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【教育長だより】「(あ)りがとうとお互いに感謝できるまち佐賀」を目指して

更新:2021年03月24日

令和3年3月24日

 1月に出された緊急事態宣言は、3月21日に首都圏4都県でも解除され、新型コロナウィルスの感染拡大が少しずつ収まってきました。しかし、いつ第4波が来てもおかしくない状況ですし、佐賀県でもカラオケ店でクラスターが発生し、気を許してはいけない状況です。今後とも、感染予防対策にはしっかりと取り組んでいく決意です。

 さて、今月は、昨年11月の教育長だよりでご紹介した「教育で佐賀をこんなまちにしたい:5つの(あ)」の中の四つ目、「(あ)りがとうとお互いに感謝できるまち佐賀」について書きたいと思います。
 学校・家庭・地域がお互いに連携・協働していくために重要なのが感謝の心を相手にしっかりと伝えることだと思います。
 学校では、多くの方に子どもたちの教育活動を充実させるためにご協力いただいていますが、子どもたちや先生方の「ありがとう」という感謝の気持ちが、ご協力いただいている方々にしっかりと伝わっているでしょうか。「してもらうのは当たり前」「わざわざありがとうと言うのは恥ずかしい」ではなく、大人も子どもも、自分のために何かしてもらったら「ありがとう」と心からの感謝の気持ちを伝えることが大切です。「ありがとう」と言ってもらえたらとても嬉しくなりますし、またしたいという気持ちもわいてきます。
 これは、学校だけでなく、家庭や地域でも一緒です。このような感謝の気持ちをお互いに伝え合える取組ができれば、きっと子どもの心も育つはずです。
 具体的には、感謝の気持ちを言葉に発する「ありがとう運動」を推進するとともに、さまざまな人(子ども同士や先生方だけでなく、事務室や給食室の方、地域の方、シルバー人材センターの方など学校にかかわるすべての方々、また、家族や親戚、社会体育の指導者など子どもにかかわる方々)への感謝の気持ちをメッセージカードに書いて学校内や公民館、市の施設、スーパーマーケットのような店などに掲示する取組を行いたいと考えます。もちろん各家庭にも、いろいろな節目の行事などの際に、子どもたちの家族への感謝の気持ちを表すメッセージカードを送る、感謝の言葉を伝える取組を行ってほしいと思います。

 佐賀市内の多くの学校では、感謝の気持ちを伝える取組(感謝を伝える「ありがとう集会」や「感謝の集い」を実施する、感謝の気持ちを書いたメッセージを一人一人に送るなど)を行っています。中には、生徒会で自主的に考え、アルミ缶を回収してその収益金で感謝の気持ちを伝える工夫を計画している学校もあります。今年度は、新型コロナウィルス感染拡大のために、残念ながら「ありがとう集会」等の行事ができなかった学校が多かったようですが、次年度はぜひ実施したいと言われていました。
 このような取組が佐賀市全体に広がっていけば、感謝の気持ちがあふれ、「ありがとう」と気軽に言い合えるまちになるはずです。そのため、現在、各学校で取り組まれている「ありがとう運動」を紹介することで、これをぜひ全校区で実施していければと思っています。

1  感謝の気持ちを伝える集会活動の取組
 日ごろ自分たちの安全のためにご支援いただいたり、授業や行事でお世話になったりしている、多くの保護者・地域の方々に対し、感謝の気持ちを伝える「ありがとう集会」「感謝の集い」「感謝の会」などを行っている学校がたくさんあります。
  01ありがとう集会(循誘小)   02感謝の集い(松梅小)   03感謝の集い(富士小)
  ありがとう集会(循誘小)      感謝の集い(松梅小)    感謝の集い(富士小)
  04地域ありがとう集会(新栄小)   05感謝の会(鍋島小)  06立志式での感謝を伝える取組(大和中)
 地域ありがとう集会(新栄小)   感謝の会(鍋島小)  立志式での感謝を伝える取組(大和中)

2 学校に協力いただいた場での感謝を伝える取組
 「ありがとう集会」等の特別な行事の場ではなく、学校に協力をいただいた日や、年間を通した活動の最終日に感謝を伝える言葉や手紙を贈る活動をしている学校もあります。
  07先輩(卒業した高校生)に学ぶ(大和中)       08朝の時間の読み語りの方々(西川副小)
先輩(卒業した高校生)に学ぶ(大和中) 朝の時間の読み語りの方々(西川副小)

3 子どもたちの手作りの品を贈る取組
 開成小では、子どもたちが日ごろお世話になっている方々への感謝の気持ちを表すために、子どもたち自身が一つ一つマスクを手作りし、お世話になった方へ贈る活動に取り組んでいます。また、三瀬中では、みんなのために毎日おいしい給食を作ってくださる栄養士の先生、給食室の方々にリボンを付けた手紙を手作りして渡しています。
 09マスクの手作り(開成小)   10スクール・サポート・スタッフの方へ贈呈(開成小) 
 マスクの手作り(開成小)  スクール・サポート・スタッフの方への贈呈(開成小)

 11手作りの手紙(三瀬中)   12給食室へ贈呈(三瀬中)
   手作りの手紙(三瀬中)   給食室の方へ贈呈(三瀬中)

4 地域と一緒になって取り組む活動での取組
 若楠小では、地域と学校が共同で取り組む活動として、まちづくり協議会子ども育成部と佐賀市下水プロジェクト推進部のお世話で、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のこの時期に若楠小のみんなもがんばっていたことを忘れないようにと、学校敷地内のマンホールのふたを、子どもが考えた「アマビエくすくすくん」のデザインで、6年生から応募した言葉入りで作製・寄贈いただいています。贈呈式では、6年生が代表でお礼の言葉を伝えました。 
 13マンホールのふた(若楠小)   14贈呈式の様子(若楠小)   15マンホールの前での記念写真(若楠小)
  マンホールのふた(若楠小)    贈呈式の様子(若楠小)   マンホールの前で記念写真(若楠小)

5 保護者・地域の方に感謝の気持ちを手紙等で伝える取組
 直接会って感謝の気持ちを伝えることが難しかったり、新型コロナウィルス感染拡大の中、行事が中止になったりした学校では、自分たちの感謝の気持ちを手紙やメッセージカードに書いて掲示したり渡したりする取組が行われています。 

 16感謝を伝える「心の木」カード(春日北小)    17カードを吊るした「心の木」(春日北小) 
 感謝を伝える「心の木」カードとカードを吊るした「心の木」(春日北小)
 18感謝を伝える「トリプルラブ」カード(春日小)    19「トリプルラブ」の取組を紹介した学級新聞(春日小)
 感謝を伝える「トリプルラブ」カードと「トリプルラブ」の取組を紹介した学級新聞(春日小)

 市民の皆様には、「(あ)りがとうとお互いに感謝できるまち佐賀」を目指して、それぞれの立場でできる子どもたちへのご支援、学校への協力とともに、感謝の気持ちとして「ありがとう」の言葉やメッセージを相手に伝えていただければと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いします。

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このページに関するお問い合わせ

教育部 教育総務課 総務係
〒840-0811 佐賀市大財3丁目11番21号 大財別館3階
電話:0952-40-7351 ファックス:0952-40-7394
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