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千鳥屋原田邸

更新:2020年07月22日

千鳥屋総本家原田邸

千鳥屋原田邸

千鳥屋原田邸

原田邸は、道路に北面して建つ瓦葺き寄せ棟妻入りの2階建て町家と、その東側に建つ瓦葺き寄せ棟の2階建て土蔵2棟で構成されています。土蔵も主屋も現在は波トタンで屋根が覆われています。明治後期に建てられた豪農の家を原田家が昭和18〜19年頃に取得したもので、前面道路が拡幅されるまでは前庭と門があったと言われていますが、現在は町家の意匠を示しています。主屋は間口5間半の大型町家で、軒裏まで土を塗回す土蔵造り漆喰仕上げであり、正面の1階部分は真壁造りとなっています。正面の2階には半間の単窓が半間ごとにリズミカルに並び、1階は入り口左の半間の板張り壁以外は床から開口が設けられ、嵌め込みの格子戸が建てられた開放的な造りとなっています。格子戸の内側はガラス戸ですが、その手前には摺り上げの蔀戸が残っています。

10帖の座敷は、床の間・床脇・1間幅の付書院が設けられ、障子の組子は凝った意匠となっており、天井も高くとられています。2階にも座敷があり、階段も2ヶ所設けられ、質の高い木材が使用されるなど豪農の家にふさわしい建築です。

2棟の土蔵も軒裏まで土を塗回し漆喰仕上げとなっています。土蔵も主屋と同時期の建設と考えられます。

主屋と土蔵2棟が一体として残っている、明治期の佐賀の景観を現す貴重な建物です。

所在地:佐賀市久保田町徳万268番地1


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