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【教育長だより】第2回佐賀市・沖縄久米島町中学生交流

更新:2017年06月27日

力の限り漕いだハーリー競争 コースター作りのために仲良く糸つむぎ 当時をしのばせる用之助港

力の限り漕いだハーリー

競争

コースター作りのために

仲良く糸つむぎ

当時をしのばせる用之助

 

平成25年8月21日

昨年度から始めた「佐賀市・久米島町中学生交流」事業は、夏は久米島町で、冬は佐賀市で、相互に中学生が訪問し体験をとおして交流を深めます。

第1回の中学生交流“夏の交流”は、平成24年8月に佐賀市の中学生が久米島町を訪問しました。

しかし台風接近により2泊3日を急遽1泊2日に切り上げ、計画を変更しながら半分程の体験交流を余儀なくされました。

12月の“冬の交流”では、久米島町の中学生が本市を訪れ、再会の喜びとともに体験活動をとおして実りのある交流となりました。

第2回目となる本年度は、去る6月15日に市内各中学校から抽選により決定した佐賀市交流生の中学1年生16人が顔を合わせて第1回事前研修会を実施しました。

そこではまず、今回の「佐賀市・久米島町中学生交流」の目標を話し合って決めました。

そして、5項目の目標

  1. 新しい友達を作る
  2. ふるさとの魅力を伝える
  3. 佐賀の偉人を知る
  4. 環境や歴史、文化の違いを知る
  5. 自分の行動に責任を持つ

を共通理解しました。

次に交流生は、佐賀市と久米島町との歴史的なつながりについて、第11代齋藤用之助の功績を事前学習しました。

また、久米島の位置や自然環境、生活習慣、行事、文化財や名所旧跡、特産品等を学んでいきました。

交流生は、8月2日(金)から4日(日)までの2泊3日の久米島における体験交流に期待を膨らませていました。

平成25年8月2日(金)午前7時30分過ぎ、中学生交流団は保護者や教育委員会職員、そして第14代齋藤用之助氏に見送られ佐賀市役所を出発しました。

午後2時過ぎ、中学生交流団16人(他に引率5人)は、久米島空港に着き、午後2時40分から行われる具志川農村環境改善センターでの歓迎式に臨みました。

久米島町の3つの中学校からなる交流生16人、平良町長、仲村副議長、比嘉教育長等多くのみなさんにお集まりいただき歓迎を受けました。

冒頭、平良町長の歓迎あいさつの中で、当時郡長を務めていた第11代齋藤用之助が硫黄鳥島の大噴火の難から逃れるために久米島移住を成し遂げたこと、

そして百年以上経った今なお久米島町字鳥島地区の人々はその恩を忘れていないことを話されました。

また、現在では、佐賀大学とともに技術開発を行っている海洋温度差発電の取組みや、久米島牛と佐賀牛の関係についても話され、

久米島と佐賀が大変近い関係があることを再認識したところでした。

歓迎式が終わりいよいよ体験交流が始まりました。

まず、佐賀市と久米島町の交流生でペアを作り、それを基にそれぞれの体験プログラムに応じて大小のグループを作って活動することになります。

そして、最初の体験交流の地、字鳥島地区への移動用貸切バスにペアで座るところから始まりました。

主な体験交流の様子を紹介してみましょう。

1日目(8月2日)

ハーリー競技体験(久米島町字鳥島漁港にて)

これは、海の安全や豊漁を願って行われるお祭です。

字鳥島地区はかつて硫黄鳥島から移住されてきた方々の地区です。

仲宗根区長を始め地域のみなさんの協力を得て、佐賀市と久米島町の生徒は、3チームに分かれて赤、青、黄それぞれの艘に乗り込み競い合いました。

どのチームも真剣そのもので青く澄み渡った海を心を合わせて力の限り漕ぎ切りました。

競技が終わる頃には、双方の生徒はすっかり打ち解けていました。

南謝門角力大会観戦(謝名堂にて)

これは五穀豊穣を願って奉納される沖縄相撲の伝統行事です。

相撲や柔道とは随分違う独特のルールで行われる競技です。

熱気あふれる沖縄相撲は観戦するだけの予定でしたが、中学生の部に佐賀市から板橋君が代表として飛び入り参加をすることになりました。

ルールもよく分からないままに、筋肉隆々の久米島の中学生に混じっての初挑戦でした。

ところが、あれよあれよという間に勝ち進んでいき、その度に声援もひときわ大きくなっていきました。

そして決勝戦、見事に準優勝を果たし本人、双方の生徒とも大変興奮しました。

地元新聞社の取材もあり久米島町との交流がさらに深まりました。

交流会(イーフ情報プラザ)

夕食終了後は交流生同士の交流会です。

名刺の交換やそれぞれのふるさとを紹介し合い、レクレーション等で交流をしました。

佐賀市交流生による“ふるさと紹介”では、有明海の特徴や生き物、佐賀の7賢人を中心とした歴史、佐賀の自然が育む特産、

そして、インターナショナル・バルーンフェスタや佐賀城下ひな祭りなどのイベントについてクイズ形式で紹介し、久米島の生徒に答えてもらいました。

また、佐賀の方言を紹介し、それを久米島町の生徒に沖縄の方言で表現してもらうといった

久米島町交流生をも巻き込んだアイデアに富んだ紹介に会場はおおいに盛り上がりました。

さらに友情が深まってきました。

2日目(8月3日)

ハテの浜海浜交流(ハテの浜)

ハテの浜は久米島の東側に位置し渡船で20分、奥武島、オーハ島の沖合いに浮かぶ長さ7キロメートルの砂洲です。

グラスボートに乗った生徒の中には、途中、海ガメとの出会いもありました。

しばらくしてハテの浜に上陸。

そこは、真っ白い砂と見渡す限りエメラルドグリーンの世界です。

気温33度、佐賀よりは低いものの南国独特の刺さるような暑さの中で、まずみんなで沖縄ならではのウチナーグチラジオ体操で身体をほぐし、

シュノーケリングやマリンジェット体験、海水浴を楽しみました。

久米島交流生ガイドによる島内見学(島内全域)

午後からは、久米島の生徒達のガイドで島内見学に出かけました。

久米島博物館では、久米島の自然や歴史、生活文化等を学び、ユイマール館では、国指定重要無形文化財の久米島紬の織物体験をしました。

生徒はそれぞれ機織り機でコースター作りに挑戦しました。

出来上がった作品、マイコースターを手にし満足そうでした。

今回の交流記念として思い出とともに残ることでしょう。

3日目(8月4日)

お別れ式(久米島空港)

早朝から集まっていただいた久米島町交流生やその保護者、久米島町教育委員会のスタッフのみなさんとのお別れ式。

冬の交流で再会できる日を楽しみに、姿が見えなくなるまで名残を惜しみつつ久米島を後にしました。

沖縄本島見学(糸満市・南城市)

最終日は沖縄本島での見学・学習です。

ジョン万次郎が上陸した地でもある糸満市の大渡海岸には、かつてサンゴ礁を3年以上もの歳月をかけて切り開き造られた港の遺構があります。

時は1904年、島尻郡を大干ばつが襲い農業者の生活は立ち行かなくなりました。

そこで、郡長 齋藤用之助は、政府の救済金をもとに農業者の生活保障の為に雇用し、また漁業の振興を図るために港の建造に着手しました。

完成した港には、当時の住民がその功績を讃えて「用之助」と名づけたそうです。

今でも「大渡の用之助港」として開削部分の遺構が残っており土木遺産になっています。

これらの佐賀と沖縄の歴史的な関係を、佐賀市出身で那覇市在住の国吉 卓様に詳しく案内・説明をしていただきました。

暑い中、事実に即して自らの感想や想像を交えて興味深いお話をしていただき、生徒たちは100年前の沖縄の社会状況や当時の人々の心情に思いを馳せ、

改めて、齋藤用之助の偉業に感動したところです。

忙しい中に、わざわざお越しいただいた国吉様には感謝申し上げます。

5つの目標を持って望んだ中学生交流。

佐賀市の中学生は、環境が違う、文化も歴史も違う久米島町の同年代の中学生、地域のみなさんとの交流をとおして、

それぞれしっかりと身体全体で感じ学んでまいりました。

佐賀市の交流生にとって、この経験はきっとこれからの生き方に役立つものと信じます。

やはり、子どもにとって、その成長過程で、豊かな体験をすること、多くの人とかかわることの重要性を感じたところです。

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