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【教育長だより】姉妹都市・グレンズフォールズ市をたずねて

更新:2017年06月27日

ポール・ベリ教育長夫妻 ハドリールザーン校
ポール・ベリ教育長夫妻 ハドリールザーン校

 

平成25年5月21日

麦秋。

佐賀平野一面に実った麦の穂をみると、あたかも秋の収穫時期を思わせ、日本の原風景のひとつとして情緒深いものがあります。

つい先日は、佐賀市川副町の麦畑の中に「麦秋カフェ」が2日間限定でオープンし、自然の恵みがもたらす美しい風景を眺めながらコーヒーを楽しむ市民のみなさんの姿があったと聞きました。

~ 麦の秋 雀等海へ 出てかえす(誓子)~

このたび、4月10日から16日まで、「姉妹都市締結25周年記念訪問団」の一員としてアメリカ合衆国グレンズフォールズ市を訪れる機会を得ました。

グレンズフォールズ市は、ニューヨーク州の北東部でハドソン川の上流、いわゆる「大湾曲」の地域にある美しい自然に恵まれた街です。

ニューヨーク市から北に400キロ、北緯43度、西経73度に位置しています。

アメリカの“ホームタウン”として知られ、人口はおよそ16,000人ということです。

毎年9月には「アディロンダックバルーンフェスタ」が開催されており、佐賀市とはバルーンというスカイスポーツの共通点を持っています。

その、バルーンがとりもつ縁で佐賀市とは姉妹都市として25年にわたる交流が続いているグレンズフォールズ市。

事前情報から、当地がアメリカで「最も模範的小都市」に2度選ばれているということを知り、訪問への期待はますます膨らみました。

日本を発って2日目の4月11日(木)、都会的な雰囲気を持つニューヨーク市から離れるほど次第に大自然が視界に入ります。

車で走ること約5時間、やがて自然と調和した町並みが続き、夕方、多くのみなさんの出迎えのうちにグレンズフォールズ市クイーズベリーホテルに着きました。

その落ち着いた清潔感漂う街の雰囲気に日本的な感覚を覚え、「最も模範的な小都市」を実感するとともに、佐賀市と似通った環境に映りました。

到着が遅れ、荷物を部屋に置くとすぐさま姉妹都市締結25周年記念歓迎会に臨みました。

25年前、姉妹都市として調印をされた元市長とそれを引き継がれた現市長の両御夫妻と同テーブルとなり、元市長は、当時の様子についてバルーンバッジを手にしながら熱く語られました。

私にとっては、言葉の壁はあったものの心が通い合い、姉妹都市としての距離がぐんと近くなったようでした。

そこに用意された名札や資料、プレゼントなど、どれをとっても日本的な細かな心遣いがうかがわれました。

また高校生の美しい歌声や、アメリカという風土や文化を彷彿させるダンスによる歓迎を受け、会も佳境に入る頃にはアメリカンダンスを一緒に踊り、すっかり心はひとつになり盛り上がりました。

翌日、グレンズフォールズ市庁舎やクランドール図書館、ウォーレン郡庁舎を訪問しましたが、ロビーには25年間の姉妹都市交流の思い出深い多くの品々や資料が展示されており、交流の歴史を垣間見ることができました。

グレンズフォールズ市民のみなさんが、いかに佐賀市との姉妹都市関係を大切にされているかが伝わってまいりました。

さらには、町の至る所に日本語で「歓迎」とかかれた立て札が立っていたのに気づいた時には大変驚きました。

その夜には、切手まで貼ってプレゼントされた絵はがきに、姉妹都市訪問の実感をしたためて投函しました。

いろんな場所、場面での細かい配慮・心遣いに感謝するとともに、日本人の持つおもてなし以上のグレンズフォールズ市民の「おもてなし」の心に感動したものです。

 

4日目は土曜休日、デイホストとの自由行動日。

私は、ハドリールザーン学校地区教育長のポール・ベリ氏と行動を共にし、大半を学校教育や教育行政について情報交換をしながら現地を見学させてもらいました。

車中では学校教育の現状や課題等について意見を交わしましたが、とりわけ不審者侵入による銃乱射等へのセキュリティー対策やいじめ問題への指導のあり方が話題となりました。

また、財政上の効率化から学校(町)の合併を視野に入れていることも話されました。

幼稚園と高校が一体となった学校と小学校と中学校が一体となった学校の2校を見学しました。

休日のため、子どもたちの学校生活の様子は参観できませんでしたが、学校を訪れますと、まず監視カメラと重厚な入口扉の自動ロックが目に入りお国事情に納得したものです。

 

中に案内されるや、廊下には子どもたちが描いたポスターが掲示してありました。

そのポスターには「DON’T BULLY!」「NO BULLY ZONE」の文字がひときわ目立ちました。

「いじめはだめ」「いじめのない学校」という子どもの手による啓発活動です。

国の違いはあっても子どもの発達過程における教育課題はよく似ています。

特異だったのは、高校卒業生の顔写真と教師の顔写真入りプロフィールの掲示コーナーでした。

卒業生の写真でひときわ大きい2枚は、主席と2番の卒業者ということでした。

教師のプロフィールには、学歴や資格等が書かれてあり、いずれも、在学生にとって目指す目標となるそうです。

教師は、プロの教育者として誇りと自信を持って学校教育に携わっているそうです。

姉妹都市訪問の合間に、ニューヨークではセントラルパークや国連本部、9.11メモリアルの見学、ワグナーパークから自由の女神像を眺望しました。

またワシントンでは、リンカーン記念館やジェファーソン記念堂を見学し、ホワイトハウスを眼前にしました。

短期間の訪問ではありましたが、アメリカの雰囲気を肌で感じ多くのことを学ぶことができた充実した交流・見聞となりました。

この姉妹都市交流の一つに「姉妹都市教育交流生徒訪問団」があります。

中・高校生がお互いに訪問し合い、ホームステイを通してそれぞれの市の学校で授業や生活体験をしています。

次世代を担う生徒同士が現地で交流しあい異文化体験をすることは、生徒自身の生き方にプラスになり、佐賀の未来を託すにふさわしい国際感覚の礎を身につけてくれるものと考えます。

これからもグレンズフォールズ市と佐賀市の姉妹都市交流が続き、両市の関係がさらに深まることを願いつつ帰国の途につきました。

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