歴史的建築物の上質リノベーション　井手邸

更新：2023年06月28日

井手邸

所在地:八戸二丁目
構造:木造2階建て
用途:専用住宅
完成年:平成21年

作品講評

　井手邸は、長崎街道の西構口付近に北面して建っています。
　塗籠造り（※1）の町家建築（※2）であり、呉服屋を営んでいらっしゃった当時の外観をほとんど残されています。歴史的建築物は、「暗い、寒い、使いづらい」ということを理由に解体をされるケースがありますが、井手邸はそのような問題点を見事に解消されているということで、これからの歴史的建築物の保存・活用のモデルケースとしても期待ができます。所有者の建物への愛情と地域のためにも残していきたいという熱意が表れています。

※1　塗籠造り：四方の壁を土壁で塗り込まれた造り。主に寝殿造りの内部で用いられている。

※2　町家：間口が狭く、奥行のある店舗併用の住宅のこと。

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