人権コラム(平成26年8月1日号)

更新:2015年02月25日

平成25年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品です
平成25年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品

あなたの人権 わたしの人権

「本音で語り合える場」

東日本大震災から3年4カ月たちました。
震災では、240人を超える子どもたちが両親を失い、1,600人を超える子どもたちが父母のどちらかを失いました。
公益財団法人「みちのく未来基金」では、孤児や遺児たちの「夢を失わせてはいけない」と、大学や専門学校に進む子どもたちに、返済義務のない奨学金を給付しています。
給付を受けた9割の子どもたちが「被災地から来た」「親を亡くした」ということを口に出せずにいます。
「言えば、『あの日』を思い出してしまう」「言っても分かってもらえない」と、いろんな思いを心の中に封じ込めて生きています。
しかし、給付生を送り出す集いの場で、数人ずつが集まり、「あの日」のことを本音で語り合うと、みんながホッとしていました。「この未来基金って『実家』かな。帰れる場所。たくさんのきょうだいや家族がいる場所!」と、一人がポツリと言ったそうです。
現代社会では、いじめで自殺をする子どもたち、孤独死の高齢者、いろんな弱い立場の人びとが、「助けてください」と訴えることもできずに、犠牲になっています。「無縁社会」の犠牲者ではないでしょうか。
地域で、職場で、家庭でも本音で語り合える場があれば、悲しい犠牲を生むこともないのです。
人権・同和問題も、地域や職場の研修の場で、全員が本音で考え、語り合える場。他人事でなく、自分自身のこととして語り合える場をつくりたいと思います。

(社会同和教育指導員 中村勝英)

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