第4回 市長と円卓トーク(住む人・来る人に“よりよいまちの実感”を)
開催概要
テーマ 住む人・来る人に“よりよいまちの実感”を
~SAGAアリーナから人の流れを生む、スポーツの力でまちを活性化~
第4回目のテーマは、今年度の佐賀市の4つの重点項目の一つである「住む人・来る人に“よりよいまちの実感”を」として開催しました。今回ご参加いただきましたのは、市長とも年代が近く、佐賀商工会議所青年部で若手経済人として佐賀の経済界をけん引されている8名の方々です。
【日 時】・・・令和5年2月1日(水)13時30分~14時40分
【会 場】・・・佐賀市青少年センター(佐賀バルーンミュージアム 3階)
【参加者】
《佐賀商工会議所青年部》(以下「佐賀YEG」という。)
会長 木下 壮太郎、副会長 木下 徹郎、田畠 寿太郎、専務理事 武冨 時比古、常務理事 北島 基晴、委員長 石川 浩史、出向理事 江口 裕太、副委員長 高尾 晋平
トークの概要
※冒頭の挨拶や意見交換については、要約した内容を掲載しています。
佐賀YEGの活動紹介
【会長 木下壮太郎 様】
佐賀商工会議所青年部のことを紹介させていただきます。
まず、商工会議所青年部の目的は、次代の地域経済を担う若手経営者・後継者の相互研鑚の場ということ、また、青年経済人として資質の向上と会員相互の交流を通じて地域企業の発展と豊かな地域経済社会を築くということです。また、企業の発展と同時に地域経済の発展を図る商工会議所活動の一翼を担うという理念のもとに、各地の商工会議所に設置してあります。
佐賀YEGは平成20年3月26日に結成され、今年15周年を迎えました。会員数としては158名となっていて、おそらく九州の中で3番目、4番目ぐらいの会員数を誇る組織へと成長しております。構成としては佐賀市内を中心に県内の企業及び行政ということで、業種は多岐にわたっています。単年度制なので会長は毎年変わり、令和4年の4月から令和5年の3月までは私が会長を務めています。
私の令和4年度のスローガンは、「New step toward innovation of YEG ~変わらない為に変わり続ける~」というものです。ここ2年コロナでなかなか厳しい思いをしました。でも、コロナが明けて何か世の中が変わっていくんじゃないかという中で、私たちも変わっていかなければならないということで、こういうスローガンにしています。
全体の活動方針としては、「1.佐賀YEG創立15周年記念事業を開催し、佐賀YEGの魅力を発信、更に絆を深めよう」ということです。また、「2.佐賀の未来を見つめ、行政と連携し、地域活性化の行動をおこそう」、「3.交流と研鑚を通し、ビジネスチャンスをつかみ自企業の発展に繋げよう」、「4.日本YEG、九青連、県連の活動に参加し、交流の輪を広げよう」としています。
今年行いました事業は、3年ぶりに開催された佐賀城下栄の国まつりの事業として、バルーナーズカップとフリースロー大会を唐人町商店街振興組合さんと共催しました。その次の日にはARKS(アルクス)でビアガーデンを開催したほか、佐賀大学生による打ち水等のイベントをして環境面でのPRもいたしました。1番大きかったものは、佐賀YEG創立15周年の記念事業として、このバルーンミュージアムで開催した式典になります。
令和5年3月には、今年度最後の事業である「職フェス」を開催する予定です。これは、なかなか県内の就職率が上がらない中、県内の優秀な人材を逃さないために「県内にもすばらしい企業があるんだ」ということを高校生たちに知ってもらうようなイベントを行う予定です。
今年は出来ませんでしたが、通常の年であれば国際事業というものがあり、海外に行って、ビジネスチャンスに繋げるというような事業もやっております。
市長あいさつ
【坂井市長】
皆さん改めまして、本日は貴重な機会をいただきましてありがとうございます。今回のテーマ、「住む人・来る人に“よりよいまちの実感”を」ということで、私の思いをお話させていただきたいと思います。
まず佐賀市のスローガンとして、私は市長に就任してから「動きます、佐賀市。」というスローガンを掲げさせていただきました。そして令和5年に「常に挑戦しつづけることで、常に価値を生みだす市政へ」ということを加えさせていただきました。この「常に価値を生みだす」というのは、行政が結構苦手な分野なのかなと思いますが、先ほど、木下会長からのお話にもあったように、皆さんが普段取り組んでおられる、ここでしか出来ないようなこと。例えば、ここでしか味わえないお酒が楽しめるとか、スポーツの感動が楽しめるとか、また、佐賀の食が楽しめるとか、様々な価値というものがあると思います。行政もそうした色んな価値を生み出していく、その一つのきっかけとなる連携について取り組んでいけたらと思っております。
参加者との意見交換
1.SAGAアリーナから人の流れを生む
【司会】
SAGAアリーナは5月に完成します。多くの人がやって来ると思います。そういった方々に、どういった情報を届けるかが重要になってくると思います。そういった部分で皆様方からいろんなアイデアなどもお話しいただければと思います。
【副会長 田畠 様】
いろんなことをして、一定の人の賑わいはつくれるのですが、なかなかそれを持続させていくことが難しく、我々も官民連携でいろんなことをこの10数年取り組ませていただいています。
成果も出ていますが、何か核となるものがなければいけないというところでSAGAアリーナが挙げられます。同様の施設として1番比較されるのは沖縄アリーナというところです。沖縄アリーナには僕も昨年2回、行かせていただきました。沖縄市にあって、決して便利なところにあるわけではないです。琉球ゴールデンキングス(※沖縄市をホームタウンとし、男子プロバスケットボールリーグ1部に所属するチーム)は、ずっと体育館で活動されていましたが、当時から物凄く人気があったバスケットボールチームで、昨年から沖縄アリーナに移管されました。
その沖縄アリーナの爆発力というか、そこの収益が物凄く上がっていて、アリーナ内の飲食の部分で言うと当時体育館でやっていた時が4,000万円ぐらい。それが昨年は2億円になっているんです。5倍に膨れ上がっています。ただ、平均集客数で言うと増加幅は1,200~1,300人ほどしか上がっていないんです。3,000人から4,500人ぐらいに上がったというぐらいです。
佐賀の商工会議所青年部も含め、佐賀県民・市民もそうですけども、アリーナがただの大きな箱なのだというぐらいのイメージを持っただけでなく、やはり我々商工会を中心にいろんな企業体、また行政も一緒にこのSAGAアリーナの持つ爆発力に着目したいですよね。
先ほど言ったように、人も来る。そして、ご存じだと思いますけども、アリーナの中には3階にVIPルームもあるんですよね。そこは動線も出入口も別ですし、直通で行けるエレベーターもあります。もちろん木下さんがおっしゃるような佐賀の美味しいものを出したり、お酒も出したり、飲食業者の方もいらっしゃいます。
ただ、やっぱり僕らも、どちらかというと周りの反応を見ながら動いていく、人より先に出てはいけないというところがあります。何か奥ゆかしさがあるというところでありますが、このアリーナがせっかくあるのだから、箱というのではなく、このすばらしい施設を使い倒すような取組を官民連携でぜひ進めていきたいと思っています。
バルーナーズをそのプラットフォームとしていろんなことにチャレンジしていただければと思います。
SAGAアリーナは、国際基準に沿った施設になっていますので国際大会も誘致できます。それから今オールスターにも手を挙げさせていただいております。オールスターになれば、日本中からお客様が来られます。そうなれば行政の方も我々も協力しながら、宿泊や観光であったり、また飲食であったりというその動線をしっかり駅から中心市街地へ作っていくことで連携を取りながら、やらせていただければと思っています。
【坂井市長】
今、田畠副会長から色んなワクワクするようなお話がありましたけれども、沖縄アリーナ、私はまだ行ったことがないのですが、ぜひ行きたいなと思っています。今度、機会があれば、ぜひ視察したいなと思います。
サッカーのW杯も凄く盛り上がりましたけれども、実はバスケットボールのW杯が今年、沖縄アリーナで、そして日本で行われるということです。東南アジアの国々と3か国共催ということですね。日韓W杯で凄いサッカー人気が出たと思うんですが、そういう凄い選手が沖縄に来る、日本に来るということ、そしてアリーナでそういった素晴らしい感動が生まれるということですよね。そして、収益面で4,000万円が2億円になり、平均集客数が3,000人から4,500人になったとありました。いろんな経済活動が生まれているということですよね。そこには、たぶん観戦をしながら、ちょっとビールを飲んだり、それからいろんな沖縄の物を買ったり、宿泊や食事とかですね。それ以外にも色んなダンスチームも様々なイベントとかそういう機会というのも増えたりすることが考えられます。
例えば駅前で行われたり、そういった色んなことにも繋がっていくと思います。そういうワクワクするような変化が今後生まれるポテンシャルがSAGAアリーナには、あるということです。SAGAアリーナは毎週末、すでに予約が入っていると聞いているので、それを上手く連携させて、動線を繋げていくということも挙げられます。
また、佐賀市は文化会館も持っています。連携して情報を公開できる部分については、どんどん皆さんとも共有できるような形にして、それで、お店もそれに合わせてこういうことをやろうとか、いろんな連携に繋がっていければ、きっと田畠さんがおっしゃったような未来が来るんじゃないかと思っています。
【副会長 田畠 様】
一つ懸念しているのが、SAGAアリーナへ歩いて行こうとしているところです。それは良いことだと思います。ただ、どうしても車社会ですから、電車を使って来る方って限られている。なので、皆さんやっぱり車を使って来られると思います。SAGAアリーナ周辺には約1,200台分の駐車場しかない。県外から車で来られるのは致し方ないと思いますが、その中でどこを駐車スポットにするのかは、考えていかなくてはいけない。
そこでもう一つ考えなければならないのは、駅から北側のアリーナまでの部分だけではなくて、駅から南側のバルーンミュージアムぐらいまでの賑わいづくりをどのように考えていくのかということです。例えば、これからクーポン券を出すとか、もしくはシャトルバスを運行するなどのことがなければ、せっかく来た方が電車に乗って帰ってしまう。近くのパーキングに停めて、駅の方へ帰ってしまうというのではなく、商工会議所の青年部としても、何かご協力できることがあれば、良い循環ができるのかと思っています。
【坂井市長】
おっしゃったとおり車で来られる方も多くおられると思いますし、そして駅からアリーナだけじゃなく、この街なかに人を呼び込んでくるということが大事だと思っております。そうした意味で今、「サガマチ・ランデブー」で、いろんなクーポンが出ていたり、ポイントが貯まったりという取組に多くの企業さん、事業者さんたちが協力をしてくださっています。約150店舗あるということですが、さらに拡大させて「こういうお店がある」とか「いろんなことができる」というのをSAGAアリーナに来た方にわかりやすく届けていくことも必要だと思っています。
そして、街なかに駐車場がたくさんあるので、そうしたものを例えばSAGAアリーナのホームページを見る方がわかりやすく見られるような工夫も必要だろうと思います。そしてSAGAアリーナに来られる方が街なかに駐車をされたら、そこからの動線として公共交通であるバスなどの充実をセットで検討していきたいと思います。
【委員長 石川 様】
SAGAアリーナは本当に爆発力を期待できるものだと思います。旅行とか行った際に、駐車場を探すことが1番最初なんですよね。何かこうリアルタイムで「駐車場が空いています」と出るものが駅や通りなどにあったら非常に助かるなというのもアイデアとしてあるのかなと思います。
飲食店の方も頑張ってらっしゃいますので、バスケットボールの試合を見に来た時には、「生ビールなどありますよ」などの情報を紙媒体で提供してもいいのかなと思います。タクシーにもチラシみたいなものを紙媒体で置くのも一つのアイデアかと思います。
【坂井市長】
今おっしゃった駐車場をわかりやすく見せていくというところと、そして、観光情報を簡単なチラシなどでわかりやすく、手に取って、見てもらえるようなことも考えていかなければいけないと思います。
SAGAアリーナオープンというのもありますし、また、国スポ・全障スポが来年に開催されます。令和5年6月からは、プレ大会ということで、いろんな競技が開催されるということもあります。九州あるいは全国大会という形で開かれる競技もあるので、そうした方々にも簡単に見てもらえるような観光情報を届けていき、そしてリピーターに繋げていきたいなと思います。
【副委員長 高尾 様】
先日、東京からお客さんがいらっしゃったんですけど、まず佐賀で泊まるホテルがないから毎回博多に泊まられます。私の店に来て、そのまま博多に帰られることが凄くもったいないと思いました。せっかくアリーナもできますし、佐賀駅の再開発が終わるので、それが凄くもったいないなといつも思っています。
【坂井市長】
宿泊稼働率も佐賀県は高いという良いニュースとして出ていますが、逆に言うと足りていないと思いますので、今後大きな課題になってくると思います。泊まっていただけると、使うお金も数倍に変わってくることでもあるので、そこは大きな課題です。また、今ある施設も知ってもらい、そして佐賀市にどんどん泊まってもらうことも必要かと思っておりますので、両面で取り組んでいきたいと思います。
【出向理事 江口 様】
今年度は駅北口のほうが凄く盛り上がるというイメージを受けています。そうなると、唐人町や白山、松原などの街なかの飲食店は、大丈夫なのか。高架下周辺にも魅力的な飲食店が入ると聞いていますので、南側のほうにも人が回遊してもらえるような仕組みづくりをしていかなくてはいけないと思います。先ほど言われたスーパーアプリの中に「サガマチ・ランデブー」に加盟している店舗のポイントカードシステムを落とし込むとか、デジタルサイネージもあるので、QRコードを読み取って歩いていくと飲食店でサービスを受けることができるとかですね。何か南側のほうに人を回遊させるアイデアを考えなくてはいけないと考えています。
【坂井市長】
今日、企画の部局も来ているのでスーパーアプリという言葉に反応していると思います。スーパーアプリはコストを費やして構築するので、それを活用してもらう。そして、それに触れた方がサービスを受けられて、そして地域に還元されるということが理想の姿だと思います。「サガマチ・ランデブー」なども活用しながら、そうした街なかに誘客することを是非やっていきたいと思います。
【副会長 木下徹郎 様】
皆さんも旅行に行くことがあると思います。その際、歩く方もおられるかと思いますが、知らない町で1番最初に使うのは目的地まで行くタクシーだと思います。町によっては、タクシーの運転手の質が良くないところがある。佐賀市、佐賀県のどちらがするものか分からないですが、タクシー会社に声をかけて資質向上の為の乗務員研修などをしていただくと、県外から来ていただいたお客様は凄く良い気分になれると思います。
【坂井市長】
初めて訪れる方というのは、スムーズに行きたい、ストレスなく行きたいと思われた時にタクシーは選択肢の上のほうに来るだろうと思います。その時に「佐賀は何もなかよ」と言われないようにするということが一つあるのかと思います。
【副会長 田畠 様】
僕も今、SAGAアリーナやバスケットボール関係を始めて1番感じているのは、佐賀はパブリックの部分をよくしていただいている反面、行政の役割と民間の役割がちょっと曖昧になっていると思っています。
例えば、SAGAアリーナで言うと、MICEや学会であったり、アーティストが来たときのお弁当、スタッフの弁当などですよね。学会になると5,000人規模になるので、かなりのビジネスチャンスなんですよ。
ただ、言われているのはクオリティの部分をしっかり上げてくださいというところです。佐賀のものを使って、クオリティを均一化していく。これは物凄いビジネスチャンスなんです。例えば3,000円の弁当が1,000個、2,000個とかになるんです。
ただ、これを行政がやらなければいけないのかではなく、そこを佐賀YEGなどに情報を出していただくことによって、民間がしっかりアンテナを立てて、そこに対してしっかりと投資をするというところが、僕は全体的に風潮がないのかなと思っています。これはもう官民連携でやっていくんですけども、パブリックはパブリックしか出来ないことがありますし、我々は民間としてそこに投資をしていくということをもっと積極的にやらなければいけないと思います。
そこは落ちてくるものを拾うだけではなくて、自ら取りに行くということを僕たち佐賀YEGがしっかりやっていく必要があります。SAGAアリーナの勉強会であったり、こういうことをやっていくことで、しっかり佐賀の若手経済人に利益が落ちてくるようにしていかなければならないと思います。
【坂井市長】
落ちてくるものを拾いに行くのではなく、自分から取りに行くということが非常に大事だと思います。
そういう情報を出していくといった、皆さんが取り組みやすい環境をいろんな形でやっていって、「よし、やるぞ」といった気運を醸成させることをやっていけたらいいなと思います。そういうご指摘をいただき本当にありがとうございます。
2.スポーツの力でまちを活性化
【副会長 田畠 様】
スポーツの力でまちを活性化ということですけど、それはもう僕らも十分わかっていて、社員にもしっかり伝えています。その中でも2つあると思っています。1つは、ローカル的なアイデンティティの分ですよね。先ほど言っていただいたように、佐賀市にはバルーナーズがあるんだということで、県民性、市民性の部分で誇りとなってもらえるようなチーム体制を構築しないといけないというのがあります。もう1つは、経済の部分で地域にお金が落ちる仕組みを構築しないといけないですし、バルーナーズがあるからホテルを建設したいねと思っていただけるぐらいまでにならないといけないですし、SAGAアリーナの爆発力にかけて民間投資を呼び込むようなところを佐賀YEGや商工会といった民間と行政が一緒に誘致をしていくということをできれば素晴らしいなと思っています。
スポーツの力は本当に大きなものがあるんですけど、やっぱり最終目標というのは佐賀の街なかが賑わうことだと思っています。例えば、事業者さんたちがしっかりお金を稼いで、そこで「バルーナーズがあってよかったね」、「SAGAアリーナがあってよかったね」と言われることが僕らの目的なので、そこに向けて官民しっかり連携して、また商工会とも連携しながら、街にお金が落ちる仕組みをしっかり構築していければと思っています。
【坂井市長】
まず宿泊も課題だということで、佐賀市の場合は駅前の旧西友駐車場にホテルを核とした施設誘致が何とかできないかということで動いています。コロナもあっていろんな話というのが、一旦ちょっとしぼんだ部分もあるんですけども、またこれからそちらの誘致のほうにも力を入れていきたいと思います。それだけでは、たぶん十分ではないだろうと思うので、そういう意味で官民連携しながら色んな形を考えていきたいと思います。ここに進出したら収益確保できると思ってもらえるような、そういうまちにしていくということで、取り組んでいけたらなと思います。
そして、バルーナーズさんも非常に好調だということで、私も試合を見に行ったりして色んな方々と一緒に応援をしていますが、世代によってはルールがわからないとか、初めて見たという方がかなり多いなと思っています。でも、見てもらったらリピーターになってもらえるだけの魅力がありますし、「良かった、楽しかった」とおっしゃっている方もよく見るので、そういう方々に広がっていけばと思います。また、今度SAGAアリーナもできるので、きっかけになるようなことも佐賀市としてできたらと思っています。 そして、こういうバルーナーズさんやサガン鳥栖さん、久光スプリングスさんなどのプロスポーツチームが子どもたちの目標になるということで、子どもたちと何か一緒に盛り上げられるようなことも今後していけたらなと思っています。
【常務理事 北島 様】
先ほどのお話の中で、やはりアーバンスポーツを沢山取り入れていくべきじゃないかなと思っています。栄の国まつりでは、バルーナーズカップのフリースロー大会が非常に盛り上がりました。
そして、先日のライトファンタジーのクリスマスイベントは雪が降ったんですけども、イベントの中でダンスを見に来る人が1番多かったです。街なかでバルーナーズカップを見たうちの学生がそれからバルーナーズに興味を持ったんです。やはり身近なものにしていくというのが大事じゃないかと思います。そのためにアーバンスポーツなどをどんどん取り入れて、身近に感じる、気軽に参加できるようなイベントを一緒になってやっていくべきじゃないかと思います。
【坂井市長】
栄の国まつりとかスポテン佐賀でも国スポ・全障スポの競技に触れてもらったり、あとアーバンスポーツにも触れていただいたりということがありました。
スポーツには「する」楽しみと「見る」「支える」などの色んな関わり方があると思います。国スポの「Batons(バトンズ)」の歌詞にもそういうものが沢山出てきます。そういう意味で身近に触れていただくことが大事だと思いますので、いろんな方のご意見も聞きながら考えていけたらと思っています。
【専務理事 武冨 様】
SAGAアリーナも含めてスポーツの力をとありました。たぶんそれは佐賀に来てもらうきっかけのひとつだと思うんですよね。
SAGAアリーナができたことによってバスケットボールの試合だけでなく、コンサートなどで初めて佐賀を訪れた人たちに駅周辺や街なかを回遊してもらうことももちろん大事だと思います。ですが、例えばイベントがあるから佐賀に行くのではなく、佐賀はこういう所もあって、前回は足を運べなかったから、次回佐賀に行くために佐賀に行こうというような流れが大切だと感じています。そういった仕掛けづくり、それは行政の皆さんと一緒に我々も頑張って、どうにか佐賀のリピーターになってもらいたいという思いです。我々もそれが商売に繋がると信じていますので、その一つのきっかけでSAGAアリーナができて、アーバンスポーツなどのそういう小さいイベントを頻繁に打つことによって、他県のお客様だったり、佐賀市内、県内に住んでいるお客様にしっかりと佐賀市のリピーターになってもらうという大きな目線で考えていくことが大事かと思いました。
【坂井市長】
リピーターになってもらうというのは、とても大事だと思います。
2022年のランキングで佐賀は住民満足度が7位だったんです。同じような時期に実施された魅力度ランキングでは、最下位の47位だったということで、この魅力度ランキングが知名度ランキングじゃないかみたいな言われ方をされていました。つまり住民は満足をしていても知名度が低くて、そのギャップが40もあるというのは、おそらく全国一かもしれないなと思うんですね。そういう意味では、ポテンシャルが沢山あるということだと思います。
「住むのに凄く良い」ということと、「そこに訪れていろんな体験ができて良い」ということが結びついて、魅力を磨いていったり、タクシーや公共交通の部分などの色んな課題に取り組んでいくことで、繋がっていけば、「佐賀は凄いね」というようなことになるのではないかと思っています。
去年は3年ぶりに色んなイベントがあって、そこでお会いした方々が結構そういうことを言っていたんですよね。「佐賀凄いね」とかですね。おそらく知られていないというのもあるのかなと思っています。「酒とかも最高に美味しいね」っていうことを皆さんおっしゃると思いますし、食もそうですし、バルーンとかも世界に誇れると思います。いろんな魅力が詰まっていて、このSAGAアリーナをきっかけに来られた方が1泊、2泊とかしてもらった時にそういう体験をして、満足して帰っていただく。その方々の口コミが広がっていく。そういう循環になっていけば、経済も非常に潤っていくのではないかなと思います。
【会長 木下壮太郎 様】
今日はいろいろと意見交換をさせていただいて、本当に良い機会になったと思います。本当に私たちも商工業者として、自分たちの商売に繋げていく挑戦というものをしていくことが必要だと感じています。
逆に行政にしていただけることを待つのではなく、自分たちがこういうものをつくったら街に人が集まってくるんじゃないかという提案をしていくことが今後は大事かなと思いました。私の場合、海外からよくお客様を招くんですけど、食べ物等は申し分ないくらい美味しいんですよね。
今後は、こういう世界があったらいいなという目線じゃないですけども、バルーナーズの試合を見て、それから佐賀市内で美味しいものを食べて、空き家あたりをリッチな宿泊施設にリノベーションできたらなと思います。
街なかを歩かせるというと、凄くゆったりとした時間を過ごしたい人たちが多いと思います。空き家をジャグジー付のパーティーもできるような宿泊施設にしてしまうというようなことをやりながら、そこに不動産関係や建設業が上手く関わることによって、今使っていないものを再利用して街が活性化し、最終的にはそこに人が住むということになれば1番良いと思います。そういうきっかけを私たち佐賀YEGとしてつくっていきたいなと思いました。SAGAアリーナを使っての例会とか、そういうことも来年できたらなと思います。
市長まとめ
【坂井市長】
皆さん、今日は長時間ありがとうございました。あっという間に時間が過ぎていったのですが、皆さんとお話ができる機会というのも、これまであるようで意外と少なかったのかなと思います。非常に参考になりました。私は若くして市長になったのもあり、色んな方にお会いして「もっと若い人が頑張らんば」ということをたくさんの方がおっしゃってくださいます。
我々は、経験は年配の方に比べると少ないですけども、今日は街をこれから盛り上げていこうという強い思いを感じました。また行政ができることを一生懸命考えて、皆様方ができることを皆様方と一生懸命考えて、そこで相乗効果を生む。そして「佐賀は素晴らしいな」と言っていただけるような、そういうまちを一緒に目指していきたいと改めて思いました。本日は本当にありがとうございました。
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