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我が家の闘いから(2018年5月2日)

更新:2019年12月 9日

 カーカーカーと夜明けはまだだというのに、朝4時半ぐらいからうるさく啼き回るカラスに目を覚まさせられる。

 この季節はカラスの子育て時期でもある。近くの住民みんなが早く起こされて迷惑しているに違いない。

 市民の安寧を保ねばならない私としても、ごみステーションや農作物に被害をもたらすハシブトカラスなどの黒色カラスを退治できないのが歯がゆい。

 近くの住民から騒がしいカラスの巣の通報があっても、営巣の位置が高く高所作業車が届かないなどの理由で「巣の除去」にまで到達しないものもある。

 このカラス、これからの季節は家庭菜園のスイカ、トウモロコシ、トマトなどにも悪さをする。

 我が家のさくらんぼが熟して食べ頃になると何故か仲間を呼び、集団で襲ってくる。つい先日は10分間もしないうちに今年のさくらんぼが全滅した。

 「襲われるのを見て、追い払おうとしても一人で立ち向かうのは怖いくらいの数が集まる」と妻は悔しそうに語る。

 人間の世界では「うまいものは小人数」という言葉もあるが、カラスはおいしいものを見つけても独り占めにしないようだ。

 縄張りがありそうなものだが・・・

 

 こんな悔しい思いをさせられる我が家だが、もう一つ悔しい思いをさせられているものがある。

 

 それはナメクジ。

 昨年、私は山間部の親しくする人からシイタケの原木を1本もらった。私はそれをあまり光が当たらないところがいいだろうと思い、木陰ができる程の大きさのミカンの木に立てかけた。下にはレンガを2枚敷き上部をミカンの幹にほんのわずかな接点を持たせて立て掛けた。

 シイタケ原木には、当初はきれいなシイタケがたくさん立っていた。

 数日して異変に気付いた。

 シイタケが何者かにかじられているのだ。

 「鳥かな?」とも思ったが、てかてか光る「足跡」から犯人はナメクジだと疑った。

 確認のため、その夜、寝る前に懐中電灯で照らしてみると案の定だった。

 ナメクジが原木に数匹よじ登っていた。

 それではと、原木を別の場所に移したが結果は同じだった。

 ならばと、小さな桶に水を張り、原木の下の部分を水に浸け下から這い上がれない状態で、モミジの木に立てかけてみた。

 しかし駄目だった。又もや平然と居座るナメクジの姿が懐中電灯に照らし出された。

 飛べないだけでなく、目と耳がはっきりしないナメクジが、しいたけの原木にどのようなルートで辿りつけたのか? 特殊な感知能力を持っているのか・・・?

 インターネットで調べるとナメクジにも目があるという。2対の角の後ろの1対に目がついているそうだ。

 ナメクジには我が家の畑で栽培していたレタスもやられる。レタスの葉と葉の中に忍び込むのである。外から一見しただけでは見つけることが困難である。

 我が家で食べる分だから良いのだが、これを商品として栽培されている専業農家にとっては小さな問題では済まされないのである。だからと言って農薬はできるだけ使いたくないし・・・。

 ナメクジとの知恵比べが続く。

 先の連休を利用して我が家の家庭菜園に夏野菜を植えたが、ここにはナメクジのほかにアブラムシ、カメムシなど新たな天敵も現れる。

 こんな我が家の闘いからも、きれいな青果物を生産される農家の日ごろのご苦労を感じさせられるのである。

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