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【教育長だより】未来に向かう学校教育

更新:2018年07月30日

外国語科2 道徳3

        外国語科                特別の教科・道徳

プログラミング1

     プログラミング教育

 研究校である本庄小学校では、常に先進的な授業づくりに取り組んでいます。
 新学習指導要領を踏まえて、授業では「主体的・対話的で深い学び」を創造しています。その授業風景です。

平成30年7月30日

 真夏の夜の風物詩といえば何といっても花火でしょう。私は、毎年いくつかの花火大会に出かけますが、華やかでスケールの大きい花火を間近で鑑賞するととても感動します。そんな時には、必ず幼い頃、家族や近所の友だちと一緒に花火を楽しんだことを思い出します。ロケット花火に打ち上げ花火、そして線香花火・・・。
 線香花火は、小さいながらも燃える様が変化していき、子どもながらにその変化の不思議に興味を持ったものです。

 ~ 小屋涼し 花火の筒の 割るる音 (宝井 其角) ~

 何で知ったのか定かではありませんが、1本の線香花火は、耳かき2杯程度のわずか0.07グラムの火薬を和紙で撚って作るそうです。その精緻な技術により、火がついてから落ちるまでの間に、火花の様子が4回変わるようになっているそうです。
 最初に、チロチロと膨らんで燃えるその様は「牡丹」に見立て、そして、パチパチと勢いよく音をたてて鳴る「松葉」に変わります。
 子どもの頃、線香花火の火花の変化を見て、「牡丹だ」「あっ、松葉に変わった」などと言っていたように記憶していますが、松葉の様からさらにだんだん火花は弱くなっていく様は「柳」だそうです。最後には、細い火花が一本また一本と消えていくのが「散り菊」。これら4つの変化を経て、小さな玉になった火はポトンと落ちます。
 この燃え方は、人の一生に重ねられてきたという説もあるそうです。
 この世に生を享け、すくすく育っていく様が「牡丹」で、「松葉」は青春時代から働き盛りを表し、人間的にも円熟味を増して「柳」となり、最後は、衰えて火が消えていくということだそうです。
 幼い頃、この火花の変化に喜び楽しんでいた線香花火にこのような意味があったとは、思わず納得したのでした。
 よくよく考えると、わずかな火薬で火花を変化させる日本人の技術力の高さ、手先の器用さには本当に驚かされます。そして、このように花火に人生を重ねてみる日本人の細やかな感性と風流さには実に味わい深いものがあります。

 さて、子どもたちが生きる未来社会について、「子どもたちの65%は、大学卒業時に、今は存在していない職業に就く(ニューヨーク市立大学教授 キャシー・デビットソン)」とか「今後10~20年程度で、約47%の仕事が自動化されるリスクが高い(オックスフォード大学准教授 マイケル・A・オズボーン)」とか「2030年までには、週15時間程度働けば済むようになる(経済学者 ジョン・メイナード・ケインズ)」といった将来予測をする学者もいます。
 情報化やグローバル化、科学技術の著しい進展により社会構造が大きく変化する現代社会において、これらの予測はあながち的外れではないように思います。
 既に、無人の店舗が出現したり、人の手で行っていた白黒映像のカラー化も人工知能を使って即座に自動的にできるようになってきたりしています。また、情報端末により必要な情報の収集や各種の操作ができるようになったり、ドローンの遠隔操作により農作物の管理や災害状況等を的確に把握できたりするようにもなりました。昨今の情報では、空飛ぶ自動車もまた夢ではなさそうです。
 近い将来には、知的労働が自動化され、職種によってはコンピュータに置き換わる社会へ、またコンピュータ以外のモノをネットに接続(2020年には260億個と言われる。)し、離れた場所の”モノ”の状態を確認したり、それを操作したりする社会へと変貌し、日本の社会的課題とも言われる少子高齢化、労働人口の減少等への対応ではロボットの活用に期待が寄せられているところです。
 これらは、AI(人工知能)の進展やIoT(モノのインターネット)の拡大、ロボティクスの発達によるものであり、社会は加速度的に変わっていくことでしょう。
 このように急激に変化する先行き不透明な社会にあって、子どもたちは学校教育でいったい何を身につけていくべきでしょうか。どんなに社会が変化しようとも「未来の時代」に対応して生きていくためには、どのような資質・能力が必要なのでしょうか。

 先般、幼稚園から高等学校までの新たな学習指導要領が公示され、これからの学校教育の方向性が示されました。
 そこには、新しい時代に必要となる資質・能力として、
(1) 学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向う力・人間性等の涵養」
(2) どのような社会にあっても課題解決のために使いこなせる、生きて働く「知識・技能(基礎・基本)の習得」
(3) 未知の状況の中にあっても、自ら対応できる「思考力・判断力・表現力等の育成」
の3点が示されています。
 さらに、これらの資質・能力を育てるために、
 ・学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を共有し、社会と連携・協働しながら未来の創り手となるために、「社会に開かれた教育課程」を実現すること
 ・新しい時代を見据え、教科・科目の新設や各教科等の目標・内容の見直しを図ること
 ・生きて働く知識・技能の習得等、新しい時代に求められる資質・能力を育成するために「主体的・対話的で深い学び」の視点から学習過程を改善すること
が示されています。

 このような学習指導要領改訂の方向性のもと、特徴的な指導内容としては、
 1つには、グローバル化への対応、特に国際共通語としての英語によるコミュニケーション能力を育てるために、小学校には5・6年生に教科「外国語」、3・4年生には「外国語活動」を導入し、中学校・高等学校との系統性を強化して外国語教育(英語教育)を行うことになります。
 2つには、予測困難な社会にあって、情報や情報技術を受け身ではなく、手段として活用していく力を養うために、学校は教育の情報化を進めていき、特に、小学校での「プログラミング教育」を必修化し、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育を充実しようとするものです。
 3つには、道徳を教科化し「特別の教科・道徳」として道徳教育の充実を図るようになっています。
 「特別の教科・道徳」では、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養います。主に教科書教材をもとに、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方について考えを深めていく学習を通して道徳的な判断力、心情、実践意欲・態度を育てることになります。

 新しい学習指導要領は、平成32年から小学校、33年から中学校で全面実施となります。学校がその目的を達成するには、家庭や地域社会との連携を深め学校内外を通じて子どもたちの生活の充実を図ることが大切です。
 学校運営に当たっては、保護者や地域の人々の意見を的確にとらえ、特色ある教育方針や教育活動を展開していくことが求められます。とりわけ、教育活動の計画、実施においては、保護者や地域の人々の積極的な協力を得て、地域の教育資源や学習環境を最大限生かした子どもたちの学習の場を組立てることが必要です。
 「社会全体で子どもを育てる」を合言葉に佐賀市の学校教育を進めていきたいと考えます。

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