伊勢神社
伊勢神社
伊勢町に鎮座する伊勢神社は、天文11年(1542年)伊勢神宮から神埼の田手に分霊を勧請したのが始まりで、永禄8年(1565年) に鍋島町蛎久へ遷座された後、天正19年(1591年)に佐賀城下町の建設に伴い、鍋島直茂によって現在地へ遷座されました。
境内は元の伊勢屋本町と伊勢屋町の境、旧長崎街道が矩折れ(かねおれ)となった角地に位置し、伊勢屋町の街道筋の正面に鳥居と楼門が東を正面として建っています。鳥居は石造の肥前鳥居で、慶長12年(1607年)の刻銘があり、市の重要文化財に指定されています。楼門は一間一戸の四脚門、屋根は切妻造本瓦葺、形式手法から19世紀初期の建築と見られています。南を正面として建つ本殿と拝殿は、昭和15年(1940年)に改築されたもので、本殿は伊勢神宮の形式を取り入れた神明造、屋根は切妻造銅板葺、平入りの拝殿は切妻造銅板葺、正面に向拝を設けています。境内には彦山権現社と恵比寿社も祀られています。
旧城下町を通る旧長崎街道が矩折れとなった場所に境内を構える伊勢神社には、街道の正面に建つ堂々とした鳥居と楼門を始め、境内に点在する石造物や神明造の社殿が一体となって、佐賀市の重要な歴史的景観を形成しています。
- 所在地:伊勢町9-8
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