僕が今勝手に思いついて言ってますけど、何か新たなね、こうプランとかもあったら、ぜひまた教えていただきたいと思います。

以上です。ありがとうございました。

 

【記者】

17ページ目、子育て関連ですけれども、一時保育でありますとか、ショートステイを充実させるという発表があっていますが、これまでも一時保育など必要とされる方が窓口に来ては「もういっぱいなんで無理です」みたいなことが頻繁にあったということを取材を通しても聞いています。

今回、新規ということではなく、今までにあった制度をきちんと使えるものにしていくというような、そういった気持ちがこもった予算なのかなと思って拝見していますが、市長はどんなお気持ちでこの予算をつけられたのか、当事者の方にどんなメッセージを伝えたいのかという点についてお伺いします。

 

【市長】

このスライドにありますように、ゆとりの時間というのが、今こういう感じでなかなかゆとりの時間を持つことが難しいご家庭が多いのではないかなあと思います。我が家も非常にバタバタしているというのを、自分自身もそうした経験をしておりますし、子育ての負担を減らすことで、忙しい中にあっても子どもと向き合う時間を作りたいと。そして、これは全国的な傾向ですが、共働き世帯が増加傾向にあり、佐賀市においても増加をしているということもあるかと思います。

そうした中で、時間だったり気持ちだったり、ゆとりを持ってもらうために、一時的に預けられる、そうした受け皿の拡充が非常に大事だなと思っておりまして、こうした予算を拡充して、環境を整えていきたいなと思っておりますし、またショートステイについても、子育てに疲れている方とか、また親族の方が遠方にいるとか、また養育者が病気で家庭の養育が一時的に困難だとかっていう方に、こうしたレスパイトケアの充実をさせていくことで、ゆとりを生み出していきたいなと思っております。

 

【記者】

関連で、先ほど触れていただいた児童クラブの学童の拡充なんですが、8校区を16校区に増やすという目標を持っているというふうな説明だったんですが、児童クラブの拡充に関しては、場所の問題と、働いていいただく支援員の方の確保と、2つ非常に難しい課題があるかと思います。

恐らく予算をあげるだけでは非常に厳しい部分もあるかと思うんですが、その2つをどういうふうに乗り越えようとされているのかをお伝えください。

 

【市長】

今おっしゃったように、実施の場所それから指導員の確保、この2点が課題としてあるということで、並行して、実施場所だったり指導員の方の確保というところにも取り組んでいるところでございまして、そうした取組によって受入れの校区というのも増やしていきたいなと思っております。

それから、令和5年度もそうですし、令和6年度以降も、さらなる受入れ拡大に向けての場所や指導員の確保を進めて、ニーズにこたえられるように努力をしていきたいと思っております。

 

【記者】

支援員の方の時給などを上げるというような、そういったことは含まれているんでしょう。

 

【子育て支援部長】

今回の予算では人員の確保のための予算の拡充というのはしておりませんけれども、引き続き私どものほうで募集をすること、それから広告媒体などを使いまして、人員の確保に努めているところでございます。

 

【記者】

これ拝見すると、とても若々しいといいますか、若い市長さんがお考えになってるコンセプトとして、とても訴えてくるものはあると思うんですね。スーパーアプリですとか、カタカナがとてもたくさんありますし、子育て世代に対する政策もちゃんと明記されてるんですけれども、ここで一つ高齢者の皆さんに対するメッセージ、今回の当初予算の中で何か高齢者さん向けの何かメッセージがございましたらちょっとお聞かせいただきたいと思うんですけれども。ちょっとパッとは浮かんでこなかったものですから。

 

【市長】

スライドでいうと10ページをご覧になると、過去最大規模の予算ということであるんですけども、高齢者の方とか、障がい者の方の支援とかそういった部分というのも非常に増えておりますし、当然ながら、「リッチローカル」と言っているのは、「豊かさ」。「豊かさ」っていうのは経済的な価値だけではないと申し上げましたが、幸福度で、横文字で言うと「ウェルビーイング」とかよく言われますが、高齢者の方も健康で、安心・安全に住み続けられる、そうしたまちを目指していきたいと思っておりますし、この予算の中には、かなりのボリュームを高齢者の方への予算ということでも、引き続き計上をしていて、それがまた、増額した形で、計上されている、ということでございます。今回、「3つの新しい」を実行するというくくりで発表をさせていただいたんですけど、その中でも安全・安心に関わる部分とか、見守りに関わる部分とか、様々な形で、高齢者の方々にとっても、引き続き、住みやすいまちでありたいと思いますし、例えば公民館ですとか、図書館ですとか、神野公園といったところも、新しい体験をつくるという事で申し上げておりますけれども、高齢者の方々にとっても、非常に魅力のある、そういう体験になればいいなと思っているところです。

 

【記者】

すいません、ちょっとこの、今お示しいただいた10ページも、高齢者支援プラス約2億円とありますが、具体的に何かこういう事業だ、というのは教えていただけますか。

 

【市長】

ちょっとよろしければ補足をしてもらっても…。

 

【保健福祉部長】

詳しく細かなことはちょっとわかりませんけれども、高齢者支援としましては、今、地域の中で高齢者が安心して暮らしていけるということで、地域包括ケアというような部分で、介護、それから、医療ですね、そういったものを組み合わせて、安心して暮らせるような形で施策を実施しております。この分がですね、自然増として、高齢者の方、75歳以上の方も、増えてきておりますので、若干そういった形でボリュームが大きくなってきているということと、それから後期高齢者の保険ですね、この分が、対象者のほうも増えてきて、医療費のほうも大きくなってきているというようなこともありますので、そういったことの、拡大、増加ということで、こういった2億円というようなことになっております。以上です。

 

【記者】

最初のスライド4ページ目のところに、21号議案の条例をそこにピックアップして書かれたのは、どういった思いで取り上げたのかというのを教えていただいていいでしょうか。

 

【市長】

条例議案、17件ございますし、当初送付案件も全部で40件あるということでありますが、予算関係の議案ですとか、その中で条例議案として国の制度改正とかを踏まえた改正とかも、いろいろ条例議案の中には含まれておりますけれども、この佐賀市の手話言語の普及及び障がいの特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に関する条例ということで、検討会議も、これまで開いて、議論をしていって、今回、お出しをするものでございます。障がい者の方の特性に応じた、多様なコミュニケーション手段についての理解を深めて、互いに尊重し合うそしていきいきと生活する、地域社会の実現を目指すということの、非常に重要だと思っておりまして、佐賀市として新たに制定する条例ということでご紹介をさせていただきました。

 

【記者】

あとは、またノリの養殖の部分になるんですけど、45枚目のスライドの、実際に市長が漁場の現地視察をされて、今回の色落ちが、少し改善はされているとは思うんですけど、改めて補助を決められた思いっていうのを教えてください。

 

【市長】

1月の17日に、河口付近だったり沖合だったり、漁場を私も視察をさせていただいて、漁協の方からも、いろんな声を、状況を、お聞きしたところでございます。10月26日の採苗後の雨が非常に少なかったということで、栄養塩の供給が少なく、非常に厳しい状況にあるということを、直接見て、そういう感想を持ったところであります。網を撤去している漁場なんかも実際にあったところも確認しております。その後の1月17日も、直前に雨が降って、少し回復しているところがあったり、あるいはまだ回復してないところがあったりと、非常に場所によってもいろいろ、様々な状況にあるということで、また回復傾向にはあっても、引き続き非常に厳しいということも拝見をしたところであります。そうした中で、ノリ養殖業者が非常に一生懸命頑張っておられるので、何とか支援が出来ないかということで、検討しまして、今回の栄養塩添加の経費に対する補助というのを、上げさせていただきました。

 

【記者】

他の方でご質問ある方いらっしゃいますか。

 

【司会】

それでは続きまして、市政一般に関する質問をお受けいたします。お願いいたします。

 

【記者】

まず幹事社から1点お聞きしたいんですけれども、先週ですね、2月11日に見島のカセドリがあったと思うんですけれども、私自身初めて目の前で見て、すごい感動した次第だったんですけれども、1点お聞きしたいのですね、カセドリの会長さんは1人で長く会長されてきてですね、報道対応ですとかも1人でされていたんです。一応、市のほうから投げ込みはあったんですけれども、当日、あまりこう、私たちと触れ合うことも、話をすることなどもなく、会長さんにすごい負担がかかっているように感じましたし、実際ご本人もそのようなことを続けていけるかって、続けていきたいけどっていうようなことを、おっしゃっていました。市として、ユネスコに登録されている、見島のカセドリのようなものに対して、どのように関与していくべきとお考えかというところをお聞きしたいです。

 

【市長】

すいません。ちょっと補足をしてもらってもよろしいですかね。

 

【地域振興部長】

地域振興部のほうから補足をさせていただきます。見島のカセドリは先ほど言われたように、ユネスコ無形文化遺産に登録をされております。今の会長さんがそれ以前から、会長として携わっていただいてまして、やっぱり自分がやらないと、っていう思いが非常に強く、今に至っているというところなんですが、当時は、ものすごくお客さん、見物客の方が多くて、市職員もかなりの数出て、お客さんの案内ですとか、駐車場がないので、芙蓉校のグラウンドを借りたりして、そういうお手伝いをずっとさせていただいておりました。が、コロナ禍中になったということがあって、基本的にはもう、あまりこう、広報もしない、見物客は基本的にお断り、という形でされていますので、私たち自身も、今回も数人、職員のほうは行っておりますけれども、基本的には、そんなに役割はないというところにはなっております。地元の方も、カセドリ自体が、あまりこう、外に見せるものではないというか、もともとの成り立ちが、自分たちの集落の中だけでやるものであるっていうお考えをお持ちなので、市の職員といえども、正直あまり関わらないでほしいというところもあるように私たちは受け取っております。ただ、見物客が多いときには、そういう側面的な支援はもうせざるを得なかったという状況でありますので、行ってきたということです。あと必要な経費等についてはですね、補助金などを出して支援はしているところでございます。

 

【記者】

ありがとうございます。幹事社から以上です。ほかに何かご質問ありますか。

 

【記者】

今日の午前中に、オスプレイの関係で、佐賀市議会の特別委員会が開かれました。そちらで、担当の室から佐賀空港の自衛隊使用要請に関する論点整理骨子案が示されました。これまでの説明会でありますとか、市が投げかけてきた質問回答、そういったものを網羅して、整理をしたという説明だったんですが、この論点整理の骨子案をもって、九州防衛局には再質問を行わず、一定の整理をするというふうな、そういった位置づけになるんでしょうか。位置づけを教えてください。

 

【市長】

これまで、市民の方や議会等からの意見、それから佐賀市としても様々な質問をし、また、疑問点等に対する防衛省からの回答等につきまして、一旦、整理を行ったところであり、本日、御説明した論点整理骨子案を踏まえて、防衛省に確認等をしていきたいと思っております。論点整理骨子案の中で、市民生活への影響等の整理もしておりますので、そうした点も防衛省等に確認していきたいと思っております。

 

【記者】

そうしますと、4回目の質問はあるということになりますか、もうないということになりますか。

 

【市長】

これまで5回の説明会、それから議会の特別委員会に市の執行部は4回対応して、また、疑問点等の照会等も行ってきたところでございます。そうしたことで、市民の皆さん、それから議会等からの意見、防衛省からの回答等についての整理を一旦行ったということで、方法等は決まっておりませんが、本日御説明した論点整理骨子案等を踏まえて、防衛省に確認等をしていきたいと思っております。

 

【記者】

今の関連なんですけれども、今日示されたのは骨子案ということで、今後市議会のご意見も踏まえて、もう一度練り直したり、防衛省に照会すると思うんですけども、論点整理としては、最終的に完成版というような形で、調査室のほうでまとめるっていうような認識でいらっしゃるんでしょうか。

 

【市長】

本日御説明した、この論点整理骨子案でありますけれども、そこで市民生活への影響等の整理といったところも説明しておりますが、そうした点について、防衛省等に確認していきたいと思っております。

 

【記者】

質問したいのは、そのあとの流れとしてはどういう展開になっていくのかっていうところです。

 

【市長】

まずは、こういった論点整理骨子案等を踏まえまして、防衛省に確認していきたいと思っているところでございます。

 

【記者】

わかりました。すいません、一つだけご認識を確認させていただきたいんですけど、佐賀市の立場としては公害防止協定の立会人であって、それが見直されたのでちょっと変わったと思うんですけど、もう一つ、県と市が結んでいる公害防止協定の当事者であるっていう認識は市長のほうであられるか、一応確認お願いします。

 

【市長】

佐賀県と佐賀市との間でも公害防止協定を結んでいるわけでありまして、そうした意味で当事者であるということでございますし、また佐賀空港が立地する自治体でもあると思っております。そうしたことで、佐賀県からも説明を受けたり、防衛省からも説明を受けたり、また、こちらのほうからも確認等をしているところでございます。

 

【記者】

オスプレイ関係でもう一問お願いします。説明会の会場でも、今日のオスプレイの特別委員会でももう一度説明会を開いてほしい、開くべきだ、という意見が複数回上がっています。佐賀市として、もう一度説明会をすることを九州防衛局などに要請するお考えはあるんでしょうか。

 

【市長】

これまで5回の説明会が開催されてきたところでございます。また、そうした中で、これまでの説明会で出た様々な御意見や、議会等でも出た懸念点、また我々として思う懸念点などを踏まえて、防衛省へ3回質問書を送って回答を得るなど、対応してきたところでございます。そうしたところで、一定の整理をするということで、本日、論点整理骨子案を御説明したところでございます。また、排水の問題など、今後、具体的な検討が行われる部分もあると認識しており、今後防衛省のほうで対応がなされると思いますので、そうした排水の問題などの説明については求めていきたいと思っております。

 

【記者】

多くの方を集めてもらう形での説明会について、佐賀市としては要請をするのか、先ほど、そういったことを受けて一定の整理をした、論点整理を今日骨子案として示した、という表現もありましたので、一旦これで、要請はしないというお考えなのか、どちらの立場なのか教えてください。

 

【市長】

これまで5回説明会が開催されております。そうした中で出た様々な御意見も踏まえながら確認してきたところであり、論点整理骨子案ということで、本日御説明したところであります。また、そうした中で、その方法は特に決まっておりませんけども、論点整理骨子案等を踏まえて、防衛省に確認していく必要があると思っております。

 

【記者】

すいません。お尋ねの仕方がよくないので、回答が得られないんだと重々承知しているんですが、お尋ねをしたいのは、市がどういうふうに確認をしていくかということではなく、市として、市民の多くの方が集まるような会場で、もう一度説明会を開いてほしいという声があるんだけれども、その声にこたえて要請をするのか、いや、もう既にそれはすべて終わりました、ということで、要請をする考えはないのか、ということをお尋ねしたいと思っています。

 

【市長】

説明会でありますが、年末に3回、県民の皆様や県内に勤務の皆様を対象とした説明会が開催されたところであり、また影響の大きい校区における説明会も2回開催しているところでございます。そうした中で様々な御意見が出たと思いますので、その点も含めて確認しているところであります。今後については、論点整理骨子案の中で、我々として市民生活への影響等ということで整理した部分を、引き続き、確認していきたいと思っているところでございます。今後ですけれども、我々の論点整理骨子案の中でも、例えば、非常に重要な排水の問題などは、また今後具体的な検討が行われますので、しっかりとした検討・対応をこちらとしても確認したいと思いますし、それが何らか漁業者の皆さんに、しかるべく、説明されることを求めていきたいと思っております。

 

【記者】

今日午前中の、特別委員会の中で、佐賀市として、態度を表明したらどうかという趣旨の、態度表明というのは、計画への賛否ですね、県は受入れを表明という形でやってますけども、佐賀市としてもやってはどうかという趣旨の質問がありました。論点整理というのは、それを何か賛否を佐賀市として判断する上での、材料を今、そのためにこの論点整理をしているという理解でよろしいでしょうか。

 

【市長】

佐賀市は、空港が立地する自治体でもありますので、どういった影響等があるのかということを、しっかりと確認する必要があると思っており、これまでいろいろ出た質問や指摘、また我々として思った懸念点等も含めて、疑問点や求めたい対応などを確認し、文書でも回答をもらったところであります。そうしたものを踏まえて、論点整理骨子案ということで、こうした形で一旦整理して、御説明したところであります。その市民生活への影響等の整理ということで、そうした影響等がある部分について、まずは防衛省に確認していきたいと思っておりまして、その上で判断ということかと思っております。

 

【記者】

論点整理は、佐賀市として、受入れするかどうかを判断するための、そのための課題点を、課題点があればですね、それが大きな問題ないとすれば、例えばその受入れするなり、あるいはまた拒否するなりするための、目的はそういうことだということでよろしいでしょうか。この論点整理。

 

【市長】

先ほど申し上げましたけれども、様々な懸念や農業・漁業・産業・生活環境にどういった影響があるか確認し、またそうした点についてしっかりと防衛省の方に対応を求めていくことも必要と思っております。これまで出てきた懸念点や疑問点などについて、防衛省からしっかり回答を今まで得てきたのですが、そうした対応を引き続き求めるべきところについては、しっかりと求めていくことが必要と思っており、まずは、様々出ている疑問点等を整理したということでございます。そこで出てきた影響等の整理に関して、また防衛省に確認していきたいと思っております。

 

【記者】

整理を完了したその先には何があるんですか。

 

【市長】

佐賀市は、立地自治体でありますので、自衛隊の使用要請に関する影響等をしっかりと確認する必要がありますし、また、防衛省にしかるべき対応を求めていく必要があるということで、この論点整理があるかと思っております。防衛省にしっかり確認していきたいと、まずはそこを思っているところであります。

 

【記者】

確認出来たその先には何があるんですか。

 

【市長】

確認をしていって、その上で、佐賀市として、どういう判断をするかというところかと思っております。

 

【記者】

つまりそれは何か整理出来たら、佐賀市として何らかのその判断をすると、つまり受け入れるか否かの判断をするという理解でよろしいですね。

 

【市長】

まず論点整理をして、防衛省等に影響等についてしっかりと確認して、その上で、佐賀市として、どうするかということを判断するということでございます。

 

【記者】

新幹線のことなんですけれども、今月の9日に国交省の方が県のほうにいらっしゃって、空港ルートについて、現実的な選択肢とはなり得ないというふうなお話をされました。空港にしても佐賀駅にしても佐賀市にあると思うんですけども、市長のこの一連の受け止めを教えてください。

 

【市長】

国と佐賀県の幅広い協議の中で、空港ルートに関してですかね、橋梁とか沈埋トンネルとかシールドトンネルと、3つの工法の説明がされたと聞いておりまして、その中で、佐賀空港直結ルートについての、国の考えについて説明があったと聞いているところでございます。

一方で、与党検討委員会の中で、空港の高さ制限を外れるルートに関する言及があったと聞いておりまして、まだ今後議論がなされていくのかなと思っております。

現段階で、その判断材料が十分に示されたとは言えないのかなと思っており、そこは佐賀市としてもルートとか駅の位置とかでまちづくりに大きな影響を与えることになりますので、この件については引き続きしっかり情報を得ながら、注視していきたいと思っております。

 

【記者】

1月23日だったかと思いますが、厚労省が保育所などで使っている乳幼児のおむつについて、保育所などで処分するよう求める通知を全国の自治体に出したという報道がありました。市内でもかなり多くの保護者に持ち帰りをしてもらっている実態があるかと思います。

この通知を受けて、佐賀市がどのようにお考えになっているのかというのをお尋ねをします。これだけ保育士不足が言われている中で、この仕事が増えるから非常に負担が増加するんじゃないかという視点もあるかと思いますし、逆側から見ると保護者のこれまでの負担の軽減につながるという両面からの意見が聞こえてきます。佐賀市としてはこの通知を受けて、どういった検討をされているのか教えてください。

 

【市長】

市としての検討状況、ちょっと補足を。

 

【子育て支援部長】

厚労省の通知を受けまして、私ども今、現在その通知を各園のほうに、通知を流させていただいたところでございます。厚労省の動きということで、各園のほうでも、市内の各園のほうでも既にご指摘のとおり、保護者のほうの持ち帰りをやめて、園で処分するという動きをされてる園も増えてきてるというふうに認識をしております。

私どもも、各園の状況などを把握しながら、今後の対応について検討を進めてまいりたいと考えております。

 

【記者】

処分費用を佐賀市が負担するというようなことに関しては、新年度予算などでは反映をされているものなのでしょうか。

 

【子育て支援部長】

新年度予算につきましては、特に予算措置をしているというところでございません。現段階では各園の状況などを把握してまいりたいと考えております。

 

【記者】

ほかにいらっしゃいますか。

 

【司会】

はい、ほかにないようですので、以上をもちまして、市長定例記者会見を終了いたします。

本日はありがとうございました。

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