令和元年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品
中学生の部
あなたの人権わたしの人権
「寄りそう気持ちの大切さ」
突然の 解雇や倒産などによって路上生活を余儀なくされている人、ネットカフェの閉鎖で居場所を失った人などは「ホームレス」と呼ばれることがあります。ホームレスといった弱い立場にある人は、不当な差別や偏見、嫌がらせや暴力などの人権侵害を受けやすくなる傾向があります。
昨年十月に都市部を中心に襲った台風19号では、路上生活者が避難所の利用を断られる出来事がありました。ネット上では「一緒に寝れるのか」「別の避難所を用意してほしい」などの差別的な意見もありました。
境遇や生活状況によって差別することは相手の自由権や生存権などの基本的人権を脅かすことにつながり、絶対にあってはいけません。
そもそも、「ホームレス」という言葉の意味は「安心できる適切な住環境にない」という『状態を表す言葉』であり、路上生活者その人を指す言葉ではありません。
私は以前、生活困窮者に対する自立支援施設で「助けられた人が助ける人に」という言葉を学び、とても感動し、困難な状況でも助け合いの気持ちをもつことの大切さを改めて認識しました。また、その言葉どおりに、「助けられた人」が「助ける人」になった話を聞いて、一層、心を打たれたことを思い出します。
すべての人が安心して暮らすためには、助け合うことが大切です。まずは、偏見を持たず、寄り添う気持ちを持つことから始めてみませんか。
(社会同和教育指導員)
毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
毎月11日は「人権を考える日」です。
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