Language

文字の大きさ

背景色

【教育長だより】子供は遊びの天才

更新:2019年10月21日

竹とんぼで遊ぶ子供(1) 竹とんぼで遊ぶ子供(2)

 地域の方々と竹とんぼで遊ぶ小学生

感謝状贈呈

 竹とんぼ、ぶんぶんごまの寄贈に対して感謝の意を表します

令和元年10月18日

 果物屋の店先には、いろいろな秋の果物で彩られ、果樹には春に花を咲かせて秋に実るものが多く、“実りの秋”を実感します。この頃になりますと風もいつしか西風に変わり、日々冷気を感じるようになってまいります。
 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる~時代はどんなに移ろっても、昔人が詠んだ詩の世界を秋風の中に共有する瞬間でもあります。

 小学校1・2年生の教科のひとつに「生活科」がありますが、秋から冬にかけての学習内容には、自然や生き物と関わりながら、友達や地域の人と一緒になってたくさんの遊びをとおして学ぶようになっています。やじろべえ、こま、けんだま、あやとり、たけうま、ビー玉、かざぐるま、たこ(あげ)・・・・。
 このような遊びは、私たちの幼い頃には、多くの友と夢中になったものです。まさに身の回りの野山や川、田んぼ等々、地域の四季折々の自然の姿・環境は絶好の遊び場であり、そこには、自然と主体的に関わって遊ぶ“子供社会”があり、自発的に生まれるルールは絶対であり、そこから多くのことを学んだものです。
 ぺちゃ(めんこ)やビー玉は年中の遊び、川に魚を追い、トンボやセミを追っかけ、鬼ごっこや陣取りで駆け回りました。そして高学年ともなると、遊び道具は“肥後守”を使って自分で作り出すのが日常で、竹とんぼや弓矢、水鉄砲等々の道具を作って遊んだものです。もともと子供は遊びの天才なのです。そして、これらの日常生活の中にある遊び体験の積み重ねこそが人間形成の礎になっていったのです。

 ところで、子供達が学ぶ生活科の学習で使う昔遊びの道具として、毎年、市民の岩本 重男様より新入学の1年生全員に手作りの“竹とんぼ”と“ぶんぶんごま”をセットにして寄贈いただいております。市内の小学校35校では、毎年2千人余が入学しますが、その全員分を作るには丸1年かかるそうです。山から竹を切り出し、乾燥させてから一つ一つ小刀で作り出すという気の遠くなるような作業です。
 岩本さんにとっては、子供たちがこの竹とんぼやぶんぶんごまを使って、友達と一緒に昔遊びに夢中になり、笑顔いっぱいになるのが喜びだそうです。
 1年生にとっては、生活科の学習でこの竹とんぼやぶんぶんごまなどを使って遊んだ昔遊びの体験は、大人になっても心に残ることでしょう。そして、これらの遊びが次の世代へと受け継がれていけばすばらしいと思います。
 岩本さん、毎年、竹とんぼ、ぶんぶんごまの寄贈、ありがとうございます。

 さて、社会の進展とともに急激な環境の変化により、子供達にとって、自然現象や社会現象に関心を持ち、友達と交わりながら夢中になって体験活動をする機会は極端に減少してきました。オランダの哲学者、ホイジンガ―は、「人間は遊ぶ動物である」と規定しています。これは、「遊び」は人間の文化創造の根本であることを物語るものでしょう。
 このように子供の現状が変化していく中で、平成4年度に小学校低学年に「生活科」が導入されましたが、子供たちにとっては、ますます直接体験・体験活動の重要性が増してくるでしょう。
 私たちが小さい頃に夢中になった多くの遊びは、今の子供達に伝えたい文化であり、人間形成に必要な直接体験でもあります。
 今、市内の小学校では、生活科で、昔から伝わる遊びを地域の方々に教わりながら遊ぶ光景が見られます。子供達には多くの地域の方々と関わって昔遊びの面白さに触れ、遊びに夢中になって“遊びの天才ぶり”を発揮して欲しいと願っています。

これまでの教育長だよりはこちらをご覧ください。

  • Facebookシェアボタン
  • Twitterツイートボタン
  • LINEに送るボタン

このページに関するお問い合わせ

教育部 教育総務課 総務係
〒840-0811 佐賀市大財3丁目11番21号 大財別館3階
電話:0952-40-7351 ファックス:0952-40-7394
メールアイコン このページの担当にメールを送る