佐賀市役所本庁舎の耐震補強工事と北棟増築を含む大規模改修工事がやっと完了した。
一連の改修工事は平成25年6月から始めたので4年半かかったことになる。市民の皆様には長い間不自由な思いをさせたにもかかわらず、長期間ご協力いただいたことに感謝申し上げたい。また、市役所業務を続けながらの改修工事でいろんな面に配慮し、事故なく工事を完了された工事関係者の皆様にあらためて感謝を申し上げねばならない。
顧みると改修前の本庁舎は昭和50年春に完成し、5月の連休を利用して、県庁前の旧庁舎から引っ越した。旧庁舎は貫通道路沿いの現在のくすかぜ広場のところにあり、木造2階建て(正面玄関上の部分に3階あり)の建物と別館として木造2階建ての議会事務局や鉄筋コンクリート造りの3階建ての建物があった。
厳しい財政状況に加えてオイルショックも重なり、建設費の異常な高騰で当時の工事関係者は大変な苦労をされていたことを覚えている。
あれから43年。
わたくしたちの生活様式が変わったのと同じように、市役所に対する市民の皆さまが求めるサービスのありようも変わった。何よりもスピードを求められるようになった。この間、2度の合併、平成の大合併も経験した。
その変遷の過程を一番知っているのは本庁舎南側に停車しているデコちゃんことD51蒸気機関車だろう。
昭和51年の佐賀駅舎移転前の旧長崎本線の線路があの位置であり、当時の線路が切り取られ展示機関車として活用されているのである。
落成式の前日、私は懐かしく庁舎周辺を歩きながら、43年前の移転当時を振り返って、一人、思い出に耽った。
移転直後の財政難による職員への定期昇給ストップの提案とその反対闘争、大雨による駅周辺の浸水、2週連続の台風、などなど。
今回の改修工事で私が一番嬉しかったのが、1階正面玄関西側に市民ホールを復活したことである。
以前にも市民ホールはあり、各種展示会や昼休みなどはミニ演奏会などに利用されていたが、市役所業務の拡大により、執務エリアに取り上げられていたのである。
これからはまた、楽しい催し物で多くの人に親しんでいただきたい。
このように建物は立派になったが、中身がともに変わらなければ市民の皆様にははなはだ申し訳ないことになる。
市役所に求められているものをきちんとキャッチして、お客様の痒いところにまできちんと手が届くようなサービス提供に心がけなければならない。
しかし、ご安心ください。
職員たちはもうすでに、接遇や組織の在り方の研修に、自主的に取り組んでくれていたのである。
その成果はきっと出るに違いない。
そんなに遠くない日に・・・
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