旧松野家住宅(野口家住宅)
※松野邸から旧松野家住宅(野口家住宅)に名称変更となりました。
旧松野家住宅(野口家住宅)
明治期まで松梅村と呼ばれていた地区の集落部にある屋敷地の住宅です。明治初期にこの地に移住してきた松野家2代作一氏が1代で財を築き、村長も務めた後につくった住宅で、幕藩体制崩壊後に新進自由な機運がみなぎるなか、地方でも才覚あるものが出てきた当時の様相を今日にも伝えています。
敷地は間知石積みで強固につくられた打込み剥ぎ谷積みの石垣で囲まれ、地区の中でも際立つ存在感をもち、主屋、納屋、雑蔵などが残っています。
主屋は、その鍵型に突出させた南側部分に表構えとして座敷部分を設けて、住まいは主に2階部分にしています。座敷部は財をなした作一氏が来客を迎えるのにふさわしいように、天井が高く床の間のしつらえも立派で、仏間、続間が連なり、座敷奥には客用便所を設けています。
納屋は、北側部分に廻り縁を持つ6畳間の使用人部屋を設けています。簡素な床の間も長押を回すなど、やや上質に造るところが特徴的です。
雑蔵は、来客用のさまざまな道具を収納していたと言われており、その隣には五右衛門風呂をもつ風呂場も設けてあり、当時の生活をよく伝えています。
所在地:佐賀市大和町梅野3068番地
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