平成30年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品
小学生の部
あなたの人権 私の人権
「エイジレス社会の実現を」
日本の高齢化現象は世界一です。1970(昭和45)年に高齢化社会を迎え、2007(平成19)年には世界諸国に先駆けて超高齢社会に突入しました。
今後も医療技術の進歩や健康増進が進むことで、寿命は確実に延びていくでしょう。しかし、自分の老後の人生を想像すると不安があり、長生きを素直に喜べません。
社会には、「エイジズム」という考え方があります。「エイジズム」は、1968年にアメリカの老年学者バトラーによってつくられた言葉で、「人種や性の差別が、皮膚の色や性別に根ざしているように、高齢者差別は『年をとっている』という理由で一つの型にはめて差別すること」と定義しました。私たちの周りでも「いい年をして・・・」とか「年がいもなく」という言葉をしばしば聞くことがあります。しかし、高齢者にも個人として尊重され、生命、自由および幸福追求に対する権利が保障されています。
長寿を否定的に考えるのではなく前向きに肯定的に考えるために、長く生きることができる時間を「時の賜物(たまもの)」と表現する学者もいます。寿命が延びたことを時間という贈り物を頂戴したととらえ、充実した過ごし方をしようという考え方です。
高齢者をとりまく社会での意識、働き方、家族のあり方を各世代が真剣に考え、高齢者に対する偏見・差別が許されない環境をつくることがエイジレス社会の実現につながると思います。
(社会同和教育指導員)
毎月 1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
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