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地域密着型(2013年9月10日)

更新:2015年02月27日

循環型エコシティ

昨年秋、佐賀市の公共下水道の処理施設の運営が「地域密着型」であるとして国土交通大臣賞を受賞した。今年も7月はじめに同じような趣旨で日本水大賞委員会からも表彰された。

「地域密着型」とはどういうことなのか。これまでの取り組みを振り返ってみたい。

私は約8年前の市長になって間もない頃、川副、東与賀、久保田のいわゆる「南部3町」の町長さんに「合併」を申し入れた。

この合併が2年後に実現するが、私は合併の気運が高まるのを見ながら、合併前から公共下水道の処理施設の統合を呼びかけた。

施設の統合による建設事業費や処理経費の削減を大きな合併効果として見込むことができたからである。

当時、公共下水道の処理施設に関しては、久保田町は整備済みだったが、川副町が敷地の取得以外は未着手、東与賀が二分の一の整備状況であった。

川副、東与賀、両町の汚水処理を佐賀市の施設に統合できれば、施設整備費の削減効果は40億円を下らないし、維持管理費も毎年1億円は削減できると見込んだ。

そこで両町の町長さんと一緒になって、統合に向け積極的に動いた。

しかし、事は簡単には進まない。

下水を統合処理するためには、まず、処理水の放流先である有明海の漁業関係者から放流についての「変更同意」を得なければならないのである。

漁業関係者からこの「変更同意」をいただくために私たちは幾度となく話し合った。

話し合いを重ねる中で、漁家のみなさんが漁場である有明海にかける「思い」を改めて知ることができた。

この話し合いの中から、有明海を再生させ、「宝の海」を次の世代に残す努力を怠ってはいけないことも強く教えられた。

早速、市職員を大牟田市に1年間派遣し、下水処理の「季別運転」を学ばせた。

「季別運転」とは1年を通して同じ処理方法でなく、海苔の養殖期には海苔の栄養分となる成分を強めに放出し、海苔の養殖期でない夏場には栄養分を極力抑える運転方法だ。

最近はこの方法がすっかり定着し、関係する漁家のみなさんからは大変喜ばれている。

また、この施設の処理水は農家にも重宝がられている。

農家の方がトラックに水タンクを載せ処理水を貰いにこられる。果物や、野菜類に適しているそうだ。また畜舎の「臭い防止」にもなるとのこと。

近隣の方はもちろん市外の方も見えている。

下水処理の際に出る「汚泥」はすべて堆肥化しているが、この堆肥が好評である。

しかし、この好評の陰には、農家のみなさんと施肥の方法について定期的に勉強会を開くなど、職員と地域のみなさんとの一体感があることを忘れてはならない。

最近では、佐賀市の諸富に工場がある「味の素」の協力を得て、成分を増した堆肥化にも成功している。

このほか、このセンターでは処理過程で発生するメタンガスを電気エネルギーに効率的に変える設備を設置し、センターに必要な電力の4割を賄っている。

この職場では「センターを迷惑施設ではなく、地域の人から喜んでもらえる『宝の施設』に変えることを目標にしながら、官民一丸となって汗を流しているのが心強い。

これからも佐賀市は、循環型のエコシティを目指した取り組みを続けます。

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