平成29年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品
小学生の部
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「刑を終えて出所した人の人権」~クレプトマニア(病的窃盗)という依存症~
私は、先日初めて、クレプトマニアという言葉とその意味を知りました。これは刑を終えて出所した人の人権にかかわることで、皆さんに知っていただきたいと思い取り上げました。
クレプトマニアというのは、万引きなどの窃盗行為が止められない心の病のことです。この病気の特徴は、治療せず悪化してしまうと犯罪行為だとわかっていながら物を盗みたい衝動に抵抗できなくなり、窃盗行為が繰り返されます。その結果、刑を終えて出所しても、また罪を犯してしまうことがあります。
近年、万引き行為を繰り返すと言う事例が数多く報告されています。そのきっかけは、配偶者との死別や離婚などからくる孤独感とも言われています。
この病気は、窃盗による満足を目的としているため、他人からの理解を得がたく、これまでは窃盗犯の単なる「言い訳」として対応されがちでしたが、今日では、医療機関や司法機関による特別な対応が必要と言われています。
クレプトマニアにより刑を終えて出所した人の社会復帰のためには、本人の強い更生意欲と併せて、周りの人々の理解を得ることが欠かせません。そのためには多くの方に「クレプトマニアが病気である」と認知されることが大切だと思います。
(社会同和教育指導員 大島 信行(おおしま のぶゆき))
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