先人に学ぶ~わが校区の誇り~勧興校区・循誘校区

更新:2018年05月29日

明治維新から150年にあたる今年は、市内の各地域でも先人の偉業を振り返り次代につなげるさまざまな取り組みが始まっています。
そこで、市報さがでは、各校区のキーマンにインタビューを行い、こうした取り組みを紹介します。

勧興校区

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井手富子

さん

豊増 昇(とよます のぼる)

豊増昇は、日本人で初めてベルリンフィルと共演したピアニストで、世界的な指揮者である小澤征爾さんの先生としても有名な人です。
活躍の舞台が中央や海外だったので、地元でも勧興校区出身と知らない人もいますが、八幡小路の武家屋敷が生家です。佐賀北高等学校や城東中学校の校歌も作曲されています。
私は、勧興小学校2年生の時にその演奏を聴いたことがあります。昭和22年の火災で校舎が焼けていたので、確か体操場で演奏されました。その時は「すごいピアノの先生なんだ」と思っただけでしたが、今考えると、非常に貴重な体験でした。
現在、佐賀の音楽(アルモニア管弦楽団)に尽力されている久原興民(くはらこうみん)さんは、豊増昇の甥になります。

 

ふるさと勧興学

豊増昇のことは、勧興小学校と公民館が連携して取り組む「ふるさと勧興学」で子どもたちと武家屋敷の門を訪れた時などに話しています。
「ふるさと勧興学」は、5年生が総合的な学習の時間で校区の歴史や文化を学ぶものです。学習の成果を11月の「勧興まつり」で発表します。平成23年には校区内の歴史的な場所をまとめた「お宝KANKOUマップ」も作りました。
マップは今も「ふるさと勧興学」の授業で使っています。これによって、豊増昇を含めて勧興にはたくさんの偉人がいることを、子どもたちも知ってくれたと思います。
身近にそういう人たちがいることを学んで、それを誇りに頑張ってほしいと思います。

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生誕百年記念音楽祭資料より

 

循誘校区

先人6.1_3 森 周蔵さん・南里早智子さん

黒田チカ

黒田チカは「元祖リケジョ(理系女子)」です。
松原に生まれ、佐賀師範学校を卒業後、東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)、東北帝国大学(現在の東北大学)で学び、日本初の女性理学士となりました。
女子教育が重視されず、帝国大学も女性の入学を認めていなかった時代です。チカ自身、相当に向学心があったと思いますが、維新を経験した父親の開明的な考えや教育熱心な佐賀の風土も後押ししたと思います。女子教育にも理解があったのでしょう。

じゅんゆう歴史クラブ

私たちは、チカを含めた循誘の歴史的遺産や先人をまとめた「新ふるさと循誘」の編集に携わりました。
循誘校区には、長崎街道や城下一の船着場だった今宿があり、いろいろな歴史的要素があります。それだけにまとめるのは大変でしたが、充実した内容になったと自負しています。
さらにうれしかったのは、「新ふるさと循誘」をきっかけに、自主的サークル「じゅんゆう歴史クラブ」が立ち上がったことです。クラブはまち歩きマップを作るなど、今も活発に活動されています。こうした広がりは予想外でした。
歴史はひとつのことを知ると、新たに知りたいことが出てきてどんどん広がります。それが楽しく、物事の由来やいきさつを知れば郷土に愛着がわいてきます。
柳町の南里邸では10月21日(日)まで企画展「佐賀に縁ある女たち」「世界を見ていた佐賀の人」を開き、黒田チカら先人を紹介しています。若い人たちにぜひ見てほしいと願っています。

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御茶の水女子大学所蔵

※先人に想う~明治維新150年に寄せて~は、市報さが1日号で連載中。

(先人に学ぶ:市報さが6月1日号

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