人権コラム(平成30年10月15日号)

更新:2018年10月10日

10月15日号

平成29年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品
中学生の部

あなたの人権 わたしの人権

心の応急手当(安心をとりもどす)

学校で傷ついた子が、まっすぐ家に帰らず、祖父母の家に寄りました。おばあちゃんは顔を見た瞬間、気持ちが沈んでいると気づき、もしかしたら、いじめにあったのかもしれないと思いましたが、「おかえり、よく来たね」と言っておやつを出しました。その子はポツリポツリ、つらい気持ちを話し始めました。おばあちゃんは、「うんうん」とうなずきながらしっかり聴き、「悔しかったね。その気持ちわかるよ」と気持ちを受け止めてくれました。話し終わった子どもは安心した様子で家に帰りました。

もし、家にまっすぐ帰っていたら、不安を感じた親は、何があったのかをねほりはほり聞き、「もっと強くなれ」「やられたらやり返せ」などの言葉をあびせ、頼みもしないのに勝手な行動に出たかもしれません。その時、子どもは二重に傷つきますが、子どものためにと思い込んでいる親は全くそのことに気づきません。それを知っているから、祖父母の家に立ち寄ったのです。

思春期の子どもを持つ親は、「うちの子は親に話してくれないから」とよく言います。子どもからみれば、「うちの親は子どもの話を聴いてくれないから⋯」と寂しさやあきらめを感じているように思います。

子どもにとって大切なことは安心が守られていることです。これは人権が守られていることにもつながります。大人にできることは、気持ちを受け止めてもらえる、正直でいられる心の居場所作りではないでしょうか。

(社会同和教育指導員 江﨑 美枝子)

 

毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
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