古賀邸1 | 古賀邸2 |
- 所在地:久保田町久富
- 構 造:木造平屋建
- 用 途:専用住宅
- 完成年:明治末期(聞き取り)
作品講評
久保田町の南部田園地帯にある古賀邸は、かつて佐賀平野を中心に多く見られた「葦葺きクド造り(※)」の民家です。周囲にはほかにもクド造りの民家がみられますが、葦葺きを今日まで維持してきたのはこの古賀邸だけで、集落の中にあって特に落ちついた佇(たたず)まいを見せています。
築100年以上の歴史を誇る古賀邸は、建築時の当主から数えて現在の所有者が3代目(受賞当時)にあたります。建物が経てきた長大な時間に関わらず、柱や梁などの基本的な躯体(くたい)や家屋の間取りは当時のままの姿を残しており、手入れの行き届いた家屋や庭からは、歴代所有者の住まいに対する変わらぬ愛情を感じることができます。管理の難しい葦葺きの家屋を長年にわたり良好な状態で維持してきた努力が、佐賀らしい歴史的景観の形成に寄与しているとして高い評価を受けました。
※葦葺きクド造り:数棟の建物がつらなって、上から見ると屋根がコの字型になるもので、その正面から見た形が、かまどの別称「くど」のように見えることからその名で呼ばれている。
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