佐賀市とアメリカ合衆国内務省土地管理局は、「東よか干潟」と「クパルック湿地(Qupaluk)」の姉妹湿地提携に関する覚書を締結しました。
東よか干潟とクパルック湿地は、ともに東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ(EAAFP)に参加し、渡り鳥の生息のための保全などに取り組んでいます。
東よか干潟は渡り鳥の越冬地・中継地となっており、日本で最も多くのシギ・チドリ類が渡来する湿地です。一方、クパルック湿地はアメリカ合衆国アラスカ州にあるシギ・チドリ類の繁殖地となっている湿地です。
どちらの湿地もシギ・チドリ類にとって重要な場所であることから、姉妹湿地として提携し、共通種の共同調査や知見の共有などを行いながら湿地保全の取組を進めていきます。
【覚書締結の様子】
覚書の概要
相手方
アメリカ合衆国内務省土地管理局
締結日
令和5年2月8日(水)
主な連携事項
・シギ・チドリ類とその生息地の研究及びモニタリングにおける協力
・シギ・チドリ類とその生息地の保全及び管理について意見及び情報の交換
・両湿地に関する普及啓発及び教育を提供し、湿地間の交流を促進
クパルック湿地(Qupałuk)について
クパルック湿地は、米国アラスカ州の北極沿岸平原にあるアラスカ国立石油保護区内の テシェクプク湖北東に位置しており、アラスカ州土地管理局によって管理されています。
広さは約21,000ヘクタールあり、ほぼ手つかずのツンドラ湿地帯です。
クパルック湿地には、約6,000羽のハマシギが生息しているほか、合計約 30,000 羽の渡り鳥が営巣しており、さまざまな種の渡り鳥が羽化するための重要な生息地となっています。
photo:WCS
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