平成30年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品
小学生の部
あなたの人権 わたしの人権
「当たり前を見直そう」
「ある高層ビルの1階にエレベーターがとまっています。朝の出社時間で、ほぼ満員です。すると、『ビー!』と重量オーバーのブザーが。
こういう時は、最後に乗った人が降りるのがマナーとされますが、その男性は、まったく知らん顔。周りの人たちは『なんて自分勝手な人だ』とイライラしています。」
いったいどういうことでしょうか?
もうひとつ。
「通勤ラッシュの駅のエスカレーターで『歩く人』のために片側が空けてありますが、そこに1人の女性が立っています。先を急ごうとする人が『こっちに立つなよ』と注意しました。」
この二つの話はいずれも実話です。
最初の話の男性は、聴覚障がいのある人でした。後の話の女性は、脊髄の手術で後遺症があり、片手しか使えず、そこに立たざるを得ない人でした。そもそもエスカレーターは「歩く」ことを想定して作られていないそうです。
私たちの生活の中には多くの「当たり前」や「慣習」があります。しかし、私たちの周りには、さまざまな事情で予期された通りのことができない、あるいは行動に時間がかかる人もいます。
日常のいろんな場面で、こちらの想定外の行動に出会っても、少しの想像力と、寛容の心を持つことができれば、誰もが安心して生活できる社会になっていくのではないでしょうか。
(社会同和教育指導員)
平成28年4月に「障害者差別解消法」が施行されました。この法律は、障がいのある人もない人も、互いにその人らしさを認め合いながら、共に生きる社会をつくることをめざしています。
毎月 1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
毎月11日は「人権を考える日」です。
このページに関するお問い合わせ
市民生活部 人権・同和政策・男女参画課 人権啓発係〒849-0919 佐賀市兵庫北三丁目8番36号ほほえみ館
電話:0952-40-7367 ファックス:0952-34-4549
