第1回 市長と円卓トーク(子育てサークル連絡会)
開催概要
テーマ 子育てについて(子どもたちに “笑顔と輝く未来” を)
【日 時】・・・令和4年8月23日(火) 13時30分~14時40分
【会 場】・・・佐賀市子育て支援センターゆめ・ぽけっと
【参加団体】・・・佐賀市子育てサークル連絡会
きしゃぽっぽ(日新)小畑良子、かせっこマーチ・ベビー(嘉瀬)小石美紀、
かんこうドーナツ(勧興)東武幸子、若楠にこにこ(若楠)渡邊成美、
グリンピース(ほほえみ館)中村由美子、かせっこマーチ(嘉瀬)吉村純子、
新栄るんるん(新栄)池田郁子、かんこうドーナツ(勧興)鶴丸雅加
《参加団体の概要》
市立公民館や市の公共施設等で活動する子育てサークル同士の情報交換やスキルアップを目的として設立された団体です。
現在は21サークルが所属しています。
トークの概要
※冒頭の挨拶や意見交換については、要約した内容を掲載しています。
市長挨拶
【市長】
第1回目の「市長と円卓トーク」に、お忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。それから、各地域で子育て サークルの活動に取り組んでおられることに、この場をお借りして心から感謝を申し上げます。
なにぶん、第1回目ということで、不慣れな部分もありますが、リラックスして、日頃思っておられることをざっくばらんにお話しいただきたいと考えております。
また、そのことについての市の考えをお伝えしながら、一緒になって乗り越えていきたいと考えております。
子育てサークル連絡会代表の挨拶
【子育てサークル連絡会代表】
このたびはこのような機会をいただき大変ありがとうございます。
私たちの団体は、平成11年度に自主グループ連絡会として発足しました。発足当時は、市立保育園の地域子育て支援センター発足と並行して、1校区公民館に1サークルを目指し、自主サークルが誕生していったそうです。平成12年からは「佐賀市子育てサークル連絡会」に名称を変え、現在は佐賀市子育て支援センター「ゆめ・ぽけっと」の先生方とともに11名の連絡会役員が公民館や市の施設で行われている21サークルの情報交換や、サークル活動の資質の向上、後継者の育成といった活動をしています。
発足当初から20年来変わらない連絡会の総会資料の表紙には「つながろう子育てサークルの和・輪・話、1人の子育てからみんなの子育て」、裏表紙には、「育児には正解がない、だから迷って当たり前、初めてのことはわからない。だから、悩んで当たり前」とあります。
この言葉のとおり、子育てを通してたくさん悩みますが、その分たくさんの素晴らしい方と出会い、自身が成長させていただいた気がします。一人でも多くのパパやママが子育てを通じて思い出を、笑顔を増やしてほしいという思いが、今の活動に至っています。
意見交換
①子育て世代が生活しやすいまち、安心して子育てができる環境について
【参加者】
私は三つお話したいことがあります。一つは「子育てとは」と考えたときに、自分にとっての子育ては「自分を知る」ことでした。「自分を知る」ということと、その一人一人の自分の子どもを知るという作業だったと今思い出しています。二つ目が、(保育園の)待機児童が解消されたということですが、それで親子が離れる機会をつくってしまっているので、子育て支援が手厚くなって、すごくいいなと思うんですけど、「親の育つ機会」というのが少ないような気がしています。育児を代行するのではなく、ちゃんと家庭に育児の力を戻してあげることが出来たらいいなあと思います。三つ目ですが、子育てサークルは、子育て代行にならないさじ加減ができるところなので丁度いいかなあと思っています。
【市長】
今の子育て世代は、就業率が上がっていたり、子どもを低年齢で預けたりということがどんどん増えている中で、先輩たちから学んでいくというのもとても大事だと思います。そういう意味で、子育てサークルに私も参加させていただきましたが、「自分がここにお世話になったから、今やっているのよ」という話もいろいろお聞きをして、それがまた次の世代につながっていくということで、大事な取り組みだなと思いました。
【参加者】
私も長年、子育てサークル連絡会に携わってきて、地域のサークルの意義をすごく感じています。やはり地域の中で安心して子育てができる、そういう環境が今本当に少なくなってきている、薄れている。地域の人たちと一緒に親子が笑顔になれるような機会をもっと積極的につくらないといけないと思っています。
市長が佐賀市の取り組みで言われたように、課の壁をぶち払って、健康づくり課とか、保育幼稚園課、公民館支援課、こども家庭課とかですね、いろんなところが連携して、子育てを見守るような体制をとって、そして地域のネットワークを佐賀で生かしてほしいと願っています。
【市長】
働き方も変わってきていますし、だからこそ働く職場側の意識と、家庭サイドの役割分担と両方が変わってくるのだろうと思います。そして、地域ですね。やはり、安心して、悩みを相談できたり、またその子どもと一緒にちょっとリラックスできる時間をつくるとか、そういう場所として各地域でのサークル活動がとても大事だと思いました。
【参加者】
直接今の内容とはつながっていないかもわかりませんが、出産の前後は産院でお話を聞いたり、生まれた後も子育てサロンみたいな乳児教室みたいなのがあったりして割とお話を聞く機会が多いんですが、次は生後3か月4か月ぐらいで母子保健推進員さんの訪問があります。そこで、生の声を聞けて嬉しかったという(お母さんたちの)声をよく聞きます。その後が、1歳半(健診)までポーンと間があいてしまっています。その間の子どもがどんどん成長していくときに、加減がわからなかったりします。
特にコロナ禍で、この二、三年本当に何もわからなかったっていうことをよく聞きますので、その間に、もう1回でも母子保健推進員さんの訪問を、希望があれば行くというような形をとっていただけたらいいのにと日頃思っています。
【市長】
母子保健推進員さんの訪問はうれしかったと妻も言ってました。そういうサポートも必要ですし、先ほどマンションに案内が出ていてそれをきっかけに子育てサークルに通われたというお話も聞きました。
そういった地域の子育てサークル活動も、生まれた直後に紙を渡して終わりというだけじゃなく、いろんな方法でこういう活動がありますよっていうことを伝えていくというのも大事だなと思います。公民館のホームページ「つながるさがし」とか、佐賀市自体のホームページ、あるいは先ほどのライン(※令和5年1月運用開始予定)のプッシュ配信とかですね。そういうものでいろんな取組があるので、知らせていくことも大事だなと改めて思いました。
【参加者】
私は、母子保健推進員をしております。コロナ禍で訪問をちょっと控えたほうがいいんじゃないかと最初の頃は言われていました。でも御希望の家庭に伺うと意外と(お母さんの)話が止まらない。最近伺った御家庭だと、第1子もコロナ禍、第2子のときに私が訪問したらまだコロナ禍っていうことで、「ママ友がいないんです。」とおっしゃっていたので、かせっこマーチを紹介して、来てもらいました。
【市長】
やっぱり、直接会って話をするのは大切だという話ですね。それぞれの御家庭がやはり不安を抱えておられる。先日、私もパパ座談会でそれぞれの悩みとか、失敗とかを、みんなでメモに書くということをしました。こんなこと書いたら恥ずかしいなとか思いながら書いたら、結構似たような失敗をしていて、みんな妙に仲よくなりました。そうやって少し話すことで、そうなんだって、ちょっと引いて、俯瞰して考えられるようになるので、とても大事だなと思います。
➁子育てサークル活動について
【参加者】
第三子のときに、はじめて地域の子育てサークルに行きました。第三子のときはちょっと余裕があったし、この子と一緒に出掛けたいなあと思ったのがきっかけで公民館に行きました。私のところのサークルは子どもたちが自分の好きなおもちゃを手にとって遊ぶ、おしゃべりをするっていうそういう活動をメインに据えています。子どもによっては中に入って、わーって遊べる子と、全く遊べなくて入り口にも入れない子もいるんです。それも親としてはショックで「せっかく連れてきたのに」という気持ちになります。
だから、そういう思いをせず、来てよかったと思ってもらえるよう、遊ばなくてもいいしお母さんのそばから離れなくてもいい、それでも居心地がいいと思ってもらえるような雰囲気をつくりたいと思って活動しています。
今、難しいなあと思っているのはスタッフです。運営をどういうふうに続けていくかです。現役のお母さんたちは、仕事復帰される方がほとんどだし、どういうふうに続けていったらいいのかというのはとても思うところです。
【市長】
いろんな思いをお聞かせいただいてありがとうございます。やはり子どもが、親の言うことを聞かないとか、私なんかも結構悩むことがあるんですけど、サークルのような場で親御さんたちもほっとできる空間というのがとっても大事だなというのを改めて感じました。
担い手の問題や、少しずつ働き方も多様化している中で、今あるものを生かしながら、佐賀市としても御理解を得ながら進めていけるように、していきたいと思います。
【参加者】
私は、現在、年中と小5と高2と3人こどもがいます。10年前に転勤してきて、子育てサークルには本当にお世話になったなと実感しています。佐賀では特に、子育てサークルが公民館にあって助かりました。引っ越してきたばかりでなにもわからないときに、家の近くにあるということと、そこに参加することで、地域の方がたくさん携わってくださっているので、今までの子育ての中で心強かったなあと思ったところです。
子育てサークルは参加している側のときも楽しかったし、スタッフ側になっても私は楽しいので、両方が楽しく過ごせるような場所であってほしいと思います。ただ、今はコロナがあって、スタッフの喜びっていうのが不安の方に傾いてるかなと感じていることもあるので、そういった不安を取り除けるよう、問題があれば、ゆめ・ぽけっとの先生方に相談したり、もっと大きな力が必要であれば市のほうにお願いしたり、そういうふうにお話をしていくことが私たちの役割かなと思って活動しています。
【市長】
転勤してこられて相談できる場所がわからない中で、身近な公民館に子育てサークルがあって本当に助かったという話、とても大事だなと思いました。
そういった方はこれからも、増えてくると思います。昔からの地域の絆というのは、佐賀のよさだと思います。私も子どものときから、公民館とか地域で育てられたという思いがあるので、子育てサークルが終わっても、小学生の子ども会とかで、地域のふれあいといったものをこれからも、大切にしていきたいですね。
【参加者】
私はまだ入って2年ですけど、関東から来て感じるのが、佐賀ってすごく子育てしやすいまちだなあということです。子連れでいるとおじいちゃんおばあちゃん全然知らない人でもよく声かけてきて、あなた今が1番いいときよって何回も声かけられました。関東に住んでいて知らない方から声かけられることもなかったので、何かあったかいなあって。1人で子育てしているのではなくて、みんなで見てくれているというのをすごく感じます。
サークルに関しては、先ほども担い手不足の話がありましたが、運営をする側になると、誰に引き継いでいったらいいのか、声をかけたら負担に思ってしまうかなと担い手さんを探していくのがすごく難しいです。
【市長】
私も第一子は東京で生まれていまして、遊ぶ場所とか、子育てという意味では佐賀はそれを売りにできるなあと率直に思います。子どもたちが挨拶をしたり、手をばしっとあげて、横断歩道を渡っていたり、とっても気持ちよくなるような感覚が地元に戻ってきて、すごく増えたと思っています。
【参加者】
子どもと一緒に育つということを本当に楽しめる佐賀であってほしいし、そうしたいという思いで、この10年活動させていただいています。居心地がよくて、私もこの子育てサークルに居続けたいしここに来る人を、絶やしてはいけないという思いです。
本当に住みよい、居心地のいいまちづくりは公民館が拠点だと思います。
今後、この子育てサークルが、公民館にあるということを、その先をどのようにお考えかを最後にお聞かせいただきたいなと思います。
【市長】
先ほどからおっしゃっているような魅力を生かしながら、そして地域の子育て拠点としての子育てサークルさんの活動がこれからも続けていけるように、お支えしていけたらと思っております。公民館の担当部局も、いろんな団体が利用されているということではあるんですが、地域における子育て支援サークルの果たす役割の大切さというのをわかった上で、しっかりとお支えをしていきたいと思っております。また、民間の子育て支援拠点の皆さんにも、連携が進むように、我々のほうからもお話をしていって、そして関係を密にしながら地域に根差したきめ細かい支援に取り組んでいきたいと思っております。
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