佐賀市清掃工場(ごみ焼却施設)では、ごみを焼却した際に発生する排ガスから二酸化炭素(CO2)のみを分離回収する設備を設置しており、ごみ焼却施設における日本初CCUプラントです。
※CCUとは、Carbon dioxide Capture and Utilizationの略であり、二酸化炭素の分離回収による利活用を意味しています。
二酸化炭素分離回収設備の説明
二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化の原因といわれていますが、実際には炭酸飲料やドライアイスの原料、光合成で成長する野菜や微細藻類の育成促進などに役立つ資源です。
佐賀市では、二酸化炭素を野菜や藻類培養に利用するため、平成28年8月から二酸化炭素分離回収設備を稼動させました。
※排ガス中には約12%程度の二酸化炭素が含まれています。
※回収した二酸化炭素濃度は約99.5%です。
二酸化炭素分離回収の仕組み
二酸化炭素の回収は、二酸化炭素を低温で吸収し、高温で放出するというアミン系吸収液の特徴を利用して行なっています。
【図(1)】吸収塔で低温の吸収液が二酸化炭素を吸収
【図(2)】二酸化炭素を吸収した吸収液を吸収塔から再生塔へ移動
【図(3)】温められた吸収液は、二酸化炭素を放出
【図(4)】吸収液は再び吸収塔へ、二酸化炭素は貯留タンクへ移動
この流れを繰り返すことで二酸化炭素を分離回収しています。
佐賀市清掃工場二酸化炭素分離回収設備の写真(平成28年8月稼動)
関連資料
バイオマスリーフレット【 PDFファイル:1.23 MB 】
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